はじめに
こんにちは、Hareruya Prosの佐藤 啓輔(@nano3151)です。
スタンダード構築にて行われた『第29回マジック世界選手権』を経て、スタンダード環境のメタゲームは一区切りといった状態かと思います。
プロツアーや世界選手権への権利をかけた『チャンピオンズカップファイナル』のフォーマットはパイオニアですが、次回ラウンド2の店舗予選ではスタンダードでも行われるため、触れる機会もまだ多いと思います。
といわけで今回はスタンダードのデッキの中から、「ゴルガリミッドレンジ」を取り上げて紹介をさせていただこうと思います。
現スタンダード環境振り返り
『エルドレインの森』が発売し、世界選手権を経て今のスタンダード環境はどうなっているかおさらいしておきましょう。
直近では世界選手権の影響を受け以下の3つのデッキが特に多く、MTGアリーナのラダーマッチでもよく当たる印象です。簡単に紹介をさせていただきます。
アゾリウス兵士
ときにはカウンターを構えながらインスタントタイミングで相手の隙を伺うクロックパーミション、ときには《イーオスの遍歴の騎士》や《婚礼の発表》で盤面の圧倒的な構築を行うアグロと違った側面をそれぞれ持つデッキです。
後述するドメインランプにも、早いクロックとカウンター搭載により強い構成となります。
ドメインランプ
世界選手権にてリード・デューク選手らが持ち込んだデッキとなります。
動きはシンプルで、《装飾庭園を踏み歩くもの》や《ゼンディカーへの侵攻》にて土地を伸ばし、《偉大なる統一者、アトラクサ》などのビッグアクションへつなげていきます。
《豆の木をのぼれ》の採用により、後半の息切れ防止を図っています。《力線の束縛》との相性の良さは言うまでもありません。《アラーラへの侵攻》を使用したタイプもありますが今はこちらが主流です。直近はアグロデッキを重視し、全体除去である《太陽降下》に追加して《集団失踪》まで採用されているようです。
エスパーミッドレンジ
前環境から存在感を発揮していましたが、『エルドレインの森』にて《忠義の徳目》やミシュラランドを得てパワーアップ。白青黒のカラーから優秀なカードを採用したミッドレンジデッキです。
カウンターも採用可能なため、どのようなデッキに対してもゲームプランを立てやすく、安定した立ち回りが可能です。
現在のメタゲーム
上記3つのデッキをTier 1として、現在のメタゲームは以下のようなものと考えています。
Tier 1:
アゾリウス兵士
ドメインランプ
エスパーミッドレンジTier 2:
ゴルガリミッドレンジ
赤単
エスパーレジェンズ
白単アグロ
バントコントロール
ここで直近のスタンダードチャレンジのデッキを見てみましょう。
スタンダードチャレンジ 10/14
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | _Falcon_ | アゾリウス兵士 |
準優勝 | Venom1 | アゾリウス兵士 |
トップ4 | DarthStone | エスパーレジェンズ |
トップ4 | Karolmo | ゴルガリミッドレンジ |
トップ8 | Magicofplayer1 | 4色ランプ |
トップ8 | ruin000 | 青単テンポ |
トップ8 | ItsSwiftyTime | 4色ランプ |
トップ8 | pokerswizard | エスパーミッドレンジ |
スタンダードチャンレンジ 10/15
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | GL4You | ゴルガリミッドレンジ |
準優勝 | jpstache | 白単人間 |
トップ4 | MTGHolic | ゴルガリミッドレンジ |
トップ4 | Franticore | エスパーミッドレンジ |
トップ8 | Mogged | エスパーミッドレンジ |
トップ8 | Mizl1zzie | 4色レジェンズ |
トップ8 | Folero | エスパーミッドレンジ |
トップ8 | fingers1991 | エスパーレジェンズ |
Tier 1で挙げたデッキは変わらず上位に食い込んでいることが分かります。
世界選手権でトップ8に入っていたものの、ここまであまり目立った活躍をしていなかった印象のゴルガリミッドレンジですが、これらのスタンダードチャレンジでは上位に顔を出しています。
この結果を受けてゴルガリミッドレンジに興味を持った方や、もっと知りたいという方向けに、今回はゴルガリミッドレンジについて解説をさせていただきます。よろしくお願いします!
