いよいよ日本初、いやアジア初のとなるレガシーグランプリ、グランプリ・京都2015が始まった。
2000人規模のレガシーグランプリということでどのデッキが勝つかということも興味深いが、むしろ誰が勝つのかという部分が気になる方も多いことだろう。
何しろアジア圏で行われる初のレガシーによる競技イベントなのだ。
日頃レガシーで研鑽を積むプレイヤーが勝つのか?それとも3byeを持つプロプレイヤーが勝ち上がるのか?
レガシープレイヤー側については「勝つのはどっち?レガシー強豪編」に譲り、本稿ではプロプレイヤー側の本音を聞いてみた。
■ 渡辺 雄也(神奈川)
◎主な戦績
・2009年度プロツアー・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
・2007年度ルーキー・オブ・ザ・イヤー
・世界選手権2013:優勝
・プロツアーベスト8:3回
・グランプリベスト8:22回(優勝7回)
・2009年度プロツアー・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
・2007年度ルーキー・オブ・ザ・イヤー
・世界選手権2013:優勝
・プロツアーベスト8:3回
・グランプリベスト8:22回(優勝7回)
・今回のグランプリで勝つのはプロプレイヤーとレガシープレイヤー、どちらだと思いますか?
間違いなくレガシープレイヤー。プロが勝つわけない(笑)
ベスト8は0-8でレガシープレイヤーになりますね。
・その理由は?
やっぱり普段から練習してるプレイヤーが勝つフォーマットだと思います。
あとプロにとっては先週末がプロツアー(タルキール龍紀伝)だったので、調整する時間が取れません。
・具体的に誰が勝つと思いますか?
ノブさん(斉藤 伸夫)。
・デッキ的には何が勝つと思いますか?
オムニテルが今は最強のデッキだというのが共通認識になっていると思うので、オムニテルに強いデッキが勝つと思います。
■ 八十岡 翔太(東京)
◎主な戦績
・2006年度プロツアー・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
・世界選手権2013 準優勝
・プロツアーチャールストン2006:優勝
・プロツアー「タルキール龍紀伝」:準優勝
・グランプリベスト8:18回(優勝1回)
・2006年度プロツアー・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー
・世界選手権2013 準優勝
・プロツアーチャールストン2006:優勝
・プロツアー「タルキール龍紀伝」:準優勝
・グランプリベスト8:18回(優勝1回)
・今回のグランプリで勝つのはプロプレイヤーとレガシープレイヤー、どちらだと思いますか?
今のプロプレイヤーの人数知ってる?(笑)
まあ人数比的にレガシープレイヤーだろうね、優勝の確率だけなら6:4くらいかな。
・その理由は?
当たり前だけどプロはレガシーをプレイしてない。知らないルールとかも多いしね。
オラクルも色々変わってるから、分からないことが多すぎる。
・具体的に誰が勝つと思いますか?
人数が多すぎるから分からない。
・デッキ的には何が勝つと思いますか?
結局コンボじゃないかな。コンボに強いデッキはデルバーに勝てないし。
■ 山本 賢太郎(埼玉)
◎主な戦績
世界選手権2015:4位
・プロツアーサンディエゴ2007:準優勝
・プロツアー「テーロス」:7位
・グランプリベスト8:4回
世界選手権2015:4位
・プロツアーサンディエゴ2007:準優勝
・プロツアー「テーロス」:7位
・グランプリベスト8:4回
・今回のグランプリで勝つのはプロプレイヤーとレガシープレイヤー、どちらだと思いますか?
レガシープレイヤーでしょう。
・その理由は?
完全やり込み環境なんで、プロはフルボッコだと思います。
特にサイドボード後が難しいですね。
・具体的に誰が勝つと思いますか?
あんちゃん(高橋 優太)。
・デッキ的には何が勝つと思いますか?
オムニテルはかなり意識されていて、サイドボードを多く取られているので厳しそうです。
青い何かのデッキじゃないでしょうか。
■ 三原 槇仁(千葉)
◎主な戦績
2014年度プロツアー殿堂顕彰選出
世界選手権2006:優勝
世界選手権2011国別団体戦:優勝
・プロツアーベスト8:5回
・グランプリベスト8:8回(優勝2回)
2014年度プロツアー殿堂顕彰選出
世界選手権2006:優勝
世界選手権2011国別団体戦:優勝
・プロツアーベスト8:5回
・グランプリベスト8:8回(優勝2回)
・今回のグランプリで勝つのはプロプレイヤーとレガシープレイヤー、どちらだと思いますか?
レガシープレイヤー。
・その理由は?
細かいテクニックが多くて、プロが分からん殺しされそう(笑)
実際サイドボードプランをほとんど知らない都合で、《陰謀団式療法》より《思考囲い》の枚数を多くしているくらい(笑)
・具体的に誰が勝つと思いますか?
高野さん(高野 成樹)。あとあんちゃん(高橋 優太)は勝つかも。
・デッキ的には何が勝つと思いますか?
ミラクル。使い込む時間があったら使いたいたかったー。
■ 市川 ユウキ(神奈川)
◎主な戦績
・プロツアー「ニクスへの旅」:4位
・プロツアー「マジック2015」:6位
世界選手権2015:6位
・グランプリベスト8:2回
・プロツアー「ニクスへの旅」:4位
・プロツアー「マジック2015」:6位
世界選手権2015:6位
・グランプリベスト8:2回
・今回のグランプリで勝つのはプロプレイヤーとレガシープレイヤー、どちらだと思いますか?
プロでありレガシープレイヤーである僕が勝ちます!
・その理由は?
プロプレイヤーとレガシープレイヤーの両方を兼ね備えているのは唯一僕だけです。
・他には誰が勝つと思いますか?
僕が優勝するので、他のプレイヤーのことは誤差みたいなもんです。
・デッキ的には何が勝つと思いますか?
最近はオムニテルを意識してグリクシスデルバーとかが増えているので、結局カナスレみたいな直線的なデッキが勝つんじゃないですかね。
いかがだっただろうか。
プロプレイヤーの多くは口を揃えて「レガシープレイヤー」が勝つだろうと言っていた(一部除く)。
調整時間が取れなかったというのも一因のようだが、それよりもむしろレガシーというフォーマットがやり込み要素の高いことや、広範な知識を要求されるという点を強調していたことに着目したい。
またインタビューした中で数人がオムニテルを選択しているのも大きなトピックである。
メタゲーム上で最も有力視されたデッキ、それはデッキパワーの高さと引き換えに、取りも直さず「deck to beat-最も倒すべきデッキ」ということを意味するのだから。
はたしてプロは自身の予想通りに総崩れとなってしまうのか?それとも地力の高さゆえ何だかんだで勝ってしまうのか?
15ラウンドの生存競争が終わった後、全てが決まる。