反復スタンダードトーナメント、全勝者ショートインタビュー

晴れる屋

By Takamasa Sato

「ぎゃー。ひどいパックを掴まされたー」

リミテッドのイベントならば、誰もが一度はこんな経験をしたことがあるでしょう。
でも大丈夫! グランプリ横浜では、様々なイベントが行われているので、不貞腐れて帰る必要はないのです!
中でも大盛況だったのが、こちらの反復スタンダードトーナメント!
6回戦を勝ち抜いた全勝者には「ギルド門侵犯」2ボックス(72パック)と明日のスーパーサンデーシリーズの無料参加権が与えられました。

最新のスタンダードデッキがぶつかり合ったこのトーナメント。
参加者152名から、見事全勝を勝ちとったお二人に、ショートインタビューを行いました!


左:西口創/右:目黒将彦

ショートインタビュー1:西口創(京都)


西口創


Nishiguchi Hajime 反復スタンダードトーナメント 全勝

4 《神聖なる泉》
4 《氷河の城砦》
4 《蒸気孔》
4 《硫黄の滝》
2 《聖なる鋳造所》
3 《断崖の避難所》
1 《山》
1 《平地》
1 《ムーアランドの憑依地》
1 《僻地の灯台》

-土地(25)-

3 《ボーラスの占い師》
3 《瞬唱の魔道士》
3 《ボロスの反攻者》
3 《修復の天使》

-クリーチャー(12)-
3 《思考掃き》
4 《アゾリウスの魔除け》
2 《イゼットの魔除け》
3 《灼熱の槍》
2 《ミジウムの迫撃砲》
1 《収穫の火》
1 《雲散霧消》
1 《巻き直し》
1 《至高の評決》
1 《熟慮》
3 《スフィンクスの啓示》
1 《ルーン唱えの長槍》

-呪文(23)-
1 《ミジウムの迫撃砲》
2 《イゼットの静電術師》
1 《対抗変転》
2 《否認》
2 《拘留の宝球》
2 《記憶の熟達者、ジェイス》
1 《真髄の針》
2 《払拭》
1 《至高の評決》
1 《ボロスの反攻者》

-サイドボード(15)-
hareruya





――全勝おめでとうございます! 使用デッキと、選択理由を教えてください!
西口 「ありがとうございます。使用デッキはトリコフラッシュで、流行の人間ビートやトモハルグルールに強いから、ですね。全体除去も火力も豊富にとれますから」

――逆に、苦手なデッキはありますか?
西口 「あくまでビート対策のコントロールですので、純正コントロールとか、リアニメイトはきついですね。
そこを軽減するために、決め手に《ルーン唱えの長槍》《収穫の火》を採用しています。
《ルーン唱えの長槍》があればリソースの削り合いになっても一撃で勝てるチャンスが生まれますし、
《収穫の火》《ボロスの反攻者》に撃つことで、フィニッシュブローになるんです。
タフネス5以上のクリーチャーもインスタントタイミングで殺せるので、《幽霊議員オブゼダート》対策にもなりますから」

――なるほど。実際、最終戦の白赤黒コントロール相手にも、突き刺さりそうですね。


西口創(トリコフラッシュ)VS直野秀一(白黒赤コントロール)

西口《ラクドスの復活》とか《ヴェールのリリアナ》で消耗させられましたが、
《スフィンクスの啓示》から《ルーン唱えの長槍》に繋いだので、チャンスが残りましたね。
最後は《修復の天使》が14/4になってくれて、一発で倒すことが出来ました」

――打ち消し呪文の選択にもセンスが光ってますね。
西口 「ジャンドに対抗するためには、最低3枚は欲しいんですよ。でも、火力も減らせないので、《イゼットの魔除け》がそこを埋めてくれています」

――なるほど。全てが調整の結果ですね! インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。




ショートインタビュー2:目黒将彦(東京)


目黒将彦


Meguro Masahiko 反復スタンダードトーナメント 全勝

1 《島》
1 《平地》
3 《孤立した礼拝堂》
4 《氷河の城砦》
4 《神聖なる泉》
4 《水没した地下墓地》
4 《ネファリアの溺墓》
4 《湿った墓》
1 《神無き祭殿》

-土地(26)-

3 《瞬唱の魔道士》

-クリーチャー(3)-
1 《戦慄の感覚》
2 《肉貪り》
4 《熟慮》
1 《アゾリウスの魔除け》
1 《ディミーアの魔除け》
2 《禁忌の錬金術》
1 《雲散霧消》
1 《殺害》
3 《スフィンクスの啓示》
3 《至高の評決》
1 《心理のらせん》
4 《終末》
1 《血統の切断》
2 《盲従》
2 《拘留の宝球》
1 《魂の代償》

-呪文(30)-
1 《墓場の浄化》
1 《隔離する活力》
1 《戦慄の感覚》
2 《否認》
1 《真髄の針》
2 《魔女封じの宝珠》
1 《荘園のガーゴイル》
1 《死の重み》
1 《魂の代償》
1 《こだまの呪い》
2 《死の支配の呪い》
1 《記憶の熟達者、ジェイス》

-サイドボード(15)-
hareruya






――全勝おめでとうございます! 使用デッキと、選択理由を聞かせてください。
目黒 「ありがとうございます。ビートダウンがとにかく多いので、いわゆるエスパーコントロールを選択しました。全体除去と、《盲従》が強かったです」

――《盲従》ですか。なるほど。逆に、苦手なデッキはありますか?
目黒 「赤単タッチ黒のラクドスですね。非常に早いので、全体除去が間にあわないことがあります」

――《心理のらせん》《魂の代償》など、見慣れないカードも入っていますね。
目黒《心理のらせん》は同型対策で、《ネファリアの溺墓》と相性がいいです。
《魂の代償》はリアニメイトに効きますね」

――確かに、リアニメイトとの最終戦で《静穏の天使》を奪っていました。


奥富祐輔(リアニメイト)VS目黒将彦(エスパーコントロール)

目黒 「リアニメイトは基本的にフィニッシャー1体しか出てこないので。コストを払われても、対応して《肉貪り》すれば、ライフももらえますし」

――なるほど。シナジーがふんだんに盛り込まれてますね。最終戦では、リアニメイトがサイドから投入した《軍勢の集結》《隔離する成長》を合わせて勝ってましたね。
目黒 「直接何かを見ていたわけではないんですが、サイド後に絶対にリアニメイトは軸をずらした戦いをしてきますので、《拘留の宝球》と入れ替えました。
実際に、アレがなければあっさり負けていましたね」

――デッキだけでなく、プレイングも伴ったからこその結果ですね。お答えいただき、ありがとうございました!

総括:
ベスト4には独自の工夫を凝らしたコントロール系のデッキが残り、前評判で強いとされたビート系は全く残りませんでした。
奇しくもプロツアーでの結果と重なっているのですが、果たしてこのままビートダウンは負け組になってしまうのでしょうか?

その答えは、明日(3月3日)のスーパーサンデーシリーズにあるのかもしれません。
お二人の活躍とともに、ご注目ください!