皆さん明けましておめでとうございます。今年もStarCityGames.com Open Series(SCGO)の結果を中心に、皆さんにスタンダードの最新情報をお伝えしていきたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。
さて、2015年最初となる今回の記事ではSCGO Columbus、GP Denver、GP Manilaの結果を見ていきたいと思います。
SCGO Columbus トップ8
~強豪揃いのトップ8、UW Heroicの隆盛~
2014年1月4日
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1位 UW Heroic/英雄ビートダウン
2位 RW Aggro/赤白アグロ
3位 Jeskai Tokens/トークン
4位 UW Control/白青コントロール
5位 Abzan Whip/白黒緑ビートダウン
6位 4C Midrange/4色ジャンク
7位 UW Heroic/英雄ビートダウン
8位 UW Heroic/英雄ビートダウン
2015年初のSCGOであるSCGO Columbusのトップ8は、昨年末に開催されたSCG Player’s Championshipにも参加していたJoe Losset、Jim Davis、Steve Mann、Logan Mizeといったプレイヤーが入賞し強豪揃いでした。
UW Heroicが今大会のプレイオフでは最大勢力を誇り、優勝もUW Heroicでした。また、6位入賞の4C Midrangeのように環境も終盤を迎えているにも関わらず、珍しいデッキが結果を残し続けています。
SCGO Columbus デッキ解説
「UW Heroic」「4C Midrange」
9 《平地》 2 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《啓蒙の神殿》 2 《平穏な入り江》 1 《マナの合流点》 -土地(22)- 4 《恩寵の重装歩兵》 4 《戦識の重装歩兵》 4 《イロアスの英雄》 2 《道の探求者》 4 《ヘリオッドの巡礼者》 -クリーチャー(18)- |
4 《果敢な一撃》 4 《神々の思し召し》 1 《頑固な否認》 1 《トリトンの戦術》 2 《抵抗の妙技》 2 《液態化》 4 《タッサの試練》 2 《ヘリオッドの試練》 -呪文(20)- |
4 《異端の輝き》 3 《頑固な否認》 2 《宝船の巡航》 1 《ラゴンナ団の先駆者》 1 《消去》 1 《アジャニの存在》 1 《定命の者の強情》 1 《ヘリオッドの試練》 1 《光波の護法印》 -サイドボード(15)- |
「英雄的」持ちのクリーチャーを各種オーラやパンプスペルで強化していき、《アジャニの存在》や《抵抗の妙技》、《神々の思し召し》でクリーチャーを除去から守りながら攻め続けるビートダウンデッキ。
《液態化》は《層雲歩み》と異なりキャントリップは付きませんが、ブロックされなくなるのが強みです。《トリトンの戦術》は火力やマイナス補正系の除去からクリーチャーを守り、アンタップ能力を使ってブロックしてアンタップ制限もかけるのでダメージレースにおいて大きなアドバンテージになります。カウンターの《頑固な否認》は主に《危険な櫃》、《対立の終結》といったスイーパーや《はじける破滅》対策です。
サイドには中盤以降にリソースを補充するためにドロースペルの《宝船の巡航》、追加の《頑固な否認》、同系やアグロデッキとのマッチアップ用に追加の《ヘリオッドの試練》、追加の「英雄的」クリーチャーであり火力で除去されにくい《ラゴンナ団の先駆者》などが見られます。
2 《平地》 2 《森》 3 《吹きさらしの荒野》 4 《華やかな宮殿》 4 《砂草原の城塞》 3 《マナの合流点》 2 《ヤヴィマヤの沿岸》 1 《コイロスの洞窟》 1 《ラノワールの荒原》 -土地(22)- 3 《エルフの神秘家》 4 《サテュロスの道探し》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《血の暴君、シディシ》 4 《包囲サイ》 3 《風番いのロック》 4 《テーロスの魂》 -クリーチャー(30)- |
2 《思考囲い》 2 《神々との融和》 4 《残忍な切断》 -呪文(8)- |
