《白日の下に》。
【The Last Sun 2015】で【津村 健志が使用していた】ことも記憶に新しいこのカードだが、最近では【モダン環境の「スケープシフト」デッキ】でも存在感を放っている。
「スケープシフト」デッキでは追加の《風景の変容》にも、適切なタイミングでの全体除去にも変換できる実に便利なカードだが、スタンダードでもその汎用性の高さは健在だ。
上記3種のように、状況次第ではクリティカルなカードをピンポイントでサーチできるのは《白日の下に》にしかできない芸当だし、もちろん《包囲サイ》や《龍王オジュタイ》など、ゲームに勝てる”フィニッシャー”を探し出すことだってできる。
そんな今をときめく《白日の下に》だが、今回は会場で見かけたデッキの中から、一風変わったアプローチをとったリストを紹介しよう。
1 《森》 1 《島》 1 《山》 1 《平地》 1 《沼》 1 《梢の眺望》 1 《燃えがらの林間地》 1 《大草原の川》 1 《燻る湿地》 1 《窪み渓谷》 4 《汚染された三角州》 4 《血染めのぬかるみ》 3 《樹木茂る山麓》 3 《溢れかえる岸辺》 2 《吹きさらしの荒野》 -土地(26)- 4 《ヴリンの神童、ジェイス》 3 《僧院の導師》 4 《包囲サイ》 1 《龍王オジュタイ》 -クリーチャー(12)- |
2 《強迫》 1 《払拭》 1 《焦熱の衝動》 2 《焙り焼き》 3 《はじける破滅》 2 《苦い真理》 1 《コラガンの命令》 1 《アブザンの魔除け》 1 《衰滅》 1 《完全なる終わり》 1 《命運の核心》 3 《白日の下に》 3 《宝船の巡航》 -呪文(22)- |
4 《光輝の炎》 2 《絹包み》 2 《自傷疵》 2 《精神背信》 1 《黄金牙、タシグル》 1 《見えざるものの熟達》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《否認》 1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 -サイドボード(15)- |
「白日メンター」。《白日の下に》と共にデッキ名になっているのは、これまた今をときめく《僧院の導師》である。
このカードがいかに強力であるかはすでに周知の事実だが、《僧院の導師》と《白日の下に》の相性の良さに目を付けたプレイヤーは少ないのではないだろうか?
《白日の下に》は、探してきた呪文のマナコストを支払うことなく”唱える”ため、当然《僧院の導師》は2回誘発する。
それだけでは決して十分と言えないかもしれないが、このリストには《強迫》や《はじける破滅》といった《僧院の導師》を生かすための工夫が凝らされているし、手数が尽きることのないようにメインから《苦い真理》までもが採用されている。
自身の全体除去呪文との相性の悪さは懸念材料ではあるが、仮に《僧院の導師》が生き残っているのであれば、全体除去呪文に頼ることなく押し切ってしまえるだろう。
このリストは《僧院の導師》の採用により、これまでには実現できなかった攻撃力を手にしているが、《白日の下に》を使ったデッキにはまだまだ色々な形があるのではないかと思う。
何と言っても、《白日の下に》の最大の魅力はその多様性にある。在りし日の《適者生存》や《出産の殻》がそうであったように、新セットが発売される度に《白日の下に》は大幅に強化される。
次なる『ゲートウォッチの誓い』で、《白日の下に》はどのような変化を遂げるのか。その変化がどんなものであれ、《白日の下に》デッキ以上に新セットの恩恵を受けることができるデッキは存在しないはずだ。
みなさんもぜひ、自分なりの「《白日の下に》」デッキを完成させてみてほしい。