みなさんこんにちは!
先週末もSCGO Cleveland、プロツアー地域予選(RPTQ)とスタンダード的に充実した週末でしたね。
さて、今回の記事ではSCGO Providence、GP Krakow、SCGO Clevelandの結果を見ていきたいと思います。
SCGO Providence トップ8 ~Abzanの人気衰えず~
2015年4月19日
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1位 Abzan Whip/白黒緑ビートダウン
2位 Mono Red/赤単
3位 Sultai Whip/シディシウィップ
4位 Abzan Control/白黒緑ビートダウン
5位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
6位 Abzan Control/白黒緑ビートダウン
7位 Jeskai Aggro/白青赤ビートダウン
8位 Abzan Control/白黒緑ビートダウン
同週末に開催されたGP KrakowのEsper祭りとは対照的にUB系のコントロールは1人も勝ち残らず、Abzanがトップ8に5人という結果に。優勝を飾ったのはAbzan Whipでした。
ミッドレンジの中でも特にロングゲームに強いデッキで、Abzan Controlなど緑のミッドレンジ同系に強い型です。
《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》の「大変異」エンジンを搭載した新しい形のAbzan Controlも見られます。
SCGO Cleveland デッキ解説
「Abzan Control」
3 《森》 2 《平地》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 3 《静寂の神殿》 2 《コイロスの洞窟》 2 《ラノワールの荒原》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(25)- 4 《棲み家の防御者》 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《クルフィックスの狩猟者》 3 《死霧の猛禽》 4 《包囲サイ》 -クリーチャー(19)- |
2 《思考囲い》 1 《強迫》 2 《胆汁病》 2 《究極の価格》 1 《ドロモカの命令》 3 《アブザンの魔除け》 3 《英雄の破滅》 1 《真面目な訪問者、ソリン》 1 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(16)- |
3 《悲哀まみれ》 2 《思考囲い》 2 《異端の輝き》 2 《見えざるものの熟達》 2 《骨読み》 1 《強迫》 1 《究極の価格》 1 《真面目な訪問者、ソリン》 1 《命運の核心》 -サイドボード(15)- |
『タルキール龍紀伝』から加入した《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》の「大変異」エンジンを搭載した新しいタイプのAbzan。 Esper DragonやRG Dragonなどドラゴンクリーチャーを採用したデッキが人気の現在のメタに合わせて《命運の核心》も採用されています。
☆注目ポイント
《棲み家の防御者》は《新たな芽吹き》と同様の「大変異」誘発能力を持つクリーチャーで、アドバンテージを稼げるのでコントロールに強いカードです。
パーマネントが表向きになるたびに戦場に戻ってくる能力を持つ《死霧の猛禽》とのシナジーは特に強力で、すでに様々な緑系のミッドレンジで採用されています。
《見えざるものの熟達》は設置コストの軽さからUB系のコントロール相手でも打消しを掻い潜って出しやすく、マナさえあればクリーチャーを展開し続けられるのでコントロールに強いカードです。 先ほどの《死霧の猛禽》や《棲み家の防御者》との相性も良好で、プロツアー『タルキール龍紀伝』やGP Krakowでも活躍していたOjutai Bantにも採用されていました。
GP Krakow トップ8 ~Esperの隆盛、上位8名中6名がUB!~
2015年4月19日
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1位 Esper Dragon/白青黒コントロール
2位 Esper Dragon/白青黒コントロール
3位 Esper Dragon/白青黒コントロール
4位 Jeskai Tokens/ジェスカイの隆盛トークン
5位 Esper Dragon/白青黒コントロール
6位 Esper Dragon/白青黒コントロール
7位 UB Control/青黒コントロール
8位 Ojutai Bant/白青緑ビートダウン
プロツアー『タルキール龍紀伝』でも活躍していたUB Dragonのバリエーションの一つであるEsper Dragonがトップ8に5人、純正UBも1人という祭りっぷりです。
使用者も今大会を制したカナダ人プロのAlexander Hayne、殿堂プレイヤーのPaulo Vitor Demo de Rosa(PVDDR)、多数のGPトップ8入賞経験のあるRobin Dolarと強豪揃いでした。
残りの2人の入賞デッキもJeskai、Bantと近年のスタンダードでは珍しく上位が青いデッキで埋め尽くされています。
GP Krakow デッキ解説
「Esper Dragon」「Ojutai Bant」
