皆さんこんにちは!
Journey into Nyxがリリースされて暫く経ちますが皆さんのスタンダードライフはいかがですか?
さて、今回の記事では全米で同時開催されたSCG主催の2014 Spring State Championshipsで入賞していたデッキと、SCGO Somersetの解説をしていきたいと思います。
2014 Spring State Championships 入賞デッキリスト紹介
アメリカでは各州で一番強いプレイヤーを決めるState Championshipsが毎年開催されます。以前は毎年秋の大型セットの発売直後の10-11月頃に開催されていましたが、最近では第3エキスパンション発売直後にも開催されるようです。
今回はStarcityGamesの主催で、上位入賞者にはSCG Invitational参加に必要になるOpen Pointが与えられたようです。
「RW Aggro」「BUGw Midrange」「GBW Reanimate」「Mono Black Aggro」
12 《山》 4 《聖なる鋳造所》 4 《凱旋の神殿》 2 《変わり谷》 -土地(22)- 4 《火飲みのサテュロス》 4 《ラクドスの哄笑者》 4 《灰の盲信者》 4 《炎樹族の使者》 4 《チャンドラのフェニックス》 4 《ボロスの反攻者》 4 《モーギスの狂信者》 -クリーチャー(28)- |
4 《稲妻の一撃》 4 《マグマの噴流》 2 《岩への繋ぎ止め》 -呪文(10)- |
4 《頭蓋割り》 3 《ボロスの魔除け》 2 《野生の跳ね返り》 2 《岩への繋ぎ止め》 1 《ミジウムの迫撃砲》 1 《存在の破棄》 1 《パーフォロスの槌》 1 《変わり谷》 -サイドボード(15)- |
筆者の地元であるミシガン州のチャンピオンは、RW Aggroを操るRyan Zieglerでした。
赤白といってもバーンと異なり、火力呪文よりもクリーチャーによるビートダウンを重視したバージョンです。《ボロスの反攻者》《灰の盲信者》《炎樹族の使者》等、色拘束の強いクリーチャーを展開して赤への信心を集めて《モーギスの狂信者》で止めをさします。
サイドの《野生の跳ね返り》は面白いアプローチです。相手の除去から自軍のクリーチャーを守った上で相手のクリーチャーに除去を当てることが可能で、うまく使えば大きなアドバンテージを稼ぐことができます。
2 《島》 2 《沼》 4 《マナの合流点》 4 《草むした墓》 4 《神秘の神殿》 3 《疾病の神殿》 3 《繁殖池》 2 《湿った墓》 -土地(24)- 4 《森の女人像》 1 《漁る軟泥》 4 《夜帷の死霊》 3 《クルフィックスの狩猟者》 1 《荒野の収穫者》 1 《クルフィックスの預言者》 2 《霊異種》 -クリーチャー(16)- |
2 《思考囲い》 2 《中略》 3 《突然の衰微》 2 《肉貪り》 1 《胆汁病》 1 《究極の価格》 3 《英雄の破滅》 2 《スフィンクスの啓示》 2 《思考を築く者、ジェイス》 2 《荒ぶる波濤、キオーラ》 -呪文(20)- |
2 《払拭》 2 《思考囲い》 2 《胆汁病》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《否認》 2 《究極の価格》 1 《ヴィズコーパの血男爵》 1 《クルフィックスの狩猟者》 1 《英雄の破滅》 -サイドボード(15)- |
プロツアーJourney into Nyxのブロック構築部門でも活躍していた緑黒青グッドスタッフのスタンダード版。メインの《スフィンクスの啓示》とサイドの《ヴィズコーパの血男爵》のために白をタッチしています。
メインにフル投入された《森の女人像》と《マナの合流点》によるマナサポートにより、《夜帷の死霊》《荒ぶる波濤、キオーラ》《スフィンクスの啓示》といった色拘束の強いカードの共存を可能にしています。 《荒ぶる波濤、キオーラ》や《クルフィックスの狩猟者》によるアドバンテージは、黒信心やコントロールとのマッチアップを有利な方向に導きます。《森の女人像》と《マナの合流点》のおかげで《夜帷の死霊》で追放した対戦相手のカードをプレイしやすいのも強みです。
