USA Standard Express vol.32 -SCGO Worcester,GP Los Angels,and more-

Kenta Hiroki


皆さんこんにちは!

先週末は日本では大規模な賞金制の大会のBIGMAGIC OPEN(BMO)があり、アメリカでも2014 TCGPlayer.com MaxPoint Championship(TCG 50K)SCGO Minneapolisとマジック的に充実した週末でした。TCG 50Kには筆者も参加しマネーフィニッシュをすることができました。

さて、今回の記事ではStarCityGames.com Open(SCGO) WorcesterGP Los AngelesBMOTCG 50KSCGO Minneapolisの入賞デッキを見ていこうと思います。



SCGO Worcester トップ8 ~優勝はJeskai Wins!~

2014年10月19日

Trevor Humphries 


1位 Jeskai Wins/白青赤ビートダウン
2位 Mono Red Aggro/赤単
3位 Abzan Midrange/白黒緑ビートダウン
4位 Jeskai Wins/白青赤ビートダウン
5位 Abzan Midrange/白黒緑ビートダウン
6位 GB Devotion/緑信心
7位 Abzan Midrange/白黒緑プレインズウォーカー
8位 Temur Midrange/青赤緑プレインズウォーカー

プロツアーでも活躍していたAbzan MidrangeやJeskai Winsが中心で、速さを重視したMono Red Aggroや《女王スズメバチ》などAbzanにとって厄介な脅威を多数積んだ緑信心タッチ黒も見られました。そんな中優勝を収めたのはJeskai Winsでした。



SCGO Worcester デッキ解説

「GB Devotion」



Steven Jack 「GB Devotion」 SCGO Worcester (6位)

6 《森》
3 《樹木茂る山麓》
2 《吹きさらしの荒野》
4 《ラノワールの荒原》
4 《疾病の神殿》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
4 《ニクスの祭殿、ニクソス》

-土地(24)-

4 《エルフの神秘家》
4 《森の女人像》
4 《旅するサテュロス》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》
2 《開花の幻霊》
1 《狩猟の神、ナイレア》
4 《破滅喚起の巨人》
2 《高木の巨人》
3 《女王スズメバチ》

-クリーチャー(32)-
4 《書かれざるものの視認》

-呪文(4)-
4 《ナイレアの信奉者》
3 《思考囲い》
2 《起源のハイドラ》
2 《再利用の賢者》
2 《セテッサ式戦術》
1 《ガラクの目覚め》
1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》

-サイドボード(15)-
hareruya



緑信心タッチ黒。 《開花の幻霊》《破滅喚起の巨人》といった星座要素も採用しています。 《書かれざるものの視認》はこのデッキのようにクリーチャーを多く採用したデッキで強さを発揮します。「獰猛」も大型クリーチャーを多く積んだこのデッキでは達成しやすく、アドバンテージを稼ぐことが可能で、マナ加速から最速4ターン目にキャスト可能です。

《女王スズメバチ》のような強力なクリーチャーを速い段階で出せばAbzanのように単体除去が中心のデッキに対して有利にゲームを進めることが可能になります。

女王スズメバチ破滅喚起の巨人書かれざるものの視認





GP Los Angeles トップ8 ~プロツアー直後のGPを制したのはRG Monsters~

2014年10月19日

Daniel Scheild 


1位 RG Monsters/赤緑ビートダウン
2位 Rabble Red/赤単
3位 Heroic Red/赤単
4位 Abzan Midrange/白黒緑ビートダウン
5位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
6位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
7位 Mardu Midrange/白黒赤ビートダウン
8位 Abzan Midrange/白黒緑プレインズウォーカー

SCGO Worcesterと同週末にアメリカLos Angelesで開催されたGPを制したのはRG Monstersでした。SCGO Worcesterと同様に赤単が決勝戦まで勝ち残っています。プロツアーで人気があり多数の入賞者を出したJeskaiは今大会のトップ8には勝ち残れなかったようです。また、Mardu Midrangeなど新たな勢力も見られます。



SCGO Worcester デッキ解説

「RG Midrange」「Heroic Red」「Abzan Aggro」


Daniel Scheid 「RG Monsters」 GP Los Angeles (1位)

7 《森》
6 《山》
4 《樹木茂る山麓》
1 《吹きさらしの荒野》
4 《奔放の神殿》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス》

