歴代国内GPチャンピオン。歴代日本チャンピオン。プロツアーサンデー経験者。
かつてマジック界で活躍した強者たちも招待されているのがThe Last Sun。
板東はかつてグレイビートレインに乗っていた強豪で、近年でも【グランプリ・京都2013】でトップ4に入賞するなど活躍を続けている。
対する有田はかつてプロツアーサンデーに残ること4回(!)。
共に2000年代に活躍したプレイヤー同士。このラウンドではそんな古豪同士の対戦が実現した。
Game 1
先手の板東が7枚の手札をキープすると、有田は対照的に即マリガン。1枚のビハインドで試合は始まった。
開幕は有田が攻めにまわり、《道の探求者》、《強迫》、《強迫》、《強迫》と続けるも、全て打ち消されていく。
板東は独自チューンの青白コントロール系デッキを「英知」と呼び、好んで使うプレイヤーだ。今大会でも「英知」の守りは厚い。
板東がフルタップで《龍王オジュタイ》を召喚した隙に《僧院の導師》を通すも、即座に《絹包み》。
エスパー《僧院の導師》を駆る有田は土地が3枚で止まってしまい、上手く攻め手を用意できない。
有田 隆一 |
さらなる《強迫》から《残忍な切断》を続けてこの龍王は処理するものの、《時を越えた探索》が通ってしまい、板東の攻めのターンは続く。
板東は《ヴリンの神童、ジェイス》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》と続け、有田は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》で応戦する。
回答を求めてドローを進めた板東は、少し考え、ギデオンの攻撃を《乱脈な気孔》で凌ぐと《龍王シルムガル》で《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》のコントロールを奪い取り、「-4」能力を使って紋章を得つつ戦場から排除する。
有田の《龍王オジュタイ》が通るも、+1/+1された《龍王シルムガル》がいては攻撃はできず。
さらに戦場に追加した《僧院の導師》と《ヴリンの神童、ジェイス》が《命運の核心》で一掃されると、有田はたまらず投了を宣言した。
有田 0-1 板東
Game 2
先攻権は有田に移り、今度はお互いに7枚の手札をキープ。
土地を置き続けるターンを過ごし、ゲームは有田の《強迫》から動き出す。
これを板東が《龍王シルムガル》を見せた《シルムガルの嘲笑》で打ち消し、《強迫》し返すと、有田が公開したのは
《龍王オジュタイ》
《蔑み》
《残忍な切断》
《強迫》
《時を越えた探索》
《軽蔑的な一撃》
有田の土地が再び3枚でストップしたことを確認した板東は《時を越えた探索》をディスカードさせる。
さらに《ヴリンの神童、ジェイス》を戦場に送り出すと、有田はこれをトップデッキした《破滅の道》で排除。
そして土地を置くのみの板東に《蔑み》を打ち込み、先ほど見せられた《龍王シルムガル》を捨てさせる。
板東は《乱脈な気孔》の攻撃で《残忍な切断》を誘い出し、《ヴリンの神童、ジェイス》を《オジュタイの命令》。
次々と有田のリソースを削り、《時を越えた探索》で枚数差をつけていく。
有田の《軽蔑的な一撃》を構えた《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》をも覚醒《風への散乱》でカウンターし、《龍王シルムガル》公開で《龍王の大権》を通すと、カウンターを掻い潜る《ヴリンの神童、ジェイス》。
有田に打つ手はなく、次のドローを確認して投了を余儀なくされ、古豪対決を「人類の英知」が制したのだった。
板東 潤一郎 |
有田 0-2 板東