齋藤友晴のプロツアー『ゲートウォッチの誓い』レポート

齋藤 友晴


(スマートフォンの方は【こちら】)


こんにちは、トモハルです。

先週行われた【プロツアー『ゲートウォッチの誓い』】のレポートです。



年に4度しかないプロツアー。

プロポイント大量獲得のチャンスを年間レース10位ぐらいで迎えました。

【グランプリ・メキシコシティから直行だった】ので調整&練習は今回も【MTG Mint Card】のアジアの雄たちと合宿で。



左からリー・シー・タン(香港)、ファン・ハオシャン(台湾)、ジェイソン・チャン(ニュージーランド)、ポール・ジャクソン(オーストラリア)

※画像は【MTG Mint Card】【Magic:the Gathering英語公式サイト】より引用させていただきました。



今回はいつものリー・シー・タン/Lee Shi Tianやハオシャン/Huang Hao-Shanたちに加え、ニュージーランドのプラチナプロであるジェイソン・チャン/Jason Chung、オーストラリアのポール・ジャクソン/Paul Jacksonをはじめとするオセアニア勢5人もいて、アジア太平洋連合的な頼もしいメンバー。


どこのチームも大変だったと言っていたモダンの調整はこちらでも同じく四苦八苦しました。

共通認識の仮想敵だった親和、バーン、感染を中心としつつも、バランスよくいろいろなデッキを入れたリーグ戦によるスパーリングで試しては諦め、試しては諦めの繰り返し。

ニュージーランド勢が持ち込み、最終的に好成績かつ想定されたメタ上位に強そうだった《テューンの大天使》デッキを微調整して使うことにしました。



齋藤 友晴「テューンスパイク」
プロツアー『ゲートウォッチの誓い』

2 《森》
1 《平地》
1 《沼》
1 《神無き祭殿》
1 《草むした墓》
1 《寺院の庭》
4 《新緑の地下墓地》
3 《吹きさらしの荒野》
1 《湿地の干潟》
4 《剃刀境の茂み》
4 《ガヴォニーの居住区》

-土地(23)-

4 《極楽鳥》
4 《貴族の教主》
4 《根の壁》
2 《呪文滑り》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《漁る軟泥》
3 《スパイクの飼育係》
2 《クルフィックスの狩猟者》
1 《オルゾフの司教》
4 《テューンの大天使》

-クリーチャー(26)-
3 《流刑への道》
4 《召喚の調べ》
4 《未練ある魂》

-呪文(11)-
3 《思考囲い》
3 《苦い真理》
3 《石のような静寂》
2 《崇拝》
1 《ブレンタンの炉の世話人》
1 《エーテル宣誓会の法学者》
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ》
1 《鷺群れのシガルダ》

-サイドボード(15)-
hareruya






《テューンの大天使》《スパイクの飼育係》のコンボデッキ半分、ミッドレンジ半分な性質のデッキで、そういう視点では禁止改定によって消え去った双子デッキと似ています。


テューンの大天使スパイクの飼育係


展開次第で何にでも勝ち得る無限コンボが搭載されていることはもちろん、マナクリ、《ガヴォニーの居住区》《召喚の調べ》によって親和やミッドレンジ対決などで強い《未練ある魂》がうまく使えるところや、《召喚の調べ》によるシルバーバレット妨害が長所。マナフラッドのしやすさが短所なので《ガヴォニーの居住区》は4枚。


ガヴォニーの居住区召喚の調べ未練ある魂


練習中直接回せてなかったデッキだったのでプレイ面に若干不安がありつつの参戦となった本番の結果は……


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 4ハルク無限 ◯××
Round 55Cハサミ ×◯×
Round 6アブザンカンパニー ◯◯
Round 7アブザンミッドレンジ ×◯◯
Round 8アブザンカンパニー ×◯×


ラウンド 対戦デッキ 勝敗
Round 12トロン ×◯×
Round 13親和 ◯◯
Round 14バーン ×◯×
Round 15赤黒エルドラージ ××
Round 16エスパーメンター ◯◯



4-6(T ^ T)


当たりやドローが悪めだったのと、ハルク無限相手は経験がないことによるミス負けでした^^;(ハルク会場にひとりw)

【蓋を開けてのメタ分布】上位6位まで全部相性がいいデッキだったし、同じデッキのチームメイトが9-1していたので経験値が少ないのを差し引いても悪くない選択だったと思います。



