皆さんこんにちは!
「マジック基本セット2013(M13)」が発売され、「M13」後の環境のトーナメントが各地で開催されました。アメリカでは7月15日に「StarCityGames.com Open Series(SCGO) St. Louis」、翌週の7月22日に「SCGO Las Vegas」が、ベルギーでは7月22日に「Grand Prix Ghent 2012」がありました。
今回の記事も前回と同様に、前半でグランプリの入賞デッキを解説し、後半で2つのSCGOの入賞デッキを解説していきます。
GP Ghent トップ8デッキアーキタイプ
2012年7月22日
1位 ANT/むかつきストーム
2位 Elves/エルフ
3位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
4位 UB Show and Tell/青黒 実物提示教育
5位 WU Miracle/白青奇跡
6位 Maverick/マーベリック
7位 WU Miracle (Land Still)/白青奇跡
8位 WBG Junk Loam/アグロロック
レガシーはヨーロッパでも人気があり「GP Ghent」は参加者1300人以上の大イベントでした。
環境最強デッキの一角であり「GP Atlanta」を制した「カナディアン・スレッショルド」は、今大会でも最高の2日目進出率でしたがトップ8には残れませんでした。《仕組まれた爆薬》や《非業の死》を採用し、《敏捷なマングース》や《秘密を掘り下げる者》などの軽いクロックへの対抗手段を増量した「石鍛冶」デッキを初め、相性のあまり良くない「白青奇跡」や「マーベリック」などが多数上位に残っていることからも、それらのデッキに苦戦して勝ち切れなかったことがうかがえます。
優勝したのはレガシーを代表する高速コンボ「むかつきストーム/ANT」でした。決勝は「エルフ」とのマッチアップになり、コンボ好きなヨーロッパのレガシー大会らしい結果となりました。しかし上位には、奇跡デッキや《壌土からの生命》系デッキも入賞しており、レガシーというフォーマットの面白さが伝わってきます。
GP Ghent デッキ解説
「ANT」「エルフ」「青黒 実物提示教育」「白青奇跡」「アグロロック」
1 《島》 1 《沼》 4 《汚染された三角州》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《沸騰する小湖》 2 《Underground Sea》 1 《Badlands》 1 《Volcanic Island》 -土地(14)- -クリーチャー(0)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《暗黒の儀式》 4 《陰謀団の儀式》 4 《陰謀団式療法》 2 《強迫》 1 《コジレックの審問》 4 《冥府の教示者》 1 《苦悶の触手》 1 《むかつき》 3 《燃え立つ願い》 1 《炎の中の過去》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 4 《水蓮の花びら》 1 《金属モックス》 -呪文(46)- |
1 《強迫》 2 《コジレックの審問》 4 《夜の戦慄》 1 《Grim Tutor》 1 《不正利得》 1 《苦悶の触手》 1 《紅蓮地獄》 1 《巣穴からの総出》 3 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
今大会を制した「ANT」は現在主流の赤を足したバージョンで、前方確認できるキャントリップ《ギタクシア派の調査》が採用されています。0マナでストームを稼ぎつつ、安全確認をし、追加のカードが引けるので良いチョイスだと思います。
手札破壊も《陰謀団式療法》が4枚採用されているなど独特です。先ほどの《ギタクシア派の調査》で相手の手札を確認していれば有効に使うことが可能で、普通では相性の悪い青デッキ相手にも互角以上のゲームが展開できます。
サイドボードには《ルーンの母》や《スレイベンの守護者、サリア》などの致命的な白いクリーチャーを対策するために《夜の戦慄》が4枚採用されています。また、《燃え立つ願い》で持ってこられる追加のチューターとして《Grim Tutor》が採用されており、こういった細かい調整が今回の勝因だと思います。
6 《森》 5 《冠雪の森》 1 《地平線の梢》 1 《ドライアドの東屋》 1 《ペンデルヘイヴン》 3 《ガイアの揺籃の地》 -土地(17)- 3 《ラノワールのエルフ》 3 《Fyndhorn Elves》 3 《クウィリーオン・レインジャー》 2 《樺の知識のレインジャー》 4 《遺産のドルイド》 4 《イラクサの歩哨》 4 《ワイアウッドの共生虫》 4 《ティタニアの僧侶》 4 《エルフの幻想家》 1 《威厳の魔力》 2 《背教の主導者、エズーリ》 -クリーチャー(34)- |
1 《輪作》 4 《垣間見る自然》 4 《緑の太陽の頂点》 -呪文(9)- |
3 《フェアリーの忌み者》 1 《散弾の射手》 1 《漁る軟泥》 1 《ヴィリジアンのシャーマン》 1 《クローサの掌握》 1 《ガドック・ティーグ》 2 《真髄の針》 3 《弱者の石》 1 《迫撃鞘》 1 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
SCGOでもコンスタントに入賞している「エルフ」。
今回Lukas Maurerが入賞したバージョンは、ほぼ緑単色で《ガイアの揺籃の地》や《ティタニアの僧侶》が増量されています。《背教の主導者、エズーリ》が採用されていることからも爆発力が重視されているようです。
1 《島》 1 《沼》 1 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《湿地の干潟》 1 《沸騰する小湖》 1 《新緑の地下墓地》 1 《霧深い雨林》 4 《Underground Sea》 2 《裏切り者の都》 -土地(17)- 4 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 4 《大祖始》 -クリーチャー(8)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 2 《親身の教示者》 3 《目くらまし》 4 《Force of Will》 4 《実物提示教育》 4 《強迫》 4 《思考囲い》 3 《リム=ドゥールの櫃》 3 《金属モックス》 -呪文(35)- |
1 《Karakas》 2 《すべてを護るもの、母聖樹》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《狼狽の嵐》 4 《水没》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《苦花》 -サイドボード(15)- |
最近よく見かける青赤の「スニーク・ショー」とは異なり、《実物提示教育》からデカブツを出すことに特化したデッキです。《親身の教示者》も採用されており高い確率で《実物提示教育》が手に入る構成になっています。デカブツ枠は流行の《グリセルブランド》ではなく、除去耐性のある《大祖始》が採用されています。
カラーリングとしては、黒を足すことにより手札破壊の《思考囲い》と、追加のチューターカードである《リム=ドゥールの櫃》を使うことができます。
サイド後は、コンボ対策を見越して《苦花》と《精神を刻む者、ジェイス》を導入し、「青黒コントロール」へとシフトする選択肢もあります。今後《実物提示教育》系のデッキと対戦する際は、このような変形サイドボードプランがあることを覚えておいたほうが良いかもしれません。
2 《平地》 5 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《湿地の干潟》 3 《Tundra》 1 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 1 《氷河の城砦》 1 《Karakas》 -土地(23)- 2 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(4)- |
4 《剣を鍬に》 1 《忘却の輪》 3 《終末》 2 《天使への願い》 4 《渦まく知識》 2 《呪文貫き》 2 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 3 《相殺》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《師範の占い独楽》 1 《ヴィダルケンの枷》 -呪文(33)- |
1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《解呪》 1 《Moat》 1 《終末》 1 《呪文貫き》 1 《相殺》 1 《強迫》 3 《思考囲い》 2 《外科的摘出》 1 《虚無の呪文爆弾》 2 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
メインに《相殺》を搭載した「白青奇跡」コントロール。メインボードの《終末》や《ヴィダルケンの枷》、白青ではお馴染みの《剣を鍬に》+《瞬唱の魔道士》でビートダウンをしっかり対策しており、バランスの取れたリストです。
サイドボードから導入される手札破壊のために黒が足されており、コンボデッキも意識していることがうかがえます。また、部族デッキ対策に《Moat》が採用されています。
1 《平地》 1 《沼》 4 《湿地の干潟》 4 《新緑の地下墓地》 4 《Scrubland》 3 《Bayou》 1 《ボジューカの沼》 1 《Maze of Ith》 4 《不毛の大地》 1 《Karakas》 -土地(24)- 4 《闇の腹心》 1 《タルモゴイフ》 4 《聖遺の騎士》 -クリーチャー(9)- |
4 《剣を鍬に》 3 《未練ある魂》 1 《思考囲い》 3 《コジレックの審問》 4 《Hymn to Tourach》 4 《ヴェールのリリアナ》 1 《壌土からの生命》 3 《モックス・ダイアモンド》 4 《師範の占い独楽》 -呪文(27)- |
2 《思考囲い》 2 《恐ろしい死》 1 《根絶》 2 《外科的摘出》 2 《窒息》 1 《トーモッドの墓所》 2 《真髄の針》 3 《仕組まれた爆薬》 -サイドボード(15)- |
白黒緑3色のグッドスタッフデッキ。4枚ずつ採用されている《Hymn to Tourach》《ヴェールのリリアナ》など手札破壊が多めです。《ヴェールのリリアナ》の+1能力や発掘と相性の良い《未練ある魂》も採用されています。《未練ある魂》を更に活かすために、ハンデス枠に《陰謀団式療法》を取るのも考慮に値するかもしれません。
サイドには追加のクリーチャー対策に《恐ろしい死》が2枚、《仕組まれた爆薬》が3枚採用されており、「マーベリック」や、軽いクリーチャーが主力の「カナディアン・スレッショルド」などに対して有利にゲームを進められそうです。
GP Ghent ボーナスデッキリスト ~新たな「実物提示教育」デッキ~
2 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 1 《霧深い雨林》 3 《Volcanic Island》 1 《Tropical Island》 3 《古えの墳墓》 2 《裏切り者の都》 -土地(20)- 2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 2 《グリセルブランド》 -クリーチャー(4)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《定業》 1 《親身の教示者》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 3 《実物提示教育》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《全知》 4 《燃え立つ願い》 2 《水蓮の花びら》 -呪文(36)- |
1 《Karakas》 1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 1 《実物提示教育》 1 《洞察力の花弁》 1 《外科的摘出》 3 《赤霊破》 1 《紅蓮地獄》 1 《ぶどう弾》 1 《生ける願い》 1 《トーモッドの墓所》 1 《墓掘りの檻》 2 《防御の光網》 -サイドボード(15)- |
《実物提示教育》系の新戦力になり得ると、話題になっていた「M13」の新カード《全知》を使ったデッキを紹介します。上位入賞は叶わなかったものの、カバレージでもデッキテクとして見ることができます。プロツアー優勝経験のある強豪Simon Gortzenと、グランプリ優勝経験のあるFlorian Kochの共同作品です。
《実物提示教育》で《全知》を出し、《引き裂かれし永劫、エムラクール》などのコストを払わずキャストして勝つほかに、《燃え立つ願い》経由の《洞察力の花弁》でライブラリーを操作してストームを稼ぎ、《燃え立つ願い》からの《ぶどう弾》で勝利することも可能です。コンボを対策された際の追加の勝ち手段として《精神を刻む者、ジェイス》も採用されています。
SCGO トップ8デッキアーキタイプ
「SCGO St. Louis」 2012年7月15日
1位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
2位 Belcher/ベルチャー
3位 Merfolk/マーフォーク
4位 UBG Control/青黒緑コントロール
5位 Deadguy Ale/デッドガイ・エイル
6位 Elves/エルフ
7位 ANT/むかつきストーム
8位 WU Miracle/白青奇跡
「SCGO Las Vegas」 2012年7月22日
1位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
2位 Maverick/マーベリック
3位 Dredge/発掘
4位 Goblins/ゴブリン
5位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
6位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
7位 Dredge/発掘
8位 Belcher/ベルチャー
続いては「SCGO St. Louis」と「SCGO Las Vegas」の解説です。
この2大会で注目すべきは「石鍛冶」デッキの連続優勝です。一時期はトップメタから姿を消していた印象がありますが、「SCGO Indianapolis」を境に復権の兆しを見せ、「GP Atlanta」の準優勝でTier1に帰ってきました。元々強いデッキなので、この連覇も順当な結果だと思います。
「マーフォーク」「ゴブリン」「エルフ」の部族デッキも変わらずコンスタントに上位入賞を果たしています。「ベルチャー」や「ANT」も入賞するなど高速コンボの復権も予想されます。
また「SCGO Las Vegas」では「発掘」も上位入賞しています。前環境のトップメタの一角であった「カナディアン・スレッショルド」は数を減らしており、《グリセルブランド》を使った中速コンボの代表格「スニーク・ショー」や「リアニメイト」も姿を消すなど、メタが変化してきているのが分かります。
SCGO デッキ解説
「白青石鍛冶+黒」「発掘」「ゴブリン」
1 《平地》 2 《島》 1 《沼》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 2 《湿地の干潟》 3 《Tundra》 2 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 1 《黄塵地帯》 1 《Karakas》 1 《アカデミーの廃墟》 -土地(23)- 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《瞬唱の魔道士》 1 《粗石の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(11)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 3 《呪文貫き》 1 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《思考囲い》 3 《コジレックの審問》 1 《師範の占い独楽》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(26)- |
1 《解呪》 1 《終末》 1 《狼狽の嵐》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《根絶》 1 《思考囲い》 2 《非業の死》 1 《盲信的迫害》 1 《トーモッドの墓所》 1 《虚無の呪文爆弾》 1 《墓掘りの檻》 1 《真髄の針》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
「GP Atlanta」を準優勝したことでも記憶に新しいエスパーカラーの「石鍛冶」デッキ。
《粗石の魔道士》を採用しているのが特徴で、部族デッキや「カナディアン・スレッショルド」に対して有効な《仕組まれた爆薬》をサーチすることが可能になりました。《アカデミーの廃墟》で使いまわすこともできるため、通常の「白青石鍛冶」よりもコントロール要素が高くなっています。《黄塵地帯》は、相手の《Maze of Ith》など厄介な特殊地形を除去するのに有効です。
4 《セファリッドの円形競技場》 2 《ダクムーアの回収場》 4 《真鍮の都》 2 《知られざる楽園》 4 《宝石鉱山》 -土地(16)- 1 《太陽のタイタン》 4 《ナルコメーバ》 1 《ゴルガリの凶漢》 3 《恐血鬼》 4 《臭い草のインプ》 4 《ゴルガリの墓トロール》 1 《炎の血族の盲信者》 -クリーチャー(18)- |
4 《入念な研究》 3 《打開》 1 《暗黒破》 4 《陰謀団式療法》 4 《黄泉からの橋》 2 《戦慄の復活》 4 《信仰無き物あさり》 4 《ライオンの瞳のダイアモンド》 -呪文(26)- |
3 《暴露》 4 《悟りの教示者》 4 《丸砥石》 4 《絵描きの召使い》 -サイドボード(15)- |
「アヴァシンの帰還」がリリースされて以来コンスタントに入賞している「発掘」。今回見事に入賞したJason Bulkowskiはサイドボードに《絵描きの召使い》パッケージを搭載しています。相手が入れてくるであろうサイド後の墓地対策も、このサイドボード戦略の前では効果が薄くなります。
14 《山》 4 《魂の洞窟》 4 《不毛の大地》 -土地(22)- 4 《ゴブリンの従僕》 3 《ゴブリンの群衆追い》 2 《モグの戦争司令官》 2 《棘鞭使い》 4 《ゴブリンの女看守》 4 《宝石の手の焼却者》 1 《ゴブリンの名手》 4 《ゴブリンの戦長》 1 《ゴブリンの酋長》 4 《ゴブリンの首謀者》 1 《タクタクの潰し屋》 1 《群衆の親分、クレンコ》 1 《包囲攻撃の司令官》 -クリーチャー(32)- |
2 《紅蓮操作》 4 《霊気の薬瓶》 -呪文(6)- |
3 《フェアリーの忌み者》 1 《棘鞭使い》 1 《ゴブリンの王》 1 《猪牙のしもべ》 2 《赤霊破》 1 《紅蓮破》 1 《紅蓮操作》 2 《大祖始の遺産》 3 《虚空の杯》 -サイドボード(15)- |
「GP Atlanta」で入賞した白青スプラッシュの「ゴブリン」とは異なり、赤単色のオーソドックスな型です。「M13」から新たに追加されたゴブリンである《群衆の親分、クレンコ》が採用されています。そのほか、装備品対策に《タクタクの潰し屋》が採用されています。
総括
「M13」発売後、GPと2つのSCGOが早くも行われました。
「GP Ghent」では、「GP Atlanta」を制した「カナディアン・スレッショルド」が2日目最大勢力を誇りましたが、上位に多数残った「マーベリック」「白青石鍛冶」「白青奇跡」などの中速デッキに対して勝ちきれず、トップ8には残れませんでした。
逆に「カナディアン・スレッショルド」が勝ち残れなかったことで、それに相性の悪い「《実物提示教育》デッキ」や「ANT」などのコンボデッキが復権し、独特の調整がなされた「ANT」の優勝で幕を閉じました。
SCGOでは部族デッキがコンスタントに上位入賞するなか、2週連続で「白青石鍛冶+黒」が優勝しました。装備品、特に《梅澤の十手》は、単体では小粒な生物が中心の部族デッキに対して強力な対抗手段になるので、今後も活躍が予想されます。
「M13」から《真珠三叉矛の達人》を得た「マーフォーク」が躍進するという予想もありましたが、《島》をコントロールすることのない「ゴブリン」など他の部族デッキとの相性があまり良くなかったようです。また青いデッキ相手にも、《瞬唱の魔道士》+除去と、《仕組まれた爆薬》を搭載した「白青石鍛冶+黒」には分が悪いようです。
以上、「GP Ghent」「SCGO St. Louis」「SCGO Las Vegas」の上位入賞デッキの解説でした。
次回の記事では「SCGO Buffalo」と「SCGO Washington DC」の解説を予定しております。このまま「白青石鍛冶+黒」の快進撃が続くのか、ほかのデッキはどのようなアプローチをするのか、楽しみです。
それでは次回の記事でまた会いましょう! 楽しいレガシーを!