先週末にはレガシー神決定戦がありました。参加者300人と大盛況だったそうですが皆さん楽しんでいただけましたか?
さて、今回の記事ではレガシー神決定戦とStarCityGames.com Open Series(SCGO) Worcesterの入賞デッキを見ていきたいと思います。
レガシー神決定戦 ~決勝戦はUWR Miraclesミラー!~
2014年7月5日
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1位 UWR Miracles/白青奇跡
2位 UWR Miracles/白青奇跡
3位 Death and Taxes/白ウィニー
4位 UWR Miracles/白青奇跡
5位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
6位 Dredge/発掘
7位 Elves/エルフ
8位 Shardless BUG/続唱青黒緑
参加者300名というSCGOに匹敵する程の大規模な大会で、トップ8にはBMO優勝者の高野 成樹さんやThe Last Sun 2013等多数の大会で結果を出している斉藤 伸夫さん、晴れる屋トーナメントセンターオープン記念レガシー杯で優勝を収めた川北 史朗さんらが名を連ねるなど、強豪揃いの上位陣でした。
入賞デッキはDredge, Elvesを除けばフェアデッキが多くを占め、特にUWR Miraclesはトップ8に3名の入賞者を出し、決勝戦もUWR Miraclesのミラーマッチでした。またデッキ分布によれば、UWR MiraclesはDelver系のテンポデッキに次ぐ最大勢力だったようです。
レガシー神決定戦 デッキ解説
「UWR Miracles」「Elves」「Shardless BUG」「Death and Taxes」
5 《島》 2 《平地》 3 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 1 《乾燥台地》 1 《秘教の門》 1 《Karakas》 -土地(23)- 3 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(5)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 2 《呪文貫き》 1 《対抗呪文》 3 《天使への願い》 1 《議会の採決》 4 《Force of Will》 3 《終末》 3 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(32)- |
3 《紅蓮破》 2 《摩耗+損耗》 2 《安らかなる眠り》 1 《青霊破》 1 《白鳥の歌》 1 《狼狽の嵐》 1 《赤霊破》 1 《対抗呪文》 1 《至高の評決》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《大祖始の遺産》 -サイドボード(15)- |
5 《島》 2 《平地》 3 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 1 《乾燥台地》 2 《Karakas》 -土地(23)- 1 《瞬唱の魔道士》 3 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 -クリーチャー(5)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 1 《紅蓮破》 2 《対抗呪文》 2 《天使への願い》 1 《議会の採決》 4 《Force of Will》 4 《終末》 3 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(32)- |
2 《安らかなる眠り》 1 《誘惑蒔き》 1 《狼狽の嵐》 1 《白鳥の歌》 1 《赤霊破》 1 《紅蓮破》 1 《解呪》 1 《天界の粛清》 1 《至高の評決》 1 《謙虚》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《真髄の針》 1 《大祖始の遺産》 1 《遍歴の騎士、エルズペス》 -サイドボード(15)- |
6 《島》 3 《平地》 3 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 2 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 1 《Karakas》 -土地(23)- 2 《瞬唱の魔道士》 3 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(5)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 2 《呪文貫き》 1 《対抗呪文》 2 《天使への願い》 1 《議会の採決》 4 《Force of Will》 4 《終末》 3 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(32)- |
3 《石鍛冶の神秘家》 2 《狼狽の嵐》 2 《赤霊破》 2 《安らかなる眠り》 1 《摩耗+損耗》 1 《紅蓮破》 1 《謙虚》 1 《血染めの月》 1 《火と氷の剣》 1 《殴打頭蓋》 -サイドボード(15)- |