ゴルガリミッドレンジとは
はじめにゴルガリミッドレンジがどのようなデッキかを確認していきましょう。
ゴルガリミッドレンジは前環境からメジャーだったわけではなく、『エルドレインの森』のカードにより特に大きな恩恵を受けて誕生したミッドレンジデッキです。
序盤は優秀な生物と除去呪文により盤面の均衡を保ち、中盤以降はアドバンテージを稼ぎながら、プレインズウォーカーなどのインパクトの大きなカードで戦います。
軽い除去や場持ちの良い生物が採用できることから、アグロデッキには優位に戦いを進めることができる反面、ランプデッキのようなスケールの大きなデッキを苦手とします。
打ち消し呪文は採用できませんが、除去・手札破壊・アドバンテージ確保を目的としたカードを採用できるので、環境に応じた調整がそれなりに可能です(後述しますが、ランプやコンボデッキには打ち消しのほうが有効である場合が多いです)。
採用カード紹介
では、ゴルガリミッドレンジで採用されているカードを見ていきましょう。
メインボード
《苔森の戦慄騎士》
『エルドレインの森』からの新カード。前環境まで目立っていなかったゴルガリミッドレンジを押し上げた原動力と言っても良い新カードでしょう。2マナ3/2トランプル持ちと序盤のサイズとして申し分ないことに加え、「出来事」によりドローに変換できるのが特徴です。
さらに、死亡時の誘発で期間限定ながら墓地から「出来事」として唱えてもよいおまけ付きで、粘り強くゲーム貢献してくれます。過去の強力なデッキは2マナ域が優秀という例が多々あるので、待望の2マナ域といえそうです。基本は「出来事」を介さずクリーチャーとしてキャストするで問題ないです。
《しつこい負け犬》
黒系のデッキで以前より良く採用されている一枚です。序盤は2マナ3/2として、後半は「奇襲」によりアドバンテージと打点をもたらしてくれます。《苔森の戦慄騎士》と役割が被るため、枚数は多くありませんが追加の2マナ域という扱いです。
《下水王、駆け抜け侯》
『エルドレインの森』からの新カード。過去の《ゴブリンの熟練扇動者》を彷彿とさせる能力です。毎 ターン出てくるトークンは打点を高めてくれるだけではなく、《ヴェールのリリアナ》のような横展開を苦手するカードに対し有効です。
墓地追放能力は、死亡して再キャスト待ち状態となった《苔森の戦慄騎士》や「降霊」待ちの《敬虔な新米、デニック》などを追放することで相手のリソース源を断つことができます。
《墓地の侵入者》
こちらも《しつこい負け犬》同様に、黒系のデッキで以前より採用されている一枚です。パイオニアでもよく見かけますね。墓地追放能力は《下水王、駆け抜け侯》の部分で述べた通りです。
クリーチャーを追放対象とすることでダメージ兼ライフゲインとなり、貴重な戦闘以外でのダメージ源となります。赤単などのアグロデッキに対してのライフゲインは頼りになります。また、「護法」により対処するために手札を1枚要求するのも、相手からするとやりにくい部分です。
《グリッサ・サンスレイヤー》
先制攻撃+接死により、戦闘においては最強クリーチャーです。プレイヤーに戦闘ダメージが入ると3つのモードから効果を選ぶことができ、アドバンテージを得られるため相手に対処を強要します。
これだけ強力なクリーチャーですが、前環境ではカラーリング的にあまり目にしませんでした。今はゴルガリミッドレンジの成立によりよく見かけるようになりましたね。
《開花の亀》
『エルドレインの森』からの新カード。戦場に出たときと攻撃時に土地を延ばす効果があります。ミシュラランドの起動や《苔森の戦慄騎士》の「出来事」モードの起動など、土地を延ばすことによるマナのつぎ込み先には困らず、アクション数の増加を助けてくれます。
2種類のミシュラランドも墓地に落ちれば戦場に戻すことができるのはもちろん、土地限定のロード能力付き&起動コスト軽減と非常に相性が良いです。本体は回避能力は持ちませんが、《グリッサ・サンスレイヤー》同様に放っておくとガンガンアドバンテージを稼ぐので、優先して対処したいクリーチャーです。
《黙示録、シェオルドレッド》
