長野勢の象徴、本家公認であるとされる『Chagamo Fireball』のTシャツを華麗に着こなし、ここまで全勝でフィーチャーエリアへと現れたのは土屋。
長野勢はプロ輩出という意味では埼玉勢や和歌山勢に一歩劣るものの、コミュニティとしての絆の強さでは負けてはいない。そしてその中でも、三原 槙仁が戴冠した昨年のグランプリ台北では惜しくも9位に入賞するなど確かな実績を持つ、実力派のエース格がこの土屋なのだ。
対するは新潟の武田。昨年のグランプリ横浜では優勝した宮島をはじめとして隠れた人材の豊富さが際立った新潟勢だが、武田もまたその流れに乗ることができるか。
土屋はジャンドビート、武田はオルゾフカラーのゾンビビートのようだ。
Game 1
先手の武田が7枚を悠々キープできたのに対し、土屋は土地5枚の手札をマリガンするも、なおも微妙な6枚を渋々キープする。
それでも《実験体》に対して立ちはだかった《カルテルの貴種》を即《突然の衰微》し、1点のクロックを刻みにいく。
しかし武田は悠然と《ゲラルフの伝書使》をプレイ。さらに土屋に動きがないとみるや、4ターン目に降臨させたのは何と《冒涜の悪魔》!
今、武田の5-0の秘訣が明らかになる。見慣れぬカードに思わずテキストを確認する土屋。
一応返すターンに《ゴーア族の暴行者》をプレイしてはみるのだが、武田は勢いそのままに《血の芸術家》を戦陣に加えてのフルアタックで強烈な一撃を土屋にお見舞いする。
マリガン後の微妙なドローが響いて手札が土地まみれの土屋は、そのまま悪魔に蹂躙されてしまった。
土屋 0-1 武田
Game 2
土地と《実験体》はあるものの、スペルが《裏切りの血/Traitorous Blood)》2枚で進化の種がなく、クロックが低い手札をマリガンせざるをえない土屋。
すると今度は4マナの生物が4枚一気に固まって来てしまい、あろうことかダブルマリガンを余儀なくされてしまう。
一方、武田は《カルテルの貴種》、《ゲラルフの伝書使》と淀みなく展開。
土屋も何とか4枚目の土地を引き込み、ファーストアクションとなる《ファルケンラスの貴種》を走らせるが、武田は5点殴りつつも《未練ある魂》でしっかりと防御を固める。
一応《カルテルの貴種》に《裏切りの血》を撃ってはみるものの、プロテクション能力を前にしては、代わりに脇の《ゲラルフの伝書使》が『不死』するのみ。
そして1ゲーム目同様に《血の芸術家》が武田の陣容に加えられると、フルアタックからのオール生け贄で土屋のライフは一瞬にして消し飛んだ。
土屋 0-2 武田