皆さん初めまして。秋山貴志と申します。
今年に入ってからは正直余りMTGはやっておらず、格闘ゲームにどっぷりハマっていたりもしましたが、日本選手権から復帰し、GP広島・LMCC・世界選手権とスタンダードを中心に練習と研究を重ねてきました。
この度、その過程と成果をHAPPY MTGで記事として書かせて頂くことになりました。今回は前編と言うことで、イニストラード発売直後のスタンダードについて書いていきたいと思います。
■ ~9/30 イニストラード発売&仮組完成まで
発売前から公開されていたスポイラーを眺めていて、僕はとある2つのカードに注目しました。
この2つのカードを見たとき、自分のMTG人生の中でも特に好きだったあのデッキを思い返さずにはいられませんでした。
もう5年も前の話になります。
4 《沼》 3 《平地》 3 《神聖なる泉》 2 《湿った墓》 1 《神無き祭殿》 2 《アゾリウスの大法官庁》 1 《オルゾフの聖堂》 2 《アダーカー荒原》 2 《地底の大河》 1 《コイロスの洞窟》 1 《トロウケアの敷石》 -土地(22)- 3 《骸骨の吸血鬼》 3 《絶望の天使》 2 《怒りの天使アクローマ》 -クリーチャー(8)- | 4 《差し戻し》 4 《強迫的な研究》 3 《屈辱》 4 《神の怒り》 3 《入念な考慮》 2 《迫害》 2 《ゾンビ化》 1 《蘇生》 4 《ディミーアの印鑑》 3 《アゾリウスの印鑑》 -呪文(30)- | 4 《最後の喘ぎ》 3 《併合》 3 《信仰の足枷》 2 《マナ漏出》 2 《意志を曲げる者》 1 《ギルド無き統治》 -サイドボード(15)- |
《神の怒り》を軸にしたボードコントロールデッキで、《強迫的な研究》《入念な考慮》といった強力なドローカードでアドバンテージを取っていき、高マナのファッティで圧殺するというとても大味なデッキです。
選択しているドローカードの『ディスカードする』というところに着目し、《ゾンビ化》《蘇生》といったリアニメイト戦略も取れるのも非常に強力です。
4ターン目に出てくる《絶望の天使》《怒りの天使アクローマ》はもはやゲームになりません。《ディミーアの印鑑》などのマナ加速も入っているので、もちろん素出しも可能です。
また3色デッキと言うこともあり、構築の自由度・環境への対応力が高く、非常に僕好みのデッキだったのでしばらく使っていました。
ちなみにこのデッキが太陽拳やソーラーフレアと呼ばれていたのはデッキの象徴《絶望の天使》のイラストがツルっぱげで、まるで太陽拳を放っているかの如く見えるからでした(笑)
帰ってきた《強迫的な研究》こと《禁忌の錬金術》!
帰ってきた《ゾンビ化》こと《堀葬の儀式》!
帰ってきた(結構前からいた)《絶望の天使》こと《太陽のタイタン》(太陽的な意味で)!
俺達のソーラーフレアが帰ってきた!!
早速僕はソーラーフレア2011ver.の構築に取り掛かりました。
新環境ということもあり、メタもまだよくわからないのでとりあえずデッキとしてのバランスを考えて組み上げたレシピがこちら。
4 《平地》 4 《沼》 2 《島》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《氷河の城砦》 4 《闇滑りの岸》 2 《金属海の沿岸》 1 《水没した地下墓地》 1 《幽霊街》 -土地(26)- 2 《幻影の像》 1 《瞬唱の魔道士》 2 《真面目な身代わり》 3 《太陽のタイタン》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 -クリーチャー(9)- | 4 《マナ漏出》 3 《破滅の刃》 2 《熟慮》 4 《禁忌の錬金術》 3 《審判の日》 2 《堀葬の儀式》 4 《忘却の輪》 2 《ヴェールのリリアナ》 1 《ギデオン・ジュラ》 -呪文(25)- | 3 《機を見た援軍》 2 《外科的摘出》 2 《天界の粛清》 2 《神への捧げ物》 2 《瞬間凍結》 2 《漸増爆弾》 1 《存在の破棄》 1 《記憶の熟達者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
《禁忌の錬金術》の使用感は気になるところでしたが、実際使ってみると驚愕の強さを感じました。4枚めくれば欲しいカードに辿り着きやすいですし、土地事故もほぼ回避できます。
『残りの3枚を墓地に置く』と言うのがミソ。《熟慮》《禁忌の錬金術》《堀葬の儀式》はフラッシュバックがついているので、墓地に落とすだけで単純にカードアドバンテージを得ています。また《堀葬の儀式》の対象となる生物や、《太陽のタイタン》で吊り上げる対象のカードを落とせば、後々で嬉しいことになります。
