Translated by Riku Endo
(掲載日 2023/09/19)
はじめに
やあ、みんな。マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalhoだ。今回は新セット、『エルドレインの森』を分析していこう。『エルドレインの森』はなじみ深いおとぎ話にまつわる、パワーカードで溢れていた『エルドレインの王権』の次元への再訪となるセットだ。
新キーワード能力やリミテッドにおける色ごとの評価・戦略・アーキタイプについて注目してから、このセットの個人的トップ10ピック候補について話そう。これでみんなが新カードを用いたトーナメントでより良い結果が得られるはずさ。
新キーワード能力
このセットには主に4つのキーワード能力がある。「協約」「役割」「祝祭」「出来事」だ。まずはこれらについてそれぞれ掘り下げて、リミテッドにおけるその重要性を見ていこう。
「協約」
「協約」で追加のボーナス効果を得るためには、追加コストの支払いが必要になる。コストとして生け贄に捧げるのとほぼ同様で、アーティファクトやエンチャント、またはトークンを生け贄に捧げることによってのみ支払い可能だ。
「協約」を持つカードの例で、おそらくこのセットでもっとも象徴的なカードなのが《鏡に願いを》だろう。自分のデッキからどんなカードでもサーチでき、「協約」すれば4マナ以下のカードならマナを支払うことなく唱えることができる。
「祝祭」
「祝祭」は2つ以上の土地でないパーマネントが、1ターン内で自身のコントロール下で戦場に出たときに機能する。できるだけ早く複数のパーマネントを場に出すことが重要になるが、戦場に出たときに食物・トークンや「役割」エンチャントを出すカードととても相性が良い。
《晩餐会の好戦漢》はこのキーワード能力がしたいことを実に良く表していると思う。「祝祭」が発動すれば戦闘開始時にクリーチャーに+1+0修正と威迫を付与してくれる。
「役割」
「役割」はほぼエンチャントと同じだ。自分のクリーチャーにつけることでいくつか追加効果を与える、あるいは相手のクリーチャーにつけることで弱体化させることができる。このセットでは6つのタイプの「役割」が登場する。ひねくれ者・魔術師・若き英雄・呪われし者・怪物・王族の6種だ。
ここで覚えておきたいのは1体のクリーチャーに同時に自分が付けられる役割は1つだけ、ということだ。だから、1体のクリーチャーに2つエンチャントするときは1つ目を生け贄に捧げなければならない。
そのほかの覚えておきたいこととして、「協約」「祝祭」の両方とも相性がいいことがあげられる。《魅せられた衣服商》のように戦場に出たときに「役割」を生成するクリーチャーならすぐさま「祝祭」が機能するし、のちのち「協約」のために生け贄に捧げることもできる。
「出来事」
完全に新しいキーワード能力ではないけれど、触れておくべき重要な能力だ。以前の「出来事」が「出来事」面と本体両方とも同色だったのに対し、『エルドレインの森』では新しい仕掛けが施されている。いくつかのカードは《退廃的なドラゴン》のように、「出来事」面と本体それぞれ唱えるのに違った色が必要となっている。
「出来事」を持ったカードは、その効果を唱えることによって1枚の同じカードで2回唱えることができる。最初に「出来事」面で唱えて”進行中の出来事”として追放領域に送られた後、もう一方の面で唱える。このように、1枚の同じカードからより多くのアドバンテージを得ることができる。
重要なのは必ずしも両面を唱える必要はないということだ。両面を唱えるためにタッチしてもいいし、最善ではないにしろ、片方だけ唱えるために入れてもいい。
カラーランキング
色のランキングは現段階の個人的な経験則に基づいている。色の分析についてはコモンとアンコモンに焦点を当てて行っていく。リミテッドデッキの必需品だからね。また記事の後半では、お気に入りのボムについてもランキングを発表するよ。
黒
