どうもこんにちは。デスマーク大塚です。
この度、「タイニーリーダーズ」特集記事を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。
早速本題ですが、「タイニーリーダーズ」とはなんぞや。
簡単に言ってしまえば、1vs1の統率者戦です。
「あれ?それって前にデュエルコマンダーってなかったっけ?何がどう違うの?」
と思われるかもしれませんが、デュエルコマンダーとの違いは、「使用できるカードが3マナ以下限定」、そして「デッキ枚数が49枚(+統率者)」ということです。
なお、ここでは詳しいルールや禁止カードは省略させていただきます。
公式記事などもありますので詳しく知りたい方は下記のリンクを参照してください。
【タイニーリーダーズ公式ページ】 (※リンク先は英語ページとなります。)
このコラムでは実際のデッキや、プレイした様子、感想などをざっくりと解説していきたいと思います。
■ デッキ紹介-Tiny Deck-
まずは僕の選んだ統率者を紹介しましょう!
それは緑黒青のクリーチャー、《Sultai》。
「え?何そのクリーチャー?」とも思う方もいるでしょう。マジックには緑黒青の固有色を持った、3マナの伝説のクリーチャーがいないので、タイニーリーダーズの特例として架空のクリーチャーである《Sultai》を使ってもいいことになっています。今後新しく登場することに期待!ですね!
さて緑黒青という色ですが、《タルモゴイフ》、《瞬唱の魔道士》、《死儀礼のシャーマン》とレガシー級のクリーチャーも豊富。
《突然の衰微》などの万能除去に《渦まく知識》などの優秀ドローソースも使えます!
統率者としては能力を全く持たない2/2なので、はっきり言って強くはないのですが、その分強力なスペルで補っていきたいと思います!
デッキリストはこちら!
1 《Sultai》 -統率者(1)- 1 《森》 1 《島》 1 《沼》 1 《Bayou》 1 《Tropical Island》 1 《Underground Sea》 1 《繁殖池》 1 《草むした墓》 1 《湿った墓》 1 《湿地の干潟》 1 《霧深い雨林》 1 《汚染された三角州》 1 《沸騰する小湖》 1 《新緑の地下墓地》 1 《忍び寄るタール坑》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《統率の塔》 1 《市長の塔》 1 《不毛の大地》 1 《Maze of Ith》 -土地(20)- 1 《死儀礼のシャーマン》 1 《悪意の大梟》 1 《闇の腹心》 1 《瞬唱の魔道士》 1 《タルモゴイフ》 1 《真の名の宿敵》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(7)- |
1 《渦まく知識》 1 《暗黒破》 1 《見栄え損ない》 1 《無垢の血》 1 《コジレックの審問》 1 《精神的つまづき》 1 《思案》 1 《定業》 1 《思考囲い》 1 《呪文嵌め》 1 《突然の衰微》 1 《Hymn to Tourach》 1 《マナ漏出》 1 《燻し》 1 《大渦の脈動》 1 《毒の濁流》 1 《悪逆な富》 1 《森の知恵》 1 《破滅的な行為》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《悪夢の織り手、アショク》 1 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(22)- |
コンセプトはスゥルタイコントロール。
優秀な除去、「プレインズウォーカー」で相手のクリーチャーを殲滅しつつ、優秀なクリーチャーで攻撃!単純明快!
