瀧村 「今回は墓地を使うって決めてきました」
【最新のプロツアーチャンピオン】瀧村 和幸は、【第1期レガシー神決定戦】で入賞したこともあるドレッジのエキスパート。
スタンダードでも墓地を利用するデッキを使用しているとのことで、筋金入りの墓地好きと見える。
対する志村は、今回レガシーでは赤単バーンを持ち込んでいる。
【世界選手権団体戦部門で優勝した経験】を持つ、かつて日本のマジックシーンを牽引したプレイヤーだ。
新旧トッププロ対決ということで、この二人をフィーチャーテーブルにお呼びさせていただいた。
Game 1
先手は瀧村。お互いにテイクマリガンで第一ゲームが始まる。。
まずは瀧村の《朽ちゆくインプ》。志村はこれを除去せずに《渋面の溶岩使い》の召喚を選択する。
それならばとアップキープに《臭い草のインプ》を捨てて瀧村は発掘開始。5枚のカードが墓地に送られ、《黄泉からの橋》が1枚落ち、さらに《ナルコメーバ》が誘発して戦場に。
瀧村はさらに《信仰無き物あさり》を唱えて墓地を一気に10枚ほど肥やすと、《ナルコメーバ》2体が戦場へ現れる。これをコストに《グリセルブランド》を《戦慄の復活》すると、即座に7ドローを宣言し、見る間に膨れ上がった墓地リソースの中から《炎の血族の盲信者》をも吊り上げ、鮮やかに2ターンキルを決めた。
志村 0-1 瀧村
Game 2
先攻権を手に入れた志村は《ゴブリンの先達》で好スタートを切り、《僧院の速槍》、《渋面の溶岩使い》と続ける。
対する瀧村は《信仰無き物あさり》でまずは発掘カードを墓地に送り込み、さらに《入念な研究》を連打して墓地には十数枚のカードを送りこむ。
ここで戦場に追加させた《ナルコメーバ》を餌に《陰謀団式療法》。
見事《Chain Lightning》を的中させ、ディスカードさせると共に志村の手札に墓地対策がないことが明らかになった。
次のターンには《セファリッドの円形競技場》を起動できる状態に至り、ドロースペルこそ尽きたものの瀧村の勝利は目前に迫っているかに見えた。
だがここで志村が《大祖始の遺産》をトップデッキ！
これには瀧村も苦笑い。
「果敢」した《僧院の速槍》と《ゴブリンの先達》をレッドゾーンに送り出し、ゾンビトークンと《ゴブリンの先達》が相打つ。
第二メインで《大祖始の遺産》を起動して墓地を掃除する志村。
瀧村は《マナの合流点》をセットし手札に抱えていた《ゴルガリの凶漢》をプレイ。これをブロック要員にして墓地に送りこむことにより再度ライブラリを掘り進める。
志村の火力を浴びながらもブロックで凌ぎ、残りライフは3まで削られたところでなんとかスレッショルドを達成し、《セファリッドの円形競技場》を起動。
しかしフィニッシュには至らず、志村が逆転のトップデッキからそのまま押しきる形となった。
| 志村 一郎 |
志村 1-1 瀧村
Game 3
再び先手は瀧村へと移り、お互いにマリガンなし。
瀧村は《マナの合流点》から《信仰無き物あさり》。《臭い草のインプ》と《イチョリッド》を墓地へと。
志村はこれを受け、じっくりと悩んで《大祖始の遺産》をプレイして即タップ。瀧村は《イチョリッド》を追放領域へと動かす。
しかしフルタップの隙に《真髄の針》で《大祖始の遺産》の起動を封じられてしまい、志村には愚直に攻める以外になく、《ゴブリンの先達》を召喚してアタック。
| 瀧村 和幸 |
瀧村は悠々と《入念な研究》、《ライオンの瞳のダイアモンド》を使って《信仰無き物あさり》フラッシュバックと続ける。
たっぷりと墓地を肥やして《ナルコメーバ》を生贄に《陰謀団式療法》。
志村は対応して《稲妻》を自身の《ゴブリンの先達》に撃ちこみトークンの発生を防ぐものの、これ以上に策はない。
やがて墓地から蘇ってくる《イチョリッド》と、追加の《黄泉からの橋》が生み出すゾンビトークン達に飲み込まれてしまうのだった。
志村 1-2 瀧村
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