プレイングのきわ……み?【解答編】

津村 健志



こんにちは!

本日のブログは昨日掲載した【質問編】の続編となりますので、もしもまだご覧になっていない方は、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

大変ありがたいことに、予想以上の反響をいただけて嬉しい限りです(*^▽^*)

今後もたまにはこのような企画をやっていきたいと思っておりますので、次回もぜひよろしくお願いいたします!

なお、今回の【解答編】に関しては、「これが正解!」という類のものではなく、どちらかというと僕の行動に対するみなさんの意見を聞いてみたい、という主旨で行っております。そういったわけで、こうした方が良いといったアドバイスがあれば、ぜひぜひご教授ください(´▽`*)

それでは、【解答編】!いってみましょ~!




■【解答編】


まず始めに、【質問編】で僕が提示した【A】~【C】(あるいは【D】)は、僕が試合中に悩んだ選択肢です。

そして、実際に僕が選んだプランが【A】で、次点として考えていたプランが【B】です。

それでは、各質問で重要視していた点や、どうして【A】を選んだかを見ていきましょう。



■問1





この状況であなたならどうしますか?

【A】.セットしてエンド。
【B】.セットして即座にフェッチを起動。
【C】.そもそもマリガン
【D】.その他


★考えるポイント

相手のデッキには《もみ消し》が入っています。そのため、こちらとしては対戦相手が能動的に《沸騰する小湖》を使うようであれば、それに対応する形で《霧深い雨林》を起動したいですね。
ただしここで動かない場合、相手が隙を見せない限りは、こちらは青マナを引かないと動くことができないので、この手札をキープした以上は動くべき、という見方もできると思います。


●どうして【A】を選んだのか

まず【C】に関してですが、僕はこの手札をマリガンすることはありません。対戦相手のデッキが特殊な場合など、いくつかの例外はあるかもしれませんが、序盤のアクションもドローサポートも豊富で、相手のデッキを問わず理想的な手札だと考えるからです。

残る【A】と【B】ですが、ここで前者を選んだのは、対戦相手が1ターン目に《秘密を掘り下げる者》《敏捷なマングース》を出してこなかったことが1番の理由です。

7枚の手札をキープし、なおかつ1ターン目に動いてこなかった。
もしもそれらを持っていなかった場合は、キープ基準になる《もみ消し》を持っている可能性が高いと思いますし、あえて《秘密を掘り下げる者》《敏捷なマングース》をキャストしていないのであれば、《もみ消し》を持っているのは確定的です。
また、仮に対戦相手が2枚目の土地を持っていない場合、対戦相手は《沸騰する小湖》起動から《思案》《渦まく知識》と動くはずなので、1ターンは様子を見たかったという理由もあります。


以上の理由から、僕は【A】何もしないことを選び、結果として次のターンに《Underground Sea》を引いて《秘密を掘り下げる者》をキャストから動き始めました。

しかしながら、前述の通り、この手札でキープして1ターン目に土地を引かなかった以上は動くしかない、という意見もごもっともだと思います。
もしも《霧深い雨林》を起動して、それが阻害されなかった場合は、僕は《思案》をキャストして土地を探しにいきます。




■問2





この状況であなたならどうしますか?

【A】.《Hymn to Tourach》をキャスト。
【B】.対戦相手の《タルモゴイフ》《突然の衰微》を打ってアタック。
【C】.その他


★考えるポイント

こちらの方が《宝船の巡航》含めドローサポートが多い=長期戦に強い。相手のデッキの方が攻めるカードが多く含まれているが、すでに《稲妻》×4、《二股の稲妻》×1は使用済みで、本体火力はほとんどない前提でプレイできる。

※なお、記し忘れておりましたが、このターンすでに土地は置いております。※


●どうして【A】を選んだのか

僕が『【A】.《Hymn to Tourach》をキャスト。』を選んだのは、長期戦を狙いたかったからです。こちらのデッキにのみ《タルモゴイフ》を対処できる《突然の衰微》があり、なおかつドロー呪文も多いため、長期戦にさえ持ち込んでしまえばこちらが有利だと考えるからです。
また、仮に対戦相手が先に《秘密を掘り下げる者》にたどり着いた場合でも、この盤面であれば地上は睨み合いが続くため、《秘密を掘り下げる者》用に《突然の衰微》を温存しておけば、ゲームが長引くことに疑いの余地はないですからね。