3 《島》 2 《沼》 4 《汚染された三角州》 1 《溢れかえる岸辺》 4 《陰鬱な僻地》 4 《啓蒙の神殿》 4 《欺瞞の神殿》 2 《コイロスの洞窟》 2 《精霊龍の安息地》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(27)- 3 《龍王オジュタイ》 2 《漂う死、シルムガル》 -クリーチャー(5)- |
2 《思考囲い》 4 《シルムガルの嘲笑》 3 《予期》 2 《胆汁病》 2 《究極の価格》 1 《軽蔑的な一撃》 3 《英雄の破滅》 2 《解消》 2 《忌呪の発動》 2 《命運の核心》 4 《時を越えた探索》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(28)- |
2 《龍王シルムガル》 2 《黄金牙、タシグル》 2 《思考囲い》 2 《胆汁病》 2 《悲哀まみれ》 2 《龍王の大権》 1 《究極の価格》 1 《忌呪の発動》 1 《悪夢の織り手、アショク》 -サイドボード(15)- |
プロツアー『タルキール龍紀伝』でもアメリカのプロチームであるChannel Fireballのメンバーが持ち込んでいた《龍王オジュタイ》のために白を足したUB Dragon。
トップ8には残れなかったもののJosh Utter-Leytonは9-1、Paul CheonとPVDDRは8-2とスタンダード部門で優秀な成績を残していました。
☆注目ポイント
《龍王オジュタイ》と《漂う死、シルムガル》の2種類の呪禁クリーチャーをフィニッシャーに採用しているため、単体除去が中心のAbzan Controlなどに強いです。
特に《龍王オジュタイ》は1度攻撃が通り始めると《予期》のサボタージュ能力でカウンターなどを補充していけるため、多くの場合2-3ターンでゲームの勝敗を決定付けることが可能です。
《悪夢の織り手、アショク》は長期戦になりやすい同系戦での+2のライブラリー破壊能力が強く、最近人気が出てきている《死霧の猛禽》と《棲み家の防御者》を採用したAbzanに対しても「+2」能力で追放したクリーチャーカードを「-X」能力で奪いやすいので現在のメタにマッチしています。
4 《森》 2 《平地》 1 《島》 4 《吹きさらしの荒野》 3 《溢れかえる岸辺》 4 《豊潤の神殿》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 2 《マナの合流点》 -土地(24)- 4 《エルフの神秘家》 4 《棲み家の防御者》 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《森の女人像》 4 《死霧の猛禽》 3 《クルフィックスの狩猟者》 2 《狩猟の統率者、スーラク》 3 《龍王オジュタイ》 -クリーチャー(28)- |
3 《ドロモカの命令》 3 《勇敢な姿勢》 2 《見えざるものの熟達》 -呪文(8)- |
3 《氷固め》 3 《軽蔑的な一撃》 2 《アラシンの僧侶》 2 《層雲の踊り手》 2 《異端の輝き》 1 《ドロモカの命令》 1 《否認》 1 《勇敢な姿勢》 -サイドボード(15)- |
プロツアー『タルキール龍紀伝』でもCraig Wescoeが使用し、惜しくもトップ8には残れなかったもののスタンダード部門で8-2という成績を残していました。
現在ではAbzanなど様々な緑系のミッドレンジデッキに採用されている《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》のシナジーを活用した最初のデッキです。
この他にも 《羊毛鬣のライオン》や《龍王オジュタイ》といった除去耐性のある優秀なクロックに《ドロモカの命令》や 《勇敢な姿勢》といった効率的なスペルを採用しているためAbzanなどと同様にデッキパワーが高めです。
《クルフィックスの狩猟者》、《ドロモカの命令》、《見えざるものの熟達》といったカードを積んでいるためMono Redに強い構成です。Esper Dragonとのマッチアップもコントロールにとって対処が困難な《見えざるものの熟達》、アドバンテージを稼げる《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》の「大変異」エンジンがあるためカウンターが投入されるサイド後は特に互角以上の勝負ができそうです。
Samuel PardeeのリストはメインはCraig Wescoeのリストと変化はないもののサイドのカード選択に変化が見られます。
☆注目ポイント
《アラシンの僧侶》は3点回復のCIP能力を持つクリーチャーで地味ながらMono Redとのマッチアップで時間を稼ぐのに貢献します。元々赤いデッキには強そうな構成ですが、このクリーチャーによってサイド後は更に有利になりそうです。
青の「大変異」クリーチャーである《層雲の踊り手》は相手の除去スペルなどをカウンターしつつ除去された《死霧の猛禽》を戦場に戻したりすることができるので特にコントロールに強いクリーチャーです。《軽蔑的な一撃》や《否認》と共にコントロールとのマッチアップでサイドインされます。
SCGO Cleveland トップ8
~《ドロモカの命令》を搭載したHeroicが優勝!~
2015年4月26日
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1位 Bant Heroic/白青英雄
2位 GR Dragons/赤緑ビートダウン
3位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
4位 Esper Dragon/白青黒コントロール
5位 Bant Midrange/白青緑ビートダウン
6位 Jeskai Tokens/ジェスカイの隆盛トークン
