新環境、初めてのドラフトともなれば、様々なカードを試してみることが大事になる。
何故なら、たとえ大したことないコモンであっても。
実際に試してみてはじめて強さ・弱さが明らかになるケースが多いからだ。
そしてそれはもちろん、プロプレイヤーであっても例外ではない。
100種類以上のカードが絡み合うリミテッドでは、カードリストを見ただけでは決してわからない巡り合わせやシチュエーションが頻発する。それらを実際のドラフトなしに予測し、カードの正確な強さを把握することはほとんど不可能に近いのだ。
というわけでここでは、戦前の予想よりも実際に試してみて評価が大きく上がった/下がったカードをプロたちに聞いてみた。
渡辺 雄也の意見
渡辺 「上がったのは《ジェスカイの学徒》だね。攻めにも守りにも使えて、見た目よりも相当強い。逆に下がったのは《アブザンの先達》かな。最初の印象が高すぎたのもあるけど」
高橋 優太の意見
高橋 「《マルドゥの悪刃》。かなり評価が上がった。白黒やるなら絶対に欲しいカードだね」
行弘 賢の意見
行弘 「上がったのは《塩路の巡回兵》《スゥルタイのゴミあさり》《よろめく従者》《谷を駆ける者》。下がったのは《わめき騒ぐマンドリル》かな。『探査』の中では『飛行』と『接死』の方が断然強かった」
八十岡 翔太の意見
八十岡 「あまりないけど……強いていえば《スゥルタイのゴミあさり》。思ったよりもずっと飛行が強い環境だね」
やはり新キーワード『長久』や『果敢』はもちろん、『探査』や『変異』といった従来からあるシステムでも、周り全てが新しいカードとなると正確な評価を下すのが難しいようだ。
ドラフトの勝敗を決するのはレアの引きばかりではない。
『チートコード』を引き合いに出すまでもなく、一見大したことないコモンの点数の違いが、ピック段階において決定的な差を生み出すこともあるのだ。
「ドラフトで勝てない」とか「上家とうまく協調できない」という方は、是非一度自分の点数付けを見直してみて欲しい。