各フォーマットで活躍する近年稀にみるパワーカードです。対処されなければ戦場にいるだけでゲームを決めるインパクトがあり、説明不要でしょう。
《グリッサ・サンスレイヤー》や《開花の亀》と同じく優先して対処したいクリーチャーですが、ゲームの勝敗に直結するのが少し異なる点でしょうか。対処を強要する生物が複数採用されているので、このデッキに対して限りある除去の撃ち先は要検討です。
各種除去
《切り崩し》は対処範囲が限定的であるものの序盤を捌くにうってつけのカードで、アグロデッキにとても有効です。《喉首狙い》は大体の生物に対処が可能で、どちらも前環境から活躍をする除去になります。
今回の新カードである《執念の徳目》はソーサリータイミングであるものの、アグロに対する2点ライフゲインは大きく、ゲームの終盤ではインパクトの大きいエンチャントとしての役割も果たしてくれるため、ゲームを通して存在感を発揮するカードとして活躍します。
《ヴェールのリリアナ》
手札破壊と除去能力を持ったプレインズウォーカーです。ミッドレンジ対決においては、[-2]能力で処理した後も盤面に定着しマウントを取り続けてくれるでしょう。「土地を延ばすこと+フィニッシュ手段の確保」が必要なランプ系デッキにも、手札を攻めたてることが有効に働きます。
反面、アゾリウス兵士のように1-2マナ圏の生物を中心としたデッキや、《婚礼の発表》や《下水王、駆け抜け侯》など横並べ展開をするカードには1体を処理したところで返しに落とされる可能性大なため、大きな効果は期待できません。
メインとサイドで散らしていることから、有効な相手とあまり効かない相手を見極めて運用しましょう。
《向上した精霊信者、ニッサ》
このカード1枚でゲームを左右するほどの能力を持つ強力なプレインズウォーカーです。《森》の枚数が少ないため奥義の効果はイマイチになりがちですが、ほかの能力がメインなのであまり気にならないと思います。
忠誠度とライフを引き換えに軽く戦場に着地させることも可能です。着地後に落とされずターンが帰ってきたら、かなりゲームの主導権を握れるため出すタイミングが重要です。
《強迫》
《強迫》は落とせないカードが存在するため、メインボードからの採用はリスクもあり見送られるのは普通かと思います。しかし、かつてスタンダードで《鏡割りの寓話》が使用可能だったころは、対戦相手が高確率で《鏡割りの寓話》を採用していることから、ラクドスミッドレンジのメインボードで《強迫》が採用されていました。これは着地も許したくないという気持ちの現れでしょう。
今のスタンダードでは、《婚礼の発表》がそれにあたるでしょうか。《婚礼の発表》はアゾリウス兵士とエスパーミッドレンジに採用されています。ドメインランプに対しても、土地を延ばす手段や全体除去を妨害できることから欲しいカードになります。
Tier上位のデッキに対して無駄になることが少ないと想定してのメインボードからの採用になると思います。
《アイレンクラッグ》
ゲーム序盤のクリーチャー以外の能動的なアクションということで採用されています。2マナ→4マナへのジャンプし、使えるマナが増えることで《開花の亀》の早期着地や、クリーチャー展開+除去構えたりと幅が広がります。3ターン目でも《アイレンクラッグ》着地から2マナのアクションへ繋げ、次のターンへ力を溜めることができたりします。
マナが十分そろった後半は条件付きにはなりますが、装備品としてゲームに貢献してくれます。トランプル持ちの《苔森の戦慄騎士》と相性抜群ですね。
マナベース
2色故のマナベースの安定性も光ります。安定しているだけでなく、ミシュラランドを2種採用できるのも強みです。ミシュラでありながら無色ランドである《ミシュラの鋳造所》が採用できるのは、マナベースの安定性によるものですね。
《眠らずの小屋》は『エルドレインの森』のなかでも屈指のミシュラランドです。高打点+墓地対策+ライフ回復手段と至れり尽くせりです。《開花の亀》でミシュラランドを置くことができたときは、とても幸せな気持ちになります。
サイドボード
除去
《切り崩し》は追加の軽量除去です。アグロ相手にサイドインしましょう。
