The Last Sun 2014優勝、林 隆智にインタビュー!

晴れる屋



By Atsushi Ito


 『The Last Sun2014』、優勝は林 隆智(東京)

 繊細なモダンの青赤デルバーを悠々と乗りこなす姿が印象的だったチャンピオン・林に、早速優勝インタビューを試みた。



--「まずは『The Last Sun2014』優勝、おめでとうございます。林さんって、マジック歴は長いんですか?」

「高校のときに同級生に勧められて以来なので、相当長いですね。もともと宮城の出身なんですが、大学進学のときにマジックがしたくて東京に上京してきたくらいですし(笑)」

--「そうなんですね。これまでグランプリとかで大きな活躍をされたりはしなかったんでしょうか」

「それが、全然(笑) 2005年の『The Finals』で初日に青黒《呪師の弟子/Jushi Apprentice》コントロールで初日全勝して浮かれていたら2日目のエクステンデッドで負けてトップ8に残れなかったことがハイライトですかね。グランプリもギリギリマネーフィニッシュくらいが関の山で、プロツアーにも出たことがなくて。同じコミュニティの友人たちはどんどん強くなって大きな舞台で結果を残したりしているのに、自分だけ取り残されてる感じでした」

--「最近はどういった感じでマジックをプレイされているんですか?」

「休みの日にちょこちょこという感じですが、昔と違って楽しんでプレイするようにしています。以前は負けるとすぐ不愉快な気分になったりしていたんですが、最近は負けても『運ゲー、当たりゲー』とか腐ったりせずに、負けた理由と真剣に向き合って、自分も上達するし対戦相手も不快にさせない、そんな風にプレイできるようになったと思いますね」

--「今回『The Last Sun2014』に出場するにあたって、どれくらい練習されましたか?」

「恥ずかしながら全く(笑) モダンの青赤デルバーのミラーマッチだけは練習したので、《若き紅蓮術士》を上手に使うことだけは意識していました。あとは知り合いが回していたヴィンテージのデッキでの《若き紅蓮術士》の動きを見ていたのが参考になりましたね」

--「青赤デルバーのミラーですか。でも本戦ではデッキ製作者の市川(ユウキ)さんをはじめとして、タッチ緑の形が多かったように感じましたが」

「そうなんですよね。ただティムールデルバーとの直接対決で言うと、《若き紅蓮術士》が強すぎる分こちらの方が有利になると思います。相手の《タルモゴイフ》に対してはブロッカーを延々と供給できますし、そもそもデルバーというデッキ自体が横に並べられると苦しいデッキですので、その点は嬉しい誤算でしたね」

--「予選ラウンドや決勝ラウンドで印象に残ったマッチはありますか?」

「初日のスタンダード2回戦目で当たった黒単ビートですね。《責め苦の伝令》《押し潰すヒル》が入っていて、僕のデッキはシディシウィップだったんですが、飛行がとにかくつらかったです。決勝ラウンドだとやっぱり【決勝戦】ですね。引きも強かったですが、きっちりマリガンできたのが勝因の1つだと思います。埼玉コミュニティの友人の教えなんですよ。『中途半端なキープをして負けるくらいなら潔くマリガンしろ』って」





--「激戦の果ての優勝ということで、今どんなお気持ちでしょうか」

「素直に嬉しいですね。実は草の根大会ですら『優勝』できたことはほとんどなくて。それがいきなりこんな2日制の実質プレミアイベントみたいな大舞台でとなると、感慨深いです」

--「改めて優勝、おめでとうございます。最後に、来年の『The Last Sun2015』に向けて一言いただければ」

「出来れば来年も参加したいですね。そして、連覇します!