今大会で最も多くのトップ8入賞者を出したUWR Miraclesは、《師範の占い独楽》や《精神を刻む者、ジェイス》といったカードの恩恵でハンデスに強く、デッキの回りも安定しています。また、ほとんど2色なため基本地形を無理なく採用することができるので、マナ否定戦略にも耐性があり、《終末》などの全体除去にもアクセスが可能なので《真の名の宿敵》にも強く、プレイングと調整次第でどんなデッキと当たっても互角以上の勝負ができるのが魅力です。しかしその分プレイングが難しく、慣れていないと時間切れによる引き分けを誘発しやすいデッキでもあるので、大会で結果を出すには十分な練習と高い集中力が要求されます。
今回同デッキで結果を残したプレイヤーは他の大会でも入賞経験のある強豪揃いです。
今大会で見事に優勝を果たし『神』の座を射止めた川北 史朗さんは《天使への願い》を3枚と多めに採用しています。個人的にはこのカードはこのデッキの勝利手段で中盤から後半にかけて欲しいカードなので2枚で十分だと思っていましたが、多めに採っていれば相手の妨害をさほど気にせずに気軽にX=1-2でキャストしてプレッシャーをかけることが出来るというメリットもあります。《秘教の門》は、ダブルシンボルのスペルが多く基本地形を多く採っているこのデッキでは、4枚目の《Tundra》よりも優秀な土地になります。サイドは同系やDelver系のデッキなど他の青いデッキを意識していたようで、《紅蓮破》と《赤霊破》が多めに採られています。《騙し討ち》や《硫黄の渦》などの赤い致命的なカードをカウンターできる上、もし場に出てしまっても後から破壊することが出来る《青霊破》も採用されています。
ここhappymtg.comのライターである斉藤 伸夫さんも、UWR Miraclesを使用して見事に準優勝を果たしました。斉藤 伸夫さんのリストはメインの2枚の《Karakas》、《造物の学者、ヴェンセール》、《紅蓮破》など、SCGOの強豪プレイヤーのJoe Lossetのリストを彷彿させます。
UWR Miraclesを使い続けているだけあって、サイドのカード選択にも細かい調整の跡が見られます。《誘惑蒔き》はSneak and ShowやReanimatorの他にも、《突然の衰微》が主力の除去であるBUGに対しても強そうです。《天界の粛清》はこのデッキにとって厄介なPWである 《ヴェールのリリアナ》をインスタントスピードで除外できるカードです。最近流行ってきている赤単バーンに対しても《硫黄の渦》等の脅威を除去することが可能で、見た目よりも受けの広いカードです。《遍歴の騎士、エルズペス》はミラーマッチでキーとなる《精神を刻む者、ジェイス》に対するプレッシャーになるカードで、《紅蓮破》が効かない優秀なフィニッシャーです。《突然の衰微》も効かないので、BUG相手にも追加のフィニッシャーとして強さを発揮します。
日下部 恭平さんのリストはサイドに追加の勝ち手段として《石鍛冶の神秘家》+装備品のパッケージを搭載したバージョンで、サイド後に除去を減らしてくる相手に対して刺さる構成です。《血染めの月》はDelver系やShardless BUG、Jund、12 Postなどこれ1枚で機能不全に陥るデッキが多く、こういったカードを採用できるのも、基本地形を多数採用しているこのデッキの強みです。
筆者もまだまだ練習中ですが、UWR Miraclesはお気に入りのデッキの一つです。使っていて楽しく、練習の成果が実感できるデッキなので、レガシーをとことん楽しみたいという方には特にお勧めできるデッキです。
2 《森》 2 《Bayou》 1 《Tropical Island》 2 《ドライアドの東屋》 3 《新緑の地下墓地》 2 《霧深い雨林》 2 《吹きさらしの荒野》 2 《樹木茂る山麓》 4 《ガイアの揺籃の地》 -土地(20)- 4 《遺産のドルイド》 4 《イラクサの歩哨》 4 《クウィリーオン・レインジャー》 4 《ワイアウッドの共生虫》 4 《死儀礼のシャーマン》 1 《樺の知識のレインジャー》 1 《Fyndhorn Elves》 4 《エルフの幻想家》 1 《ヴィリジアンのシャーマン》 1 《威厳の魔力》 1 《孔蹄のビヒモス》 -クリーチャー(29)- |
4 《緑の太陽の頂点》 4 《垣間見る自然》 4 《自然の秩序》 -呪文(12)- |
3 《白鳥の歌》 3 《思考囲い》 3 《突然の衰微》 2 《漁る軟泥》 2 《トーモッドの墓所》 1 《世界棘のワーム》 1 《陰謀団式療法》 -サイドボード(15)- |
Elvesは部族の中でもとりわけ最近のレガシー環境で活躍が目立つデッキです。
《垣間見る自然》解決後に軽いエルフクリーチャーを展開しつつドローを進め、《自然の秩序》やマナが十分にあれば《緑の太陽の頂点》からの《孔蹄のビヒモス》で相手を瞬殺します。コンボ以外にも大量に展開したクリーチャーで殴りきることも可能で、《ワイアウッドの共生虫》+《エルフの幻想家》のコンボはカードアドバンテージを稼ぎつつ回避能力を持たない相手のクリーチャーを止めることもできます。
BMOでも優勝していた強豪プレイヤーの高野 成樹さんもBMOで使用していたElvesとほぼ同様のリストで入賞を果たしました。《白鳥の歌》のために青をタッチしています。致命的なスペルがソーサリーやエンチャントであるUW MiraclesやSneak and Showとのマッチアップでサイドインされます。
デッキの性質上ハンデスや打消し、単体除去に強く、このデッキよりも速いコンボデッキ(Sneak and Show, Reanimator, ANT等)やスイーパーを搭載したUW Miraclesが苦手なデッキなため、これらの対策にサイドボードのスペースの多くが割かれています。
1 《沼》 3 《Underground Sea》 2 《Tropical Island》 2 《Bayou》 4 《汚染された三角州》 3 《新緑の地下墓地》 2 《霧深い雨林》 2 《忍び寄るタール坑》 3 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《タルモゴイフ》 2 《悪意の大梟》 4 《断片無き工作員》 -クリーチャー(14)- |
4 《祖先の幻視》 4 《渦まく知識》 2 《思考囲い》 4 《突然の衰微》 2 《Hymn to Tourach》 3 《Force of Will》 3 《ヴェールのリリアナ》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(24)- |
2 《見栄え損ない》 2 《ゴルガリの魔除け》 2 《虚無の呪文爆弾》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《Force of Will》 1 《思考囲い》 1 《Hymn to Tourach》 1 《毒の濁流》 1 《大渦の脈動》 1 《墓掘りの檻》 1 《真髄の針》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
SCGOでもコンスタントに入賞し続けている緑黒青のグッドスタッフデッキ。SCGOで良く見かけるリストは基本地形を一切採用していないリストが多いですが、高橋さんのリストは 《沼》をメインに1枚採用しています。 わずかですが《血染めの月》に代表されるアンチ特殊地形カードに耐性が付いています。最近メインに採用されていることの多い 《毒の濁流》はサイドに落とされており、代わりに3枚目の 《ヴェールのリリアナ》が採用されています。ElvesやDeath and TaxesよりもUW Miraclesを意識した構成のようです。
ハンデスは《思考囲い》と《Hymn to Tourach》がメインに2枚ずつ、サイドに1枚ずつ採用されています。続唱からめくれて強いのは《Hymn to Tourach》ですが、相手の抱える脅威を確実に落とせるのが《思考囲い》と一長一短なので散らされているようです。サイドに採用されている《梅澤の十手》はDeathbladeに入っているそれと異なりサーチすることは不可能ですが、ElvesやDeath and Taxes相手に続唱でめくれて強いカードの1枚で、《悪意の大梟》との組み合わせが強力です。
8 《平地》 2 《魂の洞窟》 2 《地平線の梢》 2 《Karakas》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《ルーンの母》 2 《雨ざらしの旅人》 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《ファイレクシアの破棄者》 2 《セラの報復者》 1 《迷宮の霊魂》 4 《ちらつき鬼火》 1 《オレスコスの王、ブリマーズ》 -クリーチャー(26)- |
4 《剣を鍬に》 4 《霊気の薬瓶》 1 《迫撃鞘》 1 《梅澤の十手》 1 《火と氷の剣》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(12)- |
2 《悟りの教示者》 1 《戦争の報い、禍汰奇》 1 《レオニンの遺物囲い》 1 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《議会の採決》 1 《大変動》 1 《赤の防御円》 1 《安らかなる眠り》 1 《静寂》 1 《暖気》 1 《墓掘りの檻》 1 《弱者の石》 1 《万力鎖》 1 《漸増爆弾》 -サイドボード(15)- |
こちらもSCGOなどで活躍を続けている、白単色のアグロコントロール。Death and TaxesはElvesや《真の名の宿敵》デッキ以外のデッキに対しては良い勝負のできるデッキです。今回入賞を果たした中道さんのリストは、SCGOで良く見るリストと異なる点が幾つか見られます。《雨ざらしの旅人》は《魂の洞窟》、《地平線の梢》、《Karakas》、 《不毛の大地》等を状況に応じてサーチすることができます。
《迫撃鞘》は《石鍛冶の神秘家》でサーチ可能な小型クリーチャー対策で、本体も対象に取れるので、最後の数点を削ることも可能です。
サイドボードは《悟りの教示者》によるシルバーバレット戦略が採用されています。これにより《エーテル宣誓会の法学者》や《迷宮の霊魂》など、カードタイプがアーティファクトやエンチャントメントのヘイトベアーの枚数を水増しすることができます。《赤の防御円》の他にも《暖気》が採用されているなど赤対策が多めです。《漸増爆弾》はこのデッキでは数少ない《真の名の宿敵》に対する回答になります。コンスピラシーから加入した《議会の採決》もしっかり採用されているので、以前ほど《真の名の宿敵》に泣かされる場面も少なくなりそうです。
SCGO Worcester ~UWR Delverのワンツーフィニッシュ!~
2014年7月6日
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1位 UWR Delver/白青石鍛冶
2位 UWR Delver/白青石鍛冶
3位 Shardless BUG/続唱青黒緑
4位 Burn/赤単
5位 Loam Pox/黒緑小悪疫
6位 Belcher/ベルチャー
7位 Infect/感染アグロ
8位 Esper Deathblade/デスブレード
コンボが相変わらず少なく、フェアデッキとShardless BUGやEsper Deathbladeなどのフェアデッキに強いフェアデッキの活躍が目立ちます。そんな中、決勝戦はUWR Delverのミラーマッチでした。UWR Delverはトップ8では見られましたが、優勝はしばらくぶりです。
