速報!Round 6上位卓のデッキ分布

晴れる屋




By Yusuke Kanazawa

 今回のレガシー神挑戦者決定戦での注目するべきポイントを挙げるなら「エルドラージはレガシーでも通用するのか」になるだろう。デッキ選択やサイドボードの構成に影響を与えるほどなのか、プレイヤーにとっても興味深いはずだ。

 第6期レガシー神挑戦者決定戦 第6ラウンド開始時点で上位8卓に座る16名のプレイヤーたちが選択したデッキをご覧いただきたい。



デッキ名 プレイヤー数
【エルドラージ】2人
【青赤デルバー】2人
【白青奇跡】2人
【スニーク・ショー】2人
【ジャンド】1人
【バント】1人
【マーベリック】1人
【青黒赤ジャンク】1人
【続唱青黒緑】1人
【土地単】1人
【リアニメイト】1人
【ANT】1人



【エルドラージ】:2名

 モダン、スタンダードにつづいてレガシーでもその頭角を現してきたエルドラージ。他フォーマットとの最大の違いは無色マナ源となるカードの豊富さである。
 
 《裏切り者の都》《古えの墳墓》《厳かなモノリス》といったサポートから、レガシーでも十分に通用するスペックのエルドラージたちが対戦相手を蹂躙する。

 マナ基盤から《アメジストのとげ》《磁石のゴーレム》も採用されており、新世代MUDともいうべき構成となっている。また、歩く《ニンの杖》こと《終末を招くもの》はレガシーらしい1枚といえるだろう。上述のマナ基盤なら各種の起動型能力も十分に運用できるはずだ。


裏切り者の都アメジストのとげ終末を招くもの


【続唱青黒緑】:1名

 「BUG Cascade」もしくは「Shardless Sultai」と呼称されるこのデッキは、エルドラージに強いフェアデッキと目されている。

 《悪意の大梟》がエルドラージへの牽制となり、アーティファクトとプレインズ・ウォーカーを含むデッキのために《タルモゴイフ》が育ちやすく、5/6までいけばエルドラージにサイズ負けすることがなくなることが利点となる。

 デッキ全体がアドバンテージに優れたカードで構成されており、攻守ともに優秀。今後、エルドラージがその勢力を増すようであれば対抗馬としてより注目されるかもしれない。


悪意の大梟断片無き工作員祖先の幻視


【土地単】:1名

 グランプリなどの大型トーナメントでも度々上位に入ることの多い土地単。

 《溶鉄の渦》の採用が特徴的であり、《壌土からの生命》と組み合わせることによって《罰する火》コンボのように機能する。多角的な勝利手段を用意することによって、より柔軟性が増しているだろう。


壌土からの生命溶鉄の渦踏査




 エルドラージの活躍が目立つ中、奇跡やデルバー、《実物提示教育》といった「鉄板」デッキも上位テーブルに2名ずつの使用者を送り込んでいる。

 ここからTop8に駒を進めるのはどのデッキとなるのか。結果に期待したい。



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