「The Last Sun2014」初日もモダンラウンドに突入し、全勝プレイヤーの人数も絞られてきた。
モダンといえば青赤デルバーや親和といった変わり映えのしないデッキが跋扈していると思いきや、白黒トークンなどのマニアックなデッキ選択で上位テーブルを戦うプレイヤーの姿も散見された。
そんな中で。
一際観客の注目を浴びるデッキをプレイしながらも、6回戦を終えて全勝という人物がいた。
Austin Hatfield(東京)。
魑魅魍魎が跳梁跋扈するモダン環境で、彼のデッキは何とノリンシスターズ。
早速、インタビューを試みた。
--「どうしてこのデッキを選択したんですか?」
Hatfield 「僕はこのデッキみたいに色んなシナジーが詰まったデッキが大好きなんだ。それに今のメタゲームにも合っているしね。このデッキを使って5回ほど大会に出たけど、14勝2敗だったよ」
--「どのあたりがメタに合っているのでしょうか?」
Hatfield 「このデッキはほとんどのTier1のデッキ、特に青赤デルバーやGB系のデッキに有利なんだ。それにZooやバーンのようにライフを攻めてくるデッキに対して有利なのは言うまでもないね。《出産の殻》デッキも、最近の無限コンボが抜けて《包囲サイ》と《修復の天使》が増えている形なら全然戦えるよ」
--「不利なマッチアップは何でしょうか?」
Hatfield 「逆にほとんどのTier2デッキ……ストーム、《むかつき》、トロン、《死せる生》とかは全部苦手だね。だけどこういう大きな大会ならそれらのデッキには当たりにくいだろうと考えたんだ」
--「このデッキの中で、Hatfieldさん自身が独自に調整を加えた部分はありますか?」
Hatfield 「《オーリオックのチャンピオン》と《戦列への復帰》がそうかな。あとは《起源室》を4枚入れたことだね。3枚とかにする人もいるけど、絶対4枚入れた方がいいよ。このデッキで一番強い動きは1ターン目《二の足踏みのノリン》からの2ターン目《起源室》だからね。あとはサイドボードの《避難所の印》。デルバーやバーン系に対して最高の1枚だよ」
--「このデッキをこれから使おうと思っている人に向けて、アドバイスなどあれば教えてください」
Hatfield 「とにかく誘発型能力に気を付けることだね。1ターンに20個くらいトリガーすることも珍しくないし、それが毎ターン続くから。あとは手札によってはビートダウンできるのを忘れないこと。《教区の勇者》が2枚と《二の足踏みのノリン》がいたら、それだけで殴り倒せたりもする。最後に、『このデッキがライフを得るときは実質的にカードアドバンテージを得ているんだ』という正しい認識を持つことだね。毎ターン5~6点もライフを得てれば、《タルモゴイフ》1体を除去しているのと同じことなんだ」
《二の足踏みのノリン》といえば、タイムスパイラル当時はカスレアの象徴だった。
それが今になってトップメタの《秘密を掘り下げる者》を脅かすデッキのキーパーツとなっているのだ。
これだから、モダンは面白い。
4 《平地》 1 《山》 4 《聖なる鋳造所》 4 《乾燥台地》 2 《溢れかえる岸辺》 1 《湿地の干潟》 1 《吹きさらしの荒野》 4 《魂の洞窟》 -土地(21)- 4 《教区の勇者》 4 《魂の管理人》 3 《魂の従者》 3 《二の足踏みのノリン》 1 《軍勢の忠節者》 4 《アジャニの群れ仲間》 2 《オーリオックのチャンピオン》 3 《イーオスのレインジャー》 2 《鍛冶の神、パーフォロス》 -クリーチャー(26)- |
4 《稲妻》 3 《流刑への道》 2 《戦列への復帰》 4 《起源室》 -呪文(13)- |
2 《摩耗+損耗》 2 《電謀》 2 《安らかなる眠り》 2 《避難所の印》 2 《石のような静寂》 2 《血染めの月》 1 《スレイベンの守護者、サリア》 1 《エイヴンの思考検閲者》 1 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |