ここではGPT神戸のデッキリストより、新しいコンセプトに意欲的に挑戦したものを厳選してお届けしよう。
モダンといえばトップメタのデッキは固まりつつある印象だが、そんな中でも環境に革命を起こそうとする力強い意思の持ち主たちは日夜、新デッキの研究を続けている。
どんな状況にあっても新しいアイデアを試そうとする、野心と才能溢れるデッキビルダーたち。
彼らの精髄を、是非ご覧あれ。
2 《島》 1 《山》 3 《蒸気孔》 4 《沸騰する小湖》 2 《霧深い雨林》 2 《硫黄の滝》 2 《滝の断崖》 4 《トレイリア西部》 4 《生けるものの洞窟》 1 《僻地の灯台》 -土地(25)- 2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 -クリーチャー(2)- |
4 《血清の幻視》 4 《手練》 2 《万の眠り》 1 《卑下》 4 《差し戻し》 4 《イゼットの魔除け》 2 《謎めいた命令》 4 《吹き荒れる潜在能力》 4 《睡蓮の花》 4 《五元のプリズム》 -呪文(33)- |
4 《業火のタイタン》 2 《神々の憤怒》 2 《粉砕の嵐》 2 《墓掘りの檻》 1 《否定の契約》 1 《万の眠り》 1 《否認》 1 《対抗変転》 1 《研磨車》 -サイドボード(15)- |
《吹き荒れる潜在能力》といえば最近になってPTQ土浦での準優勝で一躍注目を集めたばかりのアーキタイプだが、このリストではさらに、そのコンセプトを受け継ぎつつも大胆な改造を施している。
その鍵は《生けるものの洞窟》と《睡蓮の花》にある。
まずコンボパーツが《生けるものの洞窟》になったことでスロットが空いた上に、複数枚積んでも何ら支障がないのでコンボが揃う確率がグンと高まっている。
そして《睡蓮の花》。《生けるものの洞窟》の難点は、《吹き荒れる潜在能力》の5マナと合わせて合計8マナが必要になる点だ。しかし《睡蓮の花》と《五元のプリズム》の併用により、速度的にも従来型に引けをとらない、いやそれどころかより早く、4ターン目にはコンボが達成できるようになっている。
また、サイドは《業火のタイタン》が目を引く。サイド後に除去を減らした対戦相手を咎めるハードパンチャーだ。
このアーキタイプは知られてから間がなく、まだまだ研究の余地が残されているため、このリストのように色々なカードを試してみると良いかもしれない。
4 《真鍮の都》 4 《マナの合流点》 4 《宝石鉱山》 4 《黒割れの崖》 4 《闇滑りの岸》 -土地(20)- 3 《臓物の予見者》 1 《モグの狂信者》 2 《影武者》 1 《目覚ましヒバリ》 4 《変幻の大男》 -クリーチャー(11)- |
4 《信仰無き物あさり》 4 《秘本掃き》 4 《有毒の蘇生》 2 《回収》 4 《不可思の一瞥》 4 《イゼットの魔除け》 2 《強行+突入》 1 《留まらぬ発想》 4 《御霊の足跡》 -呪文(29)- |
4 《突然の衰微》 4 《真髄の針》 4 《ディミーアの印鑑》 1 《臓物の予見者》 1 《古の法の神》 1 《悪鬼の狩人》 -サイドボード(15)- |
《吹き荒れる潜在能力》だけに限らず、モダンは面白いコンボで満ち溢れている。
このデッキは系統としてはバブルハルクの一種ということになるだろうか。
《変幻の大男》が死亡したときの能力を利用し、《臓物の予見者》+《影武者》(墓地の《変幻の大男》をコピー)→《臓物の予見者》で《影武者》を生け贄に→《目覚ましヒバリ》と《モグの狂信者》を引っ張ってきて無限ダメージ……というのがコンボの内容だが、そもそも最初に《変幻の大男》の能力を誘発させることが、モダン環境では難しい。
だがそれを可能にしたのが、まさしくこのためにあると言っても過言ではない《御霊の足跡》だ。
しかしこれほど便利なカードがあったとしても、「手札に《御霊の足跡》、墓地に《変幻の大男》」という状況を作り出すこともまたそれなりに困難というのが実情である。
そこでこのレシピでは、ライブラリー破壊呪文を自身に対して使用し、落ちたキーパーツを《有毒の蘇生》や《回収》で拾うというアプローチを採ることで、上記の状況を一挙に作り出すことを可能にしている。
3 《山》 3 《森》 3 《沼》 4 《草むした墓》 4 《血の墓所》 4 《踏み鳴らされる地》 2 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 1 《魂の洞窟》 1 《ケッシグの狼の地》 -土地(25)- 4 《桜族の長老》 3 《クルフィックスの狩猟者》 1 《ウッド・エルフ》 1 《永遠の証人》 3 《真面目な身代わり》 3 《墓所のタイタン》 2 《原始のタイタン》 -クリーチャー(17)- |
4 《思考囲い》 3 《突然の衰微》 2 《遥か見》 1 《大渦の脈動》 1 《化膿》 1 《神々の憤怒》 1 《滅び》 3 《風景の変容》 2 《魔性の教示者》 1 《原初の命令》 -呪文(19)- |
2 《強情なベイロス》 2 《古えの遺恨》 2 《焼却》 2 《ラクドスの魔除け》 2 《殺戮遊戯》 1 《ゴルガリの魔除け》 1 《迫害》 1 《血染めの月》 1 《虚空の力線》 1 《死の支配の呪い》 -サイドボード(15)- |
かつて「アグロ《風景の変容》」というデッキがあった。
若干の土地構成の制約を受け入れることと《風景の変容》を1スロット積むだけで簡単な勝ち手段を提供してくれるこのコンボは、デッキ構成の柔軟性に富み、《タルモゴイフ》や《血編み髪のエルフ》などのアグロクリーチャーと共存することが可能だった。
ならばコントロールに《風景の変容》を入れてはいけないという道理はないだろう。
そんな着想で出来たデッキかは知らないが、このデッキはジャンドコントロールをベースに、他の何よりも確実かつ信頼性の高いフィニッシャーとして《風景の変容》を採用した形となっている。
複数コンセプトの弊害でスロットが足りず、スロットを水増しするために《魔性の教示者》や《原初の命令》といったやや重いサーチカードのお世話になっている点が哀愁を誘うが、タルモツインを見ればわかるように複数コンセプトのデッキは相手にしていてやりづらいことこの上ないので、こういったアプローチは多彩なデッキが闊歩するモダン環境を攻略する糸口になりうる。
4 《島》 1 《山》 3 《蒸気孔》 4 《沸騰する小湖》 3 《霧深い雨林》 2 《硫黄孔》 4 《変わり谷》 -土地(21)- 4 《秘密を掘り下げる者》 2 《渋面の溶岩使い》 4 《呪文づまりのスプライト》 4 《瞬唱の魔道士》 2 《深き刻の忍者》 -クリーチャー(16)- |
4 《稲妻》 3 《蒸気の絡みつき》 3 《血清の幻視》 2 《呪文嵌め》 1 《噴出の稲妻》 1 《呪文貫き》 4 《差し戻し》 2 《マナ漏出》 1 《剥奪》 1 《四肢切断》 1 《ルーン唱えの長槍》 -呪文(23)- |
3 《溶鉄の雨》 2 《外科的摘出》 2 《マグマのしぶき》 2 《焼却》 1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 1 《破壊放題》 1 《ハーキルの召還術》 1 《四肢切断》 1 《殴打頭蓋》 -サイドボード(15)- |
この大会の前日に行われたGPTシドニー兼The Last Sun2014予選では「トップ8に《深き刻の忍者》デッキが残った」ということでその戦いぶりに注目が集まったが、レガシーで忍者がクローズアップされたことと合わせて、いよいよ忍者の時代が来ているということかもしれない。
それを象徴するかのように、このレシピはUR Delverに《若き紅蓮術士》の代わりに《呪文づまりのスプライト》と《変わり谷》のコンボを搭載し、さらに《深き刻の忍者》の「忍術」が《瞬唱の魔道士》と合わせての再利用を可能にしている。
《変わり谷》がブロックされなくなるということで、《静風の日暮》を入れてみても面白いかもしれない。
12 《山》 4 《踏み鳴らされる地》 4 《奔放の神殿》 4 《ニクスの祭殿、ニクソス》 1 《ケッシグの狼の地》 -土地(25)- 4 《炎樹族の使者》 4 《大歓楽の幻霊》 2 《凍結燃焼の奇魔》 4 《ボロスの反攻者》 4 《怨馬》 2 《モーギスの狂信者》 -クリーチャー(20)- |
3 《稲妻》 4 《冒涜の行動》 3 《血染めの月》 3 《突撃の地鳴り》 2 《双子神の指図》 -呪文(15)- |
3 《難問の鎮め屋》 3 《粉々》 3 《ドムリ・ラーデ》 2 《灰の盲信者》 2 《鍛冶の神、パーフォロス》 1 《モーギスの狂信者》 1 《苦悩火》 -サイドボード(15)- |
最後は景気よく花火を打ち上げるデッキ。
《怨馬》は見慣れないカードだが《ボロスの反攻者》と同様の「跳ね返す」能力を持っており、2体並んだ状態で《冒涜の行動》を撃つと相手は26点を受けて死ぬ。《双子神の指図》のおかげで1体だけでも十分致死量なのが怖いところだ。
《突撃の地鳴り》は1枚で「信心」を3つも稼げるという点に着目して採用されている。
サイド後は《難問の鎮め屋》や《苦悩火》でカウンター呪文を構えた相手を嘲笑うことができるので、リソースを削ってくる相手以外にはそれなりに立ち回れそうだ。