はじめに
みなさんこんにちは。
『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップが終わり、スタンダードもオフシーズンへと差し掛かりつつあります。しかし、それは同時に新たなエキスパンションとの出会いのカウントダウンともいえます。
『カルドハイム』のカードについては次回以降へと持ち越して、今回は$5K Kaldheim Championship QualifierとStandard Challenge #12238087の大会結果、そして注目デッキをお届けしていきます。
$5K Kaldheim Championship Qualifier
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Tian Fa Mun | エスパースタックス |
準優勝 | Ari Lax | グルールアドベンチャー |
トップ4 | Stone Cai | グルールアドベンチャー |
トップ4 | Maxime Auger | ディミーアローグ |
トップ8 | Ronald Müller | 緑単フード |
トップ8 | Will Pulliam | 緑単フード |
トップ8 | Dish | グルールアドベンチャー |
トップ8 | Daniel Toledo | エスパースタックス |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
参加者258名で開催された$5K Kaldheim Championship Qualifierはエスパースタックスを使用したTian Fa Mun選手の優勝となりました。『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップ後の開催ということもあり、上位には似通ったデッキが多く散見されました。
トップ16の内訳は偏っており、グルールアドベンチャーが半数を占め、緑単フードが5名となっていました。どちらもメインボードから《エンバレスの盾割り》などの《グレートヘンジ》対策を積んでおり、緑系のデッキを意識した構築となっていました。エスパースタックスは両アーキタイプに勝てるデッキであるだけでなく、メタゲームの観点からも優れた選択となったようです。
メタゲーム
デッキタイプ | 使用者数 |
---|---|
グルールアドベンチャー | 74 |
緑単フード | 58 |
ディミーアローグ | 26 |
ティムールランプ | 22 |
エスパースタックス | 19 |
ディミーアコントロール | 16 |
その他 | 43 |
合計 | 258 |
デッキ選択はグルールアドベンチャーと緑単フードが全体の半数を占める結果となりました。ボードコントロールに長けた戦略を考えるに、苦手とするディミーア系デッキが40名強いるものの、エスパースタックスは最適なデッキといえるでしょう。
トップ8デッキリストはこちら
エスパースタックス
3 《沼》
4 《平地》
4 《寓話の小道》
1 《ラウグリンのトライオーム》
4 《清水の小道》
4 《陽光昇りの小道》
4 《啓蒙の神殿》
2 《静寂の神殿》
2 《欺瞞の神殿》
-土地 (32)- 4 《スカイクレイブの亡霊》
3 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
-クリーチャー (7)-
2 《取り除き》
2 《否認》
2 《屋敷の踊り》
4 《絶滅の契機》
4 《エメリアの呼び声》
4 《海の神のお告げ》
4 《エルズペスの悪夢》
3 《裏切る恵み》
2 《太陽の神のお告げ》
4 《予言された壊滅》
4 《エルズペス、死に打ち勝つ》
3 《黄金の卵》
-呪文 (41)-
最近鳴りを潜めていたエスパースタックスですが、グルールアドベンチャーと緑単フードの活躍も相まって戻ってきています。単体除去に加えて、ETB能力(Enter The Battlefield:戦場へ出たときに誘発する能力)を持つエンチャント/アーティファクトを並べて《予言された壊滅》を維持することで戦場をコントロールしていきます。
フィニッシャーは2種類あり、エンチャント/アーティファクトが戦場にあれば《空を放浪するもの、ヨーリオン》を、墓地にあれば《屋敷の踊り》を使用して圧倒的なアドバンテージ差を生み出すコントロールデッキです。
デッキの顔である《予言された壊滅》は維持する時間が長ければ長いほどリソースを削るエンチャントです。自分もパーマネントを差し出す必要がありますが、キャントリップや除去能力を持ったエンチャントを多数採用することで不平等な交換を押しつけてリソース差を生み出します。
クリーチャーだけではなく、エンチャント/アーティファクトやプレインズウォーカーといった対処手段が限られているカードですら破壊することができる万能カードです。現環境には《パンくずの道標》や《グレートヘンジ》など、時間経過とともにアドバンテージを稼ぐ厄介なパーマネントが多くあるため戦場を上手く整理したいところですね。
