あなたの隣のプレインズウォーカー ~番外編 とあるリセット呪文の物語~

若月 繭子





「すべてのカードには物語が込められています」

定番のフレーズです。実際、大抵のカードにおいてそのアートが発注される際には「状況」「場所」「様子」「雰囲気」「焦点となるもの」といったものがアーティストへと細かく指示されています。例として一つ、最近公式ウェブサイトにて《黄泉からの橋》のアート指示が公開されていました。



色:黒の呪文
場所:後述
様子:宙に浮かぶ一連の岩が、不気味な虚空から上る階段を形成している。その虚空にはぞっとする濃い紫の煙が立ち込めている。魔法の階段の上には、顔のない人型生物のアンデッドがとぼとぼと登っているのが見える。
焦点:その場所
雰囲気:ゆっくりと、不気味に不死へと向かう。

このカードは「場所・場面」に焦点を当てていますが、もちろん単一の呪文やクリーチャーについての指定はまた異なったものでしょうし、強い個性や多くの設定を持つ伝説のクリーチャーやプレインズウォーカーは元々ある程度デザインの方向性が指定されていると思われます。
そして実際に物語のワンシーンが描かれているカードも勿論沢山あります。特にウェザーライト~アポカリプスに多く見られますが、その後もそれなりに存在します。

悪魔の布告


対象のプレイヤーにクリーチャーをサクらせるカードや効果を「エディクト」と言ったりしますが、その元々の由来となったカードです。テンペストの物語中、《司令官グレヴェン・イル=ヴェク》が、失敗した部下である《ヴァティ・イル=ダル》を飛行戦艦プレデター号の上から放り投げる無情なシーン。今見るとこれインスタントってひどいね! 当時は《浄火の鎧》をまとったシャドー・クリーチャーがよく除去られていました。

暴露


今も時折レガシーで使われるこのカード。ジェラード・キャパシェン達が異世界ラースへと侵入し、誘拐された彼らの艦長シッセイとともに救い出したのが、《ラースのスターク》の娘であるタカラ。だが彼女だと思っていたそれはジェラードの宿敵、《墜ちたる者ヴォルラス》が変身して彼らの内へと潜入していた姿だった……! という衝撃の事実がまさに「暴露」される場面です。ヴォルラスはそのクリーチャー・タイプが示すようにシェイプシフターなのですが、メルカディアン・マスクスのストーリー中でタカラに化けてジェラードへと嫌がらせをしている彼はとてもノリノリでした。当時まだ「不殺の誓い」を貫いていたカーンでも助走つけて殴るレベルで(本当)。あ、殴るといえば……

殴り合い


カード化されているのは深刻な場面ばかりではないんですよ。マスクスのカードが続きますが、これは一転してギャグシーンです。安ワインを飲んで酔っ払ったジェラードとターンガースが口論になり、本当に殴り合いの喧嘩をするという場面。なおその勝敗は互いの顎にクロスカウンターが入り、ダブルノックアウト。冷たい目で一部始終を見届けた後、「静かな夜になりそうですね」と呟くカーンがまた非常にいい味を出しています。

暗黒の凱歌


「1・2・3・ダー!!」だの「ジャイアンリサイタル」だの言われる特徴的なイラストが印象深いこのカード。《隆盛なるエヴィンカー》《墜ちたる者ヴォルラス》との決闘に勝利し、ラースでの権力闘争が終結した場面が描かれています。それにしても手前のヴォルラスのまさしく抜け殻のような情けない姿に合掌。彼はこの後処刑されてしまうのですが、命を断たれる寸前にその目に映ったのは、故郷ドミナリアの空でした。嵐が吹き荒れるラースの灰色の空ではなく、ドミナリアの雲一つない青空を。それは無慈悲なシーンに描かれたほんの一筋の救いか……

全ての太陽の夜明け


旧ミラディンブロック、ダークスティールの物語のクライマックスにて緑の太陽が出現しました。白・青・黒・赤・緑、五つの太陽は異なる軌道でミラディン世界を周っているのですが、それら全てが一度に昇る場面がこのカード。物語中では多種族連合軍とヴィダルケン・メムナーク軍との戦争の只中にこの夜明けが訪れ、五つの陽光が混じり合って強烈な光が過酷な戦場を照らし出しました。

至高の評決


ラヴニカへの回帰ブロックは「暗黙の迷路」の謎を追うギルドやプレインズウォーカーの物語でした。その「暗黙の迷路」が正しく解かれないと発動するのがこの《至高の評決》。ラヴニカの中心街区であり各ギルドの重要施設が立ち並ぶ「第十地区」が壊滅するという呪文です。仕込んだのは暗黙の迷路そのものと同じ、アゾリウス評議会創設者アゾール一世(旧世代プレインズウォーカー疑惑あり)。幸いにして物語上でこの呪文は発動しなかったのですが、もしこれが発動していたら問答無用、打ち消し不可の全体破壊。その恐ろしさはプレイヤーとして身にしみているという人は多いでしょう。

