グランプリ・サイドイベントの目玉となっているレガシー選手権が今回も始まり、387人というサイドイベント規模を超えるプレイヤーが集い熱い試合が始まっている。
日本人で初のプロツアー王者になった黒田正城が今大会の最初のフィーチャーマッチに選ばれた。
《石鍛冶の神秘家》デッキを操る黒田、《実物提示教育》からの《全知》によるコンボを操る寳積、コントロールvs.コンボの伝統の一戦に注目しよう。
ダイスロールにより先行は寳積、お互いに7枚の初手をキープ。
Game 1
島を置き《思案》をキャスト、シャッフルせずにターンエンド。
後手の黒田、《汚染された三角州》から《Underground Sea》をサーチし、対戦相手のデッキの確認も込めて《コジレックの審問》をキャスト。
「《思案》《Force of Will》《直観》《全知》《古えの墳墓》《山》」の6枚を確認し、《全知》を使ったコンボデッキと判明。
黒田はそこから《直観》を抜きターンを返す。
次のターン山を置き、《思案》で残していた《燃え立つ願い》をキャスト、サイドボードから《実物提示教育》を引っ張ってくる。
《全知》《実物提示教育》を持たれている状況になり一気に窮地の黒田、《渦まく知識》で解決策を模索する…しかし、次のターンにキャストされた《実物提示教育》は何事もなく解決され寳積の場に《全知》が登場（黒田の場には《島》が登場）。そのまま《無限への突入》をフリースペルとしてキャストし、なすすべのない黒田はここで投了を宣言。
寳積 1-0 黒田
黒田はダメージクロックの早い《聖トラフトの霊》と、コンボを妨害できる《外科的摘出》、追加のForceofwill、《呪文貫き》、サイドイン。
寳積は青相手の万能カード《赤霊破》をサイドイン。
Game 2
先行を選んだ黒田、1ターン目はお互い島を並べるだけの静かな立ち上がり。
2ターン目も黒田は《溢れかえる岸辺》（《Tundra》に変換）を置く以外にアクションはなく、寳積も《思案》を使うが上が気に入らないのかシャッフルし《沸騰する小湖》（《Volcanic Island》に変換）を置いてターンを返す。
3ターン目も黒田は《沼》を置くだけでターンを返すが、寳積のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆》をキャスト。
「《呪文貫き》ｘ２、《ドリーム・ホール》ｘ2、《全知》、《定業》、《沸騰する小湖》、《Volcanic Island》」の8枚を確認、黒田は悩みに悩んだ末《定業》を底に送る。
《ヴェンディリオン三人衆》により新たに引いてきた《渦まく知識》をメインステップにキャスト、《Volcanic Island》を置きターンを返す。
クロックを得た黒田は《ヴェンディリオン三人衆》でアタックし、4枚目の土地と《石鍛冶の神秘家》を追加で出し《饗宴と飢餓の剣》を持ってくる。
ターン制限を迫られた寳積は《古えの墳墓》の力で5マナ捻出し、《ドリーム・ホール》を出そうと試みるも黒田の《Force of Will》により着地は失敗に終わる。
黒田は《饗宴と飢餓の剣》を出し、《ヴェンディリオン三人衆》に装備させアタック（残ライフ9）、さらに黒田は《聖トラフトの霊》を出し次のターンに勝負を決めれる体制を作る。
最後のターンになった寳積、《ドリーム・ホール》はあるがドロースペルのない手札のためここで投了。
寳積 1-1 黒田
Game 3
お互いサイドボードに大きな変更はなく3本目。後手の黒田はマリガンを宣言、6枚の手札も悩んだ末キープ。
寳積は《Volcanic Island》を置くだけに対し、黒田は《陰謀団式療法》をキャスト、《実物提示教育》を宣言。
「《全知》ｘ2、《赤霊破》、《燃え立つ願い》、《無限への突入》、《裏切り者の都》」がある事を確認する。
2ターン目に《裏切り者の都》セットから《燃え立つ願い》をキャスト、先ほど黒田に宣言された《実物提示教育》を手札に加える。
《全知》の登場を阻止する為、《石鍛冶の神秘家》を出し（サーチは《殴打頭蓋》）これを生け贄に《陰謀団式療法》をフラッシュバック、再び《実物提示教育》を墓地に落とし、それを対象に《外科的摘出》キャスト！！
デッキからすべての《実物提示教育》を消すことに成功し、突然死を防ぐ。
ここから数ターンお互い大きなアクションはないが、着実にマナを伸ばしている黒田に対して、《裏切り者の都》を置いている寳積は思うようにマナを伸ばすことが出来ず苦しい展開。
仕方がなく土地を置いて《裏切り者の都》を犠牲にするも土地は2対6と大きく差が開いてしまう。
《裏切り者の都》が壊れたエンドステップに黒田は《ヴェンディリオン三人衆》をキャスト、寳積の《赤霊破》も《呪文貫き》が刺さり、楽に着地されてしまう。
さらには《思考囲い》と《外科的摘出》の合わせ技で《ドリーム・ホール》も消されてしまい、最後の可能性も消されてしまう。
ダメ押しとばかりに黒田は《精神を刻む者、ジェイス》をキャストし、これ以上は勝てないと感じた寳積はここで投了することとなった。
黒田 2-1 寳積
黒田WIN
