By Yoshihiko Ikawa
モダンシーズン、クライマックス。
6月に始まったモダンシーズンも、今日のプロツアー予備予選と、9月5-6日に開催される【ワールド・マジック・カップ2015 東京予選】をもってひとまずお休みとなる。
各地でグランプリとプロツアー予備予選が開催され、グルグルと回り回ってきたメタゲーム。果たしてどういう着地点を見せるのだろうか?
それでは早速、第6ラウンド開始時点での上位8テーブルのデッキ分布をご覧いただこう。
多種多様、まさに群雄割拠。
上位8テーブル16名で2名以上を輩出したのは感染とエルフカンパニーのみ。その下には12種類ものデッキがずらりと並んでいる。「モダンにはどんなデッキも可能性がある」とはよく言ったものだが、ここまでデッキの種類が散らばるのも珍しい。
黒単やゴブナイトといった普段ほとんどお目にかかれないデッキや、《死せる生》に《ゴブリンの放火砲》をハイブリッドした意欲作などが好成績を残しているのも興味深いところだ。
強いて言うなら、土地コンボの不在が目立つといったところか。感染に加えて《死せる生》コンボ(しかも《ゴブリンの放火砲》とのハイブリッド!)がいることからも、これらのデッキに敗れていってしまった可能性もそう低くはないだろう。
上位テーブルで使われていた『マジック・オリジン』のカードは、ざっとあげて以下の通り。
特筆すべきはやはり2種類のエルフだろう。
《遺産のドルイド》や《召喚の調べ》との相性がバツグンの《ドゥイネンの精鋭》。そして戦闘を介すことなく相手を倒すことを可能にした《群れのシャーマン》。
旧環境でも【第4期モダン神挑戦者決定戦】を制したように強力なアーキタイプの一つだったエルフカンパニー。そこにこの2種類が加入したことによりデッキの完成度が一段階上がっており、すでに【他所のPPTQを優勝している】ことからもその強さに疑いようはない。これから上位メタのデッキとして目にする機会が増えそうだ。
この混沌とした分布の中から周りを出し抜き、上位に食い込むのは果たしてどのデッキになるのだろうか。
まだまだモダンから目が離せない。