-土地(23)-

4 《エルフの神秘家》
4 《森の女人像》
2 《爪鳴らしの神秘家》
2 《起源のハイドラ》
4 《クルフィックスの狩猟者》
3 《世界を喰らう者、ポルクラノス》
1 《灰雲のフェニックス》
4 《嵐の息吹のドラゴン》
1 《女王スズメバチ》

-クリーチャー(25)-
3 《火口の爪》
4 《稲妻の一撃》
3 《歓楽者ゼナゴス》
2 《龍語りのサルカン》

-呪文(12)-
3 《破壊的な享楽》
3 《神々の憤怒》
2 《起源のハイドラ》
2 《女王スズメバチ》
1 《灰雲のフェニックス》
1 《火口の爪》
1 《霊気のほころび》
1 《龍語りのサルカン》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス》

-サイドボード(15)-
hareruya



前環境にも存在していた緑赤の優秀なクリーチャーとPWを多数採用したMidrange。《嵐の息吹のドラゴン》《世界を喰らう者、ポルクラノス》など怪物化するクリーチャーを搭載しているためRG Monstersと呼ばれています。《嵐の息吹のドラゴン》はプロテクション白を持っている為《風番いのロック》でブロックされず《アブザンの魔除け》《完全なる終わり》などの除去で触れないのでAbzenに強いクリーチャーです。 《灰雲のフェニックス》《女王スズメバチ》も採用されているこからもプロツアーで優勝を収めたAbzen Midrangeに対して強い構成となっています。

《火口の爪》は除去にもなりクリーチャー以外の勝ち手段にもなりますし、「獰猛」もこのデッキなら達成しやすいので今までのX火力と比べて効率が高めです。

嵐の息吹のドラゴン世界を喰らう者、ポルクラノス火口の爪






Denis Ulanov 「Rabble Red」 GP Los Angeles (2位)

17 《山》

-土地(17)-

4 《アクロスの十字軍》
4 《僧院の速槍》
4 《火飲みのサテュロス》
4 《鋳造所通りの住人》
3 《激情のゴブリン》
4 《ゴブリンの熟練扇動者》

-クリーチャー(23)-
4 《タイタンの力》
2 《統率の取れた突撃》
2 《稲妻の一撃》
4 《かき立てる炎》
4 《ドラゴンのマントル》
4 《槌手》

-呪文(20)-
4 《大歓楽の幻霊》
3 《灼熱の血》
2 《洗い流す砂》
2 《力による操縦》
1 《眩しい炎》
1 《統率の取れた突撃》
1 《マグマのしぶき》
1 《稲妻の一撃》

-サイドボード(15)-
hareruya



前環境でも活躍していた《ゴブリンの熟練扇動者》を軸にした赤単高速アグロデッキのRabble Redを現環境用に調整したバージョンです。《槌手》は地味ながらブロッカーの排除とクリーチャー強化として使え《僧院の速槍》《アクロスの十字軍》とのシナジーも見逃せません。これらとのシナジーを重視してか 《タイタンの力》《ドラゴンのマントル》《統率の取れた突撃》といった軽いスペルを多数採用しています。《大歓楽の幻霊》はUB ControlやJeskai Comboに対してサイドインされます。

僧院の速槍アクロスの十字軍タイタンの力






玉田 遼一 「Abzan Aggro」 GP Los Angeles (5位)

2 《森》
1 《平地》
3 《吹きさらしの荒野》
2 《コイロスの洞窟》
2 《ラノワールの荒原》
1 《マナの合流点》
4 《砂草原の城塞》
4 《疾病の神殿》
3 《静寂の神殿》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

-土地(24)-

4 《羊毛鬣のライオン》
4 《ラクシャーサの死与え》
2 《荒野の後継者》
4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
3 《クルフィックスの狩猟者》
4 《包囲サイ》

-クリーチャー(21)-
4 《思考囲い》
2 《胆汁病》
3 《アブザンの魔除け》
3 《英雄の破滅》
3 《真面目な訪問者、ソリン》

-呪文(15)-
4 《悲哀まみれ》
2 《風番いのロック》
2 《胆汁病》
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《蔑み》
1 《消去》
1 《狩人狩り》
1 《異端の輝き》
1 《残忍な切断》

