By Hiroshi Okubo
2016年1月18日 禁止制限カードリスト告知より引用
(掲載:2016年1月18日)
アントニオ・デル・モラル・レオン/Antonio Del Moral Leonはプロツアー『運命再編』で《欠片の双子》を使って優勝し、イェルガー・ヴィーガーズマ/Jelger Wiegersmaは3位に入賞しました。《欠片の双子》はモダンで行われた4つのプロツアーのうち2つで優勝しています。《欠片の双子》はモダンで行われた直近6つのグランプリでトップ8に入賞しています。直近のモダンのグランプリ、グランプリ・ピッツバーグ2015でもトップ8に《欠片の双子》デッキが3人入賞しており、優勝者のアレックス・ビアンキ/Alex Bianchiも《欠片の双子》デッキでした。
(中略)
競技マジックの多様性の観点から、《欠片の双子》をモダンで禁止します。
(掲載:2016年1月18日)
アントニオ・デル・モラル・レオン/Antonio Del Moral Leonはプロツアー『運命再編』で《欠片の双子》を使って優勝し、イェルガー・ヴィーガーズマ/Jelger Wiegersmaは3位に入賞しました。《欠片の双子》はモダンで行われた4つのプロツアーのうち2つで優勝しています。《欠片の双子》はモダンで行われた直近6つのグランプリでトップ8に入賞しています。直近のモダンのグランプリ、グランプリ・ピッツバーグ2015でもトップ8に《欠片の双子》デッキが3人入賞しており、優勝者のアレックス・ビアンキ/Alex Bianchiも《欠片の双子》デッキでした。
(中略)
競技マジックの多様性の観点から、《欠片の双子》をモダンで禁止します。
この公式声明から早2ヵ月。その名を冠する「欠片の双子コンボ」のキーカード、モダン黎明期から常に環境の頂点に君臨し続けてきた《欠片の双子》が禁止された。
ファンの多いアーキタイプだったこともあり、この禁止改定を受けて悲嘆に暮れる者は国内外問わず非常に多かった。かくいう筆者も哀哭の声を上げた1人だ。
しかし。モダンで禁止されたからといって《欠片の双子》が完全に消滅したわけではない。
小笠原 翔(神奈川)。【第5期レガシー神挑戦者決定戦】でもトップ8に残った強豪プレイヤーである彼は、今回レガシーフォーマットで「《欠片の双子》コンボ」を操り、6回戦終了時点で5-1という好成績を収めていた。
はたしてレガシーにおける「《欠片の双子》コンボ」は“本物”なのか? さっそく話を伺った。
--「なぜこのデッキを組まれたのでしょうか?」
小笠原 「たまたまネットで見かけて、おもしろそうだなーと思って。モダンでも禁止されちゃいましたし、組んでみようかなと」
--「このデッキはモダンに存在した『《欠片の双子》コンボ』とどのような違いがあるのでしょうか?」
小笠原 「モダンとはかなり違ってますよ。分かりやすいところで言えば《Force of Will》があることはもちろん、メインボードから4枚の《血染めの月》と《虚空の杯》を採用しています」
--「4枚! まるで『ドラゴン・ストンピィ』のようですね。」
小笠原 「そうですね。4枚の《古えの墳墓》と《金属モックス》まで入っているので、最速で1ターン目に《血染めの月》をプレイすることができます。それもあって、これらのカードに弱い『青黒緑続唱』や『青赤デルバー』、『エルドラージ』などに強いデッキです」
--「なるほど。他にもレガシーで《欠片の双子》を使う優位性はありますか?」
小笠原 「よくあるのはこちらの《古えの墳墓》や《Volcanic Island》を見た対戦相手が『スニークショー』と勘違いしてくれることですね。すると《渦まく知識》で勝手に除去をライブラリーに戻したりしてくれるので、あっさりコンボが決まったり……意識されてないから分からん殺しができることも強みの一つだと思います」
--「たしかにそれらの土地を見たら真っ先に『スニークショー』を思い浮かべますね(笑) 先ほど試合を拝見させていただきましたが、《ヴリンの神童、ジェイス》が入っているんですね」
小笠原 「元のリストでは《精神を刻む者、ジェイス》だったんですが、このデッキで使うなら《ヴリンの神童、ジェイス》の方が強いかな、と思って。たとえばコンボを決めるターンはどうしても隙が多くなるので、そんなときは《束縛なきテレパス、ジェイス》の『-3』能力で墓地の《Force of Will》を対象に取ることで代替コストで唱えることができます」
--「おお! それはなかなかテクニカルですね……ちなみに苦手なデッキはありますか?」
小笠原 「一番苦手なのは『白青奇跡』ですね。《終末》や《剣を鍬に》も厳しいですし、持久戦に持ち込まれてしまうと厳しいです。《突然の衰微》のあるデッキも苦手ではありますが、一応メインから《誤った指図》が入っているので対抗することはできます」
--「最後に、モダンの『《欠片の双子》コンボ』はクロックパーミッションのように立ち回って勝つことも多いデッキでしたが、レガシーではどうですか?」
小笠原 「9割コンボ勝ちですね。レガシーでは毎ターン土地をプレイしてくる相手もそう多くないので、《詐欺師の総督》のタップ能力はモダン以上に強力です。さっきも3ターン目に《詐欺師の総督》でタップアウトさせて4ターン目にコンボを決めたんですが、対戦相手の方と『やっぱりモダンでこのコンボは許されないよねー』と話していました(笑)」
--「ありがとうございました! このあともがんばってください!」
2 《島》 1 《山》 4 《Volcanic Island》 1 《Taiga》 4 《沸騰する小湖》 4 《霧深い雨林》 1 《滝の断崖》 4 《古えの墳墓》 -土地(21)- 3 《ヴリンの神童、ジェイス》 4 《詐欺師の総督》 3 《やっかい児》 1 《鏡割りのキキジキ》 -クリーチャー(11)- |
3 《衝動》 3 《イゼットの魔除け》 1 《直観》 4 《Force of Will》 2 《誤った指図》 4 《血染めの月》 4 《欠片の双子》 4 《虚空の杯》 3 《金属モックス》 -呪文(28)- |
3 《紅蓮地獄》 2 《フェアリーの忌み者》 2 《硫黄の精霊》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《クローサの掌握》 1 《否定の契約》 1 《古えの遺恨》 1 《残響する真実》 1 《罠の橋》 -サイドボード(15)- |