7マナというフラッシュバックの重さも、丁度ハンドを使い切りそうだったり場を捌ききったくらいには自然と出るマナなので余り気になりませんでした。
デッキのフィニッシャーにはもちろん《太陽のタイタン》を選択しています。太陽ですし。こいつを上手く活用するためには、3マナ以下のパーマネントをある程度の枚数デッキに入れる必要があります。
そこで目をつけたのが個人的イニストラード最注目カード《ヴェールのリリアナ》です。
<+1>能力の『お互いハンドを1枚捨てる』は、コントロールデッキでは使いにくい場面も多いのですが、このデッキでは非常に使いやすいです。フラッシュバックスペルを捨てる分には後でアドバンテージを取り返せますし、わざとフィニッシャー達を捨てて《堀葬の儀式》でリアニメイトしたり、《忘却の輪》を捨てて《太陽のタイタン》で釣ったりなど、むしろ有効的にディスカードを使えるときも多いです。
<-2>能力の『対戦相手はクリーチャーを1体生贄に捧げる』も《審判の日》と合わせて使うとなお強力ですし、<-6>の奥義もグッと勝利に近づく強力な能力です。
間違いなく採用すべき1枚でしょう。ただ重ね引くとちょっと残念なのでとりあえず2枚で様子見。
他には、カウブレードでもおなじみの《幻影の像》ですね。《太陽のタイタン》との相性はバツグンです。墓地には落ちにくいですが《忘却の輪》も採用。単純に何にでも対処出来る良カードですしね。《地盤の際》の後継者として帰ってきた《幽霊街》も入れておけば、もはや対処できないパーマネントはないッ!
これだけ3マナ以下のパーマネントを入れておけば《太陽のタイタン》も文字通り輝いてくれるはずです。
残りのパーツには生物除去の《破滅の刃》《審判の日》、序盤を支える《マナ漏出》、重いカードもあるしデッキの安定性を高める《真面目な身代わり》。
リアニメイトしたらビートダウンには勝ちじゃね?《大修道士、エリシュ・ノーン》、とりあえず強そう《ギデオン・ジュラ》など環境初期ということで単純にカードパワーの高いカードを多く採用してみました。
《瞬唱の魔道士》はそこまでデッキに合ってないかなぁとも思いましたが、一応《太陽のタイタン》でも帰ってきますし、お試しということで1枚だけ採用。サイドボードはまだメタがよくわからないので、適当にそれっぽいカードを詰め込みました(笑)
なんにせよとりあえず原型が完成!これからは実戦あるのみ!
■10/1~10/5 仮想的との実戦
新環境の仮想的を考えると、まず前環境から生き残るデッキとして鍛えられた鋼デッキと出産の殻デッキが考えられました。
他には《極楽鳥》《アヴァシンの巡礼者》《刃の接合者》《刃砦の英雄》《情け知らずのガラク》《ガヴォニーの居住区》みたいな白緑系のビートダウン。
ソーラーフレアも誰もが思いつくようなデッキではあるので、形は違えど似たようなデッキはいるでしょう。
●Tier1.鍛えられた鋼デッキ、出産の殻デッキ、ソーラーフレア、白緑ビートダウン
環境初期のメタゲームをこの様に予想して、それらと実際に対戦しながらデッキを回していると様々な改良点や問題が見つかりました。
・《堀葬の儀式》《幻影の像》は弱いときがよくある
それぞれ墓地依存、場の生物依存なので当たり前っちゃ当たり前なのですが、フィニッシャーを引かずに《堀葬の儀式》だけ引いたときとか、自分も相手も生物出さない展開で引いてしまう《幻影の像》はさすがに弱いですね。
強いときの効果は素晴らしいのですが、裏目というリスクがあるというのはちょっと嫌だなと思い、それぞれ1枚ずつに減らすことにしました。
・《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》解雇
4ターン目と言うと他にも色々とやりたいことがあるタイミングですし、確かにアドバンテージ的には強いのですが4マナ払って場に与える影響が余りに弱すぎて《鍛えられた鋼》と白緑ビートダウンには重くて弱い、《出産の殻》やソーラーフレアには相手の《幻影の像》でコピーされてガッカリする場面が多かったので、不採用にすることにしました。
・《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》解雇
《鍛えられた鋼》や白緑ビートダウンにはただの《濃霧》にしかならなかったり《忘却の輪》されたりで裏目も多く、《審判の日》の方が安定して強いと感じたので《審判の日》の4枚目に変更。
