魔法学院へ入学しよう!
みなさんこんにちは。晴れる屋メディアチームです。
今回は最新エキスパンション『ストリクスヘイヴン:魔法学院』より、カードプレビューをお送りしたいと思います!『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の世界観を存分に表現したカードをご覧ください!
紹介するカードは新キーワード能力「講義」を持つため、まずは「履修」と合わせて簡易的に説明をさせていただきます!これらの能力についてご存知の方は、直接カードプレビューまで進んでくださいね。
「講義」とは、ソーサリーに付属するカードタイプであり、同じく新キーワード能力の「履修」によってゲーム外(サイドボード)より手札へ加えることが可能なソーサリー呪文です。メインボードに4枚採用するも良し、サイドボードに1枚忍ばせて「履修」から手札へ加えるも良しのカードとなっているのです。
お気づきの方もいるかもしれませんが、これはかつて構築環境をにぎわせたウィッシュボードに近いシステムとなっています。サーチ呪文によって選ばれた適正呪文はクリティカルな場合が多く、また、この複数の選択肢から1枚を選び出す行為自体がテクニカルで玄人感を匂わせました。
今回の「履修」から持ってこれるのは「講義」だけですが、サイドボードに複数の選択肢を用意しておくことで、状況に応じた特定のカードを手札へ加えることが可能なシルバーバレット戦略として機能するようになっているのです。
《Basic Conjuration》
ソーサリー・講義
あなたのライブラリーの一番上からカード6枚を見る。あなたは「その中からクリーチャー・カード1枚を公開し、あなたの手札に加える。」を選んでもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。あなたは3点のライフを得る。
《Basic Conjuration》はデッキの主役になることはないでしょう。しかし、デッキに柔軟性をもたらしてくれることは間違いありません。《Basic Conjuration》はデッキトップからクリーチャーを探し出すカードであり、スタンダードで禁止カードとなった《むかしむかし》やモダンでトロンの相棒となっている《古きものの活性》に類似する効果となっています。このカードが探し出せるのはクリーチャーのみですが、代わりに見る枚数が6枚へと増え、さらにライフゲイン効果まで付与されているのです。
この3点ゲインが侮れません。ドロー呪文の類に多いのは、キャストしたターンは戦場に影響を及ぼしていないため無防備となってしまい、攻撃によってライフが減りすぎてしまうことです。ですが、《Basic Conjuration》はその点をライフゲインによって補っており、アグロデッキに攻められている場面でも押し切られにくくなっています。耐えた後はあとは《Basic Conjuration》によって見つけ出した4、5マナ域のカードパワーで逆転へと向かっていきましょう。
《Basic Conjuration》は3ターン目にキャストすることで後続のマナ域のクリーチャー確保してくれるため、4、5マナ域が多いミッドレンジタイプのデッキと相性が良いカードです。スタンダードでいえば、攻防に優れた《探索する獣》や制圧力の高い《意地悪な狼》、5マナ域なら《長老ガーガロス》がいますね。
また、クリーチャーに頼ったコンボのパーツ集めにも一役買ってくれそうです。フューリーパッケージにおいて《黄金架のドラゴン》を探す手助けとなり、パーツを集める手段の乏しいスタンダードではコンボの助けになってくれそうです。
それでは、次の「講義」へとうつりましょう。
《Necrotic Fumes》
ソーサリー・講義
この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を追放する。
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とする。それを追放する。
本日2コマ目となる「講義」は《Necrotic Fumes》。追加コストとしてクリーチャーを要求するようになったソーサリーの《ヴラスカの侮辱》、あるいは追放できるようになった《英雄の破滅》です。単なる除去呪文ならば《無情な行動》や《取り除き》などに軍配が上がりますが、この《壊死放出法》には追放の二文字がつけ加えられています。スタンダード数あるリアニメイト呪文やプレインズウォーカー回帰呪文へのアンチテーゼとなるのがウィザーブルームに所属する《Necrotic Fumes》なのです。
スタンダードには、《貪るトロールの王》や《アガディームの覚醒》、《奇妙な根本原理》、《エルズペス、死に打ち勝つ》といった除去に強いクリーチャーや除去されたクリーチャーやプレインズウォーカーを拾う手段が揃っています。特に《エルズペス、死に打ち勝つ》は、クリーチャーとプレインズウォーカーの両方を対象にとることができ非常に厄介でしたが、それらを臭いの元から断ってくれるのが《壊死放出法》なのです。
リアニメイトのアンチテーゼとなるカードですが、キャストするプレイヤー自身へも要求を課してきます。なんと追加コストとしてクリーチャーを1体追放する必要があるのです。そのため《Necrotic Fumes》はトークン戦略と組み合わせて使いたいカードとなります。幸い現環境のスタンダードには数多のトークン生成カードに溢れており、《クラリオンのスピリット》は代表的な1枚でしょう。これらの1枚で複数のクリーチャーを生成できるカードと組み合わせることで、デメリットを大幅に緩和できるようになりますね。
また、「講義」カードであるため、必要に応じてゲーム外から持ってこられるのも魅力となります。クリーチャーとプレインズウォーカーに対処できるようになるため、サイドボード1枠は確保しておいて損はないでしょう。
早く来ないか『ストリクスヘイヴン:魔法学院』
今回は『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の新カード、2種類の「講義」カードをお届けいたしました。メインボードに採用するだけではなく、「履修」のおかげでサイドボードから直接手札に加えられるので構築の幅が広がり、活躍が期待できそうですね。
なお、2021年4月23日(金)発売予定の『ストリクスヘイヴン:魔法学院』ですが、現在晴れる屋ではブースターBOXの予約受付中となっております!下記のリンクより『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の商品ページへ繋がっておりますので、ぜひ、ご活用ください!!