新年明けましておめでとうございます!
『Hareruya Pros』の津村 健志です。みなさま、今年も何卒よろしくお願いいたします!
さてさて、年が明けて間もないですが、今週末には2015年国内グランプリ1発目の「グランプリ静岡2015」が開催されますね!
この度の記事では、初めてシールドの競技大会に参加される方や、まだシールド戦に不慣れな方に、「パックチェック」と「デッキ登録」の一連の流れをお伝えしたいと思います。僕自身も過去に何度となくミスをした経験がありますが、落ち着いてやれば何も恐れることはありません!
目次
■ 1. シールド戦の「パックチェック」と「デッキ登録」とは?
■ 2. 「パックチェック」と「デッキ登録」を始める前に
■ 3. パックチェック (制限時間 : 20分)
◆ 3-1. パック開封
◆ 3-2. カードを並べ替える (ソーティング)
◆ 3-3. 記入
◆ 3-4. 最終確認
■ デッキの交換
■ デッキ構築 (制限時間 : 30分)
■ おわりに
■ 1. シールド戦の「パックチェック」と「デッキ登録」とは?
■ 2. 「パックチェック」と「デッキ登録」を始める前に
■ 3. パックチェック (制限時間 : 20分)
◆ 3-1. パック開封
◆ 3-2. カードを並べ替える (ソーティング)
◆ 3-3. 記入
◆ 3-4. 最終確認
■ デッキの交換
■ デッキ構築 (制限時間 : 30分)
■ おわりに
■ 1. シールド戦の「パックチェック」と「デッキ登録」とは?
競技レベル以上の大会では、シールド戦のデッキ構築時に、「パックチェック」と「デッキ登録」が必要となります。
前者の「パックチェック」とは、簡単に言えば不正防止のための工程です。まず席に座ると各プレイヤーにパックが支給されますが、それはあなた自身が使うパックではありません。当人ではない誰かにカードプールをチェックしてもらうことで、あらぬ疑いや不正を防止するという狙いがあります。
「パックチェック」の制限時間は20分ですが、慣れていないと時間が足りなくなって焦ってしまいます。僕も初めての「プロツアー予選」や「グランプリ」では、時間がギリギリになってしまって困惑しました。ですが、きちんと順序よくこなしていけば少し時間は余るはずなので、この記事がその助けになれば幸いです。
後者の「デッキ登録」とは、自身のデッキリストを登録するものです。構築の大会前にデッキリストを「デッキ登録用紙」に記入するものと同じく、自身のデッキリストに不備がないかどうかをジャッジが確認しやすくするためのものですね。
こちらの制限時間は30分。デッキ構築を済ませた上で、「デッキ・チェックリスト」への記入もしなければいけないので、デッキ構築は長くても25分以内には終えたいところ。
文面での説明だけでは分かりづらいかと思いますので、ここからは実際に使用する「デッキ・チェックリスト」を用いて、その工程をお届けしたいと思います。
■ 2. 「パックチェック」と「デッキ登録」を始める前に
もしも「デッキ登録」で記入ミスをしてしまうと、【警告】をもらってしまったり、【ゲームの敗北】という重いペナルティを受けてしまうことがあります。楽しく1日を過ごすためにも、「デッキ登録」が終わった後は、デッキの総数が間違っていないかなどを見直すようにしましょう。
なお、「プロツアー予選」や「グランプリ」のような大きな大会では、ジャッジのアナウンスに従い、全員が一斉に「パックチェック」と「デッキ登録」を行います。もしも記入ミスなどがあっても、あなたの近くにいるジャッジがプレイヤーをサポートをしてくださるので、慌てずに、落ち着いてひとつひとつの工程を済ませることが重要です。
それでは、ここからは実際の「パックチェック」と「デッキ登録」の模様をご覧ください。
■ 3. パックチェック (制限時間 : 20分)
シールドの大会でまず最初にすることは、「パックチェック」です。席に着くと、ジャッジから6パックと「デッキ・チェックリスト」が配布されます。繰り返しになりますが、これらはあなたが使用するカードではありません。
ジャッジが「パックチェックを開始してください」という旨のアナウンスをしたら、それらを開封し、14枚×6パック=84枚のカードを1枚残らず「デッキ・チェックリスト」の「総枚数」の欄に記入していきます。
全ての工程を始める前に、自分の名前とDCIナンバーを、「デッキの登録者」の欄に忘れずに記入しておきましょう。おそらくこれに関してもジャッジからのアナウンスがあるとは思いますが、もしもこの段階で忘れてしまっていても、最終確認時には名前を書き忘れていないかもう一度チェックする癖をつけましょう。
◆ 3-1. パック開封
パック開封時に気を付けるべきことは、以下の3点です。
1. トークンとfoilでない基本土地を除いて、パックにきちんと14枚のカードが入っているか
2. カードが折れていたり、曲がっていたりしないか
3. レアリティはコモン10枚、アンコモン3枚、レアが1枚になっているか
※基本土地、アンコモンやレアのfoilのカードが同梱されている場合は、コモンの枚数が9枚になるので、ご注意ください。
※「ドラゴンの迷路」のように、基本土地が入っていないパックも存在します。その場合には15枚のカードがあるかをご確認ください。
2. カードが折れていたり、曲がっていたりしないか
3. レアリティはコモン10枚、アンコモン3枚、レアが1枚になっているか
※基本土地、アンコモンやレアのfoilのカードが同梱されている場合は、コモンの枚数が9枚になるので、ご注意ください。
※「ドラゴンの迷路」のように、基本土地が入っていないパックも存在します。その場合には15枚のカードがあるかをご確認ください。
ここでチェックすべきことは、カードの枚数や、状態に関するものだけですね。これらの異常に途中で気付いてしまうと、そこまでに開封していたパック全てが無駄になりかねないので、余裕があるのならば1パック開封する毎に、枚数や状態をチェックしておきましょう。
また、よくある質問として、「foilの基本土地をどうするか」が挙げられますが、これはほとんどの場合において記入しなければいけません。今回の「デッキ・チェックリスト」には「foil基本土地」の欄があるので安心ですね。もしも「foil基本土地」の欄がない場合は、「基本土地」の横に「foil」と書いて枚数を記入するといいでしょう。
◆ 3-2. カードを並べ替える (ソーティング)
パックを開封し終えたら、カードをチェックしやすいように順番に並べ替えます。おそらく、ここが1番重要な作業なので、後にテキパキと記入できるように、以下のように並び替えるといいと思います。
1. 色別
2. カード番号順(アルファベット順)
2. カード番号順(アルファベット順)
「デッキ・チェックリスト」のカードリストは、色別に並んでいるので、まずはカードを色別に分けましょう。
なお、多色のカードはひとまとめにして構いません。「氏族」毎に分ける必要はないので、ご注意を。
次に、色別に分かれたカードを、カード番号順に並べ替えます。「デッキ・チェックリスト」のカードは、英語名のアルファベット順=カード番号順に並んでいます。日本語のカードを見ながらアルファベット順に並べるのはかなり難易度が高いので、最も簡単な方法はカード番号を参照にすることでしょう。
この工程で注意する点は、2枚以上あるカードの扱いです。僕自身も何度も経験がありますが、複数枚あるカードをその他と同じようにカード番号順に並べてしまうと、それらを1枚と記入してしまうミスが多発してしまいます。
そのため、複数枚あるカードは上下を逆にしておく、またはカード番号は無視して、手前に出しておくようにしています。
こうすれば複数枚のカードを「1」と書いてしまうミスは大きく減らせるはずです!余談ですが、「プロツアー予選」に何十回と参戦している某スタッフさんにも感心されました(笑)
◆ 3-3. 記入
記入に関しては、焦らず、落ち着いて「総枚数」の欄にカード枚数を記入しましょう。ジャッジの方にお伺いしたところ、黒のボールペンで書いてくれると助かりますとのことです。鉛筆やシャープペンシルだと、文字が消えてしまう可能性があるので、ボールペンが最適だそうです。
以下のような状況になったら、自分で訂正せずにジャッジを呼んで、間違った箇所を訂正してもらいましょう。
・ カードの枚数を書き間違えた
・ 持っていないカード欄に誤って記入してしまった
・ 持っていないカード欄に誤って記入してしまった
もしもあなたの近くにジャッジがいない場合には、大きな声ですぐにジャッジを呼ぶべきです。全ての記入が終わった後に、全ての間違いを一度に訂正してもらおうとすると、報告漏れが出てしまう可能性があるため、ひとつでも間違えたらすぐにジャッジを呼びましょう。
◆ 3-4. 最終確認
全てのカードの記入が終わったら、記入ミスがないかもう一度チェックしましょう。時間が許せば1枚1枚、リストと睨めっこしてミスがないか徹底的にチェックできるといいですね。ついでに名前とDCIナンバーを書き忘れていないかもチェックしておきましょう。
もしも時間が余ったら、僕は記入ミスがないか3回はチェックするようにしています。制限時間が終わると、すぐに「デッキ構築」が始まってしまうので、トイレに行きたかったら、この間に済ませておくと吉です。その際には、ジャッジに席を離れてもいいかを確認しておきましょう。
■ デッキの交換
無事に「パックチェック」が終わると、ジャッジから「デッキの交換を行ってください」という旨のアナウンスがあります。デッキの交換の手段は大会によりけりですが、「グランプリ静岡2015」に関しては、【日本語公式サイト】に詳細がございますので、そちらをご覧ください。
大会によっては、交換後にそのカードプールと「デッキ・チェックリスト」に間違いがないか確認する時間が設けられることもあります。受け取ったものに間違いがないか、しっかりと確認しましょう。
■ デッキ構築 (制限時間 : 30分)
デッキ交換が終わって、カードプールと「デッキ・チェックリスト」を受け取ったら、まずは「デッキの使用者」の欄に名前とDCIナンバーを記入しましょう。
デッキ構築に関しては、【rizer’s answer】というとてもためになる記事があるので、そちらを参考にしてみてください。
前述の通り、「デッキ・チェックリスト」への記入もあるので、理想としては20分くらいで構築を済ませ、残りの10分で余裕を持って記入ができるといいですね。
なお、「使用枚数」の訂正に関しては、ジャッジを呼ばずに自分で修正しても構いません。訂正したときちんと分かるように気を付けましょう。
全ての工程が終了し、「デッキ・チェックリスト」を提出する前に、以下の3点を確認しましょう。
・ 名前とDCIナンバーを書いたか
・ 基本土地の枚数を記入したか
・ デッキの枚数は40枚を超えているか
・ 基本土地の枚数を記入したか
・ デッキの枚数は40枚を超えているか
これにて、「パックチェック」と「デッキ登録」は終了です。あとは試合が始まるまでに、デッキをスリーブに入れておくといいでしょう。
■ おわりに
いかがでしたか?これまでに数々の【警告】や【ゲームの敗北】を生み出してきた『パックチェック』も、これさえ読めばきっと安心なはずです!慣れてしまえば決して難しい作業ではありませんが、歴戦の勇士であれミスはしてしまうものなので、みなさんも気を引き締めて挑みましょう!
それでは、「グランプリ静岡2015」でお会いしましょう!