序盤の立ち上がりがやや遅いのでアグロデッキに先手を取られるとキツイですが、現環境のアグロデッキは《ラクドスの哄笑者》などパワーが2のクリーチャーを主力にしているので、《森の女人像》や《夜帷の死霊》で時間を稼げます。
2 《森》 4 《神無き祭殿》 4 《草むした墓》 4 《寺院の庭》 3 《豊潤の神殿》 3 《静寂の神殿》 2 《疾病の神殿》 -土地(22)- 4 《エルフの神秘家》 4 《サテュロスの道探し》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 2 《影生まれの悪魔》 2 《幽霊議員オブゼダート》 3 《森林の始源体》 -クリーチャー(23)- |
4 《忌まわしい回収》 4 《オブゼダートの救済》 2 《エレボスの鞭》 2 《見えざる者、ヴラスカ》 3 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(15)- |
3 《強迫》 3 《思考囲い》 3 《罪の収集者》 2 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 2 《漁る軟泥》 1 《ナイレアの信奉者》 1 《影生まれの悪魔》 -サイドボード(15)- |
昨年のスタンダードで活躍していたJunk Reanimatorの現スタンダード版のようです。墓地を肥やすエンジンとして使用されていた《忌まわしい回収》は健在なものの、肝心の墓地からカードをリアニメイトする手段であった《堀葬の儀式》やアドバンテージの取れるフラッシュバック持ちのスペルがローテーション落ちしてしまったため、現在のスタンダードでは同様のデッキを組むのは不可能だと思われていましたが、Nevada Spring State Championships ファイナリストのJustin Millerはそれを可能にして見せました。
《オブゼダートの救済》は《堀葬の儀式》と異なりフラッシュバック持ちではない代わりに、クリーチャー以外のパーマネントカードも釣れるので、PWの《太陽の勇者、エルズペス》や《見えざる者、ヴラスカ》も墓地から復活させることが可能です。《サテュロスの道探し》は公開した土地を全て加えることの出来た《根囲い》と比べると土地が一枚しか手札に加えられなかったりと弱体化していますが、この手のデッキにとっては貴重な墓地を肥やす手段になります。
単体のカードパワーの高い《太陽の勇者、エルズペス》や《幽霊議員オブゼダート》が採用されているので、サイド後の墓地対策に強いのが特徴です。
18 《沼》 4 《変わり谷》 -土地(22)- 4 《苛まれし英雄》 4 《節くれの傷皮持ち》 4 《ラクドスの哄笑者》 4 《苦痛の予見者》 4 《快楽殺人の暗殺者》 4 《責め苦の伝令》 4 《生命散らしのゾンビ》 1 《モーギスの匪賊》 -クリーチャー(29)- |
4 《思考囲い》 2 《胆汁病》 3 《英雄の破滅》 -呪文(9)- |
4 《強迫》 4 《饗宴の主》 2 《モーギスの匪賊》 2 《破滅の刃》 2 《究極の価格》 1 《英雄の破滅》 -サイドボード(15)- |
MOでもsandydogmtgというアカウントネームで活動しているBrandon BurtonはMono Black Aggroで入賞を果たしました。
Journey into Nyxからも《節くれの傷皮持ち》や《饗宴の主》が加入し強化されたアーキタイプで、黒単の定番の妨害スペルである《思考囲い》や《英雄の破滅》で相手の除去スペルやクリーチャーを除外して、黒い軽い優秀なクリーチャーでビートダウンしていきます。
《ラクドスの哄笑者》《苛まれし英雄》《節くれの傷皮持ち》という3種類の1マナパワー2のクリーチャーが採用されているため、非常に速いのが特徴です。中盤以降のゲームではこれらの軽いクリーチャーを一気に展開させて《モーギスの匪賊》で「速攻」と「威嚇」を付けてアタックということも可能ですが、初手に来てもあまり嬉しいカードではないため、メインでは1枚の採用のようです。