7位 Esper Dragon/白青黒コントロール
8位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
GP Krakowのメタを支配したEsper Dragonの他にも安定した成績を残し続けているAbzan AggroやBant Midrange、Jeskai Tokensなどが見られます。
そんな中優勝を収めたのは《ドロモカの命令》のために緑を足したBant Heroicでした。
SCGO Cleaveland デッキ解説
「Bant Heroic」「Abzan Aggro」
4 《平地》 1 《森》 1 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《マナの合流点》 2 《啓蒙の神殿》 1 《神秘の神殿》 1 《豊潤の神殿》 -土地(22)- 4 《恩寵の重装歩兵》 2 《ラゴンナ団の先駆者》 4 《イロアスの英雄》 4 《道の探求者》 1 《戦識の重装歩兵》 2 《僧院の導師》 -クリーチャー(17)- |
4 《果敢な一撃》 4 《神々の思し召し》 2 《アジャニの存在》 4 《ドロモカの命令》 2 《宝船の巡航》 4 《タッサの試練》 1 《ヘリオッドの試練》 -呪文(21)- |
3 《頑固な否認》 3 《氷固め》 2 《液態化》 2 《軽蔑的な一撃》 2 《ヘリオッドの試練》 2 《宝船の巡航》 1 《島》 -サイドボード(15)- |
Heroic持ちのクリーチャーと軽いスペルのシナジーを利用したアグロデッキで《神々の思し召し》や《アジャニの存在》といった軽い保護スペルのおかげで特に単体除去に強いのが特徴です。 今大会を制したSCGの強豪プレイヤーRoss Merriamが使用したリストはHeroicの名手であるTom Rossによってデザインされた《ドロモカの命令》のために緑をタッチした型です。
☆注目ポイント
《ドロモカの命令》はこのデッキにとって不足していたクリーチャー除去になり、最大2体のHeroicの能力を誘発させます。
環境に蔓延るエンチャント対策にもなるフレキシブルなインスタントスペルです。
《僧院の導師》は高いポテンシャルを持ちながら《胆汁病》や《究極の価格》などの除去が多く存在するためスタンダードではあまり見られませんが、軽いスペルが多数採用されているこのデッキでは本来の強さを発揮することが可能です。
《神々の思し召し》や《アジャニの存在》といった保護スペルもあるので除去にも耐性ができます。
緑と赤のクリーチャーに対して疑似的な除去として機能する《氷固め》はオーラなので《ヘリオッドの試練》でサーチでき、《イロアスの英雄》が戦場にいればわずか1マナでキャストすることも可能になります。
3 《森》 2 《平地》 3 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 3 《静寂の神殿》 4 《ラノワールの荒原》 2 《コイロスの洞窟》 -土地(25)- 4 《始まりの木の管理人》 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《ラクシャーサの死与え》 4 《責め苦の伝令》 3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 2 《不気味な腸卜師》 1 《加護のサテュロス》 4 《包囲サイ》 -クリーチャー(26)- |
3 《ドロモカの命令》 1 《アブザンの魔除け》 1 《英雄の破滅》 4 《集合した中隊》 -呪文(9)- |
3 《クルフィックスの狩猟者》 3 《思考囲い》 2 《無慈悲な処刑人》 2 《究極の価格》 2 《悲哀まみれ》 2 《真面目な訪問者、ソリン》 1 《英雄の破滅》 -サイドボード(15)- |
《羊毛鬣のライオン》や《ラクシャーサの死与え》といった軽い優秀なクリーチャーを採用したAbzan Aggroに《集合した中隊》を搭載した型。
☆注目ポイント
このデッキに4枚採用されている《集合した中隊》は軽い優秀なクリーチャーを多数搭載したこのデッキと相性がよく、インスタントタイミングでクリーチャーを展開できるのでソーサリースピードのスイーパーにも強いのが魅力です。
《不気味な腸卜師》はこのデッキの継戦能力を支えてくれるクリーチャーで、「変異」をうまく活用すればアドバンテージが得られる可能性もあります。
また、《無慈悲な処刑人》はAbzan系にとって触りにくかった《龍王オジュタイ》に対する回答になります。
Kenta Hirokiのトーナメントレポート
先週末にアメリカOhio州で開催されたSCGO Clevelandに参加してきました。デッキはEsper Dragon。
Abzanを調整していましたが《龍王オジュタイ》に勝てなかったため、対処できないなら使ってしまおうということで急遽乗り換えを決定。
4 《島》 2 《沼》 4 《汚染された三角州》 4 《陰鬱な僻地》 4 《啓蒙の神殿》 4 《欺瞞の神殿》 2 《コイロスの洞窟》 2 《精霊龍の安息地》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(27)- 3 《龍王オジュタイ》 2 《漂う死、シルムガル》 -クリーチャー(5)- |
3 《思考囲い》 4 《シルムガルの嘲笑》 3 《胆汁病》 2 《予期》 2 《究極の価格》 3 《忌呪の発動》 2 《解消》 2 《英雄の破滅》 2 《命運の核心》 4 《時を越えた探索》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(28)- |