ただし、軽量クリーチャーが横に並ぶ白単/赤単アグロなどに対しては効果を発揮しきる前にビートダウンされてしまう可能性もあります。そこでリセット呪文である《絶滅の契機》と併用することで横並びにも、サイズの優れた単体でも、どちらのアグロ戦略にも対応できるようになっているのです。
エスパースタックスはこれまで、ボードコントロールに力を注ぐことでミッドレンジデッキを食い物としてきました。しかし、《精霊龍、ウギン》を頂点に据えたランプやコントロールといった天敵が増加したことで、一時期は上位からは姿を消すことになります。
今回の復権はメタゲームの勝利ではありますが、それだけではなく対《精霊龍、ウギン》を想定した構築にあります。このデッキは《サメ台風》を切った代わりに、サイドボードまで含めて8枚の打ち消し呪文が採用されています。ランプデッキやディミーアコントロールを意識しており、《精霊龍、ウギン》さえ着地させなければゲームで引けを取らないという意思を感じます。
Standard Challenge #12238087
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | IwillCRUSHyou | エスパースタックス |
準優勝 | AlphaFrog | グルールアドベンチャー |
トップ4 | Oliver_Hart | ディミーアローグ |
トップ4 | 1yo2yo | グルールアドベンチャー |
トップ8 | HEROtsukai | ディミーアローグ |
トップ8 | Ettore09 | エスパースタックス |
トップ8 | akjets6 | ディミーアコントロール |
トップ8 | Venom1 | 緑単フード |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
先週末に開催された本大会はエスパースタックスの優勝となりました。$5K Kaldheim Championship Qualifierのものと構成も似通っており、今のメタゲームに適したデッキとなっているようです。
$5K Kaldheim Championship Qualifierとの違いはディミーア系デッキの増加と緑単フードの減少でしょう。重いソーサリータイミングでの動きを咎めるディミーアはローグとコントロールともに増加しており、メタゲームが次のステージへと移行しつつあるようです。
トップ8デッキリストはこちら
ディミーアコントロール
5 《沼》
4 《寓話の小道》
3 《ゼイゴスのトライオーム》
4 《清水の小道》
4 《欺瞞の神殿》
1 《ヴァントレス城》
3 《這い回るやせ地》
-土地 (31)- 4 《真面目な身代わり》
2 《メア湖の海蛇》
-クリーチャー (6)-
2 《塵へのしがみつき》
4 《無情な行動》
3 《ジュワー島の撹乱》
2 《取り除き》
2 《本質の散乱》
2 《否認》
4 《中和》
4 《絶滅の契機》
1 《ハグラの噛み殺し》
2 《崇高な天啓》
4 《海の神のお告げ》
2 《エルズペスの悪夢》
3 《サメ台風》
3 《精神迷わせの秘本》
2 《悪夢の詩神、アショク》
1 《精霊龍、ウギン》
-呪文 (43)-
3 《神秘の論争》
2 《強迫》
2 《否認》
1 《厚かましい借り手》
1 《苦悶の悔恨》
1 《影の評決》
1 《精霊龍、ウギン》
1 《空を放浪するもの、ヨーリオン》
-サイドボード (15)-
前回は打ち消しと単体除去呪文に加えて、マナ加速を内蔵しているため《精霊龍、ウギン》ゲーでも引けを取らないミッドレンジに強いコントロールとして紹介しました。構造は同じものの、最近のグルールアドベンチャーが《エンバレスの宝剣》の枚数を増やし短期決戦へと切りかえたことで、若干の変化が生じています。
一番の注目はフィニッシャーの変化です。これまで4枚採用されていた《精霊龍、ウギン》が減り、代わりに《メア湖の海蛇》が加わっています。インスタントが多いながらも《真面目な身代わり》や《半真実の神託者、アトリス》のようにリソース確保手段はソーサリーと矛盾がある構築でしたが、それも《精霊龍、ウギン》によって肯定されてきました。
しかし、《探索する獣》や《エンバレスの宝剣》が増加したことで《精霊龍、ウギン》で流した返しにライフを詰められやすくなってしまったのです。スタックス相手も《否認》が採用されたことで《精霊龍、ウギン》自体が大きく隙を生むカードとなってしまいました。
《真面目な身代わり》こそ残っていますが、よりも早く戦場を支えるフィニッシャーとして瞬速を持つ《メア湖の海蛇》が採用されています。最速5ターン目にキャスト可能であり、インスタントとも相性が良く、追放以外の除去呪文では対処できません。回収能力も《夢の巣のルールス》やスタックス相手には効果があるため、メタゲームに適応した結果といえるでしょう。