統率者戦では入れられるものは全て入れるのが基本だったフェッチランドも、デッキが49枚のタイニーリーダーズでは土地を持ってきづらくなることも多いため、5枚程度に。
あとはフィニッシャーとして個人的に使ってみたかった《悪逆な富》も投入。《ジェイス・ベレレン》も強力なのでお好みで。
さて、どこまでやれるのでしょうか。
■ 対戦-Battle-
とりあえず【晴れる屋】でタイニーリーダーズをやっている人に声をかけて、片っ端から対戦してみることにします。
まず対戦したのは《戦争のアスラ、ジェナーラ》。
マナフラッドしてもマナを有効活用できる強力ジェネラル。ジェネラル性能がどこまで響くか?と言ったところ。
1 《戦争のアスラ、ジェナーラ》 -統率者(1)- 1 《森》 1 《島》 1 《平地》 1 《Savannah》 1 《Tropical Island》 1 《Tundra》 1 《繁殖池》 1 《神聖なる泉》 1 《寺院の庭》 1 《溢れかえる岸辺》 1 《湿地の干潟》 1 《霧深い雨林》 1 《汚染された三角州》 1 《沸騰する小湖》 1 《新緑の地下墓地》 1 《樹木茂る山麓》 1 《吹きさらしの荒野》 1 《地盤の際》 1 《市長の塔》 1 《不毛の大地》 -土地(20)- 1 《極楽鳥》 1 《ルーンの母》 1 《貴族の教主》 1 《翻弄する魔道士》 1 《漁る軟泥》 1 《瞬唱の魔道士》 1 《石鍛冶の神秘家》 1 《永遠の証人》 1 《僧院の導師》 1 《再利用の賢者》 1 《真の名の宿敵》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(12)- |
1 《渦まく知識》 1 《精神的つまづき》 1 《流刑への道》 1 《思案》 1 《定業》 1 《呪文嵌め》 1 《剣を鍬に》 1 《議会の採決》 1 《対抗呪文》 1 《エラダムリーの呼び声》 1 《誤算》 1 《差し戻し》 1 《森の知恵》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《火と氷の剣》 1 《ジェイス・ベレレン》 -呪文(17)- |
ゲーム展開は、お互いがリソースをつぶし合って長期戦に。互いにクリーチャー除去を繰り返し、クリーチャーが相手の《極楽鳥》だけになったそのときでした。
対戦相手のデッキトップから降ってきたのは《火と氷の剣》!!
後から出した《悪意の大梟》も《死儀礼のシャーマン》も《Sultai》も全部焼かれる\(^o^)/
結局《戦争のアスラ、ジェナーラ》が出てきて、剣を装備され僕の盤面は悲哀まみれに……。
その後も何度か対戦しましたが、装備品の強さを思い知らされました。
剣サイクルは強いですね。特に赤青剣はダントツで強力!ひとたび装備できてしまえば、ドーピングコンソメスープを飲んだかのような5,6マナ域レベルの高スペッククリーチャーへと変貌し、無双していきます。
というわけで、デッキを作るときは剣を対処できるカードを入れておきましょう。
お次の対戦相手は《現し世の裏切り者、禍我》。
由緒正しき伝統の黒単コントロール。マナブーストと、これでもかというほど詰め込まれた除去で相手を叩きのめします。
1 《現し世の裏切り者、禍我》 -統率者(1)- 14 《沼》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《陰謀団の貴重品室》 1 《黄塵地帯》 1 《ガーゴイルの城》 1 《演劇の舞台》 1 《不毛の大地》 1 《ヴォルラスの要塞》 1 《Thawing Glaciers》 1 《The Tabernacle at Pendrell Vale》 -土地(23)- -クリーチャー(0)- |
1 《暗黒の儀式》 1 《強迫》 1 《無垢の血》 1 《コジレックの審問》 1 《過去の受難》 1 《黒の太陽の頂点》 1 《チェイナーの布告》 1 《魂の消耗》 1 《悪魔の布告》 1 《Hymn to Tourach》 1 《思考の粉砕》 1 《引き裂かれた記憶》 1 《燻し》 1 《汚れた契約》 1 《ディミーアの策謀》 1 《Grim Tutor》 1 《英雄の破滅》 1 《仕組まれた疫病》 1 《ファイレクシアの闘技場》 1 《地下世界の人脈》 1 《Candelabra of Tawnos》 1 《不死の霊薬》 1 《探検の地図》 1 《師範の占い独楽》 1 《世界のるつぼ》 1 《忘却石》 -呪文(26)- |
色が多い分こちらが有利かも?早速対戦。
お互い土地を伸ばすだけでターンが進み、ゲームが動いたのは3ターン目。
僕のデッキトップから《悪夢の織り手、アショク》登場!即「+」能力起動すると、見えたのは《沼》、《忘却石》、《英雄の破滅》。
プレインズウォーカーを対処できる貴重なカードを2枚も強奪。
そのままライブラリーを追放し続けて勝利。
やっぱりプレインズウォーカーは強いですね。個人的には《ダク・フェイデン》、《ヴェールのリリアナ》、《悪夢の織り手、アショク》は色が合うなら入れるべきだと思います。
あっけなく決まってしまったのでもう一戦。
今度はハンデスがたくさん飛んできて手札はボロボロ、出すクリーチャーは大体すぐに除去されてしまう。
そして《陰謀団の貴重品室》とそれをコピーした《演劇の舞台》から18マナ。
《現し世の裏切り者、禍我》X=15!!!
