第5期モダン神挑戦者決定戦は早くも6回戦を迎える。
フィーチャーマッチテーブルで相見えるは【The Last Sun 2014】の覇者・林 隆智と、【Dig.cards】所属のシルバーレベルプロ・行弘 賢!
実力充分な強豪同士の対決。勝利の女神はどちらの微笑むのか!?
Game 1
林の先攻。1マリガン後の手札から「17点」と宣言。フェッチランドを墓地に置き、《蒸気孔》から《血清の幻視》という立ち上がりだ。
対する後手・行弘も同様に17点からスタートして《宿命の旅人》、続く第2ターンには《ドライアドの東屋》、《臓物の予見者》とプレイしていく。
次々と盤面にクリーチャーが並んでいく行弘に対し、林はブロッカーをプレイすることができない。《アブザンの隆盛》が《差し戻し》されるも、がら空きの戦場を《ドライアドの東屋》を含めた3点クロックが駆け抜け、行弘が攻撃の主導権を掌握した形だ。
続くターン、行弘は《膨れ鞘》をプレイすると、林の手札から《瞬唱の魔道士》(「フラッシュバック」は《差し戻し》)を釣り出すことに成功する。この林のフルタップの隙を突いて、行弘は攻めの要である《カルテルの貴種》を戦場に送り込んだ。
林 隆智 |
すでにここまでで林のライフは7点。林は自分のターンに《稲妻》で厄介な《カルテルの貴種》を処理にかかるが、これには当然《宿命の旅人》を生け贄に捧げてプロテクション(赤)を付与する。
行弘はさらに《膨れ鞘》、《宿命の旅人》と並べていき、林のレスポンスを伺う。これによって《思考掃き》を使わせることに成功した行弘は、マナの寝ている隙をついて再び《アブザンの隆盛》を唱える!
駄目元で《瞬唱の魔道士》、《稲妻》で《カルテルの貴種》を打ち落としにかかるが、これだけ贄が揃った行弘の《カルテルの貴種》を除去することは叶わず。デッキトップを確認した林は、静かにサイドボードに手を伸ばした。
行弘 1-0 林
第1ゲーム目は完全に「おやつカンパニー」の術中に嵌まってしまった林。第2ゲームで巻き返しを図ることができるか?
Game 2
再びマリガンで6枚になった手札をキープすることとなった林だが、1ターン目にフェッチランドから《思考掃き》、2ターン目に《黄金牙、タシグル》というグリクシス・デルバー最高のスタートを切る。
これに思わず嘆息が漏れる行弘は《宿命の旅人》、《復活の声》とプレイしていく。
林はさっそく《黄金牙、タシグル》で攻勢を仕掛け、4点のダメージを通す。さらに第2メインフェイズに少し悩みつつ厄介な《復活の声》に《稲妻》を打ち込んだ。
1ゲーム目と打って変わって押され気味の行弘だが、落ち着いて《潮の虚ろの漕ぎ手》をプレイする。これによって公開された林の手札は《コラガンの命令》、《瞬唱の魔道士》、《蒸気孔》。ここから《コラガンの命令》を抜き去った。
しかしここで林のトップデッキ、《マグマのしぶき》で《宿命の旅人》を処理し、さらに《瞬唱の魔道士》→《マグマのしぶき》で《潮の虚ろの漕ぎ手》までをも処理すると、行弘に残されたクリーチャーはエレメンタルトークンのみとなってしまう。
行弘 賢 |
これに対し《ドライアドの東屋》、《復活の声》とプレイし林の猛攻に耐え忍ぶ行弘。林は《黄金牙、タシグル》で攻撃し続けながら《コラガンの命令》で《瞬唱の魔道士》を回収し、攻撃の手を緩めない。
盤面のクリーチャーがクリアされ続ける展開になってしまった行弘だが、タップアウトの隙を突いてプレイされたのは《戦列への復帰》!これで戦場に一挙3体の《復活の声》が並び、盤面は五分以上に盛り返された。
これを受けて、よもや地上の攻撃を通すのは不可能と踏んだか《瞬唱の魔道士》から《稲妻》をプレイヤーに打ち込み行弘のライフを4まで削る。
ギリギリのライフレースだが、《ズーラポートの殺し屋》をプレイして3体の《復活の声》をレッドゾーンに送り込む。残りライフは行弘が4、林が6。
林も《黄金牙、タシグル》のみでアタックに向かうが《ドライアドの東屋》でチャンプブロックされ、《ズーラポートの殺し屋》によってついに互いのライフはイーブンになった。
面で攻める行弘の猛反撃を受けきることはできず、《アブザンの隆盛》が放たれ、これを通すわけにいかない林は堪らず《マナ漏出》する。
代償として《復活の声》×3の能力誘発を許すこととなり、《流刑への道》で道をこじ開けられた林は押し寄せる《復活の声》の軍勢に飲み込まれた。
行弘 2-0 林