メタゲームブレイクダウン:モダン

晴れる屋メディアチーム

年末を締めくくるモダンのメタゲーム

夢の巣のルールス空を放浪するもの、ヨーリオン

2022年はモダンにとって変化の年だった。《死の影》デッキやラクドス系の「相棒」として長らく環境を支配していた《夢の巣のルールス》が禁止にされ、その後は多色デッキの顔となっていた《空を放浪するもの、ヨーリオン》も同様に環境を去ることとなった。

そして今。このTHE LAST SUN 2022でのメタゲームはどうなっているだろうか。この記事では、参加者146名が使用したデッキのメタゲームブレイクダウンをお届けしよう。

メタゲームブレイクダウン

デッキ 使用者数 使用率
イゼットラガバン 30 20.55%
独創力コンボ 17 11.64%
ハンマータイム 12 8.22%
ボロスバーン 11 7.53%
リビングエンド 10 6.85%
ラクドス想起 8 5.48%
カスケードクラッシュ 7 4.83%
緑単トロン 6 4.11%
アゾリウスコントロール 4 2.76%
4色コントロール 3 2.05%
イゼット果敢 3 2.05%
アミュレットタイタン 3 2.05%
ジャンドサーガ 2 1.37%
ゴルガリヨーグモス 2 1.37%
エンチャントレス 2 1.37%
独創力タイタン 2 1.37%
ドメインZoo 2 1.37%
ジャンド 1 0.69%
ベルチャー 1 0.69%
マーフォーク 1 0.69%
ドメイン続唱 1 0.69%
ビビアンポッド 1 0.69%
サヒーリコンボ 1 0.69%
ラクドスバーン 1 0.69%
ロータスランプ 1 0.69%
バントトラフト 1 0.69%
タメシブルーム 1 0.69%
《新たな造形》コンボ 1 0.69%
ジャンド《死の雲》 1 0.69%
グリクシスシャドウ 1 0.69%
ジェスカイブリーチ 1 0.69%
ラクドスミッドレンジ 1 0.69%
ドメインミッドレンジ 1 0.69%
エスパーリアニメイト 1 0.69%
ディミーアインバーター 1 0.69%
独創力コントロール 1 0.69%
4色エレメンタル 1 0.69%
4色スケープシフト 1 0.69%
5色《白日の下に》 1 0.69%
合計 146 100%

もっとも使用者が多かったのはイゼットラガバンだった。このデッキだけがひとつ飛びぬけており、その後の上位デッキには独創力コンボ、ハンマータイム、ボロスバーンと続くがそこまで使用者数に差は見られない。アーキタイプで見ると上位にはコンボデッキこそ多いが、アグロからコントロールまで存在しておりモダンの多様性の広さがうかがえる。

それでは、使用者数が多かったものから順にデッキを見ていこう。

イゼットラガバン (20.55%)

モダンの最前線を走り続けているのが、このイゼットラガバンである。《敏捷なこそ泥、ラガバン》《帳簿裂き》といった優秀な軽いクロックを、除去やカウンターでバックアップしながら戦うデッキだ。

帳簿裂き

去年の時点ですでに強力なデッキだったが、新しい戦力として《帳簿裂き》が加わったのは大きい。軽いスペルの多いこのデッキでは「謀議」を誘発させやすく、手札を入れ替えながら「昂揚」や《濁浪の執政》のプレイを早めてくれる非常にデッキとマッチしたカードだ。

序盤から積極的に動くことができ、小回りが効くだけでなく《表現の反復》で長期戦も可能、そしてなにより《濁浪の執政》がこのデッキの決定力を高めている。序盤~終盤まで隙なく戦えるのが魅力であり、多くのプレイヤーに選ばれた理由のひとつである。

《不屈の独創力》コンボ (11.64%)

今年一番勢力を伸ばしたのは間違いなく《不屈の独創力》コンボだろう。《ドワーフの鉱山》《鏡割りの寓話》で生まれたトークンを、《不屈の独創力》《残虐の執政官》に変身させるデッキだ。

最速4ターン目に《残虐の執政官》を叩きつけれるだけでなく、コンボデッキながら最速を狙わず除去やカウンターで相手をさばきながら、ここぞというタイミングで《不屈の独創力》を唱えることができるのも強力な点だ。

苦々しい再会

さらにこのデッキは、最新セット『兄弟戦争』で登場した《苦々しい再会》によって強化されている。コンボパーツを探しにいきながら手札に来てしまった《残虐の執政官》を捨てることができ、コンボの際には出したばかりの《残虐の執政官》をラグなく攻撃に向かわせることが可能だ。またデッキによっては《頑強》が採用されており、リアニメイトプランも狙えるようになっている。

ハンマータイム (8.22%)

環境最速のコンボデッキ。破格の修正値を持つ《巨像の鎚》《シガルダの助け》によってタダで装備し、一瞬で相手を葬り去るデッキだ。1ターン目に《羽ばたき飛行機械》《シガルダの助け》、2ターン目に《巨像の鎚》2枚で2ターンキルも可能である。

ウルザの物語石鍛冶の神秘家

モダンはデッキの種類が多く受けきることが難しいため、相手に付き合わない能動的な戦略は有効だ。また《ウルザの物語》《石鍛冶の神秘家》といったパワーカードで押し切ることもでき、コンボ一辺倒ではないのがこのデッキの強みである。

最近では《呪文貫き》などカウンターを入れた青白型が主流だが、白単や《思考囲い》を搭載した白黒型も存在している。


モダンの自由度を体現したメタゲームだったのではないだろうか。上位3つのデッキを紹介したが、トップメタのデッキが常に勝ち切れるとは限らないのだ。使用者の少ないアーキタイプが決勝トーナメントで活躍する姿も見れることだろう。

まだまだ続くTHE LAST SUN 2022。明日はどんなデッキが活躍を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

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