アジア圏初のレガシーグランプリということで、大変盛況な【グランプリ・京都2015】。
だが初めてのレガシーGPともなれば、参加者たちは「競技レベルのレガシー大会」という普段あまりない経験に晒されることになる。
カードプールが広いレガシーでは、カード同士の相互作用の可能性は無数。そこでは必然、知らないカードや、知らないルールと対峙する機会が増えてくる。
ならば、ルールについて知っておいて損はないだろう。
そこで、グランプリ本戦のフロアジャッジとして働いているレベル2ジャッジの大角 圭吾氏に、レガシーでよく使うカードでクイズを3問出題してもらった。
さて、あなたは何問正解できるか?
■ 第1問 《封じ込める僧侶》と《ドライアドの東屋》
《封じ込める僧侶》がいる状態では、《吹きさらしの荒野》から《ドライアドの東屋》をサーチしてきても、追放されてしまう。
しかし、手札から《ドライアドの東屋》をセットランドした場合は追放されない。
○か×か?
答: ×
大角 「『クリーチャー呪文を唱える』のと『土地をプレイする』のは別の行動なので、手札から《ドライアドの東屋》をプレイしても、それは『唱え』たことにはならず、追放されてしまいます」
■ 第2問 《謙虚》と《神話実現》
《謙虚》が場にある状態で、伝承カウンターが4個乗った《神話実現》の2番目の起動型能力を起動し、クリーチャー化した。
この《神話実現》のパワー/タフネスは、1/1である。
○か×か?
答: ×
大角 「この場合、《謙虚》の効果を《神話実現》の能力が上書きして4/4のクリーチャーということになります。逆に、先に《神話実現》をクリーチャー化してある状態で後から《謙虚》をプレイすると、1/1になってしまうので気を付けましょう」
■ 第3問 《絵描きの召使い/Painter’s Servant》コンボと《荒廃鋼の巨像》
《絵描きの召使い》で「青」を指定してある状態で、対戦相手のライブラリーに《丸砥石》の能力を起動したが、ライブラリーを2枚ずつ落としている途中で《荒廃鋼の巨像》がめくれた。
この《荒廃鋼の巨像》が対戦相手のライブラリーに戻るのは、《丸砥石》の効果を解決した後である。
○か×か?
答: ×
大角 「《荒廃鋼の巨像》の場合、『代わりに』とあるので、めくれたら《丸砥石》の解決中にライブラリーに戻ります。デッキに《荒廃鋼の巨像》が1枚しか入っていない場合、最終的には《荒廃鋼の巨像》だけのライブラリーが残ることになります。ちなみに《荒廃鋼の巨像》が2枚入っている場合は、止められないループに入るので引き分けとなってしまいます。《引き裂かれし永劫、エムラクール》の場合と処理が違うので、気を付けましょう」
いかがだっただろうか。
カードの効果やルール間違いの処理などについて、少しでもわからなかったり不安に思ったりしたら、すぐに手を上げて大きな声でジャッジを呼んで欲しい。
きっと頼りになるフロアジャッジたちが駆けつけてくれるだろう。