3 《悲哀まみれ》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《異端の輝き》 2 《否認》 2 《宝船の巡航》 1 《苦悶の神、ファリカ》 1 《思考囲い》 1 《停止の場》 1 《払拭の光》 -サイドボード(15)- |
Abzan WhipとSidisi Whipのハイブリッドのようなデッキですが、《エレボスの鞭》や「星座」クリーチャーは不採用で、《テーロスの魂》や 《風番いのロック》といったカードパワーの高い白のクリーチャーが多数採られています。墓地を肥やす《血の暴君、シディシ》と相性の良い「探査」スペルの 《残忍な切断》が4枚、サイドには《宝船の巡航》が2枚採用されていますが、シナジーよりも個々のカードパワーが重視されている印象です。
デッキ内のエンチャントが少なくなったためAbzan Aggroなどのサイドボードに採られている《自然に帰れ》に耐性が付いていますが、《エレボスの鞭》や「星座」クリーチャーの不在によりアドバンテージを取れる手段が限られているためコントロールとの相性は以前よりも悪くなっているようで、準々決勝でもUW Controlを使うJim Davisに敗れています。
GP Denver トップ8
~Abzan Aggro多数、優勝はUB Control~
2015年1月4日
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1位 UB Control/青黒コントロール
2位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
3位 RW Tokens/赤白ビートダウン
4位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
5位 Mardu Midrange/白黒赤ビートダウン
6位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
7位 Abzan Midrange/白黒緑プレインズウォーカー
8位 RG Midrange/赤緑ビートダウン
Abzan Aggroが多くの入賞者を輩出し、Whip系のデッキはメインから採用されている《先頭に立つもの、アナフェンザ》など対策が厳しく勝ち残れなかったようです。
優勝を収めたのは現環境では数少ない青いコントロールデッキのUB Controlでした。
GP Denver デッキ解説
「UB Control」「RW Aggro」
5 《島》 4 《沼》 4 《汚染された三角州》 1 《血染めのぬかるみ》 1 《溢れかえる岸辺》 1 《進化する未開地》 4 《陰鬱な僻地》 4 《欺瞞の神殿》 3 《光輝の泉》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(28)- 2 《真珠湖の古きもの》 -クリーチャー(2)- |
2 《思考囲い》 4 《胆汁病》 2 《否認》 4 《解消》 4 《英雄の破滅》 2 《信者の沈黙》 2 《ジェイスの創意》 1 《啓示の解読》 4 《時を越えた探索》 4 《危険な櫃》 1 《悪夢の織り手、アショク》 -呪文(30)- |
4 《ジョルベイの闇潜み》 4 《悲哀まみれ》 3 《悪夢の織り手、アショク》 2 《思考囲い》 1 《予知するスフィンクス》 1 《リリアナ・ヴェス》 -サイドボード(15)- |
プロツアーでも入賞する活躍をしたものの、その後は大きな大会の上位で見かけることはあってもAbzanやJeskai、Whipといった上位デッキほどの結果は残せていなかったUB Control。このデッキの勝因の一つに、多くのプレイヤーが《エレボスの鞭》や「星座」クリーチャー対策になる《自然に帰れ》や《消去》を優先的に採用しArtifact対策がおろそかになっていたことが挙げられます。
特に今大会で多くの入賞者を出したAbzan Aggroに対しては、このデッキのリセットボタンである 《危険な櫃》は出したそのターンに起動するには9マナと遅く間に合わないため、最速4ターン目に置いて後のターンに起動します。今回入賞していたAbzan AggroにもサイドにArtifact対策は不採用だったため、分割払いも容易だったことが予想できます。
