津村 健志は、悩んでいた。
競技プレイヤーとしての頂点、「殿堂入り」は果たしたものの。
マジックにはまだ、やり残したことがあるのではないか、と。
マジックへの関わり方は、様々だ。プレイヤーを極めたとしても、実はマジックを極めたことにはならない。
ジャッジやカバレージライター、トーナメントオーガナイザーなど、様々な裏方が存在する。
そのすべてを極めなければ、マジックを極めたことにはならないのではないか。そう考えるようになったのだ。
晴れる屋に入社した今、“Hareruya Pros”としての成果を出すことが何よりもまず優先。それはわかってはいるが。
長い間自分を支えてくれた、マジックというゲームに対する恩返しの意味も込めて。
津村 「”マジック王”に、おれはなる!」
……と叫んだかどうかは、定かではないが。
とにかくマジックを極めるため。プレイヤーだけでなくマジックの裏方にも挑戦したいとも考えるようになっていた。
ここで、津村はカバレージライターについてはプロツアー名古屋11で経験があり、オーガナイザーはちょっと遠すぎる道のりだったため、広島にいた頃に四国のレベル2ジャッジである橘氏にお世話になった経験もあり、ひとまずジャッジを目指すことにした。
ジャッジはただマジックのルールのエキスパートというだけでなく、グランプリともなればイベントの全てをコントロールしている。裏方の中でも花形と言うべき存在だ。
ジャッジについて知ることは、ゲーム内であるかゲーム外であるかに関わらず、マジックのあらゆる部分について知るということに等しい。
また、ジャッジはマジックというゲームを縁の下で支える、欠くべからざる存在だ。
マジックのすべてを極めることとマジックに恩返しをすることを目標とする津村からすれば、「ジャッジに挑戦してみる」というのは当然の選択に思えた。
それに、いつかプレイヤーとして一線を退く日が来たら、ジャッジという形でマジックを支えるのも良いかもしれない。そのときのために、今のうちにレベル1ジャッジの資格をとって下積みしておくのも悪くない。
こうして。
津村健志がレベル1ジャッジになるための戦いが、今始まった。
※ここから先、いくつか2択の質問が出てきます。
正しいと思った方のリンクをクリックして先へ進んでください。
1.まずは最寄りのレベル2ジャッジにご相談を
レベル1ジャッジになろうと決意したはいいものの、津村は再び壁にぶち当たることとなった。
一体何をすればジャッジになれるのか。津村は知らなかったのだ。
ジャッジ試験なるものがある、ということは知っている。だが、どうやって勉強すればいいのかもわからない。
しかし、この津村健志には夢がある。こんなところで躓いていられない。
レベル1ジャッジになるために。
さて、津村はどうするべきだろうか?
1.とにかく自力で頑張る
2.最寄りのレベル2ジャッジに教えを乞う
2.簡単練習を解いて、ルールアドバイザーを目指せ
津村 「レベル1ジャッジになるにはどうすればいいか教えてください!」
津村は最寄りのレベル2ジャッジ……すなわち「晴れる屋トーナメントセンター」で働いている坂井 秀兆(レベル2)に頼ることにした。
坂井 「ジャッジになりたいなら、まずはルールアドバイザーになれるか挑戦してみることだね。もしなれたらレベル1ジャッジの模擬試験が受けられるようになる。レベル1ジャッジへの第一歩ってところだ」
津村 「なるほど」
坂井 「そのために、まずはジャッジセンターにプレインズウォーカーポイントを見るときのと同じパスワードでログインして、試験→作成→日本語から、簡単練習というものをたくさん解いて、マジックのルールの問題に慣れることが大事だよ」
津村 「ルールアドバイザー……簡単練習……うーん、もうちょっと簡単にレベル1になれないんですか?」
坂井 「悪いことは言わないから、地道にチャレンジした方がいいよ」
さて、津村はどうする?
1.オレは天才。全てを超越してレベル1ジャッジ試験にいきなり突貫する
2.地道に簡単練習を解いてみる
3.CRの5章と6章を読み込もう
津村 「先生、マジックのルールって難しいっすね……もう問題覚えちゃうくらいに簡単練習を解いたんですけど、『何でそうなるのか』がなかなか理解できないです」
坂井に言われるままルールアドバイザー試験のために簡単練習を繰り返し解く津村。だが問題を解いているうちに、そもそも自分はマジックの基本をほとんど知らないのだということに気がついたのだった。
坂井 「そういうときは『MJMJ.info』っていうサイトが役に立つよ。ここの『マジック総合ルール(CR)』には、マジックのゲーム内のルールに関する全てが書かれている。特に5章『ターンの構造』と6章『呪文、能力、効果』は、穴が開くほど読み直した方が良い」
津村 「うわっ、長っ……ていうかもう簡単練習で満点近く取れるようになったから、こんなの読まなくてもルールアドバイザー余裕っしょ!ねぇ先生!!」
坂井 「ちゃんと基本がわからないと、ルールアドバイザーになれたとしてもLv1にはなれないよ」
さて、津村はどうする?
