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「青緑ランプ」と言ったら、あなたはどのようなデッキをイメージするだろうか?
おそらくまったく思い当たるデッキがないか、あるいは【グランプリ・シアトル/タコマ2015】のサイドイベントで全勝を果たし、【公式記事:Daily Deck -今日のデッキ-】に特集された「青緑《水の帳の分離》」を思い浮かべる方が多いことだろう。
だが、第6期スタンダード神挑戦者決定戦のスイスラウンドを6-1(第7回戦終了時点)の好成績で駆け抜けていた土橋 竜馬(千葉)は、それとはまた少し変わった「青緑ランプ」を操っていた。
《空中生成エルドラージ》3枚に《希望を溺れさせるもの》4枚の入ったその不思議な「エルドラージランプ」は、はたしてそのデッキはどのようにして生まれたのか? さっそく話を伺った。
--「このデッキを作成された経緯について教えてください」
土橋 「もともとは『緑単ランプ』を使っていたのですが、アグロ系のデッキに対してどうしても勝てなくて……さて、どうしようかなと思ったら【MOのスタンダードリーグで5-0していたこのリスト】を見つけて、試しに組んでみたところ好感触だったので持ってきました」
--「具体的にどのような要素がアグロ系のデッキに強いのでしょうか?」
土橋 「青が入ったことで《空中生成エルドラージ》や《希望を溺れさせるもの》による横並びの展開が可能になり、時間が稼ぎやすくなりました」
--「元のデッキリストとは何か変更点はありますか?」
土橋 「《難題の予見者》が4枚入っていたのですが、これを2枚の《巨森の予見者、ニッサ》と《時を越えた探索》、《世界を壊すもの》に変えました。環境終盤なのでミッドレンジ系のデッキが増えると思い、そのあたりを意識した構成になっています」
--「たしかに、メインボードの4枚の《精霊龍、ウギン》からもミッドレンジを強く意識しているのは伝わってきます。《森の代言者》や《空中生成エルドラージ》の使い勝手はいかがですか?」
土橋 「序盤はブロッカー、中盤以降はアタッカーとしてライフにプレッシャーをかける役割を果たせるのでとても強いですよ。このあたりを展開しつつ、4ターン目に《爆発的植生》、5ターン目に《希望を溺れさせるもの》をプレイするのがベストムーブです」
--「なるほど……サイドボードは何か工夫された点などありますか」
土橋 「上述の通りミッドレンジが多いと思ったので、少しカウンターを増やしています。これも青を採ったメリットだと思います」
--「最後に、このデッキの得意な相手と苦手な相手を教えてください」
土橋 「《硬化した鱗》系のデッキやミッドレンジ系のデッキには強いです。『《集合した中隊》デッキ』は飛行が少なければ、という感じで、逆に明確に不利なのは飛行やアンブロッカブルで攻めてくる『青赤果敢』ですね」
--「ありがとうございました。この後も頑張ってください!」
8 《森》 2 《島》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 3 《伐採地の滝》 4 《見捨てられた神々の神殿》 3 《ウギンの聖域》 1 《海門の残骸》 -土地(25)- 4 《森の代言者》 3 《空中生成エルドラージ》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 4 《希望を溺れさせるもの》 3 《世界を壊すもの》 2 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー(18)- |
4 《ニッサの巡礼》 4 《爆発的植生》 1 《時を越えた探索》 4 《ニッサの誓い》 4 《精霊龍、ウギン》 -呪文(17)- |
4 《否認》 3 《カル・シスマの風》 2 《虚空の選別者》 2 《払拭》 2 《暴風》 1 《大いなる歪み、コジレック》 -サイドボード(15)- |