《一巻の終わり》はプレインズウォーカー対策や《アガサの魂の大釜》を使用した特定の生物に依存するコンボデッキ対策となります。
《危難の道》は軽量の全体除去枠で、アゾリウス兵士に特に有効です。あわよくば土地配分をいじり、「切除」モードでとも考えたときもありますが、欲張りすぎですね。素の状態でも十分効果的なサイドボードです。
《ギックスの命令》は主に全体除去モード目的での採用となります。《危難の道》と違いパワーを参照するため、《婚礼の発表》や《忠義の徳目》でサイズアップした場合は流しにくくなるので注意です。1ターン限定の絆魂付与は、赤単アグロなどライフを積極的に詰めてくるデッキにはかなり有効です。
《温厚な襞背》
エンチャント・アーティファクト対策を兼ねたクリーチャーです。置物対策として見た際の比較対象としては《羅利骨灰》になります。ソーサリータイミングかつ、マナはかかりますが、破壊した上に3/3を盤面に残すことができます。
スタンダードでの主な破壊対象は《婚礼の発表》《忠義の徳目》《力線の束縛》《豆の木をのぼれ》あたりでしょうか。いづれもTier上位のデッキに採用されているので活躍が期待できます。
さらにマナを注ぎ込むことで4点回復と墓地対策がついてきます。赤単アグロや《アガサの魂の大釜》を使用したコンボデッキにも、有効なサイドボードになるでしょう。同じモード複数は選べないので注意してください。
ハンデス
《窃取》はドメインランプやコントロールデッキ対策枠です。追加の《強迫》でないのは、《怒りの大天使》や《偉大なる統一者、アトラクサ》を捨てさせるためと考えられます。
《ヴェールのリリアナ》はドメインランプやコントロールデッキ対策枠です。手札破壊能力がじわじわと効きます。
《ファイレクシアの闘技場》
ミラーやコントロール向けのアドバンテージ源です。《黙示録、シェオルドレッド》やミシュラランドのおかげライフ回復手段もあるので、自滅の心配はあまりないでしょう。
マッチアップごとの戦い方
次はゴルガリミッドレンジのゲームプランとサイドボーディングを確認していきましょう。
優秀なクリーチャーと除去呪文がそろっているデッキです。先手であればクリーチャーによる攻撃を通すために除去でこじ開け、後手あれば受け気味に除去を使用し反撃の機会を伺います。たとえ後手でも、《アイレンクラッグ》や《開花の亀》で使用できるマナの量の逆転を狙えますよ!
では、主要デッキとのマッチアップを見ていきましょう。
アゾリウス兵士
アグロデッキでありながらインスタントタイミングのアクションが多くやりにくい相手です。《微風の歩哨》により除去呪文を躱し、場に出たときの能力を使いまわされることがあるので打つタイミングには注意しましよう。手数では圧倒され、《イーオスの遍歴の騎士》や《婚礼の発表》による継戦能力があるので、全体除去がないメインボードでは苦戦を強いられます。
サイドボード後は全体除去を打つタイミングがポイントになります。可能な限りこちらのクリーチャーが巻き込まれないかつ、相手のクリーチャーを巻き込める状況が効果的です。ライフと盤面の状況からどこまでひきつけられるかを判断しましょう。
vs. アゾリウス兵士
全体除去をサイドインして盤面のコントロールを意識します。手札破壊である《強迫》は残すか難しいところですが、《婚礼の発表》やサイドボード後に入ると想定される《放浪皇》などを落としたいため入れたほうが良いと考えます。また手札を確認できることも、このマッチでは大きいと捉えています。《イーオスの遍歴の騎士》まで意識するなら《窃取》の採用も一考です。
ドメインランプ
非常に厳しいマッチアップです。マナ加速からの《偉大なる統一者、アトラクサ》着地は悪夢。ライフを削ろうとクリーチャーを展開したところにも《太陽降下》が突き刺さります。《太陽降下》をケアして展開を渋ると結局ライフを詰めれないので、メインボードでは割り切って積極的に展開するとよいでしょう。
vs. ドメインランプ
手札破壊とエンチャントに触れるカードをサイドインします。可能であれば、後から引かれても対処できるように打ち消し呪文のほうがランプ系デッキには効果的ですが、カラー的に叶わぬ願いなため手札破壊で抗います。除去はあまり残したくないですが、サイドボードから《金属の徒党の種子鮫》など追加の生物が入って来ることもあるため少量残します。
