皆さんこんにちは。
先週末のStarcityGamesはGP Richmond開催のため、StarCityGames.com Open Series(SCGO)はお休みでした。モダンで競われたStarcity主催のGPの参加人数はなんと4300人でした。昨年開催された参加者4499人という史上最大のGP、GP Las Vegasに次いで大規模なGPになりました。
さて、今回はSCGO Atlantaの解説とともに、おまけとしてSCG Invitational Qualifier Staten Islandの入賞デッキの解説もしていきたいと思います。
SCGO Atlanta トップ8 デッキアーキタイプ
2014年3月2日
1位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
2位 UWR Delver/白青石鍛冶
3位 BUG Delver/青黒緑アグロ
4位 Infect/感染アグロ
5位 UWR Miracle/ソプターコントロール
6位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶
7位 Goblins/ゴブリン
8位 Shardless BUG/続唱青黒緑
SCGO Atlantaで優勝トロフィーを手にしたのは、アメリカの強豪プレイヤーStephen MannのRUG Delverでした。Painted StoneやLandsがGoblinsとInfectに変わっている以外はあまりメタに動きが見られず、前回のSCGO St. Louisと同様にコンボが少なめで青い非コンボデッキやDelver系のデッキが上位の多くを占めていました。
SCGO Atlanta デッキ解説
「RUG Delver」「UWR Delver」「BUG Delver」「Infect」
「UWR Miracles」「Goblins」「Reanimate」
3 《Tropical Island》 3 《Volcanic Island》 4 《沸騰する小湖》 2 《溢れかえる岸辺》 2 《汚染された三角州》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《稲妻》 4 《もみ消し》 4 《思案》 2 《ギタクシア派の調査》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 2 《四肢切断》 4 《Force of Will》 -呪文(30)- |
3 《紅蓮破》 3 《水没》 2 《渋面の溶岩使い》 2 《墓掘りの檻》 1 《真の名の宿敵》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《狼狽の嵐》 1 《呪文貫き》 1 《外科的摘出》 -サイドボード(15)- |
GP Parisでは今一つ成績は振るいませんでしたが、最近SCGOでは前回のSCGO St. Louisでも準優勝、SCGO Nashvilleでも優勝と好調のデッキです。
今回優勝したStephen Mannのリストは、昨年ごろから定番と化しつつある《ギタクシア派の調査》を採用したバージョンで、追加の火力として《Chain Lightning》や《二股の稲妻》が採られやすい枠には、火力ではなく除去スペルの《四肢切断》が採られています。同系の《タルモゴイフ》やBUG Delverの《墓忍び》対策のようです。
サイドには部族デッキ対策の《Rough/Tumble》は不採用で、代わりに《渋面の溶岩使い》が採用されています。《敏捷なマングース》を強化する「スレッショルド」とのアンチシナジーが気になりますが、プレイヤー本体にもダメージが入るので、対戦相手が《真の名の宿敵》のようなブロッカーをコントロールしていても最後の数点を削りやすくなります。
4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《霧深い雨林》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《石鍛冶の神秘家》 2 《真の名の宿敵》 -クリーチャー(10)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《稲妻》 3 《ギタクシア派の調査》 3 《呪文貫き》 3 《剣を鍬に》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(31)- |