今までのところもっとも楽しい色で、黒がこのセットのベストアーキタイプである青黒フェアリー・黒緑食物・赤黒ネズミに入る色であることは良い点だ。除去呪文の選択肢の多さはやり過ぎなくらいで、《がぶりんご飴》や《大釜への給餌》《誓い破り》といったコモンが候補になる。
アンコモンを見れば《悪夢の支配》や《フェアリーの剣技》といったカードもあり、これらは黒をプレイするならどのデッキにも入る素晴らしい除去呪文だ。
これらの除去セットに加え、黒はほぼほぼ単色で完結していてほとんどのキーワード能力が上手く機能する。「協約」を持つカードもあれば、食物・トークンを生成するカード、「出来事」を持つカードも「役割」を生成するカードもある。《不気ミント》や《大食の害獣》《甘歯村の魔女》《ねじれた下水魔女》は黒をプレイするなら欲しいクリーチャーだ。
赤
このセットの銀メダルを勝ち取ったのは赤だ。軽い除去呪文があり、サイズががっしりとしたクリーチャーも小型のクリーチャーも豊富にいることが、この色の可能性を大きく広げてくれている。《塔の点火》や《乱入》《荒ぶる炎の稲妻》はどれもコモンの除去で、赤をやるならこれらが欲しい。
《ネズミ捕りの見習い》と《大餐会の客人》は注目すべき軽量クリーチャーで、「祝祭」や「協約」といった新キーワード能力と相性が良く早期決着のプランも見込める。
デカいクリーチャーについて話すと、《吼える暴れ者》と《がめつい巨人》は盤面へのプレッシャーになるだけでなく、ゲームを締めくくる助けとなったり、ランプや色事故を防いでくれたりと使い勝手のいい「出来事」も持っている。
アンコモンの《魔女跡追いの激情》は非常に優れた除去で、たった1マナで唱えられる場面が頻繁にある。《晩餐会の好戦漢》は「祝祭」効果を持った強力なカードで《双頭の狩人》は「出来事」と本体両方が優れたクリーチャーだ。
緑
緑がこの表彰台の3位にふさわしく、その理由の大半はクリーチャーの質の良さと多用途性によるものだ。《虚ろの死体あさり》や《凶暴な人狐》《小村の大食い》《人狐の呪い》といったカードたちが緑のコモン枠で欲しくなるカードたちだ。
アンコモンには《堅いクッキー》や《吼えたける突風牙》《ストームケルドの先兵》といったさらに輝くクリーチャーがいて、彼らはどれも序盤~終盤で素晴らしい活躍をする。
さらに、《根乗りのフォーン》や《僻境との対峙》のようなカードがあれば色事故を防ぐことができ、強力なカードのためにほかの色へタッチすること、素早く上で述べたスタッツの大きいクリーチャーをプレイすることも可能になる。
青
このセットの青と白は甲乙つけがたく、パワーレベルは拮抗していて互角だろう。ただ、個人的に青黒をプレイするのが好きなのでまずは青から話すことにしよう。
《呪文どもり》は青にとって非常に重要なツールとなる軽い打ち消し呪文で、《ヴァントレスの変成者》と《ベルーナの門番》は序盤終盤で役立つとても良いクリーチャーだ。
フェアリーのアーキタイプについて話すと、《オビラの従者》や《嘲笑するスプライト》といったカードたちはパッと見ではあまりパワーを感じられないが、デッキに入れるフェアリーの数を増やすうえで重要になる。《オビラの従者》の「出来事」はコンバットトリックとして使えて、《嘲笑するスプライト》によるコスト軽減は打ち消しや除去、ドロースペルをより使い勝手のいいものにしてくれる。
アンコモンの《書庫のドラゴン》や《厳寒》《氷造の歩哨》は青がこのセットで何をしようとしているのかを非常によく体現している。《書庫のドラゴン》はタフネスの面でも護法の面でも非常に対処しづらいクリーチャーだ。終盤戦の占術によって余分な土地を引いてドローステップを無駄にすることをなくしてくれる。
《厳寒》と《氷造の歩哨》はタップをキーとするアーキタイプで非常によく機能し、相手のクリーチャーを1ターンかそれ以上無力化してくれるだけでなく、さらなるアドバンテージを生み出してくれる。
白
