Round 6:宮本 寛弥(千葉)vs. 宮崎 悠大(東京)

晴れる屋

By Shiro Wakayama


ともに一敗の二人。ここで勝てば次はID出来ればTOP8。負ければTOP8はほぼ目無しのバブルマッチ。勝てば晴れる屋のポイントで3000円相当の賞品が貰え、そこからはほぼ倍々ゲームに賞品が増えていく。優勝すれば2万円相当のポイントが貰えるシングルエリミネーションへの挑戦権を得るのは、果たしてどちらか?


Game 1

先手宮本。ファーストアクションは宮崎の《クウィリーオン・レインジャー》。これは《渦まく知識》をプレイするが、そのままスルーした宮本。返すターンには、レガシーの代名詞とも言える《Hymn to Tourach》をプレイ。《垣間見る自然》《召喚士の契約》というなかなかに強い2枚を墓地へと送り込む。

ランドが1枚で止まってしまった宮崎は《クウィリーオン・レインジャー》の能力で擬似的に2マナを捻りだし、《エルフの幻想家》でライブラリを掘り進めるが、相手のデッキがチームアメリカだと分かった以上は、おそらく入っているだろう《Force of Will》をはじめとしたカウンター、ピッチの除去《殺し》、全体除去の《破滅的な行為》のことを考えると、無計画に展開することは出来ない。《垣間見る自然》をプレイして相手のカウンターを炙り出すなど、細かい動きで相手にマウントを取られないように牽制をかける。

しかし、そうこうしているうちに、宮本の場には《破滅的な行為》が設置され、さらに《思考囲い》《奇妙な収穫》を落とされると、《墓忍び》が登場してしまい、早急な回答を求められることになってしまう。《破滅的な行為》だけでも破滅的なのに、こうなってしまっては、さらに破滅的な状況の宮崎。

待っていても《墓忍び》に殴り切られてしまうだけなので、《エルフの大ドルイド》をプレイして、《破滅的な行為》の起動を宮本に強制する。予定調和だが、これに乗らない意味もない宮本は起動。場には《墓忍び》が単騎無双。

《破滅的な行為》をプレイし、ハンドが殆ど無い宮本相手に、《ラノワールのエルフ》《Fyndhorn Elves》と展開し、手札に温存してあった《遺産のドルイド》の存在を考えると、逆転の可能性もあるか?という場をつくった宮崎だったが、最初の《Hymn to Tourach》で落とされてしまった2枚のカードの影響はあまりにも大きく。

宮本 1-0 宮崎


Game 2

先手宮崎。お互いマリガン無し。《ラノワールのエルフ》で開幕するGame2だが、《死の印》でいきなり出鼻を挫く。
しかしこんなことに挫けてはいられず、先手の利を生かし一気にマウントを取りたい宮崎。《ラノワールのエルフ》《東屋のエルフ》と一気に展開して、宮本にプレッシャーをかける。

だが、悪魔のように宮本は呟く。


宮本「ハンドは何枚ですか?」

そう、飛んでくるのは《Hymn to Tourach》。3枚しか無い手札から零れ落ちるのは《垣間見る自然》《遺産のドルイド》。これには宮崎もギャラリーも苦笑い。公開された手札から選んでいるのでは無いかという程に、的確にカードが落ちる。
だが、宮崎もここで簡単には終われない。
手札にもう一枚あった《遺産のドルイド》をプレイして、細いが、だが僅かに残っている勝ち筋を追い求めて受け入れを整える。
だが、手札の黒と緑の代表クリーチャーで早々に勝負を決めるために、宮本はハンド1枚の宮崎に対して攻撃の手を緩めない。2枚目の《Hymn to Tourach》で手札から《エルフの幻想家》を墓地へと送り込む。

だが、返しのターン、トップから降ってきた《エルフの幻想家》からさらにつながったのは《ワイアウッドの共生虫》。そしてさらに繋がる《エルフの大ドルイド》

既に、勝ちへ向かうための場の構築のために全てをやりきってしまった宮本はハンドが無く、抗うすべがない。
墓忍びでクロックを刻むが、後続を引けない宮本。

《エルフの幻想家》《エルフの大ドルイド》《ワイアウッドの共生虫》が回りだし、さらなる《ワイアウッドの共生虫》に繋がる。《垣間見る自然》等の決定打は引き込めないものの、《Hymn to Tourach》の3連打で手札が空だった宮崎の手札は瞬時に溢れるほどになり、《エルフの大ドルイド》のせいで宮崎の場には一撃で宮本を葬ることが出来るほどのクロックが出来上がる。そしてやっと引き込めた《召喚士の契約》を見せると、宮本は投了して、次のゲームへと気持ちを切り替えた。

宮本 1-1 宮崎


Game 3

先手は宮本。お互いにマリガンは無い。残り少ない試合時間を悠長に使っていては共倒れしてしまう両者はスピーディーにゲームを始める。
お決まりのファーストアクションは宮崎の《ラノワールのエルフ》

だが宮本の動きはまさにパーフェクトムーヴだった。

2t《Hymn to Tourach》(このマッチで5枚目!!)
3t《仕組まれた疫病》
4t《ヴェンディリオン三人衆》
5t《墓忍び》

宮本 2-1 宮崎