-サイドボード(15)-
hareruya



今大会見事に入賞を収めた日本人プレイヤーの玉田 遼一さんが使用したデッキはプロツアー『タルキール覇王譚』で優勝を飾ったAri Laxの使用していたPW多数搭載型のAbzan Midrangeと大きく異なり、マナ加速の《森の女人像》が不採用で《荒野の後継者》《羊毛鬣のライオン》《ラクシャーサの死与え》などの軽いクリーチャーを多数採用しているアグロ寄りの構成のAbzanでした。

プロツアー『タルキール覇王譚』でトップ4に入賞を果たしたMike Sigristが使用していた事で知名度を上げたデッキで今大会では5つの初日全勝デッキの内、玉田さんも含める3名がAbzan Aggroとメタ的にも勝ち組でした。3マナで4/4の《先頭に立つもの、アナフェンザ》《稲妻の一撃》《胆汁病》一枚で死なず、(白)(白)を要求する《オレスコスの王、ブリマーズ》よりもキャストしやすく、+1+1カウンターを置く能力も軽いクリーチャーが多いこのデッキでは地味に強力です。

玉田さんは<責め苦の伝令>を解雇して代わりに<クルフィックスの狩猟者>を採用しています《責め苦の伝令》の方がデッキの方向性には合っている印象ですが、《クルフィックスの狩猟者》はカードアドバンテージを提供してくれますし、ライフゲインとタフネス4というサイズは赤単などのマッチアップでは特に重要です。 《狩人狩り》は同系やAbzan Midrange、緑信心に対しては効果的な除去スペルとして機能しコストも軽いのからテンポ面でも優秀です。

羊毛鬣のライオン先頭に立つもの、アナフェンザクルフィックスの狩猟者





SCGO Minneapolis トップ8 ~Jeskai winsの快進撃は続く~

2014年10月19日

Andrew Johnson 


1位 Jeskai Wins/白青赤ビートダウン
2位 UW Control/白青コントロール
3位 Abzan Midrange/白黒緑ビートダウン
4位 GR Monsters/赤緑ビートダウン
5位 Mardu Midrange/白黒赤ビートダウン
6位 Temur Monsters/青赤緑ビートダウン
7位 Jeskai Wins/白青赤ビートダウン
8位 Abzan Midrange/白黒緑プレインズウォーカー

SCGO Worcesterから引き続いて優勝はJeskai Winsでした。Abzan MidrangeやJeskai Winsが安定した成績を残しているなか準優勝を果たしたUW Controlは、他の大会結果では見られなかったデッキなため要注目です



SCGO Worcester デッキ解説

「Jeskai Wins」「UW Control」


Andrew Johnson 「Jeskai Wins」 SCGO Minneapolis (1位)

3 《山》
2 《島》
1 《平地》
3 《溢れかえる岸辺》
4 《神秘の僧院》
3 《シヴの浅瀬》
2 《戦場の鍛冶場》
4 《凱旋の神殿》
3 《天啓の神殿》

-土地(25)-

4 《ゴブリンの熟練扇動者》
4 《カマキリの乗り手》
2 《嵐の息吹のドラゴン》

-クリーチャー(10)-
4 《稲妻の一撃》
3 《マグマの噴流》
4 《ジェスカイの魔除け》
2 《神々の憤怒》
4 《かき立てる炎》
3 《時を越えた探索》
2 《払拭の光》
1 《紅蓮の達人チャンドラ》
2 《龍語りのサルカン》

-呪文(25)-
3 《軽蔑的な一撃》
2 《静翼のグリフ》
2 《否認》
2 《異端の輝き》
2 《対立の終結》
1 《嵐の神、ケラノス》
1 《悟った達人、ナーセット》
1 《神々の憤怒》
1 《停止の場》

-サイドボード(15)-
hareruya



GP Los Angelesでは振るわなかったJeskai WinsでしたがSCGOでは2週連続優勝と高い勝率を誇ります

今大会優勝を収めたAndrew Johnsonのリストは《道の探求者》が不採用でメインから《神々の憤怒》《時を越えた探索》が採用されているなどコントロール寄りの構成です。《嵐の息吹のドラゴン》はこのデッキが苦手とするAbzanに強いクリーチャーで、トップ8でもAbzan Midrangeに勝利を収めていることからも相性もある程度改善されているようです。決勝戦で当たったJeremy BylanderのUW Controlに対しても強いクリーチャーです。

サイド後はスイーパーの 《対立の終結》やカウンターの《軽蔑的な一撃》、ハイコストでカードパワーの高いフィニッシャーである《悟った達人、ナーセット》《嵐の神、ケラノス》がサイドインされJeskai Controlに変化します《静翼のグリフ》《包囲サイ》《女王スズメバチ》のようなクリーチャー対策になり、「瞬速」持ちであるため特にカウンターを構えることになるサイド後で、マナを有効活用することができます。

嵐の息吹のドラゴン時を越えた探索悟った達人、ナーセット






Jeremy Bylander 「UW Control」 SCGO Minneapolis (2位)

5 《島》
5 《平地》
4 《溢れかえる岸辺》
1 《進化する未開地》
4 《啓蒙の神殿》
4 《平穏な入り江》
3 《光輝の泉》

-土地(26)-

2 《予知するスフィンクス》

-クリーチャー(2)-
3 《今わの際》
2 《無効化》
2 《軽蔑的な一撃》
4 《解消》
2 《予言》
2 《貪る光》
4 《対立の終結》
3 《ジェイスの創意》
3 《時を越えた探索》
4 《払拭の光》
3 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(32)-
4 《ニクス毛の雄羊》
2 《オレスコスの王、ブリマーズ》
2 《風番いのロック》
2 《否認》
1 《毅然たる大天使》
1 《消去》
1 《軽蔑的な一撃》
1 《貪る光》
1 《宿命的報復》

-サイドボード(15)-
hareruya



カウンター、スイーパー、ドロースペルと一通り揃った古典的なコントロールデッキ。青黒コントロールの黒の部分が白になり、黒には無かった全体除去の《対立の終結》や環境屈指のカードパワーのPWの 《太陽の勇者、エルズペス》といったカードにアクセスが可能になりました。しかし、《払拭の光》《対立の終結》などソーサリースピードの除去が多くなりプレイングは少し難しくなっているようです。

《貪る光》は召集持ちなのでトークンを生み出す《太陽の勇者、エルズペス》と相性が良い除去です。 追加のスイーパーである《宿命的報復》は重いのが少しネックとなりますが、PWとクリーチャーを同時に展開してくるAbzan MidrangeやRG Monstersとのマッチアップで活躍します。 《毅然たる大天使》は重いカードですが、除去の多いこのデッキでは中盤以降火力でライフを攻めてくる相手に対して失ったライフを回復しつつフィニッシャーとなるので見た目よりも使えるカードです。《ニクス毛の雄羊》も白を使うメリットの一つで赤単など早いアグロデッキとのマッチアップが楽になります。 《オレスコスの王、ブリマーズ》《風番いのロック》などサイド後はクリーチャーが追加され、ヘビーコントロールだと思って除去を減らしてきた相手に刺さる構成になっています

太陽の勇者、エルズペス解消毅然たる大天使





BIGMAGIC OPEN(BMO) トップ8

~第2回BMOスタンダードを制したのはAbzan Aggro~


2014年10月19日

石田 龍一郎 


1位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
2位 Mono Red Aggro/赤単
3位 Jeskai Wins/白青赤ビートダウン
4位 Jesikai Ascendency Combo/ジェスカイの隆盛コンボ
5位 Mardu Aggro/白黒赤ビートダウン
6位 RG Aggro/赤緑ビートダウン
7位 Abzan Aggro/白黒緑ビートダウン
8位 ?

BIG MAGIC主催の大規模な賞金制大会である第2回BMOで優勝を飾ったのはAbzan Aggroでした。SCGO WorcesterGP Los Angelesでも準優勝を収めた赤単はここでも準優勝という好成績を残しています。

日本人プロプレイヤーの渡辺 雄也さんも入賞していましたが、残念ながらリストの方は世界選手権終了まで非公開のようです。世界選手権での活躍に期待しましょう。



BIGMAGIC OPEN デッキ解説

「Abzan Aggro」



石田 龍一郎 「Abzan Aggro」 第2回BMO (1位)

2 《森》
1 《平地》
3 《吹きさらしの荒野》
4 《砂草原の城塞》
4 《疾病の神殿》
2 《静寂の神殿》
4 《コイロスの洞窟》
3 《ラノワールの荒原》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

-土地(25)-

4 《荒野の後継者》
4 《羊毛鬣のライオン》
3 《ラクシャーサの死与え》
4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》
2 《責め苦の伝令》
4 《包囲サイ》

-クリーチャー(21)-
4 《思考囲い》
4 《英雄の破滅》
3 《アブザンの魔除け》
3 《真面目な訪問者、ソリン》

-呪文(14)-
4 《胆汁病》
3 《悲哀まみれ》
2 《風番いのロック》
2 《狩人狩り》
1 《消去》
1 《異端の輝き》
1 《残忍な切断》
1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》

-サイドボード(15)-
hareruya



今大会見事に優勝を収めた日本選手権2011優勝者である強豪プレイヤーの石田 龍一郎さんが使用したデッキはGP Los Angelesでも活躍していたAbzan Aggroでした。
玉田 遼一さんがGP Los Angelesで使用しトップ8入賞を果たしたリストよりも2マナクリーチャーが多めでよりアグレッシブなリストに仕上がっています

荒野の後継者責め苦の伝令真面目な訪問者、ソリン





2014 TCGPlayer.com MaxPoint Championship(TCG 50K) トップ8

~大規模賞金制大会チャンピオンに輝いたのはMardu Midrange~


2014年10月26日

Andrew Baeckstrom


1位 Mardu Midrange
2位 Mardu Midrange
3位 RG Midrange
4位 Temur Midrange
5位 Mardu Midrange
6位 Abzan Midrange
7位 Abzan Midrange
8位 Jeskai Ascendancy Combo
※Top32デッキリストは【こちら】をご覧ください

TCGPlayer.com 主催の大規模な賞金制の大会の2014 TCGPlayer.com MaxPoint Championship(TCG 50K)を制したのはGP Los AngelesでもBrad Nelsonが使用し入賞したことで注目を集めていたMardu Midrangeでした。



2014 TCGPlayer.com MaxPoint Championship デッキ解説

「Mardu Midrange」「Abzan Midrange」


Andrew Baeckstrom 「Mardu Midrange」 TCG 50K (1位)

6 《山》
1 《沼》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《遊牧民の前哨地》
3 《凱旋の神殿》
2 《静寂の神殿》
3 《戦場の鍛冶場》
2 《コイロスの洞窟》

-土地(25)-

3 《道の探求者》
4 《ゴブリンの熟練扇動者》
4 《軍族の解体者》

-クリーチャー(11)-
4 《稲妻の一撃》
2 《マグマの噴流》
4 《軍族童の突発》
4 《はじける破滅》
1 《残忍な切断》
3 《岩への繋ぎ止め》
2 《真面目な訪問者、ソリン》
3 《龍語りのサルカン》
1 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(24)-
3 《骨読み》
3 《神々の憤怒》
2 《異端の輝き》
2 《完全なる終わり》
2 《対立の終結》
2 《紅蓮の達人チャンドラ》
1 《太陽の勇者、エルズペス》

-サイドボード(15)-
hareruya




Cody Lingelbach 「Mardu Midrange」 TCG 50K (2位)

6 《山》
1 《沼》
4 《血染めのぬかるみ》
4 《遊牧民の前哨地》
3 《凱旋の神殿》
2 《静寂の神殿》
3 《戦場の鍛冶場》
2 《コイロスの洞窟》

-土地(25)-

4 《道の探求者》
4 《ゴブリンの熟練扇動者》
4 《軍族の解体者》
2 《風番いのロック》

-クリーチャー(14)-
4 《稲妻の一撃》
4 《はじける破滅》
4 《軍族童の突発》
1 《残忍な切断》
3 《岩への繋ぎ止め》
2 《真面目な訪問者、ソリン》
2 《龍語りのサルカン》
1 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(21)-
3 《骨読み》
3 《神々の憤怒》
2 《異端の輝き》
2 《対立の終結》
2 《払拭の光》
2 《太陽の勇者、エルズペス》
1 《紅蓮の達人チャンドラ》

-サイドボード(15)-
hareruya



初日、二日目共に使用率が非常に高かったAbzan Midrange。そのAbzanに強いMarduがワンツーフィニッシュとメタ的にも勝ち組でした
赤黒白のアグロコントロールデッキで《ゴブリンの熟練扇動者》《軍族童の突発》によるビートダウンでプレッシャーをかけつつ、中盤以降もPWや《軍族の解体者》《風番いのロック》によって攻め手が途切れにくいデッキです。トークンを生み出すカードを多く採っているこのデッキの《軍族の解体者》は強力なクリーチャーとなります。《はじける破滅》はこのデッキを選択する理由の一つで、巧く使えばわずか3マナで相手の最も強いクリーチャーを除去しつつPWを除去するということも可能です。

軽い除去を多数搭載しており《軍族童の突発》など1枚で多数のクリーチャーを展開することが可能であり、また《はじける破滅》が非常に効果的なため、単体除去が中心で重いスペルやクリーチャーを多数採用したAbzanに対して有利です。Jeskaiに対してもLifelinkを付けることができる《軍族の解体者》《道の探求者》が強く序盤の《カマキリの乗り手》にさえ気をつければ有利に戦うことができます。

龍語りのサルカン完全なる終わり


今大会見事に優勝を収めたAndrew Baeckstrom のリストは 《風番いのロック》は不採用で《マグマの噴流》と 追加の《龍語りのサルカン》が採用されているなど除去、火力が多めの構成です。不利な状況を打開しやすい調整のようです。サイドには追加の除去の《完全なる終わり》が採られており、相手のPWやエンチャントメント除去である《岩への繋ぎ止め》などに対する準備も万全です。

ファイナリストのCody Lingelbach のリストは《風番いのロック》がメインから採用されているなどスタンダードなリストです。サイドには 《紅蓮の達人チャンドラ》《骨読み》などアドバンテージを稼ぐカードが採用されています。スイーパーの《対立の終結》《神々の憤怒》も追加されることからサイド後はコントロールデッキ色が強くなるようです。

軍族の解体者軍族童の突発はじける破滅






Raymond Perez Jr 「Abzan Midrange」 TCG 50K (6位)

3 《森》
2 《平地》
4 《吹きさらしの荒野》
2 《ラノワールの荒原》
2 《コイロスの洞窟》
1 《マナの合流点》
4 《砂草原の城塞》
4 《疾病の神殿》
1 《静寂の神殿》
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》

-土地(24)-

2 《エルフの神秘家》
4 《森の女人像》
4 《クルフィックスの狩猟者》
4 《包囲サイ》
2 《風番いのロック》

-クリーチャー(16)-
3 《思考囲い》
4 《アブザンの魔除け》
4 《英雄の破滅》
1 《完全なる終わり》
1 《砂塵破》
3 《真面目な訪問者、ソリン》
1 《英雄の導師、アジャニ》
3 《太陽の勇者、エルズペス》

-呪文(20)-
4 《悲哀まみれ》
3 《胆汁病》
2 《対立の終結》
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
1 《思考囲い》
1 《霊気のほころび》
1 《残忍な切断》
1 《リリアナ・ヴェス》

-サイドボード(15)-
hareruya



今大会でも使用率が高く、対策されながらもデッキパワーの高さと使用者のスキルによってトップ8に2人輩出したAbzan Midrange。

Raymond Perez Jr のリストはAri Laxのリストとほとんど変化はありませんが、同系や緑系のミッドレンジデッキを意識していたようでメインから <砂塵破>が採用されています《英雄の導師、アジャニ》も1枚に減量され、軽い《真面目な訪問者、ソリン》が増量されています。

森の女人像包囲サイ砂塵破





総括

一気に5つ分の大会を解説したのでいつもよりも情報量が多くなってしまいましたが、プロツアー『タルキール覇王譚』からメタがまた動き始め、Abzan MidrangeをメタったMardu、RG Monstersや速さで勝負する赤単の活躍が目立ちます。

現在のメタで特に高い勝率を記録しているのはAbzanで今後も勝ち続けることが予想されます。多くの大会でコンスタントに入賞し続けている赤単やJeskaiなども今後もよく見かけるデッキになりそうなので、これらのデッキの対策は怠らないようにしましょう。メタが固まってくればプロツアー『タルキール覇王譚』で高い勝率を記録した青黒やSCGO Minneapolisで準優勝した青白コントロールといったコントロールデッキの活躍の機会も出てくるでしょう。

以上で今回の解説を終わります。

次回の記事ではSCGO OaklandとSCGO Columbusの解説を予定しています。
それでは次回の記事でまた会いましょう。楽しいスタンダードライフを!


※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『MAGIC: THE GATHERING』
http://magic.wizards.com/en
『StarCityGames.com』
http://www.starcitygames.com/index.php
『BIG WEB -ビッグ ウェブ- マジック:ザ・ギャザリング 情報サイト』
http://www.bigmagic.net/
『TCG PLAYER.COM』
http://magic.tcgplayer.com/