「神決定戦」主催者インタビュー~晴れる屋TCによる新しい大会~
晴れる屋
By Atsushi Ito
晴れる屋トーナメントセンターという「マジックプレイヤーの聖地」ともいうべき前代未聞の店舗が高田馬場に開店してから、9か月。
平日・休日にかかわらず連日大盛況で、当初は誰しもが無謀とすら感じたこの夢のようなトキメキの場所は、すっかり現実のものとして定着したと言っていい。
とはいえ、オープン記念トーナメントや「The Last Sun2013」という年末の一大イベントはあったものの。
これまで晴れる屋トーナメントセンターでは、そのプレイスペース300席というポテンシャルを生かした大規模な大会は、あまり開かれてこなかったような気がする。
しかし今日、ついに。
晴れる屋トーナメントセンターがプロデュースする、新しい大会。
「神シリーズ」が、スタートする。
「神シリーズ」は、第1期のスタンダード・モダン・レガシーという各フォーマットの「神決定戦」を皮切りに、第2期以降は「挑戦者決定戦」と「防衛戦」のワンセットが年3回ほどのペースで続いていく。
「防衛戦」のたびに前期の「神」は地位を脅かされるが、2期や3期、あるいはそれ以上に連続して防衛することもあるかもしれない。
とにかく、今後晴れる屋トーナメントセンターでは「スタンダード神」「モダン神」「レガシー神」という称号が代々受け継がれていくことになるのだ。
そこには、どんな思い、どんな願いが込められているのだろうか。
そこで、「神シリーズ」の主催者である「MTGSHOP 晴れる屋」店主の齋藤 友晴氏に、お話を伺ってみた。
--「どうしてこの『神シリーズ』をスタートしようと思ったのですか?」
齋藤 「最初は『もっともっとみんながマジックでトキメけるように』と考えていたら、自然と思いついたんだよね。お祭りは多いほうが良いし、その中でも特に新しいスターを目指せるようなイベントが増えれば、みんなもマジックももっとハッピーになると思った」
齋藤 「それに単純に、好きな種目での『1番』に対する憧れっていうのは多くの人が持ってると思う。もちろん、究極の3冠王を目指すのを楽しみにしてもらうことだって出来る」
齋藤 「実は『神シリーズ』はトーナメントセンターに移転する前からずっとやりたかった企画だけれど、設備と運営スタッフが充分なものになってからしっかりとやりたかったから今になってしまった。でもそのぶん、楽しんでもらえるものになってると思う」
--「『神の座を防衛する』というシステムにしたのは何故ですか?チャンピオンが地位を防衛できるというシステムは、マジックの大会ではあまり見られない形式だと思われますが」
齋藤 「確かに、マジックではあまりないかもね。でもボクシングや将棋では普通にやってる形式だし、マジックでもある程度上り詰めた勝者には何かしらの称号とボーナスがあってもいいんじゃないかと思った。グランプリとかだと前のチャンピオンは次のグランプリでは普通に一般参加者と同じだけど、例えば自動的に2日目スタートだったらどうだろう?……とかね」
齋藤 「そう考えていったら、将棋の七大タイトルみたいなのは良いんじゃないかという考えに行き着いた。マジックでも『名人』『王将』『竜王』とかあったら熱いんじゃないか、って。『羽生名人』への憧れってあるよね、やっぱり」
--「何故『神』という名前を選んだのですか?」
齋藤 「一番強い、頂点に立った者にふさわしい呼び名にしたかったからだね。『神』という言葉は日常の中でも俗語として、『抜きん出て素晴らしいもの』や『際立って秀逸なもの』に対して『神!』って言ったりするから、その点でピッタリだと思った。それにhappymtgに文字通りの『神記事』や『神動画』が上がったり、普段から『神に当たった』とか『神崩し』なんて会話が出たら面白いかなと」
齋藤 「他にも色々ネーミングの候補はあったんだけど結局、文字通り『神』を超える者は現れなかったね(笑) まあやっぱり最強の勝者の称号は大袈裟な方が良いし、インパクトもすごいからこれで良かったと思うよ」
--「ありがとうございました」
齋藤 「参加者たちにGod Luck!(笑)」
今日、第1期の「スタンダード神」が決定する。
これから晴れる屋トーナメントセンターで受け継がれていく物語。
その1ページ目に名を連ねるのは、あなたかもしれない。