先に述べた通り、青と白のどちらが最下位になるかを決めるのは難しい選択だった。白を最下位にしたのは、実のところ白をプレイしたくなる理由がレアと神話だったからだ。後で話すこのセットのボムトップ10を見ればそれがわかるだろう。
白は攻撃的な戦略とオーラを主とした戦略の両方においてうまくいく。この色のコモンの中で採用したいのは、クリーチャーを除去できる《取り籠め》や《ケランの光刃》、または「祝祭」の誘発を助けてくれる《備え蓄える祝賀者》や《魅せられた衣服商》といったクリーチャーだ。《魅せられた衣服商》はオーラを主とした戦略でも使いやすい。
《取り籠め》に関する役立つ知識として、能力を起動したスタックで「協約」を持ったインスタント呪文で《取り籠め》を「協約」のコストとして使うことができる。どっちにしろそのクリーチャーは追放されるからね。
アンコモンはどうかというと、《従順なグリフィン》と《鳩の騎士》には言及しておく価値がある。《従順なグリフィン》はほぼ追加効果が乗った《セラの天使》で、《鳩の騎士》によってオーラ(主に「役割」)カードをさらに上手く使うことができる。
アーキタイプ
2色の組み合わせは合計10種だけれど、もちろん今までも触れている通りデッキが2色のみでなければいけないわけじゃない。ただ、とりわけドラフトにおいては、ピックの方向性を示してくれるアーキタイプを軸にしてデッキを作るのがとても重要だ。
『エルドレインの森』で登場する10種のアーキタイプは以下の通りだ。
・ 黒赤ネズミ
・ 黒緑食物
・ 赤緑獰猛/出来事
・ 赤白祝祭
・ 青黒フェアリー
・ 緑白オーラ
・ 白青タッパー
・ 緑青グッドスタッフ
・ 青赤スペル
・ 白黒サクリファイス
ここではアーキタイプを気に入っている順に並べてみた。覚えておいてほしいのは、これらはいずれもアーキタイプとしてちゃんと成立していて、40枚をいかに構築するかでとても強力なデッキができあがるということだ。
黒赤ネズミ
このアーキタイプは、テーブルをたくさんのクリーチャーで埋め尽くして戦う。個人的にこのセットで気に入っている2色の組み合わせであるだけでなく、質の高い除去で相手のクリーチャーを倒すことでネズミトークンの攻撃を通すことができるのが強みだ。
《大群の笛吹き、トーテンタンズ》がこのデッキのしたいことをよく表している。自分のクリーチャーが倒されれば常にネズミを出すので攻撃を継続しやすく、ネズミに接死を付与できるので相手からすると守りづらい。
黒緑食物
このセットでもっともクリーチャーの選択肢に恵まれている緑と、もっとも優れた除去を取りそろえている黒のパワフルな組み合わせが黒緑食物だ。
このアーキタイプは食物・トークンがたくさん出せるので、生け贄にしてさまざまな方法で活用できる「協約」がカギとなる。《甘歯村の断罪人、グレタ》はこのデッキタイプを完璧に象徴しており、食物を生成しながら二つの異なる使い道を与えてくれる。
赤緑獰猛/出来事
この色の組み合わせでやりたいことは、序盤にマナクリーチャーを置いてスタッツの大きいクリーチャーへ素早く繋げて、ボードを支配することだ。
重要になるのは、除去とコンバットトリックを数枚取ることを優先すべきだということだ。相手はこちらの大きいクリーチャーに対処するのに苦労するだろうから、コンバットトリックが試合を決定づけてくれることがある。《勇敢な追跡者、ルビー》は序盤ならランプにも役立つし、2マナ3/4速攻のクリーチャーになることも多々ある。
赤白祝祭
1ターン内で複数のパーマネントを場に出して早期決着を目指すのがこのカラーのしたいことだ。軽いクリーチャーを採用して2つのパーマネントが場に出ることによるボーナス効果を得ることが、ロングゲームを戦おうとする相手を咎めて早々にゲームを決めることにつながる。
《パーティー破り、アッシュ》がこのようなデッキに欲しいカードで、出てきてすぐに攻撃できるし、場に2つパーマネントが出せたターンに攻撃したならサイズが大きくなっていく。
青黒フェアリー