10 《山》 5 《平地》 1 《進化する未開地》 4 《凱旋の神殿》 4 《戦場の鍛冶場》 -土地(24)- 4 《道の探求者》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 3 《オレスコスの王、ブリマーズ》 1 《静翼のグリフ》 1 《灰雲のフェニックス》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(17)- |
4 《稲妻の一撃》 1 《マグマの噴流》 4 《軍族童の突発》 4 《かき立てる炎》 4 《岩への繋ぎ止め》 2 《紅蓮の達人チャンドラ》 -呪文(19)- |
3 《消去》 3 《異端の輝き》 3 《静翼のグリフ》 2 《龍語りのサルカン》 2 《洗い流す砂》 1 《払拭の光》 1 《紅蓮の達人チャンドラ》 -サイドボード(15)- |
デッキ名はRW Tokensとなっていますが 《嵐の息吹のドラゴン》や《紅蓮の達人チャンドラ》、《龍語りのサルカン》が採用されているアグロ寄りのミッドレンジです。
Whip系のデッキや《包囲サイ》対策に《静翼のグリフ》がメインから採用されています。《洗い流す砂》はあまり見かけないカードですがトークン戦略や《女王スズメバチ》対策になります。
GP Manila トップ8
~久々に登場のMardu Midrangeが栄冠を掴む~
2015年1月4日
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1位 Mardu Midrange/白黒赤ビートダウン
2位 Abzan Midrange/白黒緑プレインズウォーカー
3位 GB Devotion/ジェスカイの隆盛コンボ
5位 Abzan Whip/白黒緑ビートダウン
6位 Abzan Whip/白黒緑ビートダウン
7位 Temur Aggro/青赤緑ビートダウン
8位 4C Midrange/4色ジャンク
GP Denver・SCGO Columbusと同週末に開催されたGP Manilaはしばらくぶりに上位入賞を果たしたMardu Midrangeの優勝で幕を閉じました。日本勢からは殿堂プレイヤーの三原 槙仁選手がGB Devotionで3位入賞を果たしました。
GP Manila デッキ解説
「Mardu Midrange」「GB Devotion」
5 《山》 1 《沼》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《遊牧民の前哨地》 4 《凱旋の神殿》 3 《戦場の鍛冶場》 2 《コイロスの洞窟》 2 《静寂の神殿》 -土地(25)- 3 《道の探求者》 4 《ゴブリンの熟練扇動者》 4 《軍族の解体者》 2 《風番いのロック》 -クリーチャー(13)- |
4 《稲妻の一撃》 4 《軍族童の突発》 4 《はじける破滅》 1 《完全なる終わり》 1 《残忍な切断》 3 《岩への繋ぎ止め》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 2 《龍語りのサルカン》 1 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(22)- |
3 《静翼のグリフ》 3 《思考囲い》 3 《神々の憤怒》 2 《骨読み》 1 《消去》 1 《異端の輝き》 1 《完全なる終わり》 1 《対立の終結》 -サイドボード(15)- |
久々の上位入賞のMardu Midrange。軽い優秀な除去を多く搭載しており、現環境では貴重なサクリファイスを強要する除去スペル《はじける破滅》をフル搭載しているため、SCGO Columbusで優勝を収めたUW HeroicやGP Denverで活躍していたAbzan Aggroに対して強いデッキです。
長期戦に強いWhip系のデッキとのマッチアップはやや不利が付くので、サイドには《女王スズメバチ》や《包囲サイ》などCIP能力持ちのクリーチャー対策である《静翼のグリフ》や、《血の暴君、シディシ》とゾンビトークン、昆虫トークンをまとめて一掃する《神々の憤怒》が採られています。
インスタントとソーサリーに「絆魂」を与え、中盤以降はそれらのスペルにバイバックを付けることもできる『運命再編』の新カード《魂火の大導師》は、除去に火力スペルが多く採用されているこのデッキで活躍しそうです。