3 《悲哀まみれ》 2 《層雲の踊り手》 2 《龍王シルムガル》 2 《龍王の大権》 1 《強迫》 1 《思考囲い》 1 《胆汁病》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《忌呪の発動》 1 《完全なる終わり》 -サイドボード(15)- |
GP Krakow後すぐにMOでカードを揃えてDaily Eventで調整。やはりMono Redが鬼門だったので、マッチアップを少しでも有利にするために《胆汁病》と《忌呪の発動》をメイン、サイドと合わせてトータル4にしました。
《忌呪の発動》は同系やAbzanに対しても有効で、呪禁持ちの《漂う死、シルムガル》や「怪物化」した《羊毛鬣のライオン》にも効果的です。
サイドの《完全なる終わり》はこのデッキにとって対処が困難な《ラクシャーサの死与え》や《死霧の猛禽》、エンチャントの《見えざるものの熟達》、《エレボスの鞭》などに対する回答になります。
SCGO Cleveland直前にアップされたSeth Manfieldの記事の影響で《目覚めし処刑者》をサイドに忍ばせたEsper Dragonとのミラーマッチでも《層雲の踊り手》とともに大活躍で、《完全なる終わり》なしでは引き分けになっていたマッチもありました。
Day1
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | Esper Dragon | 2-1 |
Round 2 | Abzan Aggro | 1-2 |
Round 3 | Esper Dragon | 2-0 |
Round 4 | RG Dragon | 2-1 |
Round 5 | Abzan Aggro (BBD) | 2-1 |
Round 6 | Esper Dragon | 1-1 |
Round 7 | Sidisi Whip (Kevin Gerhart) | 2-0 |
Round 8 | Abzan Megamorph (Matt Hoey) | 1-2 |
Round 9 | Ojutai Bant | 2-0 |
1日目に対戦した緑系のミッドレンジの全てが《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》を採用していたことが印象的でした。 6-2-1とトップ8入賞には二日目はほぼ全勝縛りとなりましたが、あまり深く意識せずに二日目に挑みます。
Day2
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 10 | Edper Dragon | 2-0 |
Round 11 | Esper Dragon | 2-1 |
Round 12 | Esper Dragon (Christian Calcano) | 2-0 |
Round 13 | GR Devotion | 2-0 |
Round 14 | Abzan Aggro | 2-0 |
Round 15 | ID |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
準々決勝 | Abzan Aggro (Kyle Boggemes) | 0-2 |
引き分けゾーンだったため当然のようにミラーマッチが多発。最終戦は無事IDすることができ、念願だったトップ8入賞を果たすことができました。しかし、残念ながら準々決勝ではKyle Boggemes(Abzan Aggro)にいいところなしで負け。
プレイオフは残念でしたが、短い準備期間ながら手応えの感じられる大会でした。苦手なMono Redに1度も当たらなかったことも幸運でした。
今後デッキに変更を加えるとしたら、サイドアウト率が高かった《究極の価格》を1枚別の除去スペルに変えようと考えています。 また《ラクシャーサの死与え》や《羊毛鬣のライオン》の対処が間に合わずに負けたゲームがいくつかあったので、Gerard Fabianoがサイドに採用していた《自傷疵》をサイドに加えようと思っています。ソーサリースピードながら2マナという軽さと、Heroic対策も兼ねられるのが魅力です。
総括
プロツアー『タルキール龍紀伝』直後に開催されたGP KrakowはEsper Dragonが大暴れしました。
《龍王オジュタイ》はEsperのみならずBantやJeskai Tokensにも採用されるなど今や『タルキール龍紀伝』のトップレアです。
その翌週に開催されたSCGO ClevelandではOjutai Bantで採用されていた《死霧の猛禽》+《棲み家の防御者》の「大変異」エンジンがAbzanやSidisi Whipなど多くの緑のミッドレンジで見られました。
優勝は《ドロモカの命令》を採用したHeroicで、Abzan AggroやOjutai Bantにもメインから採用されていることから、いかにこの緑白のインスタントが強力かが分かります。
『タルキール龍紀伝』がスタンダードに与えた影響は大きく、優勝デッキも毎週異なりメタも目まぐるしく変化しています。今週末に開催されるGP Torontoが楽しみですね。
以上USA Standard Express vol.45でした。
次回の記事ではGP TorontoとSCGO Portlandの入賞デッキを紹介していく予定です。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『StarCityGames.com』
http://www.starcitygames.com/index.php
『MAGIC: THE GATHERING』
http://magic.wizards.com/en/magic-gathering