このアーキタイプはリソースが潤沢で、黒の除去に加えて青の打ち消しとドローソースも使いながらボードをコントロールしていく。相手の繰り出す脅威を打ち消すか除去して、ドローを重ねながら回避能力持ちのクリーチャーたちを場に出していくデッキだ。
《夢見る決闘者、オビラ》が良い選択肢になるだろう。相手のメインフェイズ中は構えておいて、何もなければ相手ターンの終わりに瞬速と飛行もちのこのクリーチャーを出すのさ。
緑白オーラ
緑白オーラは自分のクリーチャーを大きくしたり、追加効果を与える「役割」のメカニズムを主として用いながら戦う。このアーキタイプはやることがはっきりと一貫しているから、《救世主、アーモント卿》のようなカードからピックを始めることがこの色をやる良いきっかけになる。
白青タッパー
白青タッパーは、相手のクリーチャーをタップしたり麻痺カウンターを置くことによってどかすのが戦略となる。
この戦略のまた別の部分として、《麻痺海溝のシャレー》のようなクリーチャーをプレイすることでほかのタップ能力のあるカードを上手く活かすことができる。
青赤スペル
このアーキタイプは、とにかくできるだけ多くのインスタントやソーサリー、「出来事」持ちのカードを唱えて、デッキのすべてを最大限に活用しながら戦う。
《見習い魔術師、ジョハン》はうってつけのカードで、インスタントとソーサリーをドローする前にライブラリーのトップから直接唱えることができる。
緑青グッドスタッフ
このアーキタイプはもっとも分類するのに困った。緑は食物と「協約」にフォーカスして大きいクリーチャーを唱えようとするのに対し、青は打ち消しやドローカードでゲームをコントロールしようとするからだ。
初見でこのアーキタイプを見抜くのは実際不可能なくらいに難しい。それはさておき、緑青グッドスタッフは大きいクリーチャーを非常に早い段階で唱えられてドローすることもできるアーキタイプだ。《度胸ある冒険者、トロヤン》こそこのアーキタイプにふさわしい。
白黒サクリファイス
最下位に選ばれたのは白と黒の組み合わせだ。青緑の際に述べたのと同様に、このアーキタイプもどういった戦略をとるかすぐに見当をつけるのは少し難しい。《悪夢に追われる者、ネヴァ》といったようなカードが使えることから、「協約」と一番相性が良さそうだ。
黒がこのセットでとても強い色であるのにも関わらず、白黒は最弱の組み合わせだと思っている。勘違いしないでほしいのは、これまで述べてきたどのアーキタイプでも上手く組めれば非常に強力でシナジーのあるデッキができるように、白黒でもドラフトを完走できるということだ。ただ、このアーキタイプは少々ちぐはぐになりやすい。
『エルドレインの森』おとぎ話カード
『エルドレインの森』のパックからは過去のセットで登場した優れたエンチャントの再録カードが確定で入っている。『兄弟戦争』の旧枠アーティファクトや『ストリクスヘイヴン:魔法学院』のミスティカルアーカイブと非常によく似ているね。
《虚空の力線》や《神聖の力線》《リスティックの研究》《全知》《安らかなる眠り》《土地税》といった構築戦において需要の高いカードが出る一方で、リミテッドにおいても役立つものもなかにはある。
トップ10ピック
1. 《執念の徳目》
《執念の徳目》はそれだけで勝ててしまうパワーの塊だ。このセット最強のカードだと考えているし、一番高く評価している色のカードでもある。
序盤中盤戦でライフをゲインしながらクリーチャーを破壊できるだけでなく、安定した盤面でエンチャント面をプレイできれば、相手がそこから挽回するのは本当に難しくなる。忘れちゃいけないのは、相手の墓地からも自分のコントロール下で戦場に出せる点だ。
2. 《忠義の徳目》
黒の徳目と同様に《忠義の徳目》も「出来事」が優れており、インスタントタイミングで2/2の警戒持ちトークンを場に出せる。このカードもこれ1枚で試合を決定づけてしまうカードで、+1/+1カウンターを自分の全クリーチャーに毎ターン置きながらアンタップする効果で攻撃しながら守りも強固にしてしまう。