1.そんなの関係ねぇ!特攻!
2.CRの5章と6章を読み込んでからルールアドバイザー試験を受ける
4.マジック・イベント規定と一般イベント用ジャッジ法も勉強しよう
津村 「やったよ先生!先生のおかげで(ギリギリだけど)ルールアドバイザー試験受かったよ!これでもうレベル1ジャッジ模擬試験も受けられるし、このまま突っ走るよ!」
坂井 「いや待て落ち着け。レベル1ジャッジになるためには、実はルールの知識だけでは不足なんだ」
津村 「え、ジャッジはゲームルールのエキスパートじゃないんですか?」
坂井 「それだけじゃない。ジャッジはイベント運営についても熟知していなければならないんだ。そのために、『マジック・イベント規定』は避けて通れないよ。それにジャッジはプレイヤー同士で問題が発生した場合、裁定を出さなければならないだろう?そのために『一般イベント用ジャッジ法』も読んでおかないと」
津村 「何か難しそうだし無理ですよ!試験は選択問題なんでしょ!?ルールのとこで満点取ってあとはヤマ勘で合格狙いますよ!」
坂井 「そんなんじゃ試験に受からないし、レベル1ジャッジになるためにはイベント運営や裁定は避けては通れない道だよ」
さて、津村はどうする?
1.勉強なんてするまでもない。オレは殿堂だ。確率を超えろ!
2.もうちょっとだけ頑張ってイベント運営や裁定についても勉強する
5.実際に大会でジャッジをやってみよう
津村 「(満身創痍で)こ……これでもうレベル1ジャッジ試験、受けても大丈夫ですよね?」
坂井 「いや、まだだ。最後の試練がある」
津村 「最後の試練……それは?」
坂井 「実際に大会でジャッジを体験してみることだ。もちろん問題が起きれば『ジャッジー!』と呼ばれることになるだろう。その対応を、今の自分の力で1人でやってみるといい。どんなシチュエーションでどんな裁定を出せばいいのか、現場で起きることは教科書に書いてあることばかりではないから、体験してみるのが一番だ」
津村 「そんな、プレイヤーに裁定なんて怖くて出せないですよ!もし間違ってて、あとで文句言われたりしたらどうするんですか!」
坂井 「プレイヤーにはその場でヘッドジャッジに上告する権利が認められているから、プレイヤーが納得していなさそうだったりしたらヘッドジャッジへのアピールを勧めてあげるといい。逆にジャッジはもちろん間違わないことは大事だけど、それ以上に、その場の処理のやり方をきちんと決めてあげることの方が大事なんだ。だから自信を持って裁定を出していいんだよ」
坂井 「あとプレイヤーを案内するアナウンスなんかも練習しないとね」
津村 「い、嫌や!ボクもともとひきこもり少年だったんですよ!人前で喋るなんて怖い!」
坂井 「あとちょっとだ、頑張れ!」
1.もう我慢できない!広島に帰る
2.怖いのを我慢して大会でジャッジをやってみる
6.いよいよレベル1ジャッジ試験に挑戦!
津村 「ついに……ここまで来ましたね」
坂井 「君なら必ずレベル1ジャッジになれるよ」
津村 「ありがとう、坂井さん。ありがとう、『MJMJ.info』。試験、受けさせていただきます」
坂井 「頑張ってこい!」
津村 「行くぞ!」
1.もう勝ったようなものなので一足先に祝勝飲み会を開催する
2.最後まで気を緩めずにレベル1ジャッジ試験に臨む
14.挫折
あれ、ここはどこだろう?
暗くて、何も見えない。それに、とても寒い。凍えそうだ。
どうしてこんなことに……
ああ、そうか。
レベル1ジャッジに、なれなかったんだっけ。
Game Over…
→これからは強く生きる
100.レベル1ジャッジになれました!
レベル2ジャッジ坂井の助けもあり、何とかレベル1ジャッジになれた津村。
だが、津村の冒険はこれからも続いていく。
何故ならば。
晴れる屋トーナメントセンターではレベル1ジャッジを目指す方を募集しています!
もし興味がおありでしたら、【こちら】からレベル2ジャッジの坂井 秀兆までご連絡ください!