レガシーデッキ案内 -むかつきストーム-

晴れる屋

By Yuta Takahashi


■ サンプルリスト


高橋 優太「ANT」

1《島》
1《沼》
2《Underground Sea》
1《Volcanic Island》
1《Tropical Island》
4《汚染された三角州》
3《溢れかえる岸辺》
2《霧深い雨林》

-土地 (15)-


-クリーチャー (0)-
4《渦まく知識》
4《陰謀団の儀式》
4《陰謀団式療法》
4《暗黒の儀式》
4《ギタクシア派の調査》
4《思案》
4《冥府の教示者》
3《強迫》
2《定業》
1《むかつき》
1《炎の中の過去》
1《闇の誓願》
1《苦悶の触手》
4《水蓮の花びら》
4《ライオンの瞳のダイアモンド》

-呪文 (45)-
4《突然の衰微》
2《見栄え損ない》
2《狼狽の嵐》
1《巣穴からの総出》
1《ハーキルの召還術》
1《蒸気の連鎖》
1《古えの遺恨》
1《ザンティッドの大群》
1《花の絨毯》
1《外科的摘出》

-サイドボード (15)-
hareruya




■ 基本的な動き


むかつき苦悶の触手


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Nauseam
Tendrils

 キーカードの頭文字を取って、「ANT」と呼ばれる、レガシーを代表するコンボデッキです。

 基本的な動きは以下のとおりです。


1. 《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式》《ライオンの瞳のダイアモンド》でマナ加速。
2. 《冥府の教示者》《闇の誓願》からサーチ。
3. 《むかつき》《炎の中の過去》で大量にカードを獲得。
4. 再度マナ加速を行い、20点を超える《苦悶の触手》でフィニッシュ


冥府の教示者ライオンの瞳のダイアモンド


 また、《冥府の教示者》をプレイし、教示者がスタック上にある内に《ライオンの瞳のダイアモンド》を起動。3マナを発生させた上で教示者を解決し、出たマナでサーチしたカードをプレイ、という基本テクニックは覚えておきましょう。

 《思案》《渦まく知識》でこれらのコンボパーツを探し、《強迫》《陰謀団式療法》で相手の妨害をしながらコンボ完成を目指します。


■ TIPS

 おおまかに2つのルートに分かれます。


《むかつき》ルート

※サンプル手札


Underground Sea暗黒の儀式暗黒の儀式
ライオンの瞳のダイアモンド冥府の教示者


 上記のように、“合計7マナ+《冥府の教示者》という状況は、《むかつき》をサーチします。


むかつき


 リソースの足りない序盤に仕掛ける場合はこちらのルートが一般的で、サンプル手札ならばダブルマリガンでも勝つことが可能です

 マナ加速が《ライオンの瞳のダイアモンド》2枚の場合や、《陰謀団の儀式》が「スレッショルド」していない場合は《むかつき》ルートから入りましょう。

 ただし、《むかつき》ルートはライブラリーのめくれ方次第でライフが足りなくなり、「アド死」することもあります。私の感覚ですが、ライフ13でスタートする《むかつき》がギリギリのボーダーラインです。

 特に序盤で複数の《暗黒の儀式》《水蓮の花びら》を使ってしまった場合や、セットランド済みの場合は「アド死」の危険性があるため、後述する”《炎の中の過去》ルート”に切り替えることも考えましょう。


《炎の中の過去》ルート

※サンプル手札


Underground Sea暗黒の儀式暗黒の儀式
水蓮の花びら陰謀団の儀式冥府の教示者


 《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式》が合計3枚以上ある場合や、ライフが少なくて《むかつき》を唱えられない状況では、《炎の中の過去》をサーチします。


炎の中の過去


 この手札ならば、1ターン目に《苦悶の触手》22点で唱えることが可能です

 デッキ名は「ANT」ですが、《炎の中の過去》ルートの方が不確定要素が少ないため、メイン戦はこちらのルートを選ぶことが多いでしょう。


死儀礼のシャーマン


 しかし、《炎の中の過去》《死儀礼のシャーマン》などの墓地対策に引っかかる欠点もあります。

 状況に合わせて、最適なルートを選びましょう。


◆ 得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ

 妨害手段が少ないデッキに対して、特に有利です。妨害呪文が1スロット程度のデッキは特にそうで、「土地単」や「デス&タックス」、そして「デルバー系」が該当します。


目くらまし秘密を掘り下げる者意志の力


 「デルバー系」は基本地形を並べて《目くらまし》《呪文貫き》を受けないように動きつつ、手札破壊で《意志の力》を抜き、《炎の中の過去》ルートへ入ります。


スレイベンの守護者、サリア相殺虚空の杯


 呪文を妨害するパーマネントは苦手で、《スレイベンの守護者、サリア》《エーテル宣誓会の法学者》《ガドック・ティーグ》などのヘイトベアーは天敵です。

 また、マナコストが1, 2に集中しているので、《相殺》も非常に厳しいカードです。同様の理由で《虚空の杯》《アメジストのとげ》《三なる宝球》も苦手です。

 《思考囲い》《トーラックへの賛歌》といった手札破壊、そして《外科的摘出》でコンボパーツを根こそぎにされれば、修復は不可能に近い、と言わざるを得ません。


◆ サイド後の戦い方

 サイド後は、相手の妨害手段との戦いになります。これらに対処するために《突然の衰微》《見栄え損ない》《古えの遺恨》といった除去を用います。


突然の衰微見栄え損ない古えの遺恨


 打ち消し呪文には手札破壊、ヘイトベアーが多いならば除去呪文、といったサイドインを行います。そのため、このデッキと対戦するときは妨害手段を呪文+置物というように種類を分けて対策するのがおススメです。



◆ 苦手なカード(代表例)


エーテル宣誓会の法学者三なる宝球トーラックへの賛歌



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