4 《翻弄する魔道士》 2 《渋面の溶岩使い》 2 《狼狽の嵐》 2 《赤霊破》 2 《安らかなる眠り》 1 《剣を鍬に》 1 《摩耗+損耗》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
昨年開催されたGP Washington DCで優勝して以来知名度が増し、一時期はRUG Delverを凌ぐほどでしたが、今大会ではRUG Delverに優勝を譲りました。
Delver系のテンポデッキの中でも《石鍛冶の神秘家》パッケージを採用し、《剣を鍬に》と《稲妻》の2種類の1マナ除去スペルを搭載した、若干コントロール寄りのデッキです。装備品を採用しているので《真の名の宿敵》の除去耐性の高さを生かしやすく、環境の多くのデッキを相手に安定した勝率が期待できることから、人気のあるデッキの一つです。
今回入賞したMichael Majorsのリストでは、メインのカウンターと除去、土地を減らして《ギタクシア派の調査》を採用しています。相手の情報を得るだけでなく、ドローもできるので、デッキの回りも安定するカードとして重要視されているようです。
4 《Underground Sea》 2 《Bayou》 1 《Tropical Island》 4 《汚染された三角州》 4 《新緑の地下墓地》 1 《霧深い雨林》 4 《不毛の大地》 -土地(20)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《タルモゴイフ》 2 《闇の腹心》 -クリーチャー(14)- |
4 《渦まく知識》 4 《思考囲い》 3 《思案》 4 《目くらまし》 4 《突然の衰微》 1 《Hymn to Tourach》 3 《Force of Will》 3 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(26)- |
2 《見栄え損ない》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《Hymn to Tourach》 2 《墓掘りの檻》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《狼狽の嵐》 1 《呪文貫き》 1 《悪魔の布告》 1 《Force of Will》 1 《仕組まれた疫病》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
RUG DelverとUWR Delverに続く第3のDelver系のテンポデッキとして最近人気が出てきているBUG Delver。Team Americaとも呼ばれているデッキで、GP Parisでも優勝するなど、デッキとしての強さも証明されています。
《死儀礼のシャーマン》を採用しているので、他のテンポデッキと比べても《ヴェールのリリアナ》や《Hymn to Tourach》《突然の衰微》などの色拘束が強めで少し重めのスペルが多く採られています。RUGやUWRと異なり1マナの除去が無いため、小回りが利きにくいのが難点ですが、《突然の衰微》はカウンターされずに相手の《タルモゴイフ》等を処理することが可能で、コンボに対してもハンデスで能動的に妨害をしていくことができます。黒を採用する事で《真の名の宿敵》対策に容易にアクセスが可能なのも強みです。
今回入賞したJonathan Sparksはメインに《思考囲い》が4枚と《Hymn to Tourach》が1枚、サイドにも追加の《Hymn to Tourach》が2枚と、ハンデスが多めに採られています。墓地対策の《墓掘りの檻》も2枚と多めです。ReanimatorやDredge以外にも、Elvesなどの《緑の太陽の頂点》を使うデッキにも高い効果を発揮します。
1 《森》 4 《Tropical Island》 3 《霧深い雨林》 3 《新緑の地下墓地》 2 《樹木茂る山麓》 3 《ペンデルヘイヴン》 4 《墨蛾の生息地》 1 《不毛の大地》 -土地(21)- 4 《貴族の教主》 4 《ぎらつかせのエルフ》 4 《荒廃の工作員》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 4 《巨森の蔦》 2 《ギタクシア派の調査》 2 《思案》 2 《輪作》 1 《古きクローサの力》 1 《Berserk》 1 《自然の要求》 1 《呪文貫き》 1 《もみ消し》 2 《目くらまし》 4 《激励》 3 《Force of Will》 -呪文(28)- |
3 《自然の要求》 2 《屍百足》 1 《ヴィリジアンの堕落者》 1 《Berserk》 1 《払拭》 1 《白鳥の歌》 1 《四肢切断》 1 《誤った指図》 1 《水没》 1 《森の知恵》 1 《大祖始の遺産》 1 《ボジューカの沼》 -サイドボード(15)- |
