土曜日終了時点で8回ものドラフトを終え、ここまで最も勝っているプレイヤーは、【1st ドラフト】、【7th ドラフト】、【8th ドラフト】と8回中3回の3-0を達成した男。
殿堂・三原 槙仁(千葉)。
全員が不慣れな『運命再編』入りのドラフトでありながら、この男だけが何故勝てるのか。
その勝利の秘訣を知るため、今回9thドラフトでは三原の全ピックを追ってみることにした。
1パック目
1-1 《群衆の掟》
1-2 《アブザンの飛空隊長》 (《影の手の内》、《血溜まりの洞窟》)
1-3 《荒野の囁く者》 (《無慈悲な処刑人》、《エイヴンの偵察員》、《無残な競争》)
1-4 《龍火浴びせ》 (《激情の発動》、《無残な競争》、《開拓地のマストドン》、《花咲く砂地》)
1-5 《蔵破り》 (《アブザンの飛空隊長》、《戦線突破》、《砂爆破》、《開拓地のマストドン》、《ジャングルのうろ穴》)
1-6 《群衆の掟》
1-7 《残忍なクルショク》
1-8 《龍火浴びせ》 (《謙虚な離反者》、《ナーガの意志》)
1-9 《ジャングルのうろ穴》 (《巻き添え被害》、《無形の育成》)
1-10 《稲妻の金切り魔》
1-11 《大地への回帰》
1-12 《開拓地のマストドン》
1-13 《開拓地のマストドン》
1-14 《弱者狩り》
1-15 略
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ここまで3-0した3回のドラフトではいずれも6枚以上の特殊地形をピックしていた三原。今回もさぞゴージャスな土地ピックが見られる……かと思いきや、初手で爆弾レア《群衆の掟》をピックすると、そこからは土地を取らずに赤ベースのビートダウン路線へと舵を切った。
三原 「《群衆の掟》をピックしたらさすがにね。できれば緑を相方にしたビートを組みたいね」
2パック目
2-1 《凶暴な殴打》 (《開拓地の野営地》、《華やかな宮殿》、《アブザンの先達》、《マルドゥの魔除け》)
2-2 《急流の崖》 (《アイノクの盟族》、《氷河の忍び寄り》、《強大化》)
2-3 《熊の仲間》 (《内向きの目の賢者》、《アブザンの先達》、《スゥルタイのゴミあさり》)
2-4 《山頂をうろつくもの》 (《血溜まりの洞窟》、《子馬乗り部隊》)
2-5 《焼き払い》 (《雪角の乗り手》)
2-6 《なだれの大牙獣》 (《風に削られた岩山》、《血溜まりの洞窟》、《凶暴な殴打》)
2-7 《茨森の滝》
2-8 《沸血の熟練者》
2-9 《アブザンの先達》
2-10 《強大化》
2-11 《ティムールの戦旗》
2-12 《尊いラマスー》
2-13 《僧院の群れ》
2-14 《沸血の熟練者》
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1パック目で1周していた《開拓地のマストドン》から、卓内の緑が空いていることはわかっている。そんな状況で2パック目の初手、デッキの噛み合うティムールの3色土地と《凶暴な殴打》の2択。
三原 「ここが分岐点だったね。結果的には《熊の仲間》や《なだれの大牙獣》が流れてきたので《開拓地の野営地》をピックした方が良かった」
3パック目
3-1 《跳躍の達人》 (《道極め》、《山頂をうろつくもの》、《抵抗の妙技》)
3-2 《煙の語り部》 (《霧炎の織り手》、《山頂をうろつくもの》、《停止の場》)
3-3 《なだれの大牙獣》 (《凶暴な殴打》、《吠える鞍暴れ》、《龍鱗の加護》、《冬の炎》)
3-4 《岩だらけの高地》 (《マルドゥの軍族長》、《龍鱗の加護》)
3-5 《引き剥がし》 (《サグの射手》、《平穏な入り江》)
3-6 《谷を駆ける者》 (《わめき騒ぐマンドリル》、《平穏な入り江》)
3-7 《煙の語り部》 (《高山の灰色熊》)
3-8 《熊の仲間》
3-9 《鐘音の一撃》
3-10 《族樹の管理人》
3-11 《冬の炎》 (《龍鱗の加護》)
3-12 《龍鱗の加護》
3-13～14 略
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3パック目は初手から能力を起動できない《跳躍の達人》を取ってまで2マナ域を埋めにいく。
三原 「2マナ域が足りないときは、多少無理をしてでも埋めにいった方が良いね」
完成形
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6 《森》 5 《山》 3 《島》 1 《岩だらけの大草原》 1 《急流の崖》 1 《茨森の滝》 -土地(17)- 2 《煙の語り部》 1 《跳躍の達人》 1 《荒野の囁く者》 2 《沸血の熟練者》 2 《開拓地のマストドン》 1 《山頂をうろつくもの》 1 《蔵破り》 2 《なだれの大牙獣》 2 《熊の仲間》 1 《残忍なクルショク》 -クリーチャー(15)- |
1 《凶暴な殴打》 2 《龍火浴びせ》 1 《冬の炎》 1 《焼き払い》 2 《群衆の掟》 1 《ティムールの戦旗》 -呪文(8)- |
仕上がったデッキは、マナブーストから強力な5マナ域を叩き付けつつ、フィニッシュブローに2枚の《群衆の掟》を用意したゴージャスな赤緑。
三原 「2パック目の初手だけは悔いが残るけど、それにしてもなかなか良いデッキが出来たと思うよ。2-1はできるし、上振れすれば3-0するんじゃないかな」
はたして三原の快進撃はどこまで続くのだろうか。
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