『タルキール覇王譚』といえば、「楔の3色」をコンセプトとした5つの氏族。
アブザン、ジェスカイ、スゥルタイ、マルドゥ、ティムール。
それぞれにコンセプトがあり、ドラフトでもひとまずはそれらのコンセプトに従ったデッキを組み上げるのが定石となるだろう。
とはいえ、発売して1か月も経てばいつも通り、「この環境はジェスカイが最強」とか「アブザン決め打ち一択」といった、強い氏族と弱い氏族との格差が如実に現れてくると思われる。
もちろんそれは実際にドラフトを何度も体験してみなければわからないはずの事柄だ……普通のプレイヤーには。
だが、ここ菊名に集っているのは国内のプラチナレベル・ゴールドレベルのプロプレイヤー全員。
彼らならあるいは。
カードリストを一目見ただけでドラフトにおける氏族の強弱がわかるかもしれない。
そこで、ぱっと見でどの氏族が最強と思うか、インタビューしてみた。
中村 肇
「長久」関係のシナジーが多くて強いように見える。使い方も集めればいいだけ、あまりに悠長じゃなきゃ強そう。
渡辺 雄也
個々のサイズが大きいのに加え、2マナのバウンス(《引き剥がし/Force Away(KTK)》)や格闘(《凶暴な殴打/Savage Punch(KTK)》)などの軽くて盤面に触れるカードを有効的に使えるから。
まだ全然やってないので、練習していったらこの認識は変わると思います。
三原 槙仁
生物が優秀なので安定しそう。
中村 修平
パッと見で突き抜けてアグレッシブ。でも好きなのはティムール。
井川 良彦
生物もスペルも優秀。
八十岡 翔太
唯一2色で組めそう(赤白もワンチャンあるかもだけど、マルチが弱い)。
行弘 賢
赤白含みの氏族(マルドゥ or ジェスカイ)。
テンポが他に比べて抜けて良さげなので。
市川 ユウキ
デカくて強そう(小並感
高橋 優太
ジャイグロもバウンスも強い。2マナ以下が埋まりやすい。
山本 賢太郎
白と黒の単色カードが強いので。
和田 寛也
黒をメインに据えたビートダウンに可能性を感じます。
5票 アブザン
3票 マルドゥ
2票 ティムール
0.5票 ジェスカイ
0.5票 スゥルタイ
(※複数回答はそれぞれ0.5票としてカウント)
3票 マルドゥ
2票 ティムール
0.5票 ジェスカイ
0.5票 スゥルタイ
(※複数回答はそれぞれ0.5票としてカウント)
かなり明確に差が出た結果となった。
最多得票となったのは白黒緑の氏族アブザン。主にクリーチャーのサイズを買われての評価で、さもありなんといったところか。
また2位がマルドゥであるということから、総じて白と黒の評価が高めというのが大まかな結論のようだ。
そんな中でもティムールを選んだ渡辺と高橋の回答だけが異質で、彼らにしか見えていないものがあるのか、はたまたその逆か。
逆に
はたして彼らの予想は正しいのか。
プロプレイヤーたちが10回以上のドラフトを2日間でこなす日本最高峰の「菊名合宿」で、その答えが明らかになる。
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『氏族の象徴』
http://mtg-jp.com/publicity/0011169/