《崇高な天啓》にも注目していきましょう。《半真実の神託者、アトリス》に代わって入った重い打ち消し呪文ですがハマったときの効果は大きく、圧倒的なアドバンテージを稼いでくれます。加えてこのカードは汎用性が高く、《エルズペス、死に打ち勝つ》などの誘発型能力を無効化し、あらゆるパーマネントをバウンスにより対処可能となっています。
単純な打ち消し+1ドローと考えてもカードカウント1枚分得をしていますが、自身の《真面目な身代わり》や《空を放浪するもの、ヨーリオン》をコピーすることで、強固な盤面を築くこともできますね。《半真実の神託者、アトリス》が抜けましたが、アドバンテージと干渉手段を兼ね合わせたカードが加わっているのです。
除去呪文にも若干の変化がみられます。広く使える《ハグラの噛み殺し》が追加されたことで、速攻クリーチャーや(一時的に)《エンバレスの宝剣》をしのげるようになっています。コントロール戦では土地として置きがちですが、《取り除き》と併せて《這い回るやせ地》への解答だということをお忘れないようにしましょう。
注目デッキ
最後に複数のオンライン大会で注目デッキを紹介していきたいと思います。
イゼットドロー
『エルドレインの王権』でイゼットが得た“同一ターン中にカードを2枚引く”ことで誘発する能力を全面に押し出したデッキです。序盤にキーとなるカードを2枚引くことでボーナスが生じるパーマネントをキャストして、その後はドロー呪文を使ってアドバンテージを生み出していきます。大会上位入賞ではありませんが、ミシックランク帯で好成績を残しています。
《アイレンクラッグの紅蓮術師》《スプライトのドラゴン》《型破りな協力》の3種類10枚のパーマネントを中心に構成されており、これらのカードの着地がスタートラインとなるため、キープ基準になります。これらのパーマネントの強みは、“同一ターン中にカードを2枚引く”ことで誘発する能力ながら、それぞれが異なる戦略をとっていることです。《スプライトのドラゴン》は一点突破のスピード重視のアタッカーであり、《型破りな協力》は数の暴力に頼った横並び戦略をとります。
《アイレンクラッグの紅蓮術師》はほかの2種類と比べても特殊なクリーチャーであり、ドロー呪文なしにはダメージソースにはなりません。ですが、任意の対象にダメージを与えられるためキャントリップ呪文すべてが火力となり、盤面制圧が可能となっているのです。タフネスが4と高く、黒除去以外で落ちにくいのも特徴です。
《王家の跡継ぎ》はデッキと相性のいいプレインズウォーカーであり、毎ターン2ドローが確定します。忠誠度を稼ぎながらシナジーを誘発させていき、奥義で残ったライフを一気に削りきりたいところですね。
《選択》などのキャントリップ呪文に加えて、複数ドローできるカードも採用されています。《蓄積した知識》のリメイク版である《大慌ての棚卸し》は、2枚目以降から破格のドロー呪文となります。このカードを複数引き当てる意味でも、ほかのキャントリップ呪文に意味があるのです。
コスト軽減効果により最高3マナでキャストできる《魔法の鏡》は、一方的な《吠えたける鉱山》であり、ターン経過とともにドローできる枚数も増えるカード。《王家の跡継ぎ》の奥義と組み合わせて大ダメージを狙うもよし、引いたカードをキャストして《スプライトのドラゴン》を強化するもよしとなっています。サイドボード後はコントロール要素が増えるため、より価値が高まるカードとなりそうです。
メインボードはシナジーの起点となるパーマネントとドロー呪文による戦略を前面に押し出しているため、コントロール要素は最小限にとどめられています。《中和》は打ち消し呪文でありながら、「サイクリング」によりカードを引くことができ、噛み合った干渉手段となっています。
《雷猛竜の襲撃》はインスタント/ソーサリーの多いこのデッキにうってつけの火力呪文であり、環境に存在するどんなクリーチャーやプレインズウォーカーであってもわずか2マナで除去してくれます。序盤は極力パーマネントを並べてキャントリップでボードを作り上げ、中盤以降のボードコントロールで使っていきましょう。
白単アグロ
-土地 (17)- 4 《命の恵みのアルセイド》
4 《無私の救助犬》
4 《天界の語り部》
2 《巨人落とし》
4 《光輝王の野心家》
3 《太陽に祝福されしダクソス》
4 《スカイクレイブの亡霊》
2 《太陽冠のヘリオッド》
2 《夢の巣のルールス》
1 《軍団の天使》
-クリーチャー (30)-
2 《静寂をもたらすもの》
2 《ヘリオッドの介入》
2 《エルズペス、死に打ち勝つ》
2 《忍耐の偶像》
2 《太陽の宿敵、エルズペス》
1 《払拭の光》
1 《魂標ランタン》
-サイドボード (15)-
赤単と並び伝統的なアグロデッキである白単。今回ご紹介する構築は以前のものに比べると、打点が低く《スカイクレイブの大鎚》もないため攻撃力はりますが、《天界の語り部》を中心としたライフゲインエンジンと《夢の巣のルールス》のもたらすアドバンテージにより、粘り強く戦えるデッキです。
