2023のヴィンテージメタゲーム
今年最後となる神決定戦は『ヴィンテージ神決定戦』だった。
数あるフォーマットのなかでも、パワー9や歴戦のパワーカードを使用できるのがヴィンテージの魅力だ。
さて、2023年最後を飾るヴィンテージのトレンドは何なのだろうか?この記事では、参加者57名が使用したデッキのメタゲームブレイクダウンをお届けする。
メタゲームブレイクダウン
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
逆説キー | 7 | 12.28% |
アゾリウスルールス | 6 | 10.53% |
オース | 5 | 8.77% |
ホロウヴァイン | 5 | 8.77% |
ドレッジ | 4 | 7.02% |
ドゥームズデイ | 4 | 7.02% |
白単イニシアチブ | 4 | 7.02% |
ゴロススタックス | 3 | 5.26% |
アゾリウスティンカー | 3 | 5.26% |
エスパーティンカー | 2 | 3.51% |
ディミーアルールス | 2 | 3.51% |
《鏡に願いを》ストーム | 2 | 3.51% |
《ティボルトの計略》コンボ | 2 | 3.51% |
墓荒らし | 1 | 1.75% |
ベルチャー | 1 | 1.75% |
ワークショップ | 1 | 1.75% |
リアニメイト | 1 | 1.75% |
青単ワークショップ | 1 | 1.75% |
ディミーアティンカー | 1 | 1.75% |
エスパールールス | 1 | 1.75% |
アゾリウスワークショップ | 1 | 1.75% |
合計 | 57 | 100% |
今大会の使用率1位に輝いたのは「逆説キー」となった。
それでは注目デッキを見ていこう。
逆説キー 7名(12.89%)
《逆説的な結果》とパワー9の相性の良さは説明する必要もないだろう。動きとしては各種《Mox》をばらまき、《逆説的な結果》でそれらを戻すことで大量にドローしながら再び展開することができるのだ。
さらなる《逆説的な結果》を引き込めば、いずれは手札とマナが潤沢になり、おなじみ《Time Vault》と《多用途の鍵》による無限ターンに突入する。
ここ最近登場したドローできるアーティファクトも追い風となっている。《切望の宝石》は置くだけで3枚ドロー&3マナと破格のアドバンテージをもたらしてくれるだけでなく、《ファイレクシアの変形者》によるコピーとの相性が抜群だ。チェインコンボを生む《ディスプレイサーの仔猫》を搭載したものもあり、こちらは「ジュエルキャット」とも呼ばれる。
アゾリウスルールス 6名(10.53%)
前回の『ヴィンテージ神決定戦』ではディミーアルールスが多く使われていたのだが、今回はアゾリウスとなってメタゲームの上位に登場した。
アゾリウスの強みは《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》を使えることであり、先手1ターン目に着地させれば、相手の《Mox》や《Black Lotus》を止めることができる。ヴィンテージでは《Mox》がある分土地が少なめであることが多いため、動きを大きく制限することが可能だ。
今やあらゆるフォーマットで禁止になっている《夢の巣のルールス》だが、ヴィンテージでは健在だ。軽くて強力なカードが多いほどこのカードは非常に強力となる。
《ミシュラのガラクタ》を使いまわして毎ターンドローできるのはもちろん、あの《Black Lotus》を再利用して大量のマナを得られるのだ!実際に神決定戦でド派手な動きを見ることができるので、ぜひアーカイブを確認していただきたい。
【#神決定戦】相棒の《ルールス》を回収し、《Black Lotus》からマナを出して《ルールス》をプレイ!
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) December 29, 2023
さらに《ルールス》の能力で墓地の《Black Lotus》を戻すド派手な動きを見せる!
これぞヴィンテージ! https://t.co/uUQT9nsAvA pic.twitter.com/RLpwtcl2j2
白単イニシアチブ 4名(7.02%)
使用者4名ながらもトップ8に2人残ったのが白単イニシアチブだ。
《Mox》によるマナ加速から、1ターン目に各種ヘイトクリーチャーや《白羽山の冒険者》などの「イニシアチブ」クリーチャーを展開しビートダウンしていく。
最新エキスパンション『イクサラン:失われし洞窟』で登場した《不屈の解体者》が加わり、アーティファクトに対しての妨害能力がさらに上がった。相手のマナアーティファクトの起動を止めつつ、X=0でまとめて吹き飛ばすことが可能とヴィンテージおいて大いに活躍してくれる。自身のマナコストの軽さから、今後も白いデッキでよく見かけることになりそうだ。