手札破壊を絡めたビートダウンが勝ち筋です。2ターン目のクリーチャー展開か、手札破壊がない初手は積極的にマリガンしましょう。
エスパーミッドレンジ
アゾリウス兵士同様に、インスタントタイミングのアクションが多いデッキです。《策謀の予見者、ラフィーン》を中心とした攻めだけでなく、《婚礼の発表》による横展開と新カード《忠義の徳目》による全体強化も強力です。
ミッドレンジ対決ながら長引いて盤面が固まった状態で《忠義の徳目》が動き出すと、こちらのダメージが通らなくなるため不利です。《忠義の徳目》が置かれても大丈夫なようにクリーチャーをしっかり対処するか、ライフを早めに詰めて動き出しても手遅れな状態に持っていくことを意識します。
vs. エスパーミッドレンジ(先手)
vs. エスパーミッドレンジ(後手)
エンチャント対策と全体除去をサイドインして《婚礼の発表》を始めとした横展開に対処できるようにします。手札破壊で脅威を取り除きつつ、相手の出方を把握できると戦いやすくなります。先手であればこちらが攻める展開になるので、全体除去は少量に留めます。
インスタントタイミングのアクションが多く、やりにくい相手に感じるかもしれません。序盤は情報が少なく難しいですが、ゲームの展開が進み前のターンのアクションなどを手掛かりに、相手のインスタントタイミングのアクションが何であるか予想できることもあるので意識するとよいと思います。
ミラー
お互い入っているクリーチャーは同じなため、クリーチャーをクリーチャーで止めるということはしにくく、除去呪文による盤面の捌き合いになります。ただ対処したいクリーチャーが多く、除去の当てどころが難しいです。
《開花の亀》は放置するとマナ差が広がり不利になる。
《黙示録、シェオルドレッド》は敗北に直結。
《グリッサ・サンスレイヤー》はアドバンテージを無限に稼がれる。
上記のクリーチャーに対処するために、ほかのクリーチャーへ除去は撃たずに我慢するのも考えましょう。当然状況にもよりますが……
消耗戦に強い《苔森の戦慄騎士》の運用も一つのポイントです。相手の《苔森の戦慄騎士》を墓地から追放することを常に狙います。相手もそれを狙ってくるので可能な限りケアしましょう。
メインボードはプレインズウォーカーに直接は触れないのことが多いので、《向上した精霊信者、ニッサ》の維持はゴールになるため意識しましょう。
vs. ミラー(先手)
vs. ミラー(後手)
先手は《ファイレクシアの闘技場》をサイドインし、アドバンテージ差を付けて攻め切るのを意識します。《温厚な襞背》はライフゲイン手段兼《執念の徳目》や《ファイレクシアの闘技場》対策で少し入れます。
後手は《ファイレクシアの闘技場》を置いている余裕がないと考えます。手札破壊を残して相手の出方を伺いながら戦いましょう。《下水王、駆け抜け侯》の採用がわかったら、《ヴェールのリリアナ》をさらに減らすことも検討します。
以上主要なマッチアップにおけるゲームプランの紹介です。
ここで取り上げなかったマッチでこのマッチはどうするの?等などあれば気軽にお聞きください!
おわりに
今回はスタンダードのゴルガリミッドレンジについて紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか。
正直Tier上位のデッキと相対した際は、メインボードは少し苦戦するのが率直な感想です。しかし、マジックはサイドボードがあるゲームです。しっかり意識して対策できれば十分勝つことが可能ですので、ぜひ今回紹介したゲームプランを参考にゴルガリミッドレンジを使用してみてください。少しでも興味をもっていただければ幸いです。
既存のリストはある程度固まりつつありますが、環境に合わせて自分なりの調整をするのも面白いので、いろいろ試すのをオススメします!カードプールは今かなり広いので、試すなかで新しい発見もあると思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それではまた!