14枚採用された1マナ域からはじまるビートダウン戦略で、初動としては《天界の語り部》《命の恵みのアルセイド》が理想です。絆魂によって早めにライフを27点まで引き上げ、《天界の語り部》の能力がアクティブになるよう狙っていきましょう。《光輝王の野心家》はうってつけの2マナ域であり、1マナクリーチャーを強化することで目標である27点へ最短で近づけるようになりますし、+1/+1カウンターを分散配置することで脅威を多数生み出せます。
《バスリ・ケト》は単純なクリーチャー強化ではなく、破壊不能を付与することで《恋煩いの野獣》のような高サイズのブロッカーに対して躊躇することなく攻撃に向かわせることができます。このデッキの序盤の主役は《天界の語り部》にあり、無理やりライフを稼ぐにはもってこいのプレインズウォーカーといえますね。
《夢の巣のルールス》は除去に対するリカバリーカードであり、中盤以降にその力をいかんなく発揮してくれます。特に《無私の救助犬》《命の恵みのアルセイド》と相性がよく、相手の単体除去を完封することが可能です。《天界の語り部》は優先的に除去されてしまうため、ライフさえ残っていれば再利用して天使・トークンを量産していきましょう。
《軍団の天使》は4枚分のクリーチャーとなるアドバンテージの塊であり、このデッキのフィニッシャーとなっています。序盤から積極的にライフを削るため、対戦相手も除去呪文を惜しみなく使う必要があります。そのためこのクリーチャーが着地するころには手札も減っており、4枚すべてを対処することは非常に難しくなっています。打ち消し呪文にこそ弱いものの、パワー4と与えるダメージが大きく、消耗戦ではゲームを決めてくれます。
《忍耐の偶像》は珍しいカードですが、マナコストの軽いアグロデッキには適したサイドボードとなります。コントロールなどの除去の多いマッチアップでは《夢の巣のルールス》とおなじくリカバリーエンジンとなってくれます。3マナ以下のクリーチャーをキャスト可能なため、《スカイクレイブの亡霊》のような影響力の高いクリーチャーも対象となります。
ただし、《影の評決》にはご注意を。最近のディミーアコントロールでは《絶滅の契機》と分散して《影の評決》の採用があるため、欲張りすぎずにキャストする必要がありそうです。
ナヤウィノータ
3種類の小道サイクルが使用でき、アグロ向きなマナベースを活かして構築されたのがナヤウィノータ。かつては《軍団のまとめ役、ウィノータ》から《裏切りの工作員》などの強力なクリーチャーの展開を狙うコンボ時代もありましたが、現在は純正アグロの構成をとり、あくまでも打点を追加できる程度となっています。爆発力にかける反面、《軍団のまとめ役、ウィノータ》に頼らずとも押し切れるだけの安定感が売りとなっています。
3色のマナベースを支え、1ターン早い《軍団のまとめ役、ウィノータ》の着地を可能にしてくれるのが《水蓮のコブラ》です。《金のガチョウ》を廃してマナクリーチャーをこれ1本に絞ることで、無駄牌を減らして《軍団のまとめ役、ウィノータ》がなくてもアグロ戦略を可能としています。ほかのマナクリーチャーと違ってマナを生成するのにタップの必要がないため、《軍団のまとめ役、ウィノータ》キャスト後すぐに誘発要因として攻撃に向かえます。
《バスリの副官》は《水蓮のコブラ》のジャンプアップ先であり、《軍団のまとめ役、ウィノータ》の当たり牌です。単体のクリーチャー性能も素晴らしく、《山火事の精霊》の攻撃も難なく止めてくれます。
また、注目すべきは《グレートヘンジ》とのシナジーでしょう。自動的に+1/+1カウンターを配置してくれる巨木のおかげで、相手の除去/リセットに強い盤面を築くことが可能となります。より手軽にキャストできる《光輝王の野心家》との組み合わせにも注目したいところです。
《軍団のまとめ役、ウィノータ》のようなクリーチャー主体のシナジーの宿命というべきか、非クリーチャー呪文の採用が最小限となっています。「出来事」による干渉手段こそあるものの、ディミーアローグのクリーチャーの対処は難しくなっているのです。
そこでサイドボードには6枚の「脱出」クリーチャーが控えています。《空飛ぶ思考盗み》を打ち落とす《鎖巣網のアラクニル》をはじめ、直接的なアドバンテージをもたらしてくれる《アゴナスの雄牛》が4枚も!特に《アゴナスの雄牛》はスタックス系などの消耗戦でも強く、活躍してくれます。
おわりに
今回は以上となります。今週末にはチャンピオンシップ予選である$5K Kaldheim Championship Qualifierが控えていますが、フォーマットはヒストリックなのでスタンダードの大型イベントはしばらくお休みとなります。そのため『カルドハイム』発売まで、スタンダードのメタゲームに大きな変化はなさそうです。
次回は2020年のスタンダード環境を振り返っていきたいと思います。