レガシー版のInfectデッキ。今回入賞したTom RossのリストはモダンのInfectデッキをレガシー版に調整したバージョンのようですが、モダンとは異なり、《荒廃の工作員》や《ぎらつかせのエルフ》等の感染持ちのクリーチャーを強化する手段が《激励》や《Berserk》をはじめ強力になっています。
《輪作》はこのデッキの勝ち手段の1枚である《墨蛾の生息地》の水増しとして使え、さらに《ペンデルヘイヴン》をサーチすることも可能なので、擬似的な強化スペルとしても使えます。
カウンターと軽い除去を多数採用したUWR Delver等は厳しそうですが、土地を破壊できない上に除去を少し重い《突然の衰微》に頼っているBUG等には相性が良さそうです。また、カウンターも採用しているので、除去を採用していないことが多いコンボデッキに対しても強そうです。
4 《島》 2 《平地》 3 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《沸騰する小湖》 2 《乾燥台地》 1 《Karakas》 1 《アカデミーの廃墟》 -土地(22)- 3 《石鍛冶の神秘家》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(5)- |
4 《渦まく知識》 3 《剣を鍬に》 1 《定業》 1 《悟りの教示者》 1 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 3 《終末》 3 《相殺》 1 《血染めの月》 1 《謙虚》 4 《師範の占い独楽》 2 《飛行機械の鋳造所》 1 《弱者の剣》 1 《殴打頭蓋》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(33)- |
3 《紅蓮破》 2 《白鳥の歌》 2 《安らかなる眠り》 1 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《悟りの教示者》 1 《剣を鍬に》 1 《摩耗+損耗》 1 《拘留の宝球》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《真髄の針》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
StarcityのライターでアメリカのプロのBrian Braun-Diun(BBD)は、今回UWR MiracleとStonebladeをハイブリットしたデッキを持ち込んで入賞しています。今大会のデッキテクとしても紹介されています。
インタビューによるとBBDは、GP Parisでの結果と、チームメイトで同様にStarcityのライターであるCHRIS VANMETERの勧めで、UWR Miracleを選択したそうです。
しかし、《天使への願い》はあまり強くないと考えているようで不採用です。代わりに採用されているのが《飛行機械の鋳造所》+《弱者の剣》のコンボです。メインにSneak and ShowやReanimatorのファッテイ対策に採用されている《謙虚》との相性の良さも採用理由のようです。コンボパーツの《弱者の剣》をサーチする事が可能な《石鍛冶の神秘家》も採用されており《殴打頭蓋》もしっかり採用されています。
このリストで印象的なのは、メインに1枚だけ採用されている 《血染めの月》です。各種Delver系のデッキ等特殊地形に頼り切ったデッキが環境に多く存在する事は今までに何度も取り挙げてきましたが、これらのデッキに対して着地させればそれだけでも勝てる事も少なくない事から、最近では特殊地形に頼った戦略を狙い撃ちにしたカードをメインに採用するデッキも増えてきています。SCGO Columbusで入賞していた《基本に帰れ》をメインに搭載したEsper Stonebladeや前回優勝したPainted Stone等があります。この《血染めの月》は《悟りの教示者》でサーチしてくることも可能です。
《飛行機械の鋳造所》+ 《弱者の剣》のコンボと相性の悪い《安らかなる眠り》がサイドに採られていますが、デッキテクのインタビューによると《安らかなる眠り》をサイドインする相手には《飛行機械の鋳造所》+ 《弱者の剣》のコンボがあまり有効でない事が多いので、コンボをサイドアウトして《石鍛冶の神秘家》からの《殴打頭蓋》や《精神を刻む者、ジェイス》が勝ち手段になるそうです。
他の青いデッキと比べるとハンデスを採っている訳でもなくカウンターの数も少な目、かつクロックも遅いのでコンボ相手にはやや不利が付きそうです。しかし今大会で勝ち組だったDelver系のテンポデッキに対しては基本地形を多目に採っているので《不毛の大地》の効果が薄く、《師範の占い独楽》+《相殺》があるので有利です。