SCGO Worcester デッキ解説
「UWR Delver」
4 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 3 《汚染された三角州》 2 《霧深い雨林》 2 《沸騰する小湖》 1 《溢れかえる岸辺》 4 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《石鍛冶の神秘家》 2 《真の名の宿敵》 -クリーチャー(10)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《稲妻》 3 《ギタクシア派の調査》 3 《呪文貫き》 3 《剣を鍬に》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(31)- |
4 《翻弄する魔道士》 2 《渋面の溶岩使い》 2 《狼狽の嵐》 2 《安らかなる眠り》 1 《紅蓮破》 1 《赤霊破》 1 《剣を鍬に》 1 《Wear》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
1 《冠雪の島》 1 《冠雪の平地》 3 《Tundra》 3 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 4 《不毛の大地》 -土地(20)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《石鍛冶の神秘家》 3 《真の名の宿敵》 -クリーチャー(11)- |
4 《思案》 4 《渦まく知識》 4 《稲妻》 4 《剣を鍬に》 3 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《梅澤の十手》 1 《殴打頭蓋》 -呪文(29)- |
3 《安らかなる眠り》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《狼狽の嵐》 2 《真髄の針》 1 《紅蓮破》 1 《赤霊破》 1 《呪文貫き》 1 《Wear》 1 《至高の評決》 1 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
トップ8には入賞していたものの優勝は久々のUWR Delver。今大会を制したDan Jordanのリストはごく普通のリストです。
一方で今大会ファイナリストのLevi Teitzのリストは一般的なリストと比べると異なる箇所が幾つか見られます。まず目にするのはメインに1枚ずつ採用されている《冠雪の島》と《冠雪の平地》です。一般的なリストは基本地形は不採用で、Delver系のデッキの中では《石鍛冶の神秘家》+装備品の影響でややもっさりしており、白マナソースを狙った相手の《不毛の大地》が脅威でしたが、《冠雪の平地》のおかげでマナ否定戦略にわずかに耐性が付いています。
サイドボードでの興味深い点は《至高の評決》です。相手の《真の名の宿敵》に対する対抗手段になる上に、クリーチャーを並べてくるElvesやDeath and Taxesに対しても高い効果が期待できます。一般的なUWR Delverには全体除去が採用されていなかったので、知らない相手には特に活躍したことが予想されます。もう1つはヘイトベアーが不採用の代わりに採用されている《ヴェンディリオン三人衆》です。コンボだけでなく流行のUWR Miraclesに対しても強いカードなので、最近のようにコンボが少なくMiraclesが多いメタでは有力な選択です。その《ヴェンディリオン三人衆》と相性が良くSneak and Show等に対しても効く《Karakas》も検討の余地があります。
レガシーで最も効率的な除去スペルの《剣を鍬に》と《稲妻》の両方を採用しているため、RUG Delverなど他のDelver系が苦戦するElvesやDeath and Taxesに強いのが特徴です。他のDelver系ほどではないものの、Sneak and ShowやANT等のコンボデッキに対しても依然として有利が付きます。
総括
レガシー神決定戦はUWR Miracles、SCGO WorcesterではUWR Delverのワンツーフィニッシュと、同じ色の組み合わせながら全く異なる青白赤デッキの活躍が目立った週末でした。UWR Miraclesはトップメタの一角であるDelver系のデッキに対して有利が付くので、今後も入賞を続けることが予想できます。UWR Miraclesに対して相性の良いデッキとしてはJundやShardless BUG、12Postが挙げられます。これらのデッキが擁する脅威はマナカーブがUWR Miraclesと異なるため、《相殺》をかわしつつアドバンテージを稼ぐことが可能です。ただ、Miracles側も《血染めの月》という切り札があるので、構成次第では接戦となりそうです。
以上レガシー神決定戦とSCGO Worcesterの解説でした。
次回の記事ではSCGO BaltimoreとSCGO Kansas Cityの解説を予定しています。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいレガシーを!
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『SCGO Worcester event coverage』
http://www.starcitygames.com/events/050714_worcester.html