【プロツアー『イニストラードを覆う影』】も終了し、いよいよスタンダードの主要なデッキも出そろってきた。
グランプリ・東京2016まであと二週間足らず。参加予定のプレイヤーたちにとっては、はたして当日のメタゲームがどのようなものになるのか、そろそろ気になってきた頃合いだろう。
そこに開催されたこのGPT。当日のメタゲームを占うには絶好のこの時期に123人が参加と、参考にするにはうってつけの大会となっている。
しかし、まだこの時期のメタゲーム・ブレイクダウンはデッキ分類が難しいので、今回は少し趣向を変え、4月25日現在のスタンダード環境におけるトップメタと目されている「バントカンパニー」についての情報のみピックアップした「トップメタ・ブレイクダウン」をお届けしようと思う。
※ちなみにここでいう「バントカンパニー」とは、青白緑の3色で《森の代言者》《反射魔道士》《跳ねる混成体》《集合した中隊》《ドロモカの命令》の5種が採用されているデッキを指している。
■ 使用率
19/123 (15.4%)
さすがトップメタ、20人近くが「バントカンパニー」を使用している。
15%は7回戦のうち1回くらいは当たるという数字だが、デッキの地力が高いのもあり、勝ち上がるにしたがって当たる確率も高まっていきそうだ。
ちなみに【トップ8】には2人を送り込んでおり、【プロツアー『イニストラードを覆う影』】では準優勝にとどまったとはいえ、まだまだ隆盛は続きそうだ。
■ 平均勝率
3.75勝/7ラウンド (53.6%)
しっかりと勝ち越しており十分立派な数値ではあるが、しかし一時期ほどの圧倒的な勝ち組とは言いがたい、そんな数字だ。
今や周囲のデッキは「バントカンパニー」をかなり意識しているし、相性的に「バントカンパニー」に有利がつくデッキを選択するプレイヤーも増えてきている。そういった傾向が現れた結果なのだろう。
■ メインボードのカードの採用枚数
こうして見ると「バントカンパニー」というデッキは構成にブレ幅がかなり少ないデッキということになるだろう。
ただ、《大天使アヴァシン》と《オジュタイの命令》は半分以上のプレイヤーが採用しているので、相手にマナが立っているときは《ドロモカの命令》や《集合した中隊》だけでなくこれらも念頭に置く必要がありそうだ。
■ サイドボードのカードの採用枚数
平均して以下のようなサイドボードがとられていることから、「バントカンパニー」相手のサイド後は、これらのカードに気を付けた方がいいということになるだろう。
2 《否認》
2 《石の宣告》
1 《ランタンの斥候》
1 《侵襲手術》
1 《払拭》
1 《翼切り》
1 《悲劇的な傲慢》
また定番というほどではないが、サイドボードから投入される《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》や《龍王ドロモカ》はゲームを変えるほどのインパクトを有するので、頭の片隅にとどめておいた方がいいかもしれない。
以上簡単に見てきたが、グランプリ・東京2016に参加する諸氏の参考になれば幸いである。
「バントカンパニー」を使うにせよ倒す側に回るにせよ、スタンダード環境を楽しんでみて欲しい。
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