The Last Sunも終盤戦に入り、崖っぷちで戦う選手も数少なくなってきた。
「もう負けられない」ラインで戦う二人の試合模様をお届けしよう。
Game 1
《忍び寄るタール坑》セットの田中に対し、宮本は《Bayou》を出して《死儀礼のシャーマン》。
BUG続唱vsジャンドのミッドレンジ対決が幕を開ける。
《死儀礼のシャーマン》には即座に《突然の衰微》が飛んでいき、宮本が《闇の腹心》を続けると《Force of Will》をコストに《Force of Will》を切る田中。
テンポを奪うも、しかし攻めには転じず《祖先の幻視》を待機させるに留まる。
宮本は盤面を作ることに注力。《死儀礼のシャーマン》、《タルモゴイフ》を続けてプレイ。
田中は対応して《渦まく知識》でライブラリを探るも、それ以上の干渉はしない。
除去こそ見せないものの《真の名の宿敵》で盤面に睨みを利かす。
ジャンドに取っては非常に苦しいクリーチャーに顔をしかめる宮本。《血編み髪のエルフ》で回答策《ヴェールのリリアナ》を求めるが《突然の衰微》が空を切る。
田中は追加の《祖先の幻視》を待機させ、盤面を維持する態勢に入る。
宮本は《Hymn to Tourach》で《Force of Will》2枚を奪い去るが、田中のデッキトップからは《断片無き工作員》。
「続唱」で現れた《死儀礼のシャーマン》こそ《稲妻》するものの、ついに《祖先の幻視》の待機が明けてしまう。
一気に4枚に回復した手札から《精神を刻む者、ジェイス》を繰り出して勝負を決めにかかる田中。
宮本は《Hymn to Tourach》を繰り返して手札差を取り返し、ジェイスに攻撃を仕掛けて《断片無き工作員》と《血編み髪のエルフ》を交換し、《ヴェールのリリアナ》へと希望を繋ぐ。
宮本 盟大 |
手番が田中に戻り、「神」ジェイスが《渦まく知識》を唱え始める。
宮本は《ヴェールのリリアナ》をトップデッキするものの、ガンとなる《真の名の宿敵》の横には既に「神」が供給した《死儀礼のシャーマン》の姿が。
2枚目の《祖先の幻視》でリソースを拡充し、ジェイスの0能力と《渦まく知識》で手札を整理し、《Hymn to Tourach》、《死儀礼のシャーマン》。
アドバンテージ差を次々とつけていく田中に対し、《ヴェールのリリアナ》に乗せたサイコロを動かすことしかできない宮本。
田中は《真の名の宿敵》で《ヴェールのリリアナ》を倒し、《悪意の大梟》で脇を守る。
さらに《不毛の大地》で宮本の唯一の黒マナ源《Bayou》を破壊、とリソース差を存分に生かすプレイング。
《忍び寄るタール坑》と《悪意の大梟》で攻撃開始し、《精神を刻む者、ジェイス》の+2能力で反撃の目を潰す。
やがてさらなる《祖先の幻視》の「待機」が明け、田中がさらなる圧倒的アドバンテージで宮本を押しつぶした。
田中 1-0 宮本
Game 2
続く第二ゲームでは宮本は1ターン目には動かず、田中が《祖先の幻視》を「待機」させるレガシーとしてはゆっくりとしたスタート。
宮本の2ターン目の《タルモゴイフ》を除去してさらにゲームを引き延ばしていく。
続く田中の《Hymn to Tourach》に対応して、《外科的摘出》で《突然の衰微》を抜く宮本。
クリーチャーを出せずにターンを過ごすが、田中の《タルモゴイフ》にはきっちり《突然の衰微》を当てる。
しかしこれは田中の望む展開。ターンを過ごすことは負けに近づいていることに等しい。
またも《祖先の幻視》の「待機」が明け、さらに《渦まく知識》を続ける田中。
《断片無き工作員》で、積み込んだ《Hymn to Tourach》を打ち込み宮本の手札を0枚に追い込む。
《罰する火》で《断片無き工作員》こそ排除するものの、《不毛の大地》で《燃え柳の木立ち》を割られてしまい、数枚の土地以外の全てを失った宮本の眼前にまたも「神」《精神を刻む者、ジェイス》が降臨する。
《ヴェールのリリアナ》で応戦するが、この直接対決はジェイスに分があるというのが通説だ。
田中は豊富な手札からクリーチャーを連続展開して《ヴェールのリリアナ》を討ち取ると、第一ゲーム同様、そのままアドバンテージ差で押しつぶす作戦を完遂した。
田中 佑生 |
宮本はここでトップ8争いから脱落し、田中は残りの2ラウンドに賭ける。
田中 2-0 宮本