これまでマジックに興味はあったけど、始め方が分からなかった佐藤さん(東京都在住・アラサー・独身)。
天気がいいので横浜に遊びに来てみたら、何やらマジックの大きなイベントがあるみたい!
しかも、初心者向けに無料のティーチング・キャラバンもやってるんだって! これはもう、受けてみるしかない!
佐藤 「おお。結構混んでるな・・・」
大盛況のブースでしたが、ちょうど席が空いたので、早速講習のはじまり!
ティーチャーの大和田さんが、マジックの世界観を説明してくれました。
マジックの魔法は5つの色に分かれていて、それぞれに得意な戦法が違うそうです!
『白』は秩序の色。クリーチャーも呪文もまんべんなく強いのですが、少々器用貧乏です。
『青』は知性の色。マジックではカード=呪文の知識なので、カードをたくさん引くことが出来ます。
『黒』は荒廃の色。クリーチャーを直接倒す除去や、墓地に関するカードが多く含まれます。
『赤』は苛烈の色。素早いクリーチャーと、プレイヤーを直接攻撃する火力呪文が存在します。
『緑』は自然の色。クリーチャーが強い代わりに、動物を傷つけられないので、除去呪文は弱めです。
佐藤 「選ぶ色によって全然違うんだな」
その後、紙芝居方式で分かりやすくルールが説明されます。
大事なルールは何度も登場しますし、分からない場合にはすぐにティーチャーに聞くことが出来ます。
説明シートにはカードの画像もたくさん出てきますし、直接カードを手に取ることも出来るので、直感的に理解できそうです。
佐藤 「せっかくだから俺は、この黒いデッキを選ぶぜ!」
ルールの説明とカードの種類を教わったら、5つの色から一つを選んでゲーム開始!選んだ色のデッキが支給されます。
今回は特別に大和田さんが相手をしてくれましたが、人が多い時には初心者同士で対戦することもあるんだとか。
7枚の手札を見ると、そこには『黒』らしい個性的なカードが溢れていました。
佐藤 「《殺害》・・・俺好みの名前だぜ!」
ゲームがはじまれば、先生も生徒も関係ありません(もちろん、ルールは教わりますが)。
選んだ色の魔法使いになりきって、目の前の敵を叩きつぶすのみです!
大和田さんのデッキは『赤』。速攻性のあるクリーチャーが殴りかかってくる、早いデッキです。
佐藤さんは《巨大蠍》で対抗するのですが・・・。
佐藤 「えっと・・・先制攻撃? こっちだけ一方的に死ぬの?」
さらなる追い打ちとして大和田さんは、ドラゴン=《焼炉の仔》を登場させます!
しかし、佐藤さんはそれを待っていたのです!
佐藤 「SA・TSU・GA・I(《殺害》)じゃああああ!」
さらに、佐藤さんは《焼炉の仔》を《墓場からの復活》!
これは、その名の通りクリーチャーカードを戦場へと復帰させる超強力なカード。
大和田さんは、大事なクリーチャーを佐藤さんに奪われてしまいました。
さらに、《精神腐敗》で大和田さんの手札を捨てさせます!
手札がなくなってしまった大和田さんは、万事休す!
佐藤 「フハハハ! お前の全てを奪ってやる!」
このように『黒』の特徴は、徹底した破壊力!
戦場を制圧され、手札も破壊されれば、もはや大和田さんの『赤』デッキには対応策はありません!
佐藤 「どやー!」
無事に勝利した佐藤さん。
体験用のデッキといえども、マジックの醍醐味である駆け引きとスリリングなゲーム展開は十二分に味わえるとのことです。
終了後、使用したデッキと、プレイシート、デッキケースをもらってご満悦です。
所要時間は佐藤さんの場合は約30分。長くても1時間程度で終わるそうです。
大和田「勝っても負けても、もらえます!」
さて、あまりにも佐藤さんがむさ苦しいので、他のテーブルにも目を向けてみましょう。
おや・・・もしかしてあちらのお二人は、カップルですか?
彼女 「攻撃!」
彼氏 「うーん。食らいます」
お話を聞いてみると、彼氏さんの方が彼女を誘って、ティーチング・キャラバンを受けにきたとのこと。
彼氏さんは「守るのが好きだから」『白』、彼女さんは「勢いが大事だから」『赤』を選んでいます。
慣れない手つきながら、和気あいあいとゲームが進んでいます。
ところが、にやりと笑った彼女が、一枚のカードを差し出しました。
彼女 「《大鉈暴動》!」
彼氏 「二段攻撃?何それ」
もうやめて! 彼氏さんのライフはゼロよ!
彼女 「大勝利!」
やはり、マジックでも勢いが大切なのか。それとも普段の上下関係なのか。
カップル対決は彼女さんの圧勝です。
彼氏・彼女 「おうちでも遊びまーす」
最後はお二人仲良くデッキを受け取り、会場を手を繋いで見て回ってらっしゃいました。
二人で始めるマジックライフ! 素晴らしいですね。
あれ? そういえば、佐藤さんはどこに行ったのでしょう?
佐藤 「どのギルドにしようかな・・・」
ティーチング・キャラバン会場を離れ、晴れる屋さんのブースで、初心者用のギルドセットを物色していました。
ちなみに、『ギルド』とは、現在発売中の『ラブニカへの回帰』シリーズに登場する色の組み合わせです。
5色の色を2色ずつ、合計10種類のギルドが登場しています。
それぞれのギルドに特徴的な能力が設定されており、同じギルド同士のカードが集まることで、より大きな効果があらわれるのです。
ギルドセットは、この『ギルド』ごとにカードを集めたもの。
ティーチング・キャラバンでもらえるデッキは1色でしたが、2色の強力なカードが含まれています。
使い方もデッキ構築も少し複雑になりますが、その分、使いこなせばより派手で奥深いゲームを楽しめることでしょう。
『黒』にこだわる佐藤さんは、オルゾフ(白黒)を選択したようです。
このギルドは白と黒の要素を兼ね備え、自らは回復しながら相手を倒す『強請』という能力を持っています。
まさに、腹黒い佐藤さんにぴったりのギルドと言えるでしょう。
佐藤 「さあ、デッキ構築の時間だ!」
佐藤さんの握っている《重要人物のペット/Kingpin’s Pet(GTC)》は、グランプリ横浜本戦でも活躍するであろう強力カードです。
戦闘を有利に進める飛行能力と『強請』の組み合わせは、対戦相手をじわじわと追い詰めてくれます。
こうしてマジックプレイヤーとして一歩を踏み出した佐藤さん。
これからは、友達と楽しくプレイするもよし、グランプリ目指して真剣に挑むもよし。
無限の可能性が広がっているのです!
(カップルでプレイする可能性だけは、なさそうですけど!)
全ての一歩は、ティーチング・キャラバンから!
明日(3月3日)もやっていますので、興味のある方はぜひ、会場へお越しください!