手札にクリーチャーはなし。《現し世の裏切り者、禍我》を除去しても再キャストで死んでしまうので詰み!
なかなかに恐ろしいデッキでした……。
他にも対戦した方のデッキリストを載せておきます。
自身がマナクリ―チャーなので他のマナクリ―チャーが不要。アタック時のマナを火力のために使っていく速攻デッキでした。
1 《ケルドの後継者、ラーダ》 -統率者(1)- 1 《森》 1 《冠雪の森》 1 《冠雪の山》 1 《踏み鳴らされる地》 1 《Taiga》 1 《霧深い雨林》 1 《樹木茂る山麓》 1 《新緑の地下墓地》 1 《真鍮の都》 1 《統率の塔》 1 《火の灯る茂み》 1 《カープルーザンの森》 1 《モスファイアの谷》 1 《怒り狂う山峡》 1 《血に染まりし城砦、真火》 1 《樹上の村》 1 《宝石の洞窟》 1 《ケッシグの狼の地》 -土地(18)- 1 《棲み家の防御者》 1 《タルモゴイフ》 1 《加護のサテュロス》 1 《死霧の猛禽》 1 《永遠の証人》 1 《ゴブリンの熟練扇動者》 1 《月の大魔術師》 1 《予言の炎語り》 1 《再利用の賢者》 -クリーチャー(9)- |
1 《忌むべき者のかがり火》 1 《噴出の稲妻》 1 《Chain Lightning》 1 《炎の斬りつけ》 1 《稲妻の斧》 1 《稲妻》 1 《火葬》 1 《稲妻の一撃》 1 《ミジウムの迫撃砲》 1 《発展の代価》 1 《焼尽の猛火》 1 《灼熱の槍》 1 《粉々》 1 《弧状の稲妻》 1 《黒焦げ》 1 《ミリーの悪知恵》 1 《楽園の拡散》 1 《繁茂》 1 《森の知恵》 1 《血染めの月》 1 《捕食い》 1 《金属モックス》 -呪文(22)- |
そのほかいろいろなデッキと対戦してみて、かなり可能性を感じる、面白いフォーマットだと思いました。
タイニーリーダーズはレガシーに近い感覚で遊べます。ただ、同じカードが1枚だけしか入らないので、いつも同じ周りをするような金太郎飴デッキが作りにくく、毎回違ったアクションができるので、1つのデッキに多様性を持たせることができます。
さらに3マナ以下のカードしか入らないので、事故りにくいというのも大きな利点です。統率者をほぼ確実に毎ゲーム出せますし、土地がなくて何も出せないということも少ないです。
ストレスなく遊べるというのもカジュアルフォーマットとしてかなり優秀だと思います。
「タイニーリーダーズって3マナ以下のカードしか使えないし、面白くなさそう……」と思うかもしれません。僕も最初はそう思っていました。
しかし、マジックにはご存じの通り、様々なルールの下に多種多様なフォーマットが存在します。
スタンダードなんて最近2年間のセットしか使えませんが、多くのデッキがあり、最も活気づいているフォーマットです。
制限があるからこそ、その制約の中でいかに強いデッキを作るか、他の人と違ったデッキを作るか、ということがそのゲームの醍醐味になるのです。
……とまあ僕の感想はこんなところです。
タイニーリーダーズ、いかがでしょうか?この記事を見て「始めたい!」と思っていただけたでしょうか?
そんなみなさんに朗報が1つ!
【晴れる屋トーナメントセンター】では、【5月からタイニーリーダーズの大会を開始】します!
(※カジュアルイベント。2本先取で、サイドボードは10枚まで使用できます。またマリガンは統率者戦式ではなく、通常のマリガン方式となります)
興味がわいたらぜひ大会にも参加してみてください!
それでは、またどこかでお会いしましょう!あでゅ!