By Atsushi Ito
サイドボードというのは通常デッキの中でメインボードよりも注目される機会は少ないが、ゲームに与える影響度という点においては、ときにメインボードよりも大きなインパクトを持つ。
ここでは【グランプリ・ケベックシティ2015】のカバレージにあった【Quick Question】をリスペクトして、スタンダードにおいてサイドボードで過小評価されているカードは?について、今回の第5期スタンダード神挑戦者決定戦に来ていたプロプレイヤーたちにクイックインタビューを試みた。
行弘 賢
行弘 「《悪性の疫病》かな。最近のスタンダードには『特定のデッキに対してクリティカルに刺さるカード』とかはあんまりないんだけど、このカードは数少ない例外だね。アタルカレッドはもちろん、最近流行りのエスパートークンなんかにもこれを貼るだけで確実に有利になるよ」
山本 賢太郎
山本 「《強迫》ですね。《精神背信》と散らしている人もよくいると思うんですが、僕は《強迫》4枚からスタートした方がいいと思います。ダークジェスカイやエルドラージランプなど、幅広いマッチアップで引きたいカードですね」
覚前 輝也
覚前 「《わめき騒ぐマンドリル》でしょう!海外のレシピとか見てもみんな使ってなさすぎだと思います。ダークジェスカイのサイドボードとかよく見てくださいよ。止まりませんよ!」
中島 主税
中島 「《隔離の場》です。対コントロール戦やバントトークン相手など、プレインズウォーカー/エンチャントを合わせて複数枚設置するようなデッキに対して、劣勢になっても跳ね返せる力があるのが良いですね。エンチャントに触れるデッキがそこまで多くないのも評価できるポイントです」
松本 友樹
松本 「前に緑白大変異が流行ったときに少しサイドボードで使われていたことがあるんですが、《チャンドラの灯の目覚め》ですね。決まるとなかなか気持ちいいです。あとはありきたりですが《龍王シルムガル》ですね。今のスタンダードのデッキはこれ1枚で大体勝てますし、エルドラージランプの《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《精霊龍、ウギン》を奪えるのも大きいですね」
参考になっただろうか。
皆さんもぜひ、自分だけのサイドボードテクニックを突き詰めて欲しい。