この環境のトップコモンは何か?
既に1度聞いたところではあるが、あれは3rdドラフトが終わった時点だった。
しかし、12回もドラフトすれば人の意見は変わるものだ。
そこで、合宿を終えたプロプレイヤーたちに改めてトップコモンは何か聞いてみた。
渡辺 雄也の回答:《アイノクの盟族》
渡辺 「《消耗する負傷》と悩むけど、両方一緒に出たら《アイノクの盟族》を取る。理由としては、2マナのカードが絶対ある程度の枚数欲しいことと、黒より白の方が色としての評価が上がったこと」
行弘 賢の回答:《スゥルタイのゴミあさり》
行弘 「僕の意見は変わりませんでしたね。ただパックによっては、卓で黒が混みそうなら《アイノクの盟族》を取ることもあると思う。それくらいこの2枚は僅差ではあるね」
行弘 「《消耗する負傷》については、僕は初手で取りたくはないかな。僕のドラフトスタイル的に、1パック目の序盤では仮に何手か犠牲になるとしてもアーキタイプの軸になりうるカードをピックしたいというのがあって、《アイノクの盟族》や《スゥルタイのゴミあさり》はそれに当たるけれど、《消耗する負傷》はただの除去なのでそういうカードではない。拾えたらラッキーだけど、取れなくても完成度にそんなに影響はないから、トップコモンかと言われると違うと思うね」
三原 槙仁の回答:《消耗する負傷》
三原 「この環境は白か黒がやりたい。どちらかと言うと黒で除去がいいので、《消耗する負傷》をとりたい」
八十岡 翔太の回答:そもそもコモンは取らない
八十岡 「この環境はコモンを初手で取ったら負け。どうしてもって言うなら《消耗する負傷》か《アイノクの盟族》か2色ランド」
前回と比べると、《消耗する負傷》の点数が若干下がった感が見受けられた。
その理由は人それぞれだが、やはり12回ものドラフトを経ると戦略が次のステージに移行する、ということなのだろう。
しかし、プロツアーで同卓するのはほとんどが海外のプレイヤー。自分の点数が他の人と同じとは限らない。
日本のプレイヤーと海外のプレイヤーとのピック手順やカードの点数の違いに着目すると、ライブカバレージ観戦をより一層楽しめることだろう。