第1ドラフト 2-1



齋藤 友晴「緑青t赤」
プロツアー『ゲートウォッチの誓い』1stドラフト

7 《森》
7 《島》
1 《山》
1 《肥沃な茂み》
2 《崩壊する痕跡》
1 《未知の岸》

-土地(19)-

2 《忍び寄りドローン》
1 《オラン=リーフの発動者》
1 《ベイロスの仔》
2 《虚空を継ぐもの》
1 《水底の潜入者》
1 《耕作ドローン》
1 《網投げ蜘蛛》
1 《タジュールの重鎮》
1 《血統絶やしのワーム》
1 《大カマキリ》
1 《竜巻の種父》
1 《コジレックの媒介者》
1 《タジュールの道守》
1 《破滅の伝導者》
1 《不死のビヒモス》
1 《板金鎧の破壊屋》

-クリーチャー(18)-
1 《コジレックの帰還》
1 《掃き飛ばし》
1 《封止の被膜》
1 《鈍化する脈動》

-呪文(4)-
hareruya






(※編注: 画像だと土地の枚数が19枚になっており、リストもそのように記載しておりますが、実際にはおそらく18枚だと思われます。)



第2ドラフト 1-2



齋藤 友晴「緑黒」
プロツアー『ゲートウォッチの誓い』2ndドラフト

9 《森》
6 《沼》
1 《荒地》
1 《未知の岸》

-土地(17)-

1 《鎌豹》
4 《忍び寄りドローン》
2 《殺戮ドローン》
1 《噛み付きナーリッド》
2 《網投げ蜘蛛》
1 《マラキールの使い魔》
1 《末裔招き》
3 《鞍背ラガーク》
2 《領地のベイロス》
1 《不死のビヒモス》

-クリーチャー(18)-
1 《異常な忍耐》
1 《イトグモの蔦》
2 《模範提示》
1 《自然の繋がり》

-呪文(5)-
hareruya






前週グランプリで調子よかったドラフトも3-3で全然ダメでした^^;


グランプリ勝ってプロツアー負けるがテンプレになりつつあるなと思いながらも、そう簡単に勝てないからプロツアーはおもしろいし、もっとGPとプロツアーの違いを考えつつ、プロツアーで勝てる体制をつくっていきます。

また、グランプリのためにも引き続きモダンの経験値を高める必要があります。


なお、モダンのデッキがこうだったらもっとよかったなという構成はこんな感じです。



齋藤 友晴「テューンスパイク」

2 《森》
1 《平地》
1 《沼》
1 《神無き祭殿》
1 《草むした墓》
1 《寺院の庭》
4 《新緑の地下墓地》
3 《湿地の干潟》
1 《吹きさらしの荒野》
4 《剃刀境の茂み》
4 《ガヴォニーの居住区》

-土地(23)-

4 《極楽鳥》
4 《貴族の教主》
4 《根の壁》
2 《呪文滑り》
3 《クルフィックスの狩猟者》
4 《スパイクの飼育係》
1 《オルゾフの司教》
4 《テューンの大天使》

-クリーチャー(26)-
3 《流刑への道》
4 《召喚の調べ》
4 《未練ある魂》

-呪文(11)-
4 《思考囲い》
3 《石のような静寂》
2 《崇拝》
1 《ブレンタンの炉の世話人》
1 《エーテル宣誓会の法学者》
1 《シルヴォクののけ者、メリーラ》
1 《クァーサルの群れ魔道士》
1 《漁る軟泥》
1 《静寂の守り手、リンヴァーラ》

-サイドボード(15)-
hareruya






プロツアーのモダンでは少数派のデッキは通常よりもさらに少数派になる傾向があるので、探すことが少ない中途半端なシルバーバレット陣はもっとサイドに落としてデッキのコアメンバーを優先するべきだったのと、デッキの有利不利を考えたときに《思考囲い》《苦い真理》でした。

《静寂の守り手、リンヴァーラ》に関しては、アブザンカンパニーに相性が悪いと感じたし、親和、キキジキ修復天コンボ、ミラーに強いのでやっぱりサイドには欲しいかなと。


思考囲い静寂の守り手、リンヴァーラ


3週間後にモダンの【グランプリ・メルボルン】があるので、引き続きモダンも触っていく予定です。


プロツアーの結果を受け、エルドラージが凶悪だという群衆心理が加速していますが、《花盛りの夏》が禁止される前の護符デッキのほうが凶悪だったと思うし、内容が分かっていれば充分対応可能だと思うので、対応されたくない&ミラー嫌なのでエルドラージ以外を研究していきます。

エルドラージのメタり方についてはいろいろありますが、本線としては「太い布陣で戦う」、あるいは「違う軸で戦う」のがいいだろうと感じています。

なので勝手な予想ではありますが、エルドラージがモダンのスピードを遅くして、多様性を担保してくれそうなのでいちモダンプレーヤーとしてだけでなく、カード屋的にも一安心(笑)

ではまた☆


トモハル



この記事内で掲載されたカード


Twitterでつぶやく

Facebookでシェアする

関連記事