6 《森》 2 《沼》 3 《吹きさらしの荒野》 4 《ラノワールの荒原》 4 《疾病の神殿》 4 《ニクスの祭殿、ニクソス》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(24)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 3 《旅するサテュロス》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 3 《開花の幻霊》 4 《破滅喚起の巨人》 4 《女王スズメバチ》 -クリーチャー(30)- |
4 《書かれざるものの視認》 2 《エレボスの鞭》 -呪文(6)- |
3 《思考囲い》 3 《高木の巨人》 3 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 2 《ナイレアの信奉者》 2 《再利用の賢者》 1 《苦悶の神、ファリカ》 1 《イニストラードの魂》 -サイドボード(15)- |
マナ加速クリーチャーと4枚採用されている 《ニクスの祭殿、ニクソス》を駆使して《世界を喰らう者、ポルクラノス》や《女王スズメバチ》といったパワーカードを高速展開し、「星座」クリーチャーや《エレボスの鞭》でアドバンテージを取っていきます。メインから4枚採用されている《書かれざるものの視認》は大型クリーチャーを多数採っているこのデッキでは「獰猛」も満たしやすくアドバンテージを取ることも容易です。《女王スズメバチ》、《高木の巨人》、《イニストラードの魂》といった強力なクリーチャーを多数搭載しているため、これ一枚でゲームを終わらせるインパクトを持っています。
デッキ全体のカードパワーが高く、パワーカードの応酬となるミッドレンジとのマッチアップに強いデッキです。
ボーナストピック
~Kenta Hirokiのトーナメントレポート SCGO Columbus~
先週末にアメリカ・Ohio州で開催されたSCGO Columbusに参加してきました。
デッキは昨年末に開催されたSCG Player’s ChampionshipでBBD(Brian Braun-Duin)がトップ4に入賞していたAbzan Aggro。
2 《平地》 1 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 3 《コイロスの洞窟》 3 《ラノワールの荒原》 3 《疾病の神殿》 3 《静寂の神殿》 2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(25)- 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《ラクシャーサの死与え》 4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 4 《包囲サイ》 4 《風番いのロック》 -クリーチャー(20)- |
4 《思考囲い》 4 《胆汁病》 4 《アブザンの魔除け》 3 《英雄の破滅》 -呪文(15)- |
4 《悲哀まみれ》 3 《異端の輝き》 3 《自然に帰れ》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 1 《残忍な切断》 -サイドボード(15)- |
■ Day 1
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | Mono Red Aggro | 2-0 |
Round 2 | RW Aggro | 0-2 |
Round 3 | UB Control | 2-1 |
Round 4 | Mardu Aggro | 2-0 |
Round 5 | RG Aggro | 0-2 |
Round 6 | Abzan Aggro | 2-0 |
Round 7 | Abzan Aggro | 2-0 |
Round 8 | Abzan Aggro | 2-0 |
Round 9 | UB Control | 2-1 |
二日目を賭けた最終ラウンド、私を含め多くの2敗ラインは引き分けで二日目に残れることを知らずにプレイしていました。
お互い星を取り合った3戦目、お互いマリガンスタートで2ターン目、3ターン目クリーチャーを展開し 《真面目な訪問者、ソリン》まで出てリソース不足の相手に快勝。初日突破!
