皆さんこんにちは!
待ちに待った「ラヴニカへの回帰(RTR)」が発売されましたね。皆さんの注目カードは何でしょうか?
さて今回の記事では、RTR発売前の最後の大イベントであった「StarCity Invitational Atlanta」と、同時に行われた「StarCityGames.com Open Series(SCGO) Atlanta」のトップ8入賞デッキを解説していきたいと思います。
特に「Invitational」は300人以上の参加者を出し大盛況でした。StarCityのサイトのライターとして活動しているトッププレイヤーや、SCGOで優秀な成績を収めたプレイヤー、各地の厳しい予選大会を勝ち抜いたプレイヤーのみ参加できる招待制イベントのため、非常にレベルの高い大会となりました。
9月23日(日)に行われたトップ8ラウンドのフォーマットがレガシーだった事もあり、勝ち残ったデッキには要注目です。
StarCity Invitational Atlanta トップ8デッキアーキタイプ
2012年9月21日~23日
1位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
2位 WU Miracle/白青奇跡
3位 Reanimate/リアニメイト
4位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
5位 Goblins/ゴブリン
6位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
7位 Dredge/発掘
8位 Mono Red/赤単
強豪揃いの「Invitational」を制したのは今大会の最大勢力であった「カナディアン・スレッショルド」でした。長丁場のイベントでは安定した成績を残せるデッキが選択される傾向にあります。金曜にレガシー4回戦とスタンダード4回戦、土曜にも同じ8回戦で、予選ラウンド合計16回戦という今大会も例外ではありません。
多くのプレイヤーが「カナディアン・スレッショルド」と「白青奇跡」、「Esper Stoneblade」を選択しました。トップ8に勝ち残った他のデッキは、部族デッキの代表格「ゴブリン」、墓地をリソースとする高速コンボの「Dredge」と中速コンボの「リアニメイト」、レガシーで最もカードを手に入れ易いデッキの一つ「赤単バーン」でした。流行の《実物提示教育》系コンボデッキは対策されていて勝ちきれず、今大会では数を減らしたようです。
StarCity Invitational Atlanta デッキ解説
「カナディアン・スレッショルド」「白青石鍛冶+黒」「リアニメイト」「ゴブリン」
2 《汚染された三角州》 1 《樹木茂る山麓》 4 《沸騰する小湖》 1 《霧深い雨林》 3 《Volcanic Island》 3 《Tropical Island》 4 《不毛の大地》 -土地(18)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《敏捷なマングース》 4 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(12)- |
4 《渦まく知識》 1 《思考掃き》 4 《思案》 4 《もみ消し》 2 《呪文貫き》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《四肢切断》 4 《稲妻》 1 《二股の稲妻》 1 《森の知恵》 -呪文(30)- |
2 《被覆》 4 《水没》 2 《赤霊破》 2 《乱暴+転落》 2 《硫黄の渦》 1 《森の知恵》 2 《クローサの掌握》 -サイドボード(15)- |
StarCityのサイトのライターとしても活動しているアメリカのプロプレイヤーTodd Anderson。決勝戦では、相性の良くないとされていた「白青奇跡」に勝利し優勝しました。今回のデッキは、同じくStarCityのライターでもあるBrad Nelsonとの共同作で、青白系のデッキを意識して調整したそうです。
最近の「カナディアン・スレッショルド」には3~4枚採用されていた《思考掃き》と《呪文貫き》が減量され、代わりに《もみ消し》がメインに4枚採用されています。
一時期《もみ消し》は役に立つ状況が限定的で弱いカードと言う評価をされ、「カナディアン・スレッショルド」のメインから解雇されていました。しかし現在のレガシーでは、《グリセルブランド》のドローを妨害したり奇跡の誘発を防いだりと活躍する機会が多数存在します。
もちろん従来のように相手のフェッチランドの起動を妨害して土地事故を起こさせて、行動を著しく制限する事も可能です。今後もこのデッキは《もみ消し》を採用し続ける事が予想できます。
メインとサイドに1枚ずつ採用している《森の知恵》は「白青奇跡」とのマッチで大活躍しました。このデッキはカードアドバンテージを獲得する手段に乏しく、《呪文貫き》等状況に依存するカードが多数採用されているので《森の知恵》の追加ドローとライブラリー操作は大きな助けになります。
「白青コントロール」側は「カナディアン・スレッショルド」の展開する脅威に対して《剣を鍬に》を使用するので、ペイライフを惜しまずにカードを引くことができます。
サイドに2枚採用されている《被覆》も面白いチョイスです。ソーサリー限定のカウンターで受けの狭いスペルの代表格ですが、現在のレガシーには《終末》、《天使への願い》、《実物提示教育》等マストカウンターのソーサリーが多数存在します。
カバレージでは「白青奇跡」の《終末》をカウンターし勝利に大きく貢献しました。《秘密を掘り下げる者》が印刷されて以来レガシー環境のTier1として存在し続けた「カナディアン・スレッショルド」。RTR発売後の展開が楽しみです。
1 《平地》 2 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《汚染された三角州》 4 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 2 《不毛の大地》 1 《Karakas》 1 《アカデミーの廃墟》 -土地(23)- 4 《石鍛冶の神秘家》 4 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(10)- |
4 《剣を鍬に》 4 《渦まく知識》 2 《呪文貫き》 1 《対抗呪文》 4 《Force of Will》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《思考囲い》 3 《仕組まれた爆薬》 1 《師範の占い独楽》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(27)- |
3 《未練ある魂》 3 《終末》 1 《呪文貫き》 1 《直観》 3 《外科的摘出》 2 《陰謀団式療法》 1 《名誉回復》 1 《師範の占い独楽》 -サイドボード(15)- |
1 《平地》 2 《島》 1 《沼》 4 《溢れかえる岸辺》 3 《汚染された三角州》 2 《湿地の干潟》 3 《Tundra》 3 《Underground Sea》 1 《Scrubland》 1 《不毛の大地》 1 《Karakas》 -土地(22)- 3 《瞬唱の魔道士》 4 《石鍛冶の神秘家》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(8)- |
4 《剣を鍬に》 3 《未練ある魂》 1 《終末》 4 《渦まく知識》 2 《思案》 1 《直観》 1 《対抗呪文》 3 《Force of Will》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《思考囲い》 2 《コジレックの審問》 1 《名誉回復》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(30)- |
1 《解呪》 1 《謙虚》 1 《青霊破》 2 《呪文貫き》 1 《Force of Will》 3 《外科的摘出》 1 《陰謀団式療法》 1 《コジレックの審問》 1 《暗黒破》 2 《非業の死》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
両プレイヤー共に過去の「StarCity Invitational」でもトップ8入賞経験のある強豪で「Stoneblade」デッキの名人です。Ben FriedmanはStarCityのライターとしても活動しています。
Shaheenのリストは《未練ある魂》を採用したオーソドックスな「Esper Stoneblade」です。一方Benのリストは《未練ある魂》をサイドに落としており、メインに《仕組まれた爆薬》を3枚採用していて若干コントロール寄りに調整されています。
《仕組まれた爆薬》は、低コストのクロックを展開してくる「カナディアン・スレッショルド」や、「白青奇跡」の《相殺》、《天使への願い》からの天使トークン対策になるので、今後も必須となるでしょう。
3 《島》 3 《沼》 4 《汚染された三角州》 1 《湿地の干潟》 1 《沸騰する小湖》 2 《新緑の地下墓地》 2 《霧深い雨林》 2 《Underground Sea》 -土地(18)- 1 《ウスーンのスフィンクス》 1 《絶望の天使》 1 《白金の帝像》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 1 《エメリアの盾、イオナ》 1 《核の占い師、ジン=ギタクシアス》 1 《グリセルブランド》 -クリーチャー(7)- |
4 《渦まく知識》 4 《入念な研究》 4 《思案》 1 《綿密な分析》 4 《思考囲い》 4 《コジレックの審問》 1 《暗黒破》 1 《ひどい憔悴》 4 《納墓》 4 《再活性》 4 《動く死体》 -呪文(35)- |
4 《秘密を掘り下げる者》 4 《瞬唱の魔道士》 1 《恐血鬼》 2 《叫び大口》 2 《恐ろしい死》 2 《棺の追放》 -サイドボード(15)- |
今回入賞したMilton Figueroaのリストは通常の「リアニメイト」と比べて個性的です。メインの釣り対象の中には普段あまり目にしない《白金の帝像》や《ウスーンのスフィンクス》等があります。また《Force of Will》が採用されていません。代わりの妨害手段として計8枚の手札破壊が搭載されています。
このリストの最大の特徴はサイドボードにあります。なんとサイド後に《秘密を掘り下げる者》と《瞬唱の魔道士》をインしてクロックパーミッションに変形します。除去を減らして墓地対策をサイドインしてきた相手を驚かせた事が容易に想像できます。
11 《山》 4 《魂の洞窟》 4 《不毛の大地》 4 《リシャーダの港》 -土地(23)- 4 《ゴブリンの従僕》 1 《スカークの探鉱者》 3 《ゴブリンの群衆追い》 2 《モグの戦争司令官》 1 《棘鞭使い》 4 《ゴブリンの女看守》 1 《ゴブリンの名手》 4 《宝石の手の焼却者》 4 《ゴブリンの戦長》 1 《ゴブリンの酋長》 4 《ゴブリンの首謀者》 1 《タクタクの潰し屋》 1 《包囲攻撃の司令官》 1 《群衆の親分、クレンコ》 1 《鏡割りのキキジキ》 -クリーチャー(33)- |
4 《霊気の薬瓶》 -呪文(4)- |
4 《フェアリーの忌み者》 2 《赤霊破》 2 《紅蓮破》 3 《紅蓮操作》 4 《アメジストのとげ》 -サイドボード(15)- |
赤単色の「ゴブリン」。メインに《鏡割りのキキジキ》が採用されています。
サイドは比較的オーソドックスで、コンボ対策の《アメジストのとげ》、墓地対策に《フェアリーの忌み者》、青いデッキと《実物提示教育》対策に《赤霊破》と《紅蓮破》、クリーチャーデッキ対策に《紅蓮操作》と綺麗にまとまっています。
ボーナスデッキリスト
4 《汚染された三角州》 3 《新緑の地下墓地》 3 《霧深い雨林》 3 《Underground Sea》 1 《湿った墓》 1 《Bayou》 1 《草むした墓》 1 《Tropical Island》 2 《不毛の大地》 -土地(19)- 4 《秘密を掘り下げる者》 4 《死の影》 3 《タルモゴイフ》 -クリーチャー(11)- |
4 《渦まく知識》 4 《ギタクシア派の調査》 3 《目くらまし》 4 《Force of Will》 1 《悪魔の布告》 1 《四肢切断》 3 《殺し》 4 《思考囲い》 3 《Hymn to Tourach》 3 《森の知恵》 -呪文(30)- |
1 《忍び寄るタール坑》 1 《青霊破》 2 《ジェイス・ベレレン》 2 《夜の戦慄》 1 《Hymn to Tourach》 2 《ヴェールのリリアナ》 2 《クローサの掌握》 2 《仕組まれた爆薬》 2 《梅澤の十手》 -サイドボード(15)- |
Gerry Thompsonの使用したデッキはカバレージでもデッキテクとして紹介されていました。
今回のデッキは、マジックオンラインのレガシープレミアイベントでGerry Thompson自身が使って結果を残しています。青いデッキですが「白青奇跡」等とは異なり、早い段階でクロックを展開してカウンターや手札破壊でバックアップしていくクロックパーミッションデッキです。
《死の影》を軸にしている為、土地もライフを支払う事でアンタップ状態で場に出るギルドランドを採用しています。《ギタクシア派の調査》や《殺し》が採用されている事からもテンポを意識している事が分かります。どちらのスペルもライフを支払う事が代用コストになっているので《死の影》をパンプアップできます。
インタビューによればメイン3枚の《森の知恵》は、「BUGテンポ」でよく採用されている《闇の腹心》と異なり、ライフを支払うタイミングを選べる事と、クリーチャーである《闇の腹心》と比べて対処されにくい事が採用理由だそうです。
SCGO Atlanta トップ8デッキアーキタイプ
2012年9月23日
1位 Goblins/ゴブリン
2位 Esper Stoneblade/白青石鍛冶+黒
3位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
4位 WU Miracle/白青奇跡
5位 Omni-Tell/実物提示教育+全知
6位 WU Miracle/白青奇跡
7位 RUG Delver/カナディアン・スレッショルド
8位 Maverick/マーベリック
招待制イベントの「Invitational」に併催された通常の「SCGO」です。1位は「StarCity Invitational Baltimore」で優勝経験のある強豪プレイヤーMax Tietzeの操るタッチ緑の「ゴブリン」でした。
環境の王者「カナディアン・スレッショルド」と、その次点の「白青奇跡」も上位入賞しており、それらのデッキに対して有利な「ゴブリン」は良チョイスだったと言えるでしょう。この大会では《実物提示教育》系のデッキも上位に入賞しました。
SCGO Atlanta デッキ解説
「ゴブリン」「実物提示教育+全知」「白青奇跡」「マーベリック」
4 《山》 3 《樹木茂る山麓》 3 《乾燥台地》 1 《Taiga》 4 《魂の洞窟》 4 《不毛の大地》 4 《リシャーダの港》 -土地(23)- 4 《ゴブリンの従僕》 1 《スカークの探鉱者》 4 《ゴブリンの群衆追い》 1 《ブリキ通りの悪党》 3 《モグの戦争司令官》 1 《棘鞭使い》 4 《ゴブリンの女看守》 1 《ゴブリンの名手》 4 《宝石の手の焼却者》 4 《ゴブリンの戦長》 4 《ゴブリンの首謀者》 2 《包囲攻撃の司令官》 -クリーチャー(33)- |
4 《霊気の薬瓶》 -呪文(4)- |
3 《絶望の天使》 3 《赤霊破》 3 《紅蓮操作》 2 《クローサの掌握》 3 《大祖始の遺産》 1 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
最近あまり見かけなくなった緑タッチの「ゴブリン」。流行の「白青奇跡」の《謙虚》や《Moat》への回答である《クローサの掌握》にアクセスできるのが魅力です。また、同様に最近流行の《全知》に対しても有効な対抗手段となります。
メインデッキを見ると、最近の「ゴブリン」ではレギュラーだと思われていた《群衆の親分、クレンコ》が不採用で代わりに《包囲攻撃の司令官》を2枚採用しています。《包囲攻撃の司令官》は戦闘せずに相手にダメージを与える事ができるので、メイン戦で「白青奇跡」に《Moat》を貼られても詰む事が少なくなります。
サイドにはなんと《絶望の天使》が《実物提示教育》デッキ対策として採用されています。《全知》、《引き裂かれし永劫、エムラクール》、《グリセルブランド》全て問答無用に破壊できます。コンスタントに入賞を続けて遂に優勝を成し遂げた「ゴブリン」。この活躍は新環境になっても続くのか楽しみです。
3 《島》 2 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 3 《霧深い雨林》 4 《Volcanic Island》 3 《古えの墳墓》 1 《裏切り者の都》 -土地(18)- 2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 2 《グリセルブランド》 -クリーチャー(4)- |
4 《渦まく知識》 4 《思案》 4 《定業》 1 《直観》 4 《目くらまし》 4 《Force of Will》 2 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《実物提示教育》 4 《全知》 2 《圧服》 4 《燃え立つ願い》 2 《水蓮の花びら》 -呪文(38)- |
1 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 1 《実物提示教育》 2 《赤霊破》 1 《圧服》 1 《破壊放題》 1 《紅蓮地獄》 1 《鞭打ち炎》 1 《炎の中の過去》 1 《苦悶の触手》 1 《生ける願い》 2 《大祖始の遺産》 2 《防御の光網》 -サイドボード(15)- |
Trevor Petrilliのリストは、メインの安定性を重視してか《渦まく知識》《思案》《定業》計12枚のライブラリー操作を搭載しています。《実物提示教育》を解決させることが重要なデッキなのでメインに《圧服》を2枚採用しています。
サイドはかなり特徴のある構成です。《ぶどう弾》の代わりに《苦悶の触手》を採用しています。《炎の中の過去》までも採用しており、《全知》設置後に《燃え立つ願い》ルートを選択する際は「ANT」のようにキャントリップでストームを稼いで《苦悶の触手》で勝利するようです。
2 《平地》 6 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《沸騰する小湖》 2 《乾燥台地》 2 《Tundra》 1 《Volcanic Island》 1 《Karakas》 -土地(22)- 1 《瞬唱の魔道士》 2 《ヴェンディリオン三人衆》 -クリーチャー(3)- |
4 《剣を鍬に》 1 《悟りの教示者》 1 《忘却の輪》 4 《終末》 2 《天使への願い》 4 《渦まく知識》 3 《呪文貫き》 4 《Force of Will》 4 《相殺》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 1 《仕組まれた爆薬》 4 《師範の占い独楽》 -呪文(35)- |
1 《山》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 2 《聖トラフトの霊》 1 《流刑への道》 1 《解呪》 1 《暖気》 1 《Moat》 1 《謙虚》 1 《外科的摘出》 3 《紅蓮破》 2 《大祖始の遺産》 -サイドボード(15)- |
前週の「SCGO Los Angeles」を同デッキで優勝した白青マスターのMichael Hetrickは、今回も順調にトップ8まで残りました。惜しくもミラーマッチに敗れて連続優勝こそ逃しましたが、コンスタントに結果を残しているので「白青奇跡」を使う際はこのリストを参考にするのが間違いなさそうです。
《悟りの教示者》をメインに採用していたり、コントロールミラー用に《聖トラフトの霊》を採用していたりと、前大会のリストから微調整されています。
1 《平地》 2 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《霧深い雨林》 4 《Savannah》 1 《地平線の梢》 2 《魂の洞窟》 1 《ドライアドの東屋》 4 《不毛の大地》 1 《Maze of Ith》 1 《Karakas》 -土地(23)- 4 《ルーンの母》 3 《石鍛冶の神秘家》 4 《貴族の教主》 2 《漁る軟泥》 3 《クァーサルの群れ魔道士》 4 《聖遺の騎士》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 1 《ガドック・ティーグ》 -クリーチャー(25)- |
4 《剣を鍬に》 1 《流刑への道》 1 《森の知恵》 4 《緑の太陽の頂点》 1 《殴打頭蓋》 1 《梅澤の十手》 -呪文(12)- |
1 《ボジューカの沼》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 1 《流刑への道》 3 《忘却の輪》 2 《外科的摘出》 2 《はらわた撃ち》 1 《輪作》 1 《壌土からの生命》 1 《森の知恵》 1 《饗宴と飢餓の剣》 -サイドボード(15)- |
「Invitational」では上位から姿を消していた「マーベリック」ですが、「SCGO」では少数ながら上位入賞しました。最近の「マーベリック」では珍しく《石鍛冶の神秘家》パッケージを採用しています。流行の部族デッキ、特に「ゴブリン」が活躍している現在は良チョイスだと思います。
サイドボードの追加の除去に《はらわた撃ち》を採用している等テンポを意識していることがうかがえます。ミラーマッチでは1ターン目に出された《貴族の教主》や《ルーンの母》をターンを浪費せずに除去でき、「ゴブリン」に対しても《ゴブリンの従僕》を確実に除去できます。相性の悪い《実物提示教育》系デッキに対抗する為に《忘却の輪》を3枚も採用しています。
総括
RTR発売前、環境最後の大イベントである「StarCity Invitational Atlanta」と「SCGO Atlanta」が行われました。
招待制イベントの「Invitational」は現環境の王者「カナディアン・スレッショルド」が圧倒的な強さで優勝し、自由参加の「SCGO」はレガシーというフォーマットができて以来存在し続けている「ゴブリン」の優勝で幕を閉じました。コンスタントな強さで活躍している「ゴブリン」への確実な対策として、今後は《仕組まれた疫病》をサイドボードに加える必要が出てくるかもしれません。
以上、「StarCity Invitational Atlanta」と「SCGO Atlanta」の入賞デッキ解説でした。
次回の「SCGO Cincinnati」からRTRの新カードが加わります。今後のレガシーがどのように変化していくのか今から楽しみです。「SCGO Cincinnati」は筆者も参加予定なので、良い結果を報告できればと思います。
それでは楽しいレガシーを!