そういった「物語のワンシーンが描かれたカード」なのですが、その背後に千年以上の時と、永きを生きてきた強大な魔術師の悲痛な想いが込められた、別格の一枚があります。



「バリンは家族を弔うべく、トレイリアをまきの山と化した」。背景世界に詳しくなくとも、フレイバーテキストを読むだけで、このカードの背後にあるのは悲劇なのだろうと、家族を失った男が自分もろとも敵を滅ぼしたいわゆるメガンテ的な呪文なのだろうというのが判るかと思います。「打ち消されない」という一文がまさにその男の悲痛な覚悟を表しているかのようです。

挨拶が遅れましたがこんにちは、若月です。
ターボジョークル、ターボバランスといったデッキでトーナメントにおいても一世を風靡した《抹消》。丁度2014年1月8日に晴れる屋にて「細けえことはいいから家に眠ってるデッキそのままもってこい杯(家眠杯)」が開催されます。このカードの入ったデッキを持ち込む人もいるでしょうか? 懐かしいという人も、当時を知らない人も、今回は一枚のカードが秘めた物語を見てみませんか?



1. 一筋のインク(アイスエイジ)

ウルザとミシュラの「兄弟戦争」の後、ドミナリアに長い氷河期が訪れました。その末期、テリジア大陸東部に位置する人間の王国、キィエルドー王国にて、数百年を生きた強大な老魔術師ファロンが死の床にありました。

Kjeldoran Outpost

キィエルドーと言えば古のこの強カード。「Kjeldor/キィエルドー」を冠するカード
ほとんどが白絡みで、 やはり人間の国だというのがわかります。


彼の遺言や記録を残すべく、写本ギルドの者達がファロンの下へと遣わされます。その中に弱冠19歳の、バリナロという名の青年がいました。彼は代々続く筆記者の家系に生まれてその職に就き、特に魔術などは修めていませんでした。ですが彼は何故かファロンに気に入られ、老人が語る魔術の知識や王国の歴史を仲間の筆記者達とともに記録に残していきました。
ファロンが語る中に、とある恐ろしい魔法の知識がありました。非常に多くの材料と長い下準備と膨大な知識と様々な魔法の素養を必要とするそれは、究極の破壊魔法「抹消呪文」。あのウルザがアルゴス大陸を吹き飛ばしたその呪文であるとも噂されていました。ファロンは熱に浮かされたように、一つの魔法というよりは儀式に近いその手順を語ります。ですが心の内で老人は怖れていました、これが誤ったものの手に渡れば世界を壊す道具になりうると。
一方バリナロは知識と遺言を聞き、記すうちにファロンの心にも接していきました。かつて愛した女性の存在、長く生きてきた老魔術師が生きる意欲を失った理由。そして、死の際にあるファロンの魂がバリナロへと語りかけます。君には大いなる才能が眠っている。君の運命はここから時も場所も遥か遠く離れた、海に浮かぶ一つの島にある……



そして未だ全てが記録されてはいない抹消呪文の最後の詳細をバリナロへと伝え、ファロンは息を引き取ったのでした。
バリナロはファロンの死後、すぐにギルドを辞して国を去りました。抹消呪文については心に秘めたままに。都市の門をくぐる際、出入国管理のために名前を記録しておくように言われました。バリナロは自分の名前「Barrinalo」を書き始めて――

B a r r i n 

n、まで書いたところでインクが尽きてしまいました。ですが彼はそれを、「バリン」を自分の新たな名前と決め、何世紀にも渡る人生の最初の一歩を踏み出したのでした。

練達の魔術師バリン




2. 絶海の孤島にて(ウルザブロック・テンペストブロック)

そしてファロンが予言した通りにバリンは優秀な魔術師として成長します。果てにはファロンと同様に魔術を用いて自身の寿命を伸ばし、氷河期の終わりをも目撃しました。
その実力の噂を聞きつけ、彼へと接触してきた者がいました。プレインズウォーカー・ウルザ。氷河時代をもたらした神話的な存在。彼はバリンへと恐ろしい話を打ち明けます。この世界を脅かす暗黒の存在がある。ファイレクシア。それは大人が子供達へと言うことを聞かせるためのおとぎ話ではない、目の前のウルザの存在がそれを示していました。更にウルザは自身の計画を明かします。ファイレクシアの侵略に対抗する力をドミナリア中から集めるべく、魔法のアカデミーを設立する。バリンはすっかり圧倒され、ウルザの右腕となって彼を支えることに同意しました。
ですがバリンはまだ知りませんでした、ウルザに従うことがどれほどの犠牲を意味するかを……