サイドの《饗宴の主》はミラーマッチや採用されている除去が少ないGR/Jund Monstersに対して特に強さを発揮しそうなカードです。タフネスが5なので《ミジウムの迫撃砲》で落ちないのも強みです。相手にカードを引かれるペナルティーも、採用されている除去の枚数が少ないデッキが相手ならそれほど大きなリスクにはならないと思います。
Interview With Adam Yurchick
筆者の友人でMagic TCG PlayerのライターのAdam YurchickにFacebookでインタビューをすることができました。
Adam Yurchickはプロツアー(PT Hollywood 2008 最終成績9位)やGP(GP Houston 2010優勝、GP Indianapolis 2012 トップ8等)で結果を残しているアメリカの強豪プレイヤーで、Ohio州で開催された200人以上の参加者を出したSpring State Championshipsでも黒単信心を使用してトップ4に入賞していました。
18 《沼》 3 《疾病の神殿》 4 《変わり谷》 -土地(25)- 4 《群れネズミ》 3 《夜帷の死霊》 2 《生命散らしのゾンビ》 4 《冒涜の悪魔》 4 《アスフォデルの灰色商人》 -クリーチャー(17)- |
4 《思考囲い》 4 《肉貪り》 3 《胆汁病》 3 《英雄の破滅》 4 《地下世界の人脈》 -呪文(18)- |
4 《強迫》 4 《死の大魔術師の杖》 2 《生命散らしのゾンビ》 2 《死者の神、エレボス》 2 《破滅の刃》 1 《悲哀まみれ》 -サイドボード(15)- |
--最近は置物に触れる《突然の衰微》や《ゴルガリの魔除け》のために緑をタッチしたバージョンを見かけるけど、黒単色を選んだ理由は?
Adam: 単色にしたことによる一番大きなアドバンテージは安定性にある。色を足すとマナ基盤がショックランドや特にタップインランドのギルド門で劣化する。ショックランドによるライフロスやタップインランドによってスムーズなプレイングができないことがあるんだ。それにタッチした色マナを調達できなかった場合に除去スペル(タッチ緑の場合は《突然の衰微》)を必要な時にキャストできなくなる場面に遭遇することもある。除去スペルを必要な時にキャストできないのは致命的で、ゲームの敗北に直結することもある。
--《生命散らしのゾンビ》と《夜帷の死霊》のメイン2-3スプリットについては?
Adam: 《夜帷の死霊》はほとんどのマッチで強いカードで、《生命散らしのゾンビ》も緑、白のクリーチャーを多数採用したデッキに強いので、サイドに4枚採用を検討してしていた。メインに1枚分の空スロットがあったから最初の調整では《夜帷の死霊》が4枚で《生命散らしのゾンビ》が1枚だったけど、サイドのスペース確保と緑や白のクリーチャーを採用したデッキ対策にメインの《夜帷の死霊》1枚をもう1枚の《生命散らしのゾンビ》に変更した。
--黒信心にとって有利なマッチと不利なマッチを教えてくれる?
Adam: 黒信心は特別に不利なマッチはなくて、青白系のコントロールや《生命散らしのゾンビ》が活躍できるJunk Midrange等、遅いミッドレンジに強いよ。
--黒信心の同系対決についてどう思う?
Adam: 黒信心のミラーマッチはマリガン選択が重要で、《思考囲い》や《強迫》等のハンデスで得た情報を元に先のプランを可能な限り立てる。機会を逃さずにつかむことが重要。速い段階での《群れネズミ》《地下世界の人脈》《死者の神、エレボス》等、同系で優位に立つためにはキーとなるカードは勿論存在するけど、見た目ほど運の要素が強いマッチではないと思うよ。あと今は《突然の衰微》が使われていて《闇の裏切り》の採用率が低めだから、《冒涜の悪魔》は今までよりもずっと強くなった。
--現在のリストから変更を加えたい所は何かある?
Adam: 現在のリストは幅広いメタに対応できるから気に入っているけど、サイドボードはメタによって調整を加える余地があると思う。メタによっては《死の大魔術師の杖》の枚数を調節して、《悲哀まみれ》や《破滅の刃》を増量すると思う。
--Spring State Championshipsは他の大会と比べてどうだった?