《Hymn to Tourach》をキャストしたのは、《突然の衰微》よりも《Hymn to Tourach》を優先させたかったからではなく、どうせ何もせずにターンを終えるくらいなら、《Hymn to Tourach》をキャストしておいた方がいいだろうという判断からです。

ただし実際のゲームでは《Hymn to Tourach》キャストしてエンドした後、次のターンのドローが土地だったことから、痺れを切らして《突然の衰微》キャストから殴り合いを開始してしまいました。

1.対戦相手が本体火力をほぼ使い切っていたこともあり、どちらも勝つまでに5回のアタックが必要になること。
2.盤面的に対戦相手が《沸騰する小湖》を起動して、こちらのアタックが4回で済む確率が高いこと。

このふたつの理由から殴り合いを挑んだわけですが、前のターンに《突然の衰微》を我慢したのならば、しばらくの間は我慢するべきだったと思いますし、殴り始めるなら1ターン前から殴った方が良かったですね。この辺りはプレイに一貫性がなかったと反省しております。

結論として僕にできた最善策としては、『【A】.《Hymn to Tourach》をキャスト』からひたすら待ち続け、後に引かれた《秘密を掘り下げる者》《突然の衰微》をキャストだったと思います。




■問3





この状況であなたならどうしますか?

【A】.《秘密を掘り下げる者》に対して《目くらまし》をキャスト。
【B】.何もしない。


★考えるポイント

・ここで《目くらまし》を唱えれば相手は《沸騰する小湖》を使うため、ライフを8点にすることができ、勝つまでの《タルモゴイフ》のアタック回数が減ること。
・その反面で、ここで《目くらまし》を温存すれば、もしかすると《目くらまし》がカウンター呪文として機能するタイミングが訪れるかもしれないこと。

ちなみに前のターンに対戦相手は《思案》後に長考して、結局は何もせずにエンドしました。つまり今キャストされた《秘密を掘り下げる者》は前のターンに引いたもので、《目くらまし》をケアして出さなかった可能性が高いです。
対戦相手は《目くらまし》をケアしているため、今後この《目くらまし》最低でも1点火力になる現状より価値が高まるかどうかが焦点となります。


●どうして【A】を選んだのか

対戦相手が《目くらまし》をケアして動いていたことが1番の理由です。ネタばらしをしてしまうと、この時の対戦相手の残る手札1枚も《秘密を掘り下げる者》でした。しかしながら、前のターンの相手の行動から、1枚目の《秘密を掘り下げる者》に対して《目くらまし》を唱えなかったとしても、2枚目をキャストしてくるとは思えませんでした。

そのため、ここでライフを8にしておいて、《タルモゴイフ》のアタック回数を減らすことを選びました。次のターンにこちらがクリーチャーや除去を引いた際に、アタック回数が少ない方が選択肢が増えると考えたのも理由のひとつです。

残念ながら続くドローも土地で負けてしまいましたが、ここは《目くらまし》をプレイしておいて正解だったのではないかと思います。




【解答編】は以上です!いつもとは違った内容のブログでしたが、いかがでしたか?
重ねてにはなりますが、ブログへのコメントやTwitterでたくさんの反響をいただけて、とても嬉しかったです!みなさん本当にありがとうございます!!

実は今回の問題は全てBMOレガシー準々決勝での対 市川 ユウキさん戦のものなので、こちらの【対戦動画】でぜひ試合の模様もご覧になってみてください♪

他にもいくつか難しいと思う局面があったのですが、単純なミスだったり、あとから考えればすぐに正解が分かってしまうようなもので問題にできませんでした(^_^;)(笑)

「レガシーはミスがなくならないから面白いんです。」

これはとある人にレガシーの面白さを聞いてみた時の回答です。他のフォーマットも決して簡単だなんてことはないですが、レガシーは選択肢が多いだけに、ミスする回数も、それに気付ける回数も多いのではないかと思います。

いつかミスのない完璧な試合ができるように、日々精進していきたいものですね!

それでは、また!


コガモ