・《大修道士、エリシュ・ノーン》はメインはやりすぎ
確かにビートダウンや《出産の殻》に出せばほぼ勝つのですが、さすがに7マナは重いのと、コントロール対決での弱さが目立つのでメインからは解雇。《堀葬の儀式》も減らしましたしね。
・《太陽のタイタン》に頼りすぎは良くない
フィニッシャーを《太陽のタイタン》だけにしてしまうと、相手のサイド後の墓地対策にかなり苦戦してしまいます。また毎回墓地に効果的な3マナ以下のパーマネントがあるとも限らないので、3枚は多いと判断しフィニッシャーを散らした方がいいなと判断しました。
《聖別されたスフィンクス》《墓所のタイタン》《ワームとぐろエンジン》辺りが候補ですね。
・《虚無の呪文爆弾》ツヨーイ
環境に墓地を使うデッキは意外と多く、ソーラーフレア同系はもちろんとして《出産の殻》デッキも《太陽のタイタン》《幻影の像》コンボを内蔵していますし、《瞬唱の魔道士》や《ムーアランドの憑依地》を使うデッキにも効果的です。何より最低でもキャントリップカードなので、どのデッキにも腐ることはありません。前環境の《広がりゆく海》を彷彿とさせてくれました。
そして《太陽のタイタン》で釣れるので、デッキに1枚入ってるだけで概ね場に出すことができるため、スペースを圧迫しないで済むのが素晴らしい。これにより同系や《出産の殻》デッキへの勝率が上がりました。
・《ネファリアの溺墓》ツヨーイ
もしかして強いかも?と思って試しに入れたら、凄く強かったです。息切れしてしまった時に、自分のライブラリー掘り進んで《禁忌の錬金術》《熟慮》《堀葬の儀式》を探しにいったり、同系で相手のライブラリーアウトを狙ったりと攻守に大活躍!
既に色マナはギリギリのバランスなので、《真面目な身代わり》も抜いたことだしランドを27枚に増やして採用することに。
・鍛えられた鋼デッキには《骨髄の破片》
想定敵のうち唯一、不利を感じていたのが鍛えられた鋼デッキでした。何かいいサイドボードないかと探していると、PT名古屋(『ミラディンの傷跡』限定構築)のカバレッジから《骨髄の破片》を発見し、これを試してみたところ劇的に効くことがわかり、サイド後は有利になりました。
これらの点を踏まえてデッキレシピを改良。
4 《平地》 4 《沼》 2 《島》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《氷河の城砦》 4 《闇滑りの岸》 2 《金属海の沿岸》 1 《水没した地下墓地》 1 《幽霊街》 1 《ネファリアの溺墓》 -土地(27)- 1 《幻影の像》 1 《瞬唱の魔道士》 2 《太陽のタイタン》 1 《聖別されたスフィンクス》 1 《墓所のタイタン》 -クリーチャー(6)- | 4 《マナ漏出》 3 《破滅の刃》 3 《熟慮》 4 《禁忌の錬金術》 1 《雲散霧消》 4 《審判の日》 1 《堀葬の儀式》 1 《虚無の呪文爆弾》 4 《忘却の輪》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(27)- | 3 《骨髄の破片》 3 《機を見た援軍》 2 《瞬間凍結》 2 《漸増爆弾》 1 《外科的摘出》 1 《天界の粛清》 1 《神への捧げ物》 1 《存在の破棄》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 -サイドボード(15)- |
■10/6~10/15 メタゲームの変化に合わせた調整
この時期は国内、国外で大会が多く開催されていて様々なデッキが現れてきてメタゲームに大きく影響するデッキが現れました。
《ダングローブの長老》型緑単タッチ赤《ケッシグの狼の地/Kessig Wolf Run)》似たようなデッキとして赤緑マナランプ《ケッシグの狼の地》。
国内、国外問わずに一気にトップメタに躍り出たこのアーキタイプ。初めてリストを見たときは、まぁかなり有利に戦えるかなぁと思ってましたが実際に戦ってみると思っていた以上にデッキパワーが強烈で、全然楽な相手ではありませんでした。
・《原初の狩人、ガラク》が強すぎる
一度場に出てしまうとトークン量産もきついし、《ダングローブの長老》でスーパードローはカウンター以外で邪魔出来ず強烈。《原初の狩人、ガラク》を出されたゲームのほとんどは敗北してしまいました。
・《原始のタイタン》も強すぎる
《原始のタイタン》自体は除去でどうとでもなるのですが、そこから導かれる《ケッシグの狼の地》《墨蛾の生息地》を捌くのが本当に大変で、場に出してしまうと一気に負けに近づいてしまう。
・《忘却の輪》が頼りない