3 《山》 2 《Taiga》 1 《Plateau》 4 《沸騰する小湖》 3 《乾燥台地》 1 《樹木茂る山麓》 4 《魂の洞窟》 4 《不毛の大地》 2 《リシャーダの港》 -土地(24)- 4 《ゴブリンの従僕》 1 《スカークの探鉱者》 4 《ゴブリンの群衆追い》 3 《ブリキ通りの悪党》 4 《宝石の手の焼却者》 4 《ゴブリンの女看守》 4 《ゴブリンの戦長》 1 《ゴブリンの名手》 4 《ゴブリンの首謀者》 1 《包囲攻撃の司令官》 -クリーチャー(30)- |
2 《タール火》 4 《霊気の薬瓶》 -呪文(6)- |
4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《灰燼の乗り手》 4 《大祖始の遺産》 2 《クローサの掌握》 1 《安らかなる眠り》 -サイドボード(15)- |
久々に見るレガシーを代表する部族デッキ。 今回入賞したJames Miller は装備品対策に《ブリキ通りの悪党》を多目に採っています。 《ゴブリンの戦長》が場にある状態でキャストする場合はコストが軽減されてしまい、緑マナを払えなくなる(=アーティファクトを壊せなくなる)ので使用の際は気を付けてください。
《タール火》は 《ゴブリンの女看守》でサーチが可能な火力で、このデッキにとって厄介な《石鍛冶の神秘家》を、場にあるゴブリンの数に影響される《宝石の手の焼却者》と異なり確実に除去する事が可能です。
コンボに対して相性が悪いので、サイドにはコンボ対策に《スレイベンの守護者、サリア》が採られています。《実物提示教育》対策に採用されている《灰燼の乗り手》は面白いアプローチです。相手の《実物提示教育》に合わせて出せば相手の出したファッテイや《全知》を即座に除去する事が可能です。
1 《島》 1 《沼》 4 《Underground Sea》 4 《汚染された三角州》 2 《湿地の干潟》 1 《霧深い雨林》 1 《沸騰する小湖》 -土地(14)- 1 《墓所のタイタン》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 4 《グリセルブランド》 1 《灰燼の乗り手》 1 《エメリアの盾、イオナ》 -クリーチャー(8)- |
4 《渦まく知識》 4 《入念な研究》 4 《納墓》 4 《再活性》 3 《思案》 2 《思考囲い》 4 《死体発掘》 3 《目くらまし》 2 《実物提示教育》 4 《Force of Will》 4 《水蓮の花びら》 -呪文(38)- |
3 《真髄の針》 2 《強迫》 2 《思考囲い》 2 《実物提示教育》 2 《虐殺》 2 《裏切り者の都》 1 《潮吹きの暴君》 1 《狼狽の嵐》 -サイドボード(15)- |
惜しくもタイブレーカーに敗れトップ8は逃しましたが、トップ8のボーダーである勝ち点22点を獲得していました。
今回トップ16に入賞したJesse のRenimatorはクリーチャーの選択に特徴があります。まず目にするのが 《墓所のタイタン》。デッキに採用されている多くのクリーチャーと異なり伝説のクリーチャーでは無いので《Karakas》でバウンスされず、トークンを場に出すので《ヴェールのリリアナ》の-2能力にも強く制圧力が高いのが魅力です。コストも6マナと軽めなので他のファッテイと比べると《再活性》によるライフロスも少なく、サイド後は特に《裏切り者の都》を使えば比較的容易に素で出す事も可能です。
《灰燼の乗り手》もメインに採られている事から、同系や《実物提示教育》系のデッキを意識している事が分かります。メインに採用されている事の多い《潮吹きの暴君》はサイドに移されています。
SCG Invitational Qualifier Staten Island トップ8 デッキアーキタイプ
2014年2月23日
1位 ANT/むかつきストーム
2位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
3位 Scapeshift/スケープシフト
4位 Goblins/ゴブリン
5位 ANT/むかつきストーム
6位 UW Helm Combo/白青奇跡
7位 Junk Blade/アグロロック
8位 Esper Deathblade /デスブレード
優勝者にはSCG Invitationalへの参加権が与えられるSCG Invitational Qualifier。入賞したプレイヤーの多くはSCGOでも入賞経験のある強豪でした。そんな中権利を獲得したのは昨年のSCGO Philadelphiaでも優勝経験のあるJack Wangの操るANTでした。相性の良くないRUG Delverを敗っての優勝です。
SCG Invitational Qualifier Staten Island デッキ解説
「ANT」「Scapeshift」
1 《島》 1 《沼》 2 《Underground Sea》 1 《Volcanic Island》 1 《Tropical Island》 1 《Badlands》 4 《汚染された三角州》 3 《沸騰する小湖》 1 《血染めのぬかるみ》 -土地(15)- -クリーチャー(0)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《暗黒の儀式》 4 《強迫》 3 《陰謀団式療法》 2 《定業》 4 《陰謀団の儀式》 4 《冥府の教示者》 1 《炎の中の過去》 1 《苦悶の触手》 1 《むかつき》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 1 《師範の占い独楽》 -呪文(45)- |
3 《ザンティッドの大群》 3 《闇の腹心》 3 《突然の衰微》 2 《蒸気の連鎖》 2 《虐殺》 1 《殺戮の契約》 1 《巣穴からの総出》 -サイドボード(15)- |
《実物提示教育》系以外のコンボデッキを上位で目にするのは結構久しぶりです。相手の手札の情報を掴みつつドローを進めていける《ギタクシア派の調査》が《定業》よりも優先して4枚採用されています。《師範の占い独楽》も採用されるなど安定性が重視されています。
サイドには相手のクロックやヘイトベアー対策の《突然の衰微》や《殺戮の契約》に加えてDeath and Taxes対策の《虐殺》等除去が多目です。青いデッキ対策に《ザンティッドの大群》の他に、追加のクリーチャーでカードアドバンテージも稼げる《闇の腹心》も採用されています。この《闇の腹心》はコントロールやコンボ相手にサイドインされます。
3 《森》 2 《山》 2 《沼》 4 《Taiga》 3 《Badlands》 2 《Bayou》 2 《踏み鳴らされる地》 3 《新緑の地下墓地》 1 《樹木茂る山麓》 2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 -土地(24)- 4 《老練の探険者》 2 《桜族の長老》 2 《ウッド・エルフ》 1 《永遠の証人》 3 《高原の狩りの達人》 2 《スラーグ牙》 1 《原始のタイタン》 -クリーチャー(15)- |
4 《陰謀団式療法》 4 《緑の太陽の頂点》 2 《思考囲い》 4 《燃え立つ願い》 2 《風景の変容》 3 《破滅的な行為》 3 《師範の占い独楽》 -呪文(22)- |
3 《殺戮遊戯》 3 《花の絨毯》 2 《赤霊破》 2 《紅蓮地獄》 1 《無垢の血》 1 《毒の濁流》 1 《大渦の脈動》 1 《虐殺》 1 《風景の変容》 -サイドボード(15)- |
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》コンボを採用したNic-Fitのようです。SCGOの上位では最近見かけないデッキですが、緑黒をベースに《老練の探険者》と《陰謀団式療法》の組み合わせでハンデスしつつ土地を伸ばし《原始のタイタン》や《スラーグ牙》といった大型クリーチャーで勝負を決めます。
基本地形を多く採っている為特殊地形をメタった戦略に強いのも魅力です。青や赤を足したバージョンも存在し、今回入賞したSawm Higginsは赤を足して《燃え立つ願い》経由の《風景の変容》からの《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》コンボを採用しています。
総括
SCGO AtlantaはRUG Delverの優勝で幕を閉じました。一時期は 《真の名の宿敵》を使ったデッキに押され気味でしたが、 《真の名の宿敵》を無視できるコンボデッキに強く、また相手のフェッチランドの起動を《もみ消し》で妨害し 《不毛の大地》で相手の土地を破壊して事故らせるマナ否定戦略は対戦相手を選ばない強さがあります。SCGOのような長丁場では、RUG Delverのように相手を選ばないブン回り要素のあるデッキはベストな選択肢の一つと言えるでしょう。
以上SCGO Atlantaの解説でした。
次回の記事ではSCGO SeattleとSCGO Los Angelesの解説を予定しています。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいレガシーを!