By Shin Tomizawa
長かったThe Last Sun2014。ついにスイス最終ラウンド・第14回戦までやってきた。
バブルマッチに臨む二人のプレイヤーに話を聞いてみると、小暮はトーナメントセンターに移転する前から晴れる屋に足しげく通っていたとのこと。
宮下は『ドラゴンの迷路』からマジックを本格的に始めたという比較的若いプレイヤーだが、マジックにどっぷり嵌って、今では毎週のように晴れる屋でFNMに参加しているという。
なるほど、お互いにここ晴れる屋トーナメントセンターの常連同士のバブルマッチというわけだ。
Game 1
先手は小暮。お互いにマリガンはなし。
小暮は《沼》をフェッチし、《コジレックの審問》を。
《僧院の速槍》
《大歓楽の幻霊》
《裂け目の稲妻》
そして土地が4枚。
宮下のデッキがバーンであることが明らかになり、《大歓楽の幻霊》を排除する。
宮下は《僧院の速槍》の一太刀を浴びせ、続くターンは《裂け目の稲妻》を待機。
小暮は動かず、ターンエンドに《寺院の庭》をフェッチして色マナを確保し、ゆっくりと《未練ある魂》で立ち上がる。
小暮 剛正 |
宮下は《裂け目の稲妻》を本体に打ち込み、《僧院の速槍》の攻撃はスピリットに阻まれた。
小暮は残ったもう1体のスピリットを攻撃に回し、《未練ある魂》をフラッシュバック。
すると宮下は今度は《ボロスの魔除け》で4点。本体火力を執拗に連打する。
次の《僧院の速槍》の攻撃もトークンでブロックされ届かず。だが再度《裂け目の稲妻》を待機し、エンドステップの《僧院の速槍》を狙った《暗黒破》を《焼尽の猛火》で「果敢」してかわすと、小暮の残りライフは既に5。
《裂け目の稲妻》の待機があけ、もう1枚の火力を見せつけて貴重な1ゲームをものにした。
小暮 0-1 宮下
Game 2
再び先手は小暮に。
小暮が3枚の《頭蓋囲い》を前に渋い表情でマリガンを宣言すると、宮下は力強くキープを宣言。勢いに乗っている様子が伝わってくる。
6枚の手札には納得した小暮。まずは静かにタップインランド《活発な野生林》を処理。
勢いに乗っている宮下は早速《僧院の速槍》でアタック。
小暮は勢いに乗り切れないか、2枚目の土地もタップインの《樹上の村》。
宮下は再び勢いに乗って2体目の《僧院の速槍》をレッドゾーンに。小暮は4点ライフを支払って《四肢切断》でこれに応じる。
《裂け目の稲妻》を待機してターンを終える宮下に対し、いまひとつ勢いで遅れを取る小暮は3枚目の土地もタップインさせてナイスブロッカー《タルモゴイフ》を戦場に。
宮下の勢いは止まらない。《裂け目の稲妻》でまずは3点。ブロッカーを《流刑への道》でどかし、《僧院の速槍》でも3点のダメージを与える。
小暮はついに《台所の嫌がらせ屋》に辿り着くが、宮下は待ってましたと勢い良く《頭蓋割り》を合わせて回復を阻止。
そしてさらなる《流刑への道》で「頑強」をも許さないが、《僧院の速槍》の勢いは《流刑への道》で阻まれた。
ここで宮下の勢いは一旦止まったかのようにターンエンド。だがそれは杞憂でしかなかった。
小暮は2枚目の《台所の嫌がらせ屋》で延命を図るが、さらに《頭蓋割り》を合わせられてしまい、逆に残ライフ1まで追い詰められる。物凄い勢いが再びフィーチャーテーブルを包み込む。
勢いに乗っている宮下の最後の手札が火力でないはずもなく、《稲妻》を本体に投げつけ、決勝ラウンド進出を勢い良く確定させたのだった。
宮下 翔太 |
小暮 0-2 宮下