Adam: 他の大会と比べても楽しいイベントだったね。対戦相手も純粋に大会を楽しんでいてとてもフレンドリーだったよ。結果を残した大会だから多少バイアスがかかっていると思うけどね。
残念ながら筆者は参加できませんでしたが、話に聞く限りでは2014 Spring State ChampionshipsはGPのように賞金やプロポイントのかかったガチな大会ではなく、スタンダードを競技として楽しむお祭り要素の高い印象でした。
SCGO Somerset トップ8 ~優勝は白黒コントロール!~
2014年5月24日
1位 BW Midrange/白黒コントロール
2位 Jund Monsters/黒赤緑ビートダウン
3位 Esper Control/白青黒コントロール
4位 Esper Control/白青黒コントロール
5位 Mono-Black Devotion/黒単
6位 GR Monsters/赤緑怪物
7位 UWR Control/白青黒コントロール
8位 RW Burn/バーン
SCGO Somersetではミッドレンジやコントロールデッキが多く勝ち残り、優勝はBW Midrangeでした。SCGO Knoxvilleで優勝していたRW Burnは今大会でもトップ8に入賞しましたが、相性のあまり良くないMonstersと当たって敗れています。
SCGO Somerset デッキ解説
「BW Midrange」「Jund Monsters」「Esper Control」
11 《沼》 2 《平地》 4 《神無き祭殿》 4 《静寂の神殿》 1 《啓蒙の神殿》 4 《変わり谷》 -土地(26)- 3 《群れネズミ》 3 《生命散らしのゾンビ》 1 《罪の収集者》 4 《冒涜の悪魔》 3 《ヴィズコーパの血男爵》 1 《幽霊議員オブゼダート》 -クリーチャー(15)- |
4 《思考囲い》 2 《胆汁病》 2 《究極の価格》 4 《英雄の破滅》 2 《払拭の光》 2 《地下世界の人脈》 1 《エレボスの鞭》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(19)- |
3 《強迫》 3 《闇の裏切り》 3 《破滅の刃》 2 《罪の収集者》 2 《悲哀まみれ》 1 《神討ち》 1 《真髄の針》 -サイドボード(15)- |
《群れネズミ》や《地下世界の人脈》など黒信心でも採用されているカードが多く見られますが、「信心」要素が除外され《アスフォデルの灰色商人》の代わりに《ヴィズコーパの血男爵》と《幽霊議員オブゼダート》、それにPWの 《太陽の勇者、エルズペス》が採用されています。
BW Midrangeは前環境から存在するデッキで以前と比べても変更が少ないデッキですが、わずかながらJourney into Nyxからも収穫がありました。
《払拭の光》は《地下世界の人脈》や《拘留の宝球》など、黒単色の時には対処の難しかったエンチャントに対する回答になり、クリーチャーやPWも追放できるので無駄にならないカードで、Journey into Nyx以前の環境で採用されていた《存在の破棄》よりもメインデッキ向きです。現環境ではアーティファクトよりもエンチャントの方が脅威なので、サイドにもインスタントスピードで《死者の神、エレボス》等のGodをまとめて追放できる《神討ち》が優先的に採用されています。
《ヴィズコーパの血男爵》はその除去耐性の高さから相変わらず黒いデッキに対して無類の強さを誇り、最近流行の緑をタッチした黒信心に対しても例外ではありません。
4 《森》 4 《草むした墓》 4 《踏み鳴らされる地》 4 《奔放の神殿》 3 《血の墓所》 2 《悪意の神殿》 2 《変わり谷》 -土地(23)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 3 《漁る軟泥》 3 《クルフィックスの狩猟者》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 3 《ゴーア族の暴行者》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 -クリーチャー(25)- |
2 《突然の衰微》 2 《戦慄掘り》 1 《ミジウムの迫撃砲》 4 《ドムリ・ラーデ》 3 《歓楽者ゼナゴス》 -呪文(12)- |
3 《霧裂きのハイドラ》 3 《ナイレアの信奉者》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《化膿》 2 《ラクドスの復活》 1 《破滅の刃》 1 《ミジウムの迫撃砲》 1 《見えざる者、ヴラスカ》 -サイドボード(15)- |
Chris VanMeter(CVM)はStarcityGamesのライターで、Starcity Player’s Championshipのランキングでも2位をマークしている強豪プレイヤーです。今大会でも前環境からずっと使い続けているJund Monstersで入賞です。その前の週に開催されたSpring States Championship West Virginiaでも優勝していました。
占術ランドが揃っていなかった環境初期は赤緑の2色が主流でしたが、現在ではデッキパワーの高さと除去の種類で緑赤黒の3色のバージョンの方が人気があるようです。Journey into Nyxからのカードは皆無で、土地によるライフロスを嫌ってか多色デッキの多くに採用されている《マナの合流点》も不採用です。
CVMのリストはメインに除去が多めに採られています。そのスペースの確保のため、《ゴーア族の暴行者》や《クルフィックスの狩猟者》の枚数が削られています。多くの黒信心デッキがメインから《生命散らしのゾンビ》を採用していることから、可能な限り緑のクリーチャーカードの枚数を減らす試みのようです。
サイドには《破滅の刃》、《化膿》、《ミジウムの迫撃砲》と除去の種類が豊富です。ミッドレンジデッキやコントロールに壊滅的なダメージを与える 《ラクドスの復活》もしっかり採用されているなど、黒を足したアドバンテージを存分に活かしています。《ナイレアの信奉者》はRW BurnやBrave Naya, Mono Black Aggroなど、速攻でライフを攻めてくるデッキを相手にした際に活躍が期待できます。
4 《島》 2 《平地》 4 《神聖なる泉》 4 《欺瞞の神殿》 4 《啓蒙の神殿》 4 《静寂の神殿》 2 《神無き祭殿》 1 《湿った墓》 2 《変わり谷》 -土地(27)- -クリーチャー(0)- |
3 《思考囲い》 2 《アゾリウスの魔除け》 2 《破滅の刃》 2 《究極の価格》 4 《解消》 4 《スフィンクスの啓示》 4 《至高の評決》 1 《宿命的報復》 4 《拘留の宝球》 4 《思考を築く者、ジェイス》 1 《記憶の熟達者、ジェイス》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(33)- |
3 《オレスコスの王、ブリマーズ》 2 《闇の裏切り》 2 《否認》 2 《テューンの大天使》 2 《悪夢の織り手、アショク》 1 《払拭》 1 《神討ち》 1 《異端の輝き》 1 《真髄の針》 -サイドボード(15)- |
PWが多めのリストで、コントロールのメインによく採用されている《霊異種》が不採用です。メインの主な勝ち手段は《記憶の熟達者、ジェイス》と 《太陽の勇者、エルズペス》で、サイドには追加の勝利手段としてクリーチャーの《オレスコスの王、ブリマーズ》と《テューンの大天使》に加えてPWの《悪夢の織り手、アショク》も採用されています。
ブロック構築ではコントロールの定番のPWとして採用されている《悪夢の織り手、アショク》ですが、スタンダードではテーロスリリース直後は使われていたもののアグロデッキに対しては少し遅く、《突然の衰微》等で簡単に落ちてしまうため使われなくなっていきました。しかし、コントロール同系では3マナと軽い上に「追放」なので、《不死の霊薬》でせっかく削ったライブラリーを修復される心配もありません。
総括
2014 Spring State ChampionshipsはSCGOと比べても個性的なデッキが結果を出していました。SCGO Somersetはミッドレンジやコントロールが多く勝ち残り、優勝はBW Midrangeでした。Journey into Nyxがリリースされて暫く経ち、メタも固まってきたようです。ミッドレンジの支配が続くのかアグロデッキの巻き返しが起こるのか。SCG Invitationalも来月に迫ってきているので、今後の展開にも目が離せません。
以上が今回の解説でした。次回の記事ではSCGO IndianapolisとSCGO Providenceの入賞デッキの解説を予定しています。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!