3. 《王国焦がしのヘルカイト》
飛行と速攻持ちの4/6ドラゴンで、「協約」されていたならその時点で好きな場所に2点を飛ばすことができる。マナが余っていればさらにダメージを飛ばすことができるだって?大歓迎だね。《王国焦がしのヘルカイト》はすべて、いやそれ以上を持っていて3位にふさわしい。このセットで2番目に強い色のカードでもある。
4. 《荒々しい三つ子》
それだけで勝ててしまうといえば、《荒々しい三つ子》もそうだろう。本当に信じられないほど強いカードだよ。6マナで3/3が3体出てきて、いずれかが倒されるとほかの2体がバフされる。緑の得意なランプ呪文でより早く場に出すことを考えるとなおさら強力に使うことができる。
5. 《忌まわしき干渉者、アショク》
《忌まわしき干渉者、アショク》は4位に輝くだけでなく、このセット唯一のプレインズウォーカーという栄誉にも輝いた。クリーチャーを生成することで自身を守れるプレインズウォーカーは、どんなデッキにだって入れられる。カードをドローしながらそのクリーチャーを強化できるのならなおさらだ。
6. 《ヒルダの冬の王冠》
《氷の干渉器》は古来よりとても良いマジックのカードだ、特にリミテッドでは。『エルドレインの森』では自分のターン中であれば起動コストが軽くなり、またリソースに変換できる能力も追加されていてさらに強力になっている。正直に言えば、いまだに自分の《ヒルダの冬の王冠》を生け贄に捧げたくなったことなんてないけれど、いつかはありえるかもしれない。
このカードは白青タッパーのアーキタイプととても相性が良いけど、基本的にはどんなデッキにもフィットする。
7. 《野薔薇のアルコン》
自分のエンチャントがついているクリーチャーというと、たいていそれは「役割」エンチャントがついている。つまり、《野薔薇のアルコン》が場にいれば、エンチャントがついているクリーチャーはしばしば5/5飛行になって、さらにすでについている「役割」の効果がついている状態になる。 これに加えて4マナ4/4飛行クリーチャーなのだから、トップ10に十分入るだろう。
8. 《侵入者の放逐》
数少ない全体除去なのが《侵入者の放逐》だ。軽いクリーチャーのアグロデッキに入れて相手の大きいクリーチャーだけを取り除けば、とても柔軟な”ラス”になる。
もちろん従来のコントロールタイプのデッキでも採用できる。なるべく我慢してできるだけたくさん相手のクリーチャーを巻き込もう。このカードのデザインは本当に気に入っていて、リミテッドにおいてとても大きな可能性を秘めていると思っている。
9. 《氷冠のヒルダ》
《氷冠のヒルダ》はまさしく白青タッパーのアーキタイプをやる理由になるカードだ。タップ効果があれば、その分だけ4/4のクリーチャーを生成することができる。 もし《ヒルダの冬の王冠》を女王の頭にのせることがどうにかできたなら、考えられうる限り最高のシナジーを作り出してただただとんでもないことになる。
10. 《ガチョウの母》
《ガチョウの母》は《ハイドロイド混成体》と《金のガチョウ》の間にできた子孫、あるいは彼らのお母さんなのかな?それについては知る由もないけれど、ただこのカードのパワーの高さはしっかり理解できる。巨大な飛行クリーチャーとして食物・トークンを生成しながら場に出て、たいていは効果でドローもできる。トップ10入りには十分さ。
おわりに
いまのところこのセットのことをとても気に入っていて、今後数か月はたくさんプレイしてる姿が目に浮かんでいるよ。もちろん、今回述べたのはあくまで第一印象で、カード・色・アーキタイプの評価は環境への理解が深まるにつれて変わる可能性はある。
みんながこの記事を楽しんで読んでくれていたら嬉しいし、このリミテッドのゲームプランを改善するのに少しでも役立つことを願っているよ。最寄りのカードショップにせよ、家にいてオンラインプで遊ぶにせよ、きっと楽しめるはずさ。
マルシオ・カルヴァリョ (X)