トレイリアのアカデミー

実際のカードとしても、ストーリー上においても、
《精神力》に並ぶ様々な意味で歴史的なカードです。


そして数十年をかけてアカデミーが設立され、ドミナリア中から最高の頭脳が集いました。特に、才能ある子供達が集められました。ファイレクシア人は「潜伏工作員」としてドミナリアに潜入していたのですが、彼らは子供の姿をとることはできませんでした。子供はある意味、ドミナリアの防衛を担うための「安全」な存在だとウルザは知っていたのです。
なお、その子供達の中にはあのテフェリーとジョイラもいました。


問題児修繕

とはいえテフェリー君は当時まだ9歳。
カード名通りの問題児として先生を困らせていたようです。


トレイリアはウルザの対ファイレクシアの様々な計画の拠点となります。時間遡行計画、血統計画、ウェザーライト号の建造……壊滅的な事故や、ファイレクシアの侵入を許してしまったこともありました。ですがアカデミーは潰れることはなく、バリンは熱心に生徒を指導し、また時にはウルザと対立しながらも彼の右腕としてまた友人として、対ファイレクシア計画を支え続けたのでした。

無慈悲再建


そのトレイリアでバリンは妻となる女性を得ます。《アカデミーの事務局長レイン》、彼女とともにバリンは若き魔術師達の指導を続けました。やがて二人の間には娘のハナが生まれます。夫妻は愛情を込めて娘を育てましたが、両親の願いとは裏腹にハナは魔術ではなくアーティファクトに興味を持ち、それを学びたいと言い出したのでした。再三の説得も実らず、ハナは独り故郷のトレイリアを離れて新アルガイヴの大学へと進んだのでした。

アカデミーの事務局長レイン航行長ハナ


(なお訳語の変遷がありまして、以前は「アーギヴ」と訳されていましたが現在では「アルガイヴ」という訳になっています。そして大学のある新アルガイヴは、バリナロ青年の故郷キィエルドーの後継の王国です)

ハナはそれから長いことトレイリアに戻りませんでした。彼女が戻ってきたのは、ウェザーライト号の乗組員として父の助力を求めるためでした。ウルザの対ファイレクシア計画の一つであるその船についてはバリンも勿論知っていました。現艦長シッセイが異次元ラースへと誘拐された。次元を航行するために魔術師が必要、ハナはそう言いました。ですがバリンにはアカデミーの仕事が多く残されており、また長い間不仲であった娘と同行することに躊躇が無いとは言えませんでした。そのため彼は自分が乗り込む代わりに、優秀ながらも実践経験の乏しい弟子アーテイを送り出したのでした。彼は後にラースへと置き去りにされてしまい、その地の権力争いに加わったりファイレクシアエルフの彼女ができて大人の階段を上ったりと波乱万丈の運命を辿ることになりますが、それはまたいずれ……



3. 侵略前夜、そして……(プロフェシー・インベイジョン)

アーテイを送り出してからしばらく後のこと、バリンとレインは生徒を引き連れて熱帯地方、ジャムーラ大陸(ミラージュブロックの舞台です)へと赴きました。ケルドの蛮人達による攻撃が日々拡大しており、様子を見に行って欲しいというウルザからの要望でした。バリンはその地でかつての弟子テフェリーと再会し、短い偵察の後、対ケルドへの戦いに加わることに同意しました。
次の数週間、《西風の魔道士アレクシー》とともにバリンはケルド軍を足止めし、レインは《獣たちの女帝ジョルレイル》に力を貸します。

西風の魔道士アレクシー

プロフェシーのスペルシェイパー伝説達は皆ストーリーに登場しています。


ですがケルドとの戦闘において、レインは《心を削るものグリール》に殺されてしまいます。怒り狂ったバリンはケルド軍を全滅させ、更にはケルドの侵略を率いていた《ケルドの軍監ラトゥーラ》を倒し、ほぼ独力で戦争を終わらせてしまいました。ですが妻を失った彼の心がそれで慰められはしませんでした。
妻を失った悲しみにくれるバリン、ですがついにファイレクシアの侵略が始まりました。ドミナリアは自分の力を必要としている、彼もそれはわかっていました。ですが日ごとに戦況は悪化します。アーボーグがファイレクシアに陥落した所でバリンはウルザと話し合いますが、その際にウルザはどこか悲しい、罪の意識を感じさせる口調で言いました。ハナは二週間前、ファイレクシアの疫病によって命を落としたと。
バリンは激しく衝撃を受け、そして気がつきました。人々を、世界を守るために戦ってきた自分は、最も愛する者のために戦っていなかったのだと。娘が死んだ時、自分は傍にいなかった。違う、生きている時にも傍にいなかった。娘はウルザとファイレクシアに奪われたのではない。自分が彼らに娘を奪わせたのだと。

哀悼


バリンはウルザが止める声を聞かず、彼のもとを離れました。そして埋葬されたハナの遺体を発掘し、トレイリアへと運びました。妻の墓の隣には、もう一つの墓がありました。自分もいつかそこに入る、そのつもりでした。娘と最後に会ったのは、彼女がラースへと向かおうとしていた時でした。その際に言った別れの言葉、それが今生の別れになるとは。自分は何もかもを間違っていた。悔恨と別れを告げてバリンは娘の動かない身体を優しく墓に横たえたのでした。
そして空を見上げると、家族三人が過ごしたこの地をファイレクシア軍が包囲しようとしていました。
古の昔、ウルザはファイレクシアに墜ちた弟の姿に絶望し、その怒りのままに《Golgothian Sylex》の力を解き放ち、大陸を吹き飛ばし、世界に氷河期をもたらしました。今バリンの手にそのアーティファクトはありません、ですが呪文は知っている。それで十分でした。
抹消呪文。死にゆく大魔術師ファロンが青年バリナロへと教えた最初の呪文。




それが解き放たれた時、バリンは二つめの太陽そのものと化しました。その衝撃波に、空そのものに穴があいたようでした。トレイリアの全てが吹き飛ばされました。ファイレクシア兵も、アカデミーも、僅かに生き残っていたその研究者や生徒までも巻き込んで――ただ、娘と妻の墓を除いて。彼女らだけは安らかに、何者にも侵されることなく眠ることができるように。



《抹消》の物語はここで終わりです。当然、その時トレイリアにいた者は全て吹き飛ばされ、バリンが呪文を放ったのを見て生きて戻ってきた者はいません。バリンを知る者達は、彼がトレイリアへ向かったことと、島が壊滅したことを知って、何が起こったかを推測するに留まったと思われます。ですが後に思わぬ形で、その様子を目撃した者達がいました。



5. 時の螺旋の時間旅行

それは侵略戦争が終結して三百年後。ドミナリアでは度重なるプレインズウォーカー達の横暴から各所に「時の裂け目」ができ、マナが流出して世界は痩せていました。バリンの弟子であったテフェリーとジョイラは、その調査をする旅を始めました。

ザルファーの魔道士、テフェリーギトゥのジョイラ

世界とプレインズウォーカーの法則が変わる、
時のらせんブロックのストーリーについては第6回第12回が詳しいです。


彼らはある時、裂け目の近くで魔法を使ったことから時空間の乱れに巻き込まれ、時を遡って旅するような経験をします。兄弟戦争の終結、マダラ帝国に落ちる隕石、カローナの出現。それは夢か現実か、本当に時を遡っているのか、裂け目が見せてくれる幻なのか。そして赤黒い煙で染まった空の下、どこかの離れ小島に機械の軍勢が殺到する風景が、テフェリー達の目の前に現れました。
島の中心には、ただ一人戦う魔術師の姿がありました。それが誰なのかをテフェリーとジョイラはよく知っていました。そして自分達が何を見ているのか、これから何が起こるのかも知っていました。
そう、練達の魔術師バリン。五色の魔術を極めた強大な魔術師。テフェリーに同行していた一人、《ケルドの後継者、ラーダ》はその勇ましい戦いぶりに感心しながらも、彼がどこか絶望に囚われているのを感じ取りました。疑問を口にする彼女へとジョイラが説明します。

「バリン先生は、この機械の悪魔との戦争で、その……奥さんと娘さんを亡くしていたの。これは彼の最期の戦い。元より、生きて戻る気は無かった……」
「そうなのか……ならば、善く戦って死ぬのだな、バリン」


ラーダは厳かに呟きました。プレインズウォーカー達も手を焼くあの荒々しい彼女が、畏敬の念さえ込めて。

「テフェリー、私はこの続きを見たくない。目を閉じたい」
「……今の我々に、閉じる瞳は無いよ」


テフェリーとジョイラはバリンの愛弟子でした。そのまさに最期を目撃するというのは、どんなに圧倒される、そしてどんなに悲しいことだったでしょうか。
(会話文のみ、小説『Time Spiral より)



6. トレイリア、現在


アカデミーの廃墟

今、トレイリア島はもうありません。ですが香辛料諸島と呼ばれる小さな島に新たな魔術学院が設立されています。ここでドミナリアの魔術師達は神秘の術の研究に没頭していますが、厳格な規則によって時間魔法の研究は禁止されています。
かつてのドミナリア最高の魔術教育機関の名を受け継ぐその学院の名は、「西トレイリアのアカデミー」。



トレイリア西部


「すべてのカードには物語が込められています」。

そう、今も最高のリセット呪文の一つとして数えられる《抹消》には、この一枚に至るまでに数千年に及ぶ、多くの人々の物語が込められているのです。
(終)



※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『Ask Wizards 2013/12/10』
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/activity/1382
『Tolaria West』
http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/1344