■ Day 2
トップ64が二日目に残ったため、この時点で既に賞金獲得確定。
トップ8、そして優勝目指して頑張るのみです。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 10 | Jeskai Tokens | 2-1 |
Round 11 | Abzan Whip | 2-1 |
Round 12 | Jeskai Tokens (Jadine Klomparents) | 2-1 |
Round 13 | Abzan Whip | 2-1 |
Round 14 | Abzan Whip (Rudy Briksza) | 1-2 |
Round 15 | Abzan Aggro (Adam Johnson) | 1-2 |
11-3で迎えた最終戦、Round 15の対戦相手は友人であるAdam Johnsonとの対戦。
第1ゲームはマリガン後妨害スペルを引けずに負け。第2ゲームは《思考囲い》で相手の手札のたった一枚のクリーチャーを落として、クロックを展開して星を取り返す。3ゲーム目はお互いマリガンスタート後の《思考囲い》で相手のクリーチャーを落とし先のゲームのようにクロックを展開するものの相手がHeroicクリーチャーをトップデッキしこちらは2度の占術後も除去に巡り合えず無念の敗北。
残念なことにAdamはタイブレーカーで敗れ、9位でトップ8に残れず。筆者もタイブレーカーによってトップ16に残れず最終成績は11-4で18位。
結果は残念でしたが、負けたマッチは相性があまり良くない早いアグロデッキのRW Aggro・RG Aggroと、マリガンによるリソース不足で、特に酷いミスをすることなく総合的には練習の成果が実感でき手ごたえのあった週末でした。
Abzan Aggroを選択した理由はWhip系に強いことと極端に速いデッキ以外に特に相性の悪いマッチアップが無かったことです。デッキの弱点はタップインランドの多さからくる展開の遅れと、土地が痛いことで速いデッキとの相性の悪さの原因にもなっています。それ以外では中盤以降のゲームにも「怪物化」やパンプアップ能力によって強い《羊毛鬣のライオン》や《ラクシャーサの死与え》、伝説のクリーチャーであるものの3マナ4/4というサイズで墓地対策にもなりメタ的にも強い 《先頭に立つもの、アナフェンザ》など優秀なクリーチャーに除去、ハンデス、PWと一通り揃っているため、どんなデッキ相手にも互角以上に戦えます。
変更したいと思った点としては、サイドの《自然に帰れ》1-2枚を、UB Controlの《危険な櫃》に触れるように、Artifactも壊せる《再利用の賢者》に代えようと検討しています。
また余談となりますが、SCGの有名プレイヤーBBDは、同週末にこのデッキをよりミッドレンジ戦向けに調整したリストで見事にPTQ突破を果たしました。
2 《平地》 2 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《コイロスの洞窟》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 2 《静寂の神殿》 1 《ラノワールの荒原》 1 《マナの合流点》 2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(26)- 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《ラクシャーサの死与え》 4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 4 《包囲サイ》 4 《風番いのロック》 -クリーチャー(20)- |
2 《思考囲い》 3 《胆汁病》 4 《英雄の破滅》 2 《アブザンの魔除け》 1 《残忍な切断》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(14)- |
3 《悲哀まみれ》 3 《異端の輝き》 2 《クルフィックスの狩猟者》 2 《思考囲い》 2 《自然に帰れ》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 1 《砂塵破》 -サイドボード(15)- |
《思考囲い》が2枚サイドに落とされ土地も26枚になり、《太陽の勇者、エルズペス》がメインに昇格。サイドには《クルフィックスの狩猟者》や 《砂塵破》までも採られています。Abzan AggroというよりはAbzan Midrangeの亜種といったところですね。
《思考囲い》はHeroic、Jeskai、各種コントロールとのマッチアップ以外ではサイドアウトされることが多いので、ミッドレンジや同系が多いメタでは他のAbzan Aggroよりも有力な選択となりそうです。
しかし、先週末の大会結果からHeroicやUB Controlが増加することを考えると、よほど同系が多いと予想できない限りは従来の《思考囲い》メイン4枚のリストの方が良さそうです。
総括
Whip系が幅を利かせていたメタから一転して、先週末に開催されていたSCGO ColumbusではAbzan Whipはトップ8にわずか一人で、GP DenverではWhip系に強いAbzan Aggroが多数結果を残しました。GP ManilaではMardu Midrangeが復権するなど、環境終盤を迎えた現在でもメタが動き続けています。
歴代のスタンダードでも特に面白いと評判の現環境ですが、1月23日にはいよいよ『運命再編』がリリースされます。スポイラーも続々と公開されていますが新セット発売後の環境がどのように変化するのか楽しみですね。
以上で今回の解説を終わります。
次回の記事ではSCG Philadelphia Premier IQの結果を見ていきたいと思います。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『StarCityGames.com』
http://www.starcitygames.com/index.php
『MAGIC: THE GATHERING』
http://magic.wizards.com/en