上記の《原初の狩人、ガラク》に対する数少ない対処手段なのですが、《酸のスライム》《内にいる獣》で壊されてしまい負けという展開が多く、余り有効ではないと感じました。
・《雲散霧消》の増量
これらの問題点を解消するにはどうすればよいか?と、考えて辿り着いた結論はより多くのカウンターが必要だなと言うこと。マナ加速があるとはいえ、《原初の狩人、ガラク》《原始のタイタン》にカウンターを合わせるのは容易です。ビッグマナがカウンターに弱いのは当然ですしね。
・《瞬唱の魔道士》の増量
カウンターを入れたことにより相対的な強さが上がったので増やしました。これに伴い相性のいい《破滅の刃》を増やしたりと細かい調整をしています。
・《聖別されたスフィンクス》の増量
飛行なので《原初の狩人、ガラク》に殴りにいけるのも強いですし、ドロー能力に圧力をかけられるのでかなり頼りになりました。一応《内にいる獣》で除去はされてしまいますが、生き残ればグッと勝利に近づきます。
《太陽のタイタン》+《幽霊街》のコンボも非常に有効なので、フィニッシャーはこの2種類に絞ることにしました。
・不要なカードのメインボード落ち
上記の増量に伴い抜いたのは
・《幻影の像》……メインボードでは弱い場面も多いので解雇。《最後のトロール、スラーン》対策としてサイドには入れてあります。
・《虚無の呪文爆弾》……サイドからでいいかなと判断。
・《忘却の輪》……上記の理由で割られやすくなったため、1枚減。
・《審判の日》……《破滅の刃》増量に伴いバランス調整で1枚サイド落ち。
これらの変更により、《ケッシグの狼の地》系デッキにも有利に戦えるようになり、ついでに同系にも《禁忌の錬金術》や《堀葬の儀式》をリムーブできる《雲散霧消》は凄く強くてかなり有利に戦えるようになりました。
・早いデッキに対するサイドボード
メインからカウンターを多めにしたため、少し増えつつある赤単スライや人間ビートなどの早いデッキに対するメインボードの耐性が少し下がりましたが、《機を見た援軍》《ワームとぐろエンジン》《漸増爆弾》《審判の日》などをきちんと取っていればマッチでは勝てると判断しました。
3 《平地》 3 《沼》 3 《島》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《氷河の城砦》 4 《闇滑りの岸》 3 《金属海の沿岸》 1 《水没した地下墓地》 1 《幽霊街》 1 《ネファリアの溺墓》 -土地(27)- 2 《瞬唱の魔道士》 2 《太陽のタイタン》 2 《聖別されたスフィンクス》 -クリーチャー(6)- | 4 《マナ漏出》 4 《破滅の刃》 3 《熟慮》 4 《禁忌の錬金術》 4 《雲散霧消》 2 《審判の日》 1 《堀葬の儀式》 1 《漸増爆弾》 3 《忘却の輪》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(27)- | 3 《機を見た援軍》 2 《虚無の呪文爆弾》 2 《幻影の像》 2 《漸増爆弾》 2 《審判の日》 2 《ワームとぐろエンジン》 1 《幽霊街》 1 《否認》 -サイドボード(15)- |
この時点でデッキにかなりの完成度を感じていて、今のメタゲームにおいてマッチで不利な相手はいないんじゃないかなと思っていました。
■10/16~10/23 GPブリスベン結果&青黒コントロールの誕生&LMCCに向けて
GPブリスベン結果
日本では緑単ケッシグとソーラーフレアが隆盛していたころ、GP優勝はなんと青黒コントロールでした。
9 《島》 6 《沼》 4 《闇滑りの岸》 4 《水没した地下墓地》 2 《幽霊街》 2 《ネファリアの溺墓》 -土地(27)- 4 《瞬唱の魔道士》 3 《聖別されたスフィンクス》 1 《墓所のタイタン》 1 《ワームとぐろエンジン》 -クリーチャー(9)- | 2 《肉体のねじ切り》 4 《マナ漏出》 4 《破滅の刃》 4 《熟慮》 1 《黒の太陽の頂点》 1 《ゲスの評決》 1 《否認》 4 《禁忌の錬金術》 4 《雲散霧消》 -呪文(24)- | 3 《幻影の像》 3 《漸増爆弾》 3 《呪文滑り》 2 《ネファリアの溺墓》 1 《肉体のねじ切り》 1 《虚無の呪文爆弾》 1 《黒の太陽の頂点》 1 《否認》 -サイドボード(15)- |
9枚ものカウンター呪文を《瞬唱の魔道士》4枚でさらに水増しさせた、古き良きパーミッションですね。
青黒コントロールというアーキタイプとは今まで練習したことが無かったので、試しに実際に作って対戦してみたところ……勝てない!全ッ然勝てない!!
10ゲーム以上やって1ゲームしか勝てず、絶望的な相性差を感じました。
・青黒に対してこちらに脅威となるカードがほとんど無い
青黒が対処に困るカードは《ヴェールのリリアナ》くらいしかなく、他のフィニッシャー達はカウンターは勿論、除去でも対処されてしまうので青黒としてはコントロールしきるのが容易い。
・相手の《ネファリアの溺墓》が強すぎる
こっちは《幽霊街》でしか対処出来ず、対したプレッシャーも与えられないので妨害手段と《ネファリアの溺墓》だけで簡単にライブラリーアウトさせられてしまいました。
・青黒対策を考える
正直『これは仕方ない、諦めよう!』というレベルでしたが、ここまでソーラーフレアに強いならLMCCでもそこそこいるだろうと思い、なんとか対策を模索することになりました。
《ミラディンの十字軍》や《聖トラフトの霊》でどうや!と思って試してみました。
確かに相手のサイド後の構成次第では刺さることもあるのですが、そもそもカウンターされてしまうし《漸増爆弾》、《黒の太陽の頂点》、《ゲスの評決》、《幻影の像》などやろうと思えば対処手段も豊富なのでイマイチ。
有利とまでいかなくても、なんとか五分くらいまで持っていけるサイドプランはないか……五分……同じ……?
3 《平地》 3 《沼》 3 《島》 4 《孤立した礼拝堂》 4 《氷河の城砦》 4 《闇滑りの岸》 3 《金属海の沿岸》 1 《水没した地下墓地》 1 《幽霊街》 1 《ネファリアの溺墓》 -土地(27)- 2 《瞬唱の魔道士》 2 《太陽のタイタン》 2 《聖別されたスフィンクス》 -クリーチャー(6)- | 4 《マナ漏出》 4 《破滅の刃》 3 《熟慮》 4 《禁忌の錬金術》 4 《雲散霧消》 2 《審判の日》 1 《堀葬の儀式》 1 《漸増爆弾》 3 《忘却の輪》 2 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(27)- | 3 《ネファリアの溺墓》 3 《機を見た援軍》 2 《幻影の像》 2 《ワームとぐろエンジン》 1 《幽霊街》 1 《虚無の呪文爆弾》 1 《否認》 1 《漸増爆弾》 1 《審判の日》 -サイドボード(15)- |
・《ネファリアの溺墓》の増量
青黒に五分の相性にしたいなら同じ構成にしちゃえばいい!と、サイドから《ネファリアの溺墓》を4枚にすることで青黒コントロールになりきっちゃおう戦略を取ることにしました。
相手の豊富なカウンターを掻い潜るのはとても困難で、《幽霊街》でしか対処出来ない《ネファリアの溺墓》が一番有効だと思いました。片方だけが引いた場合にはかなり圧倒的なゲームになってしまいます。
このサイドプランは勿論ソーラーフレア同系にも圧倒的。自分がやられて折れたプランをしているので当然ですね(笑)
と、苦しいですがなんとか青黒にも戦えるプランを用意できてLMCCに臨むことになりました!
それでは今回はこの辺で終わりたいと思います。
次回はLMCCのレポートからGP広島に向けての調整記録&大会レポート、そして世界選手権までの調整記録を書いていきたいと思います。
ここまで読んで下さってありがとうございました!また次回も宜しくお願い致します!