HJインタビュー: 晴れる屋協賛「学生選手権・春」HJ 東志 龍平氏

晴れる屋

By Daisuke Kawasaki





 より若いマジックプレイヤーを発掘するべく開催された、「晴れる屋協賛 学生選手権・春」。

 このイベントのヘッドジャッジを務めた東志 龍平氏にインタビューをしてみよう。





--「本日は、お疲れ様でした。まずは、ジャッジをはじめたキッカケを教えてください」

東志 「地元が北海道なのですが、今、地域コーディネーターをやってらっしゃる牧野さんのイベントに参加していたんですよね」

-- 「それはプレイヤーとしてですか?」

東志 「そうですね。ただ、イベントに参加しているウチに、ルールにも詳しくなっていったので、天狗になってて」

--「ジャッジよりも、俺の方がルールに詳しいぞ!みたいな?」

東志 「今考えるとお恥ずかしい話なんですが、そんな感じです。そうしたら、じゃあ、ジャッジになりなよって牧野さんに言われまして……」

--「そして、認定ジャッジになったと。ちなみに、いつごろ認定ジャッジになったんですか?」

東志 「2014年の9月です」

--「最近、ジャッジの方が増えていますけど、そんな中でもかなり最近の方ですね……というか、それだと、レベル2の認定はいつなんですか?」

東志 「2015年の6月1日です」

--「日にちまで覚えてらっしゃるんですね」

東志 「23歳の誕生日だったんですよ!これはぜひとも書いておいてください!そもそも、学生時代に『日本最年少のジャッジになってみない?』って牧野さんに口説かれたもんで」

--「最近、インタビューをしていると、認定ジャッジになって、それから、さらにレベル2になってというサイクルが早くなっていて、ジャッジコミュニティがより大きくなりやすくなっているように感じます」

東志 「そうですね。昔より、ジャッジになりやすい環境になっているかもしれないですね。認定のされ方も、ルールの勉強の仕方もよりシステム化されてますし、ジャッジコミュニティ自体が、コミュニティを大きくしたいというモチベーションも高いですしね」

--「なるほど。でも、それにしても、東志さんは早いですよね」

東志 「そうですね。やはり、地域コーディネーターの牧野さんの地元っていうのは恵まれた環境だと思います。それと、札幌ジャッジゼミっていう勉強会の部長をやらせてもらっているんですが、ルール文章を読んだり、ルールの変更に対しての意見を交わしたりとルールの理解度を進めやすい環境に居るのは大きいです。これくらいのレベルでの勉強会は、国内だと、あとは東京の梅咲さんのところと、晴れる屋さんくらいじゃないですかね」





--「環境に恵まれたというのは大きいかもしれないですね。とはいえ、ルールの勉強会というと、堅苦しい印象もありそうですが……」

東志 「そんなことはないですよ。ジャッジって、マジックの遊び方のひとつとして僕は捉えてます。ジャッジって本当に楽しいんですよ。スタンダードとか、モダンとか、EDHと並んで、マジックの楽しみ方にジャッジがあるって思います。今回の学生選手権でも、参加者が少なかった関係もあって、プレイヤーと話す機会がありましたが、ジャッジに興味がありそうなプレイヤーもふたりほどいて。彼らがジャッジを始めたいときは連絡してくれと伝えました」

--「なるほど。今日は若いプレイヤーとの交流も多かったかと思いますが、東志さん自身のマジックと出会ったきっかけはなんでしたか?」

東志 「うちは、親がマジックを……というか、ボードゲームをよくやる家だったので、5歳か6歳くらいのころには家にカードがありましたね。で、たまに身内でちょこちょこやる程度だったんですけど、『エルドラージ覚醒』あたりから、少しずつ本格的にやるようになって、『ミラディンの傷跡』のあたりから牧野さんのイベントに参加するようになりましたね」

--「そして、2014年に認定ジャッジになったと。お話を聞いていると、それまでは基本的にはジャッジをやっていなかったということですが、現在はプレイヤーとジャッジをどれくらいの比率でやっているのですか?」

東志 「ジャッジが7のプレイヤーが3くらいでしょうか。でも、Magic Onlineもすごいやっていますね。プレイヤーをやっていると、デッキチェックが早くなったり、プレイのおかしな部分とかに気がつきやすくなったりと、ジャッジに役立つことも多いです」

--「ジャッジのスキルのためにプレイヤーもやる、と」

東志 「いや、そういうわけでもないです。さっきも言ったように、僕はジャッジもマジックの楽しみ方のひとつ、レギュレーションみたいなものだとも考えているので。むしろ、ジャッジをやることがプレイヤースキルの向上に繋がることも多いですしね」

--「プレイヤーをやることがジャッジとしてのスキルを、そして、ジャッジがプレイヤーとしてのスキルを上げる、という形で全体で自身のスキルを向上させてると」

東志 「そうですね。なので、新たにジャッジに勧誘するときにも『ジャッジになってルールを覚えると、マジックももっと強くなるよー』みたいな勧誘の仕方をしていますね。後輩、というか、同年代や年下のジャッジが少ないので、今日みたいに若いプレイヤーに会った時は勧誘してますね。幅広い年代や幅広い業種の人と出会えるのはマジックの魅力だと思いますし」

--「なるほど。たしかに、そうですね。特に、ジャッジコミュニティは、密なつながりになりやすいので、より多くの人と出会うきっかけになりそうですね」

東志 「ジャッジはもちろんそうなんですが、せっかくマジックをやるなら、色々な人と交流しないともったいないと思っています。なので、プレイヤーとして参加したときも、積極的に色々な人と交流を持つことを勧めたいです。僕も、グランプリの遠征にいったりするんですが、海外で何度かあった上海のプレイヤーとかが、話しかけていたら、今回は向こうから話しかけてきてくれるようになるんです。こんな面白いことないですよ」

--「マジックという共通の趣味があるのだから、話しかけやすいですもんね」

東志 「そうですね。マジックの一番いいところは、コミュニケーションをとって色々な人と仲良くなれることですから。マジックをやっていなかったら、こんなに年上の人たちと頻繁に交流を持つ機会はなかったかもしれません。ジャッジに限らず、大会でコミュニケーションを取らないのは、損ですから、フリープレイとかも積極的にやるべきですね」

--「最後に、なにかメッセージはありますか?」

東志 「とはいえ、後輩や同年代のジャッジも欲しいです!よく、飲みの席などで冗談で『平成ジャッジ会』を作りたいなんて言ってるんですが、若いジャッジのコミュニティができたら絶対楽しいで、一緒に『平成ジャッジ会』